SBI証券アプリで米国株購入|手順と為替コスト削減法

公開日: 2025/10/20

SBI証券アプリで米国株を買う前に知っておくこと

SBI証券で米国株投資を始めたいと考えている方の中には、「アプリで手軽に米国株を買いたいけど、操作方法がよく分からない」と不安を感じている方も多いでしょう。SBI証券は米国株の取扱銘柄数が豊富で、アプリからも簡単に購入できます。

この記事では、SBI証券アプリで米国株を買う手順を、口座開設から銘柄検索、注文方法まで、初心者向けにステップバイステップで解説します。為替手数料を節約する方法(住信SBIネット銀行経由)も紹介します。

この記事のポイント:

  • SBI証券アプリで米国株を購入できる(専用アプリまたは株アプリ)
  • 外国株取引口座の開設が必要(証券総合口座に加えて)
  • 取引手数料は約定代金の0.495%(上限22ドル)
  • 為替手数料はSBI証券内で片道25銭、住信SBIネット銀行経由で片道6銭に削減可能
  • 米国市場の取引時間は日本時間23:30~翌6:00(夏時間は22:30~翌5:00)

(1) 必要な口座と準備

SBI証券アプリで米国株を買うには、以下の準備が必要です:

必要な口座:

  1. 証券総合口座:SBI証券の基本口座
  2. 外国株取引口座:米国株を購入するための専用口座

証券総合口座を既に開設している方は、外国株取引口座を追加で申し込むだけでOKです。

準備するもの:

  • 本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカード等)
  • マイナンバー(米国株取引には必須)
  • 銀行口座(入金用)

(2) 取引可能時間

米国市場の取引時間は、日本時間で以下の通りです:

通常時(11月初旬~3月中旬):

  • 日本時間 23:30 ~ 翌朝6:00

サマータイム(3月中旬~11月初旬):

  • 日本時間 22:30 ~ 翌朝5:00

日本の深夜から早朝にかけて取引されるため、リアルタイムで注文を出すのは難しい場合があります。アプリから指値注文を出しておけば、米国市場で自動的に約定します。

SBI証券の米国株アプリの種類

SBI証券では、米国株取引に使えるアプリが2種類あります。

(1) SBI証券株アプリ

特徴:

  • 日本株・米国株・投資信託など、すべての取引を1つのアプリで管理
  • 米国株専用ではないが、基本的な機能は網羅
  • ポートフォリオ全体を一元管理したい人向け

主な機能:

  • 銘柄検索
  • 株価チャート表示
  • 成行・指値注文
  • 約定照会

(2) SBI証券米国株アプリ

特徴:

  • 米国株取引に特化したアプリ
  • 銘柄情報やチャートが見やすい
  • 米国株を頻繁に取引する人向け

主な機能:

  • 銘柄検索(ティッカーシンボル対応)
  • リアルタイムチャート
  • 成行・指値注文
  • 米国株専用ニュース・レポート

(3) どちらのアプリを使うべきか

米国株中心に投資する方 → SBI証券米国株アプリ 米国株専用の機能が充実しており、銘柄検索や注文画面が使いやすいです。

日本株も米国株も取引する方 → SBI証券株アプリ すべての資産を1つのアプリで管