eMAXIS Slim S&P500を楽天証券で|ポイント活用法

公開日: 2025/10/20

楽天証券でeMAXIS Slim S&P500を買うメリットとは?

「楽天証券でeMAXIS Slim S&P500を購入したいけれど、具体的な方法や楽天ポイントの活用法が分からない」と悩んでいませんか。楽天証券は、楽天経済圏との連携により、ポイント還元や楽天カード決済など独自のメリットが多い証券会社です。

この記事では、楽天証券でeMAXIS Slim S&P500を購入する具体的な手順、楽天ポイントの活用法、手数料比較を詳しく解説します。

この記事のポイント:

  • 楽天証券は楽天カード決済で最大1.0%ポイント還元が受けられる
  • eMAXIS Slim S&P500は信託報酬0.09372%の超低コストファンド
  • 楽天ポイントで投信購入可能(1ポイント=1円)
  • つみたてNISA・新NISA対応で、月100円から積立可能
  • 楽天銀行マネーブリッジ連携で普通預金金利が優遇される

(1) 楽天経済圏との連携メリット

楽天証券の最大の特徴は、楽天経済圏との連携です。楽天市場、楽天カード、楽天銀行などを利用している方にとって、ポイント還元や特典が豊富です。

楽天経済圏のメリット:

  • 楽天カード決済: 投信積立を楽天カードで支払うと、決済額の0.5〜1.0%分の楽天ポイントが貯まる
  • 楽天ポイント投資: 楽天市場や楽天カードで貯めたポイントで投資信託を購入できる
  • 楽天銀行マネーブリッジ: 楽天銀行と連携すると、普通預金金利が優遇される(通常0.02% → 最大0.1%)
  • SPU(スーパーポイントアッププログラム): 楽天証券で投資信託を購入すると、楽天市場でのポイント倍率が上がる

これらの特典を活用すれば、実質的な投資コストを削減できます。

(2) 初心者にも始めやすい理由

楽天証券は、投資初心者でも使いやすいプラットフォームです。

初心者に優しいポイント:

  • 月100円から積立可能: 少額から始められるため、投資未経験者でも安心
  • スマホアプリが使いやすい: 直感的な操作で積立設定が簡単
  • 教育コンテンツが充実: 投資の基礎を学べる動画やブログが豊富
  • カスタマーサポート: チャットやメールで質問できる

eMAXIS Slim S&P500は、つみたてNISA・新NISA対応で、税制優遇も受けられます。

(3) 本記事で分かること

この記事では、以下の内容を詳しく解説します:

  1. eMAXIS Slim S&P500の基本情報と特徴
  2. 楽天証券での購入方法と設定手順(画面イメージ付き)
  3. 楽天ポイント活用戦略とクレカ積立のメリット
  4. 手数料・コストとSBI証券・マネックス証券との比較
  5. 複数証券会社の使い分け提案

楽天経済圏を活用している方だけでなく、これから楽天証券で投資を始めたい方にも役立つ内容です。

eMAXIS Slim S&P500の基本情報とファンド特徴

(1) S&P500指数の特徴と構成

eMAXIS Slim S&P500は、米国の株価指数「S&P500」に連動するインデックスファンドです。

S&P500とは:

  • 米国の主要500社で構成される時価総額加重平均型の株価指数
  • 米国株式市場の約80%をカバー
  • 代表的な銘柄: Apple、Microsoft、Amazon、Google、Tesla

S&P500は、長期的に右肩上がりで成長してきた実績があり、米国経済全体の成長を享受できます。

セクター配分(目安):

セクター 比率
情報技術 約30%
金融 約13%
ヘルスケア 約12%
一般消費財 約11%
その他 約34%

※配分は市場環境により変動します。最新情報は運用報告書で確認してください。

(2) eMAXIS Slimシリーズの低コスト戦略

eMAXIS Slimシリーズは、三菱UFJアセットマネジメントが提供する低コストインデックスファンドです。業界最低水準の信託報酬を目指す「コスト削減宣言」を掲げています。

eMAXIS Slimシリーズの特徴:

  • 業界最低水準の信託報酬: 他社が信託報酬を引き下げると、eMAXIS Slimも追随して引き下げ
  • 豊富なラインナップ: S&P500だけでなく、全世界株式、先進国株式、新興国株式など多数
  • つみたてNISA対象: 税制優遇を受けられる

