楽天証券で米国株投資|楽天VTI・ポイント活用完全版

公開日: 2025/10/20

楽天証券で米国株投資を始めるなら?

楽天経済圏を活用している投資家にとって、楽天証券での米国株投資は魅力的な選択肢です。「楽天ポイントで米国株が買えるの?」「楽天・米国株式インデックス・ファンド(楽天VTI)ってどんなファンド?」といった疑問を持つ方も多いでしょう。

この記事では、楽天証券での米国株投資の特徴、楽天・米国株式インデックス・ファンドの詳細、楽天ポイント活用法、他社との比較まで、楽天証券で米国株投資を始めるために必要な情報を解説します。

この記事のポイント:

  • 楽天証券は楽天ポイント投資・楽天カード積立など楽天経済圏との連携が強み
  • 楽天・米国株式インデックス・ファンド(楽天VTI)はバンガードVTI連動、信託報酬0.162%
  • 楽天ポイントで投資信託は購入できるが、米国個別株は対象外
  • 売買手数料は0.495%(上限22ドル)、為替手数料は片道25銭でSBI証券とほぼ同水準
  • つみたてNISA・新NISA対応で楽天カード積立のポイント還元を受けられる

1. 楽天証券で米国株投資を始める前に知っておきたいこと

楽天証券は楽天経済圏との連携が特徴です。

(1) 楽天証券のメリット:楽天経済圏との連携

楽天証券の最大の特徴は、楽天ポイント・楽天カード・楽天銀行などの楽天サービスとの連携です。楽天カード積立でポイント還元を受けたり、楽天ポイントで投資信託を購入したりできます。

楽天証券公式サイトによると、楽天経済圏を活用している投資家にとって、ポイント投資は資金的ハードルを下げる有効な手段とされています。

(2) 米国株投資の2つの選択肢:個別株と投資信託

楽天証券では、米国個別株(Apple、Microsoftなど)と米国株投資信託(楽天VTIなど)の両方を購入できます。個別株は1株から購入可能、投資信託は100円から積立可能です。

2. 楽天証券の米国株サービス:手数料と取扱銘柄

楽天証券の米国株取引の基本情報を整理します。

(1) 売買手数料(約定代金の0.495%・上限22ドル)

楽天証券の米国株売買手数料は約定代金の0.495%(税込)で、上限は22ドルです。例えば、1万ドル(約150万円)分の米国株を購入する場合、手数料は22ドル(約3300円)です。

この手数料体系はSBI証券とほぼ同水準で、業界標準と言えます。

(2) 為替手数料(片道25銭)

円をドルに両替する際の為替手数料は片道25銭です。例えば、10万円をドルに両替する場合、250円の為替手数料がかかります。

この為替手数料もSBI証券と同水準で、業界標準です。

(3) 取扱銘柄数と1株から購入可能

楽天証券では、米国主要市場(NYSE、NASDAQ)の約4700銘柄を取り扱っています。Apple、Microsoft、Tesla、Amazonなど主要銘柄はすべて購入可能です。

米国株は1株から購入できるため、例えばApple株が180ドルなら約2.7万円(為替150円/ドル時)から投資できます。

3. 楽天・米国株式インデックス・ファンド(楽天VTI)の特徴

楽天証券独自の米国株投資信託を解説します。

(1) バンガードVTI連動・全米株式市場に分散投資

楽天・米国株式インデックス・ファンド(通称:楽天VTI)は、バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)に連動する投資信託です。

Vanguardの公式サイトによると、VTIは米国株式市場全体(約4000銘柄)に投資するETFで、大型株から小型株まで幅広くカバーしています。楽天VTIに投資すれば、米国株式市場全体に分散投資できます。

(2) 信託報酬0.162%の低コスト

楽天投信投資顧問の目論見書によると、楽天VTIの信託報酬は年率0.162%(税込)です。これは低コストの部類に入ります。

例えば、100万円を10年間運用した場合、信託報酬の総額は約1.6万円です(複利効果を無視した単純計算)。

(3) つみたてNISA・新NISA対応

楽天VTIは金融庁指定のつみたてNISA対象ファンドで、新NISA(つみたて投資枠・成長投資枠)でも購入可能です。非課税メリットを最大限活用できます。

(4) eMAXIS Slim米国株式(S&P500)との違い

楽天VTIとeMAXIS Slim米国株式(S&P500)は、どちらも米国株に投資するインデックスファンドですが、連動指数が異なります:

項目 楽天VTI eMAXIS Slim米国株式
連動指数 VTI(全米株式) S&P500
対象銘柄数 約4000銘柄 約500銘柄
信託報酬 0.162% 0.09372%
特徴 小型株も含む 大型株中心

