野村證券で外国株を買おうか迷っている...
野村證券の口座を持っているか、これから開設を検討していて、外国株(特に米国株)を買おうと考えている方も多いでしょう。しかし、「野村證券の外国株取引は手数料が高いのでは?」「ネット証券と比べてどうなの?」といった疑問を抱えている方も少なくありません。
この記事では、野村證券での外国株取引の特徴、手数料体系、ネット証券(SBI証券、楽天証券、マネックス証券)との比較、そしてどんな投資家に向いているのかを詳しく解説します。
この記事のポイント:
- 野村證券は対面証券ならではの情報提供サービスと担当者サポートが強み
- 手数料はネット証券と比べて高めだが、富裕層向けサービスは充実
- 米国株・中国株・欧州株等を取り扱うが、取扱銘柄数はネット証券より少ない可能性
- 少額投資にはコスト面で不向き、数十万円以上の投資が現実的
野村證券で外国株取引を選ぶ理由
野村證券で外国株を取引するメリットは、対面証券ならではのサポート体制にあります。
(1) 対面証券ならではの安心感
野村證券は日本最大手の対面証券会社です。店頭窓口や電話での相談ができるため、初めて外国株を買う方や、投資判断に不安を感じる方にとっては安心感があります。
オンライン専業のネット証券と異なり、担当者と直接話しながら投資方針を相談できる点が強みです。
(2) 情報提供サービスの充実
野村證券では、以下のような情報提供サービスが利用できます:
- レポート提供: アナリストによる企業分析レポート
- セミナー開催: 外国株投資セミナー、市場動向の解説
- 担当者サポート: 投資相談、ポートフォリオ分析
これらのサービスは、対面証券ならではの付加価値と言えます。ただし、その分手数料が高めに設定されている点は留意が必要です。
野村證券の外国株取扱国・銘柄数
野村證券で取引できる外国株の範囲を見ていきます。
(1) 米国株の取扱状況
野村證券では、NYSE(ニューヨーク証券取引所)およびNASDAQ上場の米国株を取り扱っています(出典: 野村證券「外国株式取引」公式サイト https://www.nomura.co.jp/retail/stock/foreign/)。
主要な米国企業(Apple、Microsoft、Amazon、Tesla等)は購入可能ですが、取扱銘柄数はネット証券と比較すると限定的な可能性があります。
(2) 中国・香港・アジア株
野村證券では、中国本土株(上海・深セン)、香港株、シンガポール株等のアジア株も取り扱っています。特に香港市場の主要銘柄には対応している場合が多いです。
(3) 欧州株の対応
欧州株(ドイツ、フランス、イギリス等)の取扱については、野村證券の公式サイトまたは窓口で最新情報をご確認ください。
(4) 取扱銘柄数の比較
ネット証券と比較すると、野村證券の外国株取扱銘柄数は限定的です:
証券会社 | 米国株取扱銘柄数(目安) |
---|---|
SBI証券 | 約5,000銘柄以上 |
楽天証券 | 約5,000銘柄以上 |
マネックス証券 | 約5,000銘柄以上 |
野村證券 | 主要銘柄中心(数百〜数千銘柄) |
※2025年10月時点の情報です。最新情報は各証券会社の公式サイトでご確認ください。
手数料体系とコストの実態
野村證券の外国株取引にかかるコストを詳しく見ていきます。
(1) 売買手数料(国内約定手数料)
野村證券の外国株売買手数料は、取引金額に応じて異なります。対面証券のため、ネット証券と比べて手数料は高めに設定されています。
具体的な手数料率は、取引金額・取引回数・顧客ステータスによって変動する場合があるため、野村證券の公式サイトまたは担当者に確認してください(出典: 野村證券「米国株式取引ガイド」https://www.nomura.co.jp/retail/stock/foreign/us/)。
(2) 為替手数料・スプレッド
外国株を購入する際、円を外貨(ドル等)に交換する必要があります。野村證券では、この為替取引に手数料(スプレッド)がかかります。
一般的に、対面証券の為替手数料はネット証券より高めです。SBI証券等のネット証券では1ドルあたり片道数銭〜25銭程度ですが、野村證券では50銭程度と言われています(※最新情報は要確認)。
(3) 口座管理費用
野村證券では、外国株の保管に口座管理費用(カストディ料)がかかる場合があります。詳細は野村證券の公式サイトまたは担当者にご確認ください。
