マネックス証券米国株買い方|口座開設から注文完全ガイド

公開日: 2025/10/20

マネックス証券で米国株を買う前に知っておくべきこと

「マネックス証券で米国株を買いたいけど、どうやって始めればいいの?」「ドル転って何?」「手数料はいくらかかるの?」――米国株投資を始めたい30〜40代の初心者の方から、こうした疑問をよく聞きます。

マネックス証券は、無料の銘柄分析ツール「銘柄スカウター米国株」が使える点が大きな特徴です。また、為替手数料の優遇キャンペーンが実施されることもあり、コスト面でもメリットがあります。

この記事では、マネックス証券での米国株購入の流れを、口座開設からドル転、銘柄検索、注文まで、画面遷移に沿って徹底解説します。

この記事のポイント:

  • マネックス証券は銘柄スカウター米国株(無料)で財務分析が可能
  • 口座開設は最短翌営業日、外国株取引口座も同時申込可能
  • ドル転(為替振替)は証券口座内で完結、為替手数料優遇キャンペーンあり
  • 取引手数料は約定代金の0.495%(最低0ドル〜上限22ドル)
  • NISA口座(成長投資枠)で米国株を購入可能

(1) マネックス証券の米国株取引の特徴

マネックス証券の米国株取引には、以下の特徴があります:

銘柄スカウター米国株(無料):

  • 米国株4,000銘柄以上の財務データを無料で閲覧
  • 10年分の業績推移、配当履歴、PER・PBR等のバリュエーション指標
  • スクリーニング機能で条件に合う銘柄を検索

マネックス証券公式サイトの米国株取引ガイドでも、「銘柄スカウター米国株は、米国株投資の銘柄選定に欠かせないツール」として紹介されています。

為替手数料の優遇:

  • 買付時の為替手数料が無料になるキャンペーンが定期的に実施される
  • 通常は片道25銭/ドル(売却時は25銭/ドル)

(2) 必要な口座と手続き

マネックス証券で米国株を買うには、以下の口座が必要です:

  1. 証券総合口座: マネックス証券の基本口座
  2. 外国株取引口座: 米国株を取引するための専用口座(総合口座と同時開設可能)
  3. NISA口座(任意): 非課税で米国株を購入したい場合

日本証券業協会の「外国株式の基礎知識」でも、「外国株取引には専用口座の開設が必要」と説明されています。

(3) 取引可能時間と注意点

米国株の取引時間は、米国市場の営業時間に準じます:

時間帯 日本時間(標準時間) 日本時間(夏時間)
プレマーケット 17:00-23:30 16:00-22:30
レギュラー 23:30-翌6:00 22:30-翌5:00
アフターマーケット 翌6:00-翌10:00 翌5:00-翌9:00

※夏時間は3月第2日曜〜11月第1日曜

マネックス証券の米国株取引ガイドでは、「レギュラー時間帯が最も流動性が高く、初心者にはこの時間帯での取引が推奨される」と記載されています。

口座開設と外国株取引口座の準備

(1) 証券総合口座の開設手順

オンライン申込の流れ:

  1. マネックス証券公式サイトにアクセス
  2. 「口座開設(無料)」ボタンをクリック
  3. 個人情報入力: 氏名、住所、生年月日、職業等
  4. 本人確認書類のアップロード: マイナンバーカード、運転免許証等
  5. 審査: 最短翌営業日で完了
  6. ログインIDとパスワードの受取: メールまたは郵送

金融庁の「証券会社の選び方」では、「オンライン申込なら最短1〜2週間で口座開設が完了する」と説明されています。

(2) 外国株取引口座の申込方法

証券総合口座開設後、外国株取引口座を申し込みます:

  1. ログイン後、「外国株取引口座開設」を選択
  2. 利用規約の確認: 外国株取引のリスク説明を確認
  3. 申込完了: 通常1〜2営業日で開設完了

マネックス証券の米国株の買い方ガイドでは、「外国株取引口座は、総合口座開設時に同時申込も可能」とされています。

(3) 口座開設にかかる期間

  • 証券総合口座: 最短翌営業日〜1週間程度
  • 外国株取引口座: 総合口座開設後、1〜2営業日
  • NISA口座: 総合口座開設後、1〜2週間程度(税務署の確認が必要)

(4) NISA口座の同時開設メリット

NISA口座(成長投資枠)を開設すれば、年間240万円まで非課税で米国株を購入できます。

NISA口座のメリット:

  • 売却益が非課税
  • 配当金も非課税(米国で10%源泉徴収されるが、日本の20.315%は非課税)

金融庁のNISA公式サイトでも、「成長投資枠では個別株(外国株含む)を購入可能」と明記されています。

ドル転(為替振替)の方法

(1) 円からドルへの両替手順

米国株を購入するには、円をドルに両替する必要があります(ドル転)。

ドル転の手順:

  1. ログイン後、「為替振替」を選択
  2. 「円→米ドル」を選択
  3. 両替金額を入力: 例)10万円分をドルに両替
  4. 為替レートを確認: 現在のレートとスプレッドが表示される
  5. 「振替実行」をクリック: 即座にドル建て口座に入金

マネックス証券の米国株の買い方ガイドでは、「為替振替は証券口座内で完結し、外部銀行との連携は不要」と説明されています。

(2) 為替レートとスプレッドの確認

為替振替時には、為替スプレッド(手数料)が上乗せされます:

  • 通常: 片道25銭/ドル
  • キャンペーン時: 買付時0銭/ドル(期間限定)

例: 為替レート150円/ドル、スプレッド25銭の場合

  • 買付時レート: 150.25円/ドル
  • 売却時レート: 149.75円/ドル

(3) 為替手数料無料キャンペーンの活用

マネックス証券では、定期的に「買付時の為替手数料無料キャンペーン」が実施されます。マネックス証券公式サイトで最新のキャンペーン情報を確認しましょう。

(4) 外貨建MMFでの待機資金運用

ドルに両替した後、すぐに株を買わない場合は、外貨建MMF(マネー・マーケット・ファンド)で待機資金を運用できます。

  • 利回り: 年0.5〜2%程度(市場金利により変動)
  • 流動性: いつでも売却可能

マネックス証券の米国株手数料ページでは、「外貨建MMFは、米国株購入前の待機資金運用に適している」と紹介されています。

銘柄検索から注文までの具体的手順

(1) 銘柄スカウターでの銘柄検索

マネックス証券の「銘柄スカウター米国株」を使えば、無料で銘柄を検索・分析できます。

検索方法:

  1. ログイン後、「銘柄スカウター米国株」を選択
  2. 銘柄名またはティッカーシンボルを入力: 例)Apple = AAPL
  3. 財務データを確認: 売上・利益の推移、配当履歴、PER・PBR等
  4. スクリーニング機能: 配当利回り3%以上、PER15倍以下等の条件で検索

Yahoo Financeの「How to Buy U.S. Stocks」でも、「銘柄選定には財務データの確認が重要」と強調されています。

(2) 注文画面の操作方法

注文手順:

  1. 銘柄詳細ページから「買付」を選択
  2. 注文数量を入力: 例)10株
  3. 注文タイプを選択: 成行・指値・逆指値
  4. 執行条件を選択: 当日中(Day)、期間指定(GTC)
  5. 口座区分を選択: 特定口座・NISA口座
  6. 注文内容を確認して「注文」をクリック

(3) 成行注文・指値注文・逆指値注文の使い分け

注文タイプ 特徴 おすすめの使い方
成行注文 現在の市場価格で即座に売買 すぐに買いたい・売りたい時
指値注文 指定した価格以下で買う、以上で売る 希望価格で買いたい・売りたい時
逆指値注文 指定価格に達したら成行で売買 損切り・利益確定ラインを設定したい時

Investopediaの「Stock Order Types」では、「初心者は指値注文で希望価格を指定するのが安全」とされています。

(4) 注文確認と約定照会

注文後、以下の方法で約定状況を確認できます:

  1. 「注文照会」ページで注文状況を確認
  2. 約定したら「保有銘柄一覧」に表示される
  3. 約定通知メールが届く(設定により)

手数料と為替コストの最適化

(1) 取引手数料の計算方法

マネックス証券の米国株取引手数料は以下の通りです:

  • 手数料率: 約定代金の0.495%
  • 最低手数料: 0ドル
  • 上限手数料: 22ドル(約3,300円)

計算例:

  • 約定代金1,000ドル → 手数料4.95ドル(約740円)
  • 約定代金5,000ドル → 手数料22ドル(上限)

マネックス証券の米国株手数料ページでは、「少額取引でも最低手数料0ドルなので、初心者でも始めやすい」と説明されています。

(2) 為替コストを抑える方法

① 為替手数料無料キャンペーンを活用

買付時の為替手数料が無料になるキャンペーン期間を狙う。

② まとめて両替

毎回少額をドル転するより、まとめて両替した方が為替コストの影響を抑えられる。

③ 外貨建MMFで待機

ドルに両替した後、外貨建MMFで運用しながら購入タイミングを待つ。

(3) SBI証券・楽天証券との手数料比較

項目 マネックス証券 SBI証券 楽天証券
取引手数料 0.495%(最低0ドル、上限22ドル) 0.495%(最低0ドル、上限22ドル) 0.495%(最低0ドル、上限22ドル)
為替手数料 買付時0銭〜25銭(キャンペーン時0銭) 25銭(住信SBI経由で4銭) 25銭
銘柄分析ツール 銘柄スカウター米国株(無料) 米国株アプリ iSPEED
取扱銘柄数 約4,700銘柄 約5,600銘柄 約4,900銘柄

※2025年10月時点。手数料は変更される場合があります。

金融庁の「証券会社の選び方」では、「手数料だけでなく、ツールやサービスも比較して選ぶべき」とされています。

(4) 銘柄スカウターを活用した銘柄選定

マネックス証券の「銘柄スカウター米国株」を活用すれば、財務データに基づいた銘柄選定が可能です:

スクリーニング例:

  • 配当利回り3%以上
  • ROE15%以上
  • PER20倍以下
  • 連続増配10年以上

これらの条件を満たす銘柄を絞り込み、詳細な財務データを確認した上で投資判断を行えます。

まとめ:マネックス証券での米国株購入の流れ

マネックス証券で米国株を買う流れは、以下の通りです:

  1. 口座開設: 証券総合口座と外国株取引口座を開設(最短翌営業日)
  2. ドル転: 円をドルに両替(為替手数料優遇キャンペーン活用)
  3. 銘柄検索: 銘柄スカウター米国株で財務データを分析
  4. 注文: 成行・指値・逆指値から選んで注文
  5. 約定確認: 保有銘柄一覧で確認

この記事の要点:

  • マネックス証券は銘柄スカウター米国株(無料)で財務分析が可能
  • 口座開設は最短翌営業日、外国株取引口座も同時申込可能
  • ドル転は証券口座内で完結、為替手数料優遇キャンペーンあり
  • 取引手数料は約定代金の0.495%(最低0ドル〜上限22ドル)
  • NISA口座(成長投資枠)で米国株を購入可能

次のアクション:

  • マネックス証券で口座開設(NISA口座も同時開設推奨)
  • 為替手数料無料キャンペーン期間を確認
  • 銘柄スカウター米国株で銘柄をスクリーニング
  • 少額(1株)から米国株投資を始める

マネックス証券の銘柄スカウター米国株を活用して、財務データに基づいた銘柄選定を行いましょう。投資判断は自己責任で行ってください。

よくある質問

Q1マネックス証券の口座開設にはどのくらい時間がかかりますか?

A1最短で翌営業日から取引可能です。オンライン申込と本人確認書類のアップロードで1〜2週間程度で完了します。外国株取引口座は証券総合口座開設後に別途申込が必要ですが、同時申込も可能です。NISA口座は税務署の確認が必要なため、1〜2週間程度かかります。

Q2マネックス証券で米国株を買うための最低投資金額は?

A21株から購入可能です。例えばApple株(仮に150ドル)なら約2〜3万円から始められます。ただし、為替手数料(通常25銭/ドル、キャンペーン時0銭)と取引手数料(約定代金の0.495%、最低0ドル)も考慮する必要があります。

Q3NISA口座で米国株を買う方法は?

A3NISA口座(成長投資枠)で購入可能です。注文時に口座区分で「NISA口座」を選択するだけで、年間240万円まで非課税で投資できます。売却益・配当金が非課税になりますが、米国での配当源泉徴収10%は避けられません。

Q4買った米国株を売却する方法は?

A4保有銘柄一覧から売却したい銘柄を選び、「売却」ボタンをクリックして売却注文を出します。売却代金はドルで受け取り、円に戻す場合は「為替振替」でドル→円の両替が必要です(為替手数料25銭/ドル)。外貨建MMFで運用することも可能です。

Q5マネックス証券とSBI証券・楽天証券の違いは?

A5取引手数料は3社とも約定代金の0.495%(最低0ドル、上限22ドル)で同水準です。マネックス証券は銘柄スカウター米国株(無料)で財務分析ができる点が強みです。SBI証券は住信SBIネット銀行経由で為替コストが安く(4銭/ドル)、取扱銘柄数が最多(約5,600銘柄)です。楽天証券は楽天ポイントが使える点が特徴です。

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