マネックス証券で米国株を買う前に知っておくべきこと
「マネックス証券で米国株を買いたいけど、どうやって始めればいいの?」「ドル転って何?」「手数料はいくらかかるの?」――米国株投資を始めたい30〜40代の初心者の方から、こうした疑問をよく聞きます。
マネックス証券は、無料の銘柄分析ツール「銘柄スカウター米国株」が使える点が大きな特徴です。また、為替手数料の優遇キャンペーンが実施されることもあり、コスト面でもメリットがあります。
この記事では、マネックス証券での米国株購入の流れを、口座開設からドル転、銘柄検索、注文まで、画面遷移に沿って徹底解説します。
この記事のポイント:
- マネックス証券は銘柄スカウター米国株(無料)で財務分析が可能
- 口座開設は最短翌営業日、外国株取引口座も同時申込可能
- ドル転(為替振替)は証券口座内で完結、為替手数料優遇キャンペーンあり
- 取引手数料は約定代金の0.495%(最低0ドル〜上限22ドル)
- NISA口座(成長投資枠)で米国株を購入可能
(1) マネックス証券の米国株取引の特徴
マネックス証券の米国株取引には、以下の特徴があります:
銘柄スカウター米国株(無料):
- 米国株4,000銘柄以上の財務データを無料で閲覧
- 10年分の業績推移、配当履歴、PER・PBR等のバリュエーション指標
- スクリーニング機能で条件に合う銘柄を検索
マネックス証券公式サイトの米国株取引ガイドでも、「銘柄スカウター米国株は、米国株投資の銘柄選定に欠かせないツール」として紹介されています。
為替手数料の優遇:
- 買付時の為替手数料が無料になるキャンペーンが定期的に実施される
- 通常は片道25銭/ドル(売却時は25銭/ドル)
(2) 必要な口座と手続き
マネックス証券で米国株を買うには、以下の口座が必要です:
- 証券総合口座: マネックス証券の基本口座
- 外国株取引口座: 米国株を取引するための専用口座(総合口座と同時開設可能)
- NISA口座(任意): 非課税で米国株を購入したい場合
日本証券業協会の「外国株式の基礎知識」でも、「外国株取引には専用口座の開設が必要」と説明されています。
(3) 取引可能時間と注意点
米国株の取引時間は、米国市場の営業時間に準じます:
時間帯 | 日本時間(標準時間) | 日本時間(夏時間) |
---|---|---|
プレマーケット | 17:00-23:30 | 16:00-22:30 |
レギュラー | 23:30-翌6:00 | 22:30-翌5:00 |
アフターマーケット | 翌6:00-翌10:00 | 翌5:00-翌9:00 |
※夏時間は3月第2日曜〜11月第1日曜
マネックス証券の米国株取引ガイドでは、「レギュラー時間帯が最も流動性が高く、初心者にはこの時間帯での取引が推奨される」と記載されています。
口座開設と外国株取引口座の準備
(1) 証券総合口座の開設手順
オンライン申込の流れ:
- マネックス証券公式サイトにアクセス
- 「口座開設(無料)」ボタンをクリック
- 個人情報入力: 氏名、住所、生年月日、職業等
- 本人確認書類のアップロード: マイナンバーカード、運転免許証等
- 審査: 最短翌営業日で完了
- ログインIDとパスワードの受取: メールまたは郵送
金融庁の「証券会社の選び方」では、「オンライン申込なら最短1〜2週間で口座開設が完了する」と説明されています。
(2) 外国株取引口座の申込方法
証券総合口座開設後、外国株取引口座を申し込みます:
- ログイン後、「外国株取引口座開設」を選択
- 利用規約の確認: 外国株取引のリスク説明を確認
- 申込完了: 通常1〜2営業日で開設完了
マネックス証券の米国株の買い方ガイドでは、「外国株取引口座は、総合口座開設時に同時申込も可能」とされています。
(3) 口座開設にかかる期間
- 証券総合口座: 最短翌営業日〜1週間程度
- 外国株取引口座: 総合口座開設後、1〜2営業日
- NISA口座: 総合口座開設後、1〜2週間程度(税務署の確認が必要)
(4) NISA口座の同時開設メリット
NISA口座(成長投資枠)を開設すれば、年間240万円まで非課税で米国株を購入できます。
NISA口座のメリット:
- 売却益が非課税
- 配当金も非課税(米国で10%源泉徴収されるが、日本の20.315%は非課税)
金融庁のNISA公式サイトでも、「成長投資枠では個別株(外国株含む)を購入可能」と明記されています。
ドル転(為替振替)の方法
(1) 円からドルへの両替手順
米国株を購入するには、円をドルに両替する必要があります(ドル転)。
ドル転の手順:
- ログイン後、「為替振替」を選択
- 「円→米ドル」を選択
- 両替金額を入力: 例)10万円分をドルに両替
- 為替レートを確認: 現在のレートとスプレッドが表示される
- 「振替実行」をクリック: 即座にドル建て口座に入金
マネックス証券の米国株の買い方ガイドでは、「為替振替は証券口座内で完結し、外部銀行との連携は不要」と説明されています。
(2) 為替レートとスプレッドの確認
為替振替時には、為替スプレッド(手数料)が上乗せされます:
- 通常: 片道25銭/ドル
- キャンペーン時: 買付時0銭/ドル(期間限定)
例: 為替レート150円/ドル、スプレッド25銭の場合
- 買付時レート: 150.25円/ドル
- 売却時レート: 149.75円/ドル
(3) 為替手数料無料キャンペーンの活用
マネックス証券では、定期的に「買付時の為替手数料無料キャンペーン」が実施されます。マネックス証券公式サイトで最新のキャンペーン情報を確認しましょう。