長期投資では、コストの差が最終的なリターンに大きく影響します。eMAXIS Slimシリーズは、低コストで米国株式に投資したい投資家に最適です。

(3) 信託報酬と実質コスト

eMAXIS Slim S&P500の信託報酬は、年率0.09372%(税込)です。

コスト比較:

ファンド 信託報酬(年率)
eMAXIS Slim S&P500 0.09372%
SBI・V・S&P500インデックス・ファンド 0.0938%
楽天・全米株式インデックス・ファンド 0.162%

※信託報酬は変更される可能性があります。最新情報は目論見書で確認してください。

eMAXIS Slim S&P500は、業界最低水準のコストです。長期投資では、この低コストが大きなアドバンテージになります。

実質コスト:

信託報酬以外にも、売買委託手数料や監査費用などが発生します。これらを含めた「実質コスト」は、運用報告書で確認できます。eMAXIS Slim S&P500の実質コストは、年率0.11%程度です(運用報告書による)。

(4) つみたてNISA・新NISA対応状況

eMAXIS Slim S&P500は、つみたてNISA・新NISAの両方に対応しています。

つみたてNISA(旧制度):

  • 年間40万円まで非課税
  • 2023年までの制度(2024年から新NISAに統合)

新NISA(2024年〜):

  • つみたて投資枠: 年間120万円まで非課税
  • 成長投資枠: 年間240万円まで非課税(投資信託も対象)

eMAXIS Slim S&P500は、新NISAのつみたて投資枠で購入できます。売却益・分配金が非課税になるため、長期投資に最適です。

楽天証券での購入方法と設定手順

(1) 口座開設からファンド購入までの流れ

楽天証券でeMAXIS Slim S&P500を購入するには、以下の手順で進めます:

ステップ1: 楽天証券の口座開設

  1. 楽天証券の公式サイトにアクセス
  2. 「口座開設(無料)」ボタンをクリック
  3. 必要事項を入力(氏名、住所、マイナンバーなど)
  4. 本人確認書類をアップロード
  5. 審査完了後、ログイン情報が郵送される

ステップ2: つみたてNISA・新NISA口座の開設

  1. マイページにログイン
  2. 「NISA口座開設」を選択
  3. 必要事項を入力し、申し込む
  4. 税務署の審査完了後、NISA口座が開設される

ステップ3: eMAXIS Slim S&P500を検索・購入

  1. マイページの「投資信託」タブをクリック
  2. 検索欄に「eMAXIS Slim S&P500」と入力
  3. ファンド詳細ページで「積立注文」または「スポット購入」を選択
  4. 購入金額・積立設定を入力
  5. 注文内容を確認し、確定

(2) つみたてNISA・新NISAでの設定方法

NISA口座でeMAXIS Slim S&P500を購入する場合、以下のように設定します:

積立設定の手順:

  1. ファンド詳細ページで「積立注文」を選択
  2. 「NISA口座」または「特定口座」を選択
  3. 積立金額を入力(月100円〜最大120万円/年)
  4. 積立日を選択(毎月1日、8日、12日、20日、28日から選択可能)
  5. 引落方法を選択(楽天カード、楽天キャッシュ、楽天銀行など)
  6. 注文内容を確認し、確定

ポイント:

  • 新NISAのつみたて投資枠を選択すれば、売却益・分配金が非課税
  • 楽天カード決済を選ぶと、ポイント還元が受けられる

(3) 積立金額と購入頻度の設定

積立金額と購入頻度は、自分のペースに合わせて設定できます。

積立金額の例:

  • 少額から始める: 月100円〜月1万円
  • バランス型: 月3万円〜月5万円
  • NISA枠を最大活用: 月10万円(年間120万円)

購入頻度:

  • 毎月積立: 最も一般的。ドルコスト平均法で購入単価を平準化
  • 毎日積立: 少額ずつ購入し、タイミングリスクをさらに分散

ドルコスト平均法を活用すれば、株価が高い時も安い時も自動的に購入でき、長期的に購入単価を平準化できます。

(4) スマホアプリでの操作手順

楽天証券のスマホアプリ「iSPEED」でも、eMAXIS Slim S&P500の積立設定ができます。

スマホアプリでの手順:

  1. アプリをダウンロードしてログイン
  2. ホーム画面の「投資信託」をタップ
  3. 検索欄に「eMAXIS Slim S&P500」と入力
  4. ファンド詳細ページで「積立」をタップ
  5. 積立金額・引落方法を設定
  6. 注文内容を確認し、確定

スマホアプリなら、外出先でも簡単に積立設定や購入状況の確認ができます。

楽天ポイント活用戦略とクレカ積立

(1) 楽天カードクレジット決済のポイント還元

楽天証券では、投信積立を楽天カードで決済すると、楽天ポイントが貯まります。

ポイント還元率:

  • 通常の楽天カード: 0.5%
  • 楽天ゴールドカード: 0.75%
  • 楽天プレミアムカード: 1.0%

※還元率は変更される可能性があります。最新情報は楽天証券の公式サイトで確認してください。

例: 月5万円を楽天カードで積立する場合

  • 通常の楽天カード: 250ポイント/月(年間3,000ポイント)
  • 楽天プレミアムカード: 500ポイント/月(年間6,000ポイント)

このポイントは、楽天市場での買い物や投信購入に利用できます。

(2) 楽天キャッシュでの積立

楽天キャッシュは、楽天の電子マネーです。楽天キャッシュでも投信積立ができ、ポイント還元が受けられます。

楽天キャッシュ積立:

  • 楽天カードから楽天キャッシュにチャージすると、0.5%ポイント還元
  • 楽天キャッシュで投信積立すると、さらに0.5%ポイント還元
  • 合計1.0%のポイント還元が可能

※還元率は変更される可能性があります。

(3) 楽天ポイントで投信購入

楽天証券では、楽天ポイントを使って投資信託を購入できます。

ポイント投資の方法:

  1. ファンド購入画面で「ポイント利用」をONにする
  2. 利用するポイント数を入力(1ポイント=1円)
  3. 残りの金額を現金またはクレカで支払う

ポイント投資のメリット:

  • 楽天市場や楽天カードで貯めたポイントを投資に回せる
  • 現金を使わずに投資できる
  • ポイントの有効期限を気にせず、資産形成に活用できる

NISA口座でもポイント投資が可能です。ポイントを使って購入した投資信託の売却益も非課税になります。

(4) 楽天銀行マネーブリッジ連携

楽天証券と楽天銀行を連携する「マネーブリッジ」を設定すると、以下のメリットがあります:

マネーブリッジのメリット:

  • 普通預金金利の優遇: 通常0.02% → 最大0.1%(条件あり)
  • 自動入出金(スイープ): 証券口座と銀行口座間で自動で資金移動
  • リアルタイム入金: 楽天銀行から証券口座への入金が即座に反映

※金利優遇条件は変更される可能性があります。

マネーブリッジを活用すれば、資金管理が楽になり、預金金利も優遇されます。

(5) ポイント還元率変更のリスク

楽天証券のポイント還元プログラムは、楽天グループの方針により変更される可能性があります。

過去の変更例:

  • 2022年: クレカ積立のポイント還元率が1.0% → 0.2%に引き下げ(一部復活)
  • 2023年: 楽天キャッシュ積立のポイント還元率が変更

ポイント還元は魅力的ですが、投資判断の主要な要素にはせず、ファンドの質やコストを重視しましょう。

手数料・コストと他社証券会社との比較

(1) 楽天証券の手数料体系

楽天証券でeMAXIS Slim S&P500を購入する場合の手数料:

  • 購入時手数料: 無料(ノーロード)
  • 信託財産留保額: 無料
  • 信託報酬: 年率0.09372%(ファンド運用コスト)

※証券会社への手数料はなく、ファンドの信託報酬のみが発生します。

(2) SBI証券・マネックス証券との比較

主要証券会社でのeMAXIS Slim S&P500の取り扱い比較:

証券会社 購入時手数料 最低積立額 クレカ積立ポイント還元
楽天証券 無料 月100円 0.5〜1.0%
SBI証券 無料 月100円 0.5〜5.0%(三井住友カード)
マネックス証券 無料 月100円 1.1%(マネックスカード)

※ポイント還元率はカード種類や条件により異なります。最新情報は各証券会社の公式サイトで確認してください。

証券会社選びのポイント:

  • 楽天証券: 楽天経済圏を活用している方、楽天ポイントを投資に回したい方
  • SBI証券: 三井住友カードのゴールド・プラチナカードで高還元率を狙う方
  • マネックス証券: マネックスカードで1.1%還元を受けたい方

(3) ポイント還元を含めた実質コスト

ポイント還元を考慮すると、実質的な投資コストはさらに下がります。

例: 月5万円を楽天カードで積立(還元率0.5%)

  • 年間積立額: 60万円
  • 楽天ポイント還元: 3,000ポイント
  • 実質的な還元率: 0.5%

信託報酬が年率0.09372%なので、ポイント還元を考慮すると、実質的なコストはゼロ以下(むしろプラス)になります。

(4) 複数証券会社の使い分け提案

最適な証券会社は、利用する経済圏やカードにより異なります。複数の証券会社で口座を開設し、使い分けるのも有効です。

使い分けの例:

  • 楽天証券: つみたてNISA枠(年間120万円)で楽天ポイント活用
  • SBI証券: 成長投資枠(年間240万円)で三井住友カード高還元率活用

複数の証券会社を使い分けることで、各社の強みを最大限に活用できます。

まとめ:楽天証券でS&P500投資を始める

楽天証券でeMAXIS Slim S&P500を購入すれば、楽天経済圏のメリットを活用しながら、低コストで米国株式に投資できます。

楽天証券でeMAXIS Slim S&P500を買うメリット:

  • 楽天カード決済で最大1.0%ポイント還元
  • 楽天ポイントで投資信託を購入可能
  • 楽天銀行マネーブリッジで普通預金金利優遇
  • つみたてNISA・新NISA対応で税制優遇
  • 月100円から積立可能で初心者にも始めやすい

始め方の手順:

  1. 楽天証券で口座開設
  2. NISA口座を追加開設
  3. eMAXIS Slim S&P500を検索
  4. 積立設定(楽天カード決済がおすすめ)
  5. 長期保有で資産形成

楽天証券は、楽天経済圏を活用している方に特におすすめです。ただし、ポイント還元率は変更される可能性があるため、ファンドの質やコストを重視し、複数の証券会社を使い分けるのも有効です。

投資判断はご自身の責任で行い、リスクを十分に理解した上で投資してください。

よくある質問

Q1楽天ポイントはどうやって使う?

A1楽天証券では、楽天ポイントを使って投資信託を購入できます。ファンド購入画面で「ポイント利用」をONにし、利用するポイント数を入力するだけです。1ポイント=1円として利用でき、楽天市場や楽天カードで貯めたポイントを投資に回せます。NISA口座でもポイント投資が可能で、ポイントを使って購入した投資信託の売却益も非課税になります。

Q2楽天カードクレジット決済のポイント還元率は?

A22025年時点では、通常の楽天カードで0.5%、楽天ゴールドカードで0.75%、楽天プレミアムカードで1.0%のポイント還元が受けられます。月5万円を積立すると、年間3,000〜6,000ポイントが貯まります。ただし、還元率は楽天グループの方針により変更される可能性があるため、最新情報は楽天証券の公式サイトで確認してください。

Q3つみたてNISAでの最低投資額は?

A3楽天証券では、月100円から積立可能です。少額から始められるため、投資初心者でも気軽にスタートできます。新NISA(2024年〜)のつみたて投資枠では、年間最大120万円まで非課税で投資できます。自分のペースに合わせて、月100円〜月10万円まで自由に設定できます。

Q4楽天証券とSBI証券どちらがいい?

A4楽天経済圏を活用している方(楽天市場・楽天カード利用者)は楽天証券、三井住友カードのゴールド・プラチナカードを持っている方はSBI証券がおすすめです。両方で口座を開設し、つみたてNISA枠は楽天証券、成長投資枠はSBI証券といった使い分けも有効です。ポイント還元率やサービス内容を比較して、自分に合った証券会社を選びましょう。

Q5為替リスクはどう対策する?

A5eMAXIS Slim S&P500はドル建て資産に投資するため、円高時に基準価額が下落するリスクがあります。対策として、長期積立(ドルコスト平均法)で為替変動を平準化するのが基本です。毎月一定額を積立すれば、円高時も円安時も自動的に購入でき、平均購入単価を平準化できます。10年以上の長期投資を前提とすれば、短期的な為替変動の影響は小さくなります。

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