個別株の定期買い付け|SBI・楽天・マネックス比較

公開日: 2025/10/20

個別株の定期買い付けを検討している人へ

「個別株に投資したいけれど、タイミングが難しい」「まとまった資金がなくても始められる?」──こうした悩みを抱える投資家は少なくありません。

個別株の定期買い付けサービスを利用すれば、毎月決まった日に自動で購入でき、ドルコスト平均法でタイミングリスクを分散できます。SBI証券・楽天証券・マネックス証券などの主要証券会社が米国株の定期買い付けに対応しています。

この記事では、個別株定期買い付けの仕組み・証券会社比較・メリット/デメリット・活用ポイントを詳しく解説します。

この記事のポイント:

  • 個別株定期買い付けは毎月自動で購入し、ドルコスト平均法を活用できる
  • SBI証券・楽天証券・マネックス証券が主要サービスを提供
  • 優良大型株・高配当株が定期買い付けに向いている
  • 手数料・為替手数料が毎回かかるため、投資信託より高コスト
  • 長期投資前提で銘柄選びと証券会社選択が重要

個別株の定期買い付けとは|ドルコスト平均法の活用

個別株の定期買い付けは、毎月決まった金額で自動的に株式を購入するサービスです。

(1) 定期買い付けの仕組み

投資家が設定した金額と日付に従って、証券会社が自動的に株式を購入します。例えば「毎月10日に1万円分のApple株を購入」と設定すれば、株価に応じて購入株数が調整されます。

(2) ドルコスト平均法のメリット

ドルコスト平均法(Dollar Cost Averaging)とは、定額で定期的に購入することで、平均取得単価を平準化する投資手法です。

株価が高いときは少なく、安いときは多く購入することになるため、高値掴みのリスクを軽減できます。Investopediaによれば、ドルコスト平均法は市場タイミングを計る必要がなく、初心者に適した手法とされています。

※出典: Investopedia「Dollar Cost Averaging for Stocks」

(3) 投資信託の積立との違い

投資信託は複数銘柄に分散投資され、再投資も自動で行われます。一方、個別株は1銘柄に集中投資となり、倒産リスクがあります。ただし、銘柄を自分で選べる自由度が高いのが個別株のメリットです。

証券会社別の定期買い付けサービス比較|SBI・楽天・マネックス

主要証券会社の定期買い付けサービスを比較します。

(1) SBI証券の米国株式定期買付サービス

SBI証券は米国株の定期買い付けに対応しており、対象銘柄は約5,000銘柄です。最低購入金額は1株から可能で、買い付け頻度は月1回または週1回を選べます。

※出典: SBI証券公式サイト

(2) 楽天証券の米国株積立

楽天証券は米国株積立サービスを提供しており、楽天ポイントでの投資も可能です。対象銘柄は約4,000銘柄で、買い付け頻度は月1回です。

※出典: 楽天証券公式サイト

(3) マネックス証券の定期買付サービス

マネックス証券は米国株の定期買い付けに対応しており、手数料は業界最安水準です。対象銘柄は約4,500銘柄で、買い付け頻度は月1回です。

※出典: マネックス証券公式サイト

(4) 手数料・最低金額・買い付け頻度の比較

証券会社 対象銘柄 最低金額 買い付け頻度 為替手数料
SBI証券 約5,000 1株〜 月1回/週1回 25銭
楽天証券 約4,000 1株〜 月1回 25銭
マネックス証券 約4,500 1株〜 月1回 25銭

※2025年10月時点。最新情報は各証券会社サイトをご確認ください。

個別株定期買い付けのメリット・デメリット

定期買い付けには明確なメリットとデメリットがあります。

(1) メリット(タイミング分散・少額から開始・自動化)

  • タイミング分散: ドルコスト平均法で高値掴みリスクを軽減
  • 少額から開始: 1株から購入可能で、まとまった資金不要
  • 自動化: 設定後は自動で購入され、手間がかからない

The Motley Foolは、定期買い付けが感情的な判断を排除し、規律ある投資を可能にすると指摘しています。

※出典: The Motley Fool「Benefits of Regular Stock Purchases」

(2) デメリット(手数料・為替手数料・個別株リスク)

  • 手数料: 売買手数料が毎回かかり、投資信託より高コスト
  • 為替手数料: ドル転のたびに為替手数料が発生(片道25銭程度)
  • 個別株リスク: 1銘柄に集中するため、倒産リスクあり

(3) 投資信託積立との使い分け

初心者は低コストで分散効果が高い投資信託積立から始め、投資経験を積んだ後に個別株定期買い付けを追加するのが賢明です。

個別株定期買い付けの活用ポイント|銘柄選びと手数料

定期買い付けを効果的に活用するポイントを解説します。

(1) 向いている銘柄(優良大型株・高配当株)

定期買い付けに向いている銘柄は以下の通りです:

  • 優良大型株: Apple・Microsoft・Alphabet等の業績安定企業
  • 高配当株: 配当利回り3%以上の銘柄
  • 連続増配株: 25年以上増配を続けるディビデンド・アリストクラッツ

(2) 向いていない銘柄(成長株・小型株)

ボラティリティが高い成長株や小型株は、一括投資の方が適している場合があります。定期買い付けではタイミングを逃す可能性があるためです。

(3) 手数料を抑える方法

手数料を抑えるには、以下の方法が有効です:

  • 手数料無料キャンペーンを活用する
  • 購入頻度を減らす(月1回に絞る)
  • まとめて購入する(少額を分散せず、ある程度まとめる)

(4) 為替手数料の節約

為替手数料を節約するには、ドルを事前にまとめて購入しておく方法があります。SBI証券・楽天証券では、住信SBIネット銀行経由でドル転すれば為替手数料が安くなります。

まとめ|個別株定期買い付けは長期分散投資の一手段

個別株の定期買い付けは、ドルコスト平均法を活用してタイミングリスクを分散できる有効な投資手法です。ただし、手数料・為替手数料がかかるため、長期投資前提で銘柄選びが重要です。

次のアクション:

  • SBI証券・楽天証券・マネックス証券のサービスを比較する
  • 優良大型株・高配当株を中心に定期買い付けを設定する
  • 投資信託積立と併用し、リスクを分散する

長期的な視点で、個別株定期買い付けを賢く活用しましょう。

よくある質問

Q1個別株の定期買い付けにおすすめの証券会社はどこですか?

A1SBI証券(対象銘柄約5,000)・楽天証券(楽天ポイント投資可能)・マネックス証券(手数料安い)が主要選択肢です。手数料・サービス内容・対象銘柄数で比較して選びましょう。

Q2個別株定期買い付けに手数料はかかりますか?

A2売買手数料と為替手数料が毎回発生します。投資信託より高コストなため、長期投資前提で銘柄選びが重要です。手数料無料キャンペーンを活用すれば負担を軽減できます。

Q3個別株定期買い付けに向いている銘柄は何ですか?

A3優良大型株(Apple・Microsoft等)・高配当株・連続増配株が向いています。ボラティリティが高い小型株や成長株は、一括投資の方が適している場合があります。

Q4個別株定期買い付けと投資信託積立の違いは何ですか?

A4個別株は銘柄を自分で選べますが、倒産リスク・手数料が高いのがデメリットです。投資信託は分散効果が大きく、手数料も安いため、初心者は投資信託から始めるのが賢明です。

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