どちらも優れたファンドで、長期リターンに大差はないとされています。信託報酬を重視するならeMAXIS Slim、全米株式市場に幅広く投資したいなら楽天VTIが選択肢です。

4. 楽天ポイント活用:ポイント投資とカード積立

楽天経済圏ならではのメリットを解説します。

(1) 楽天ポイントで投資信託購入(個別株は対象外)

楽天証券では、楽天ポイントで投資信託を購入できます。楽天市場での買い物で貯まったポイントを、楽天VTIなどの投資信託に充てることが可能です。

重要: 楽天ポイント投資は投資信託のみ対象で、米国個別株は購入できません。

(2) 楽天カード積立のポイント還元(月5万円まで0.5-1%)

楽天カードで投資信託を積立購入すると、ポイント還元を受けられます。楽天カード公式サイトによると、還元率は以下の通りです:

  • 一般カード: 0.5%還元(月5万円積立で250ポイント)
  • ゴールドカード: 0.75%還元(月5万円積立で375ポイント)
  • プレミアムカード: 1%還元(月5万円積立で500ポイント)

※ポイント還元率は変更される可能性があるため、最新情報を楽天証券公式サイトで確認してください。

(3) ポイント還元の最大化戦略

楽天経済圏を最大限活用するなら、以下の戦略が有効です:

  1. 楽天カード積立: 月5万円を楽天VTIに積立(ポイント還元250〜500ポイント)
  2. 楽天ポイント投資: 貯まったポイントを追加投資
  3. 楽天銀行連携: 楽天銀行口座と連携でポイント倍率アップ

この戦略により、実質的な信託報酬を下げることができます。

5. 他社証券会社との比較:SBI証券・マネックス証券

楽天証券と他社を比較します。

(1) 手数料比較(売買・為替)

証券会社 売買手数料 為替手数料(片道)
楽天証券 0.495%(上限22ドル) 25銭
SBI証券 0.495%(上限22ドル) 25銭
マネックス証券 0.495%(上限22ドル) 0銭(買付時無料)

マネックス証券は為替手数料(買付時)が無料で、為替コストを抑えたい投資家に有利です。一方、楽天証券・SBI証券は手数料面では同水準です。

(2) ポイント還元の比較

楽天証券は楽天カード積立で最大1%還元、SBI証券は三井住友カード積立で最大5%還元(条件あり)を受けられます。ポイント還元率ではSBI証券が有利な場合があります。

(3) どちらを選ぶべきか

  • 楽天経済圏ユーザー: 楽天証券が最適(楽天ポイント・楽天カード連携)
  • ポイント還元重視: SBI証券が有利(三井住友カードゴールドで最大5%還元)
  • 為替コスト重視: マネックス証券が有利(買付時為替手数料無料)

どの証券会社も優れたサービスを提供しているため、自分のライフスタイルに合わせて選ぶことが重要です。

6. まとめ:楽天証券で米国株投資を最大限活用する

楽天証券は、楽天経済圏との連携が強みの証券会社です。

楽天証券が向いている人:

  • 楽天カード・楽天市場を日常的に利用している
  • 楽天ポイントを投資に活用したい
  • 楽天VTIで全米株式市場に分散投資したい

次のアクション:

  • 楽天証券で口座開設し、NISA口座も同時開設
  • 楽天カード積立で楽天VTIを月5万円積立(ポイント還元を受ける)
  • 貯まった楽天ポイントを追加投資に回す

投資は自己責任です。手数料、ポイント還元、投資信託の選択肢を総合的に評価し、自分に合った証券会社を選びましょう。

よくある質問

Q1楽天ポイントで米国株は買える?

A1楽天ポイントで投資信託(楽天VTIなど)は購入できますが、米国個別株は楽天ポイント投資の対象外です。個別株を購入する場合は、現金で買う必要があります。

Q2楽天証券の米国株手数料は高い?

A2売買手数料は約定代金の0.495%(上限22ドル)、為替手数料は片道25銭で、SBI証券とほぼ同水準です。業界標準の手数料体系と言えます。マネックス証券は為替手数料(買付時)が無料で、為替コストを抑えたい人に有利です。

Q3楽天VTIとeMAXIS Slim米国株式の違いは?

A3楽天VTIは全米株式(VTI連動・約4000銘柄・信託報酬0.162%)、eMAXIS Slim米国株式はS&P500連動(約500銘柄・信託報酬0.09372%)です。どちらも優れたファンドで、長期リターンに大差はないとされています。

Q4楽天証券はNISA対応している?

A4対応しています。つみたて投資枠で楽天VTI等の投資信託、成長投資枠で米国個別株も購入可能です。楽天カード積立でポイント還元も受けられるため、NISA口座での楽天カード積立は効率的です。

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