(4) 外貨建MMFでの待機資金運用
ドルに両替した後、すぐに株を買わない場合は、外貨建MMF(マネー・マーケット・ファンド)で待機資金を運用できます。
- 利回り: 年0.5〜2%程度(市場金利により変動)
- 流動性: いつでも売却可能
マネックス証券の米国株手数料ページでは、「外貨建MMFは、米国株購入前の待機資金運用に適している」と紹介されています。
銘柄検索から注文までの具体的手順
(1) 銘柄スカウターでの銘柄検索
マネックス証券の「銘柄スカウター米国株」を使えば、無料で銘柄を検索・分析できます。
検索方法:
- ログイン後、「銘柄スカウター米国株」を選択
- 銘柄名またはティッカーシンボルを入力: 例)Apple = AAPL
- 財務データを確認: 売上・利益の推移、配当履歴、PER・PBR等
- スクリーニング機能: 配当利回り3%以上、PER15倍以下等の条件で検索
Yahoo Financeの「How to Buy U.S. Stocks」でも、「銘柄選定には財務データの確認が重要」と強調されています。
(2) 注文画面の操作方法
注文手順:
- 銘柄詳細ページから「買付」を選択
- 注文数量を入力: 例)10株
- 注文タイプを選択: 成行・指値・逆指値
- 執行条件を選択: 当日中(Day)、期間指定(GTC)
- 口座区分を選択: 特定口座・NISA口座
- 注文内容を確認して「注文」をクリック
(3) 成行注文・指値注文・逆指値注文の使い分け
注文タイプ | 特徴 | おすすめの使い方 |
---|---|---|
成行注文 | 現在の市場価格で即座に売買 | すぐに買いたい・売りたい時 |
指値注文 | 指定した価格以下で買う、以上で売る | 希望価格で買いたい・売りたい時 |
逆指値注文 | 指定価格に達したら成行で売買 | 損切り・利益確定ラインを設定したい時 |
Investopediaの「Stock Order Types」では、「初心者は指値注文で希望価格を指定するのが安全」とされています。
(4) 注文確認と約定照会
注文後、以下の方法で約定状況を確認できます:
- 「注文照会」ページで注文状況を確認
- 約定したら「保有銘柄一覧」に表示される
- 約定通知メールが届く(設定により)
手数料と為替コストの最適化
(1) 取引手数料の計算方法
マネックス証券の米国株取引手数料は以下の通りです:
- 手数料率: 約定代金の0.495%
- 最低手数料: 0ドル
- 上限手数料: 22ドル(約3,300円)
計算例:
- 約定代金1,000ドル → 手数料4.95ドル(約740円)
- 約定代金5,000ドル → 手数料22ドル(上限)
マネックス証券の米国株手数料ページでは、「少額取引でも最低手数料0ドルなので、初心者でも始めやすい」と説明されています。
(2) 為替コストを抑える方法
① 為替手数料無料キャンペーンを活用
買付時の為替手数料が無料になるキャンペーン期間を狙う。
② まとめて両替
毎回少額をドル転するより、まとめて両替した方が為替コストの影響を抑えられる。
③ 外貨建MMFで待機
ドルに両替した後、外貨建MMFで運用しながら購入タイミングを待つ。
(3) SBI証券・楽天証券との手数料比較
項目 | マネックス証券 | SBI証券 | 楽天証券 |
---|---|---|---|
取引手数料 | 0.495%(最低0ドル、上限22ドル) | 0.495%(最低0ドル、上限22ドル) | 0.495%(最低0ドル、上限22ドル) |
為替手数料 | 買付時0銭〜25銭(キャンペーン時0銭) | 25銭(住信SBI経由で4銭) | 25銭 |
銘柄分析ツール | 銘柄スカウター米国株(無料) | 米国株アプリ | iSPEED |
取扱銘柄数 | 約4,700銘柄 | 約5,600銘柄 | 約4,900銘柄 |
※2025年10月時点。手数料は変更される場合があります。
金融庁の「証券会社の選び方」では、「手数料だけでなく、ツールやサービスも比較して選ぶべき」とされています。
(4) 銘柄スカウターを活用した銘柄選定
マネックス証券の「銘柄スカウター米国株」を活用すれば、財務データに基づいた銘柄選定が可能です:
スクリーニング例:
- 配当利回り3%以上
- ROE15%以上
- PER20倍以下
- 連続増配10年以上
これらの条件を満たす銘柄を絞り込み、詳細な財務データを確認した上で投資判断を行えます。
まとめ:マネックス証券での米国株購入の流れ
マネックス証券で米国株を買う流れは、以下の通りです:
- 口座開設: 証券総合口座と外国株取引口座を開設(最短翌営業日)
- ドル転: 円をドルに両替(為替手数料優遇キャンペーン活用)
- 銘柄検索: 銘柄スカウター米国株で財務データを分析
- 注文: 成行・指値・逆指値から選んで注文
- 約定確認: 保有銘柄一覧で確認
この記事の要点:
- マネックス証券は銘柄スカウター米国株(無料)で財務分析が可能
- 口座開設は最短翌営業日、外国株取引口座も同時申込可能
- ドル転は証券口座内で完結、為替手数料優遇キャンペーンあり
- 取引手数料は約定代金の0.495%(最低0ドル〜上限22ドル)
- NISA口座(成長投資枠)で米国株を購入可能
次のアクション:
- マネックス証券で口座開設(NISA口座も同時開設推奨)
- 為替手数料無料キャンペーン期間を確認
- 銘柄スカウター米国株で銘柄をスクリーニング
- 少額(1株)から米国株投資を始める
マネックス証券の銘柄スカウター米国株を活用して、財務データに基づいた銘柄選定を行いましょう。投資判断は自己責任で行ってください。