(4) その他の費用(カストディ料等)
外国株を保有している間、カストディ料(保管手数料)が発生する場合があります。年率0.1%〜0.5%程度が一般的ですが、具体的な水準は証券会社により異なります。
ネット証券(SBI・楽天・マネックス)との比較
野村證券とネット証券の違いを比較します。
(1) 手数料比較表
項目 | 野村證券 | SBI証券 | 楽天証券 | マネックス証券 |
---|---|---|---|---|
売買手数料 | 高め(対面) | 低め | 低め | 低め |
為替手数料 | 片道50銭程度 | 片道25銭 | 片道25銭 | 無料キャンペーンあり |
口座管理費 | あり(要確認) | なし | なし | なし |
サポート | 対面・電話 | オンライン中心 | オンライン中心 | オンライン中心 |
※2025年10月時点の情報です。最新情報は各証券会社の公式サイトでご確認ください。
(2) 取扱銘柄数の違い
ネット証券は米国株の取扱銘柄数が豊富(約5,000銘柄以上)です。一方、野村證券は主要銘柄中心の取扱となる場合が多いです。
マイナーな成長株や小型株を狙いたい場合は、ネット証券の方が選択肢が広がります。
(3) サービス・サポートの比較
野村證券の強みは、対面・電話でのサポート体制です:
- 野村證券: 担当者相談、レポート提供、セミナー開催
- ネット証券: オンラインヘルプ、FAQ、チャットサポート
投資初心者や高額投資家は、野村證券のサポート体制を評価する傾向があります。
(4) NISA対応状況
野村證券でも、NISA口座(成長投資枠)で外国株を購入できます(出典: 野村證券公式サイト)。ただし、手数料はネット証券より高めです。
ネット証券でもNISA対応は同様ですが、手数料が低い分、長期積立には有利です。
野村證券が向いている投資家・向いていない投資家
野村證券での外国株取引が向いている人・向いていない人を整理します。
(1) 富裕層・高額投資家のメリット
向いている人:
- 資産1,000万円以上で、専門的なアドバイスが欲しい
- 対面でのサポートを重視する
- 定期的なレポートやセミナー情報が欲しい
- 投資判断に不安があり、担当者と相談しながら進めたい
野村證券は、富裕層向けの専門サポート(ウェルスマネジメント)を提供しており、高額投資家には手厚いサービスが期待できます。
(2) 少額投資家のデメリット
向いていない人:
- 数万円〜数十万円の少額投資を考えている
- 手数料を最小限に抑えたい
- 頻繁に売買する(デイトレード等)
- 自分で情報収集・判断できる
少額投資では、手数料の負担が大きくなります。ネット証券の方がコスト面で有利です。
(3) 担当者サポートの価値
投資初心者や、外国株に不慣れな方にとって、担当者サポートは心強いです。ただし、その分のコストが手数料に反映されている点は理解しておく必要があります。
(4) 使い分けの戦略
一つの戦略として、以下のような使い分けも考えられます:
- 野村證券: 大型株・長期保有銘柄(担当者と相談しながら)
- ネット証券: 少額投資・頻繁な売買・マイナー銘柄
複数の証券会社を併用することで、それぞれの強みを活かせます。
まとめ:野村證券での外国株投資の活用法
野村證券での外国株取引は、対面サポートと情報提供サービスが強みですが、手数料はネット証券より高めです。
重要なポイント:
- 野村證券は担当者サポート・レポート提供・セミナー等の付加価値が魅力
- 手数料・為替コストはネット証券より高め
- 富裕層・高額投資家向けのサービスが充実
- 少額投資にはコスト面で不向き
次のアクション:
- 野村證券の公式サイトで最新の手数料体系を確認する
- ネット証券(SBI、楽天、マネックス)と手数料・取扱銘柄数を比較する
- 自分の投資スタイル(少額/高額、頻繁/長期保有)に合った証券会社を選ぶ
- 必要に応じて複数の証券会社を使い分ける
野村證券の強みを理解した上で、自分に合った証券会社を選びましょう。
※本記事の情報は2025年10月時点のものです。最新情報は野村證券公式サイトおよび各証券会社の公式サイトでご確認ください(野村證券「外国株式取引」https://www.nomura.co.jp/retail/stock/foreign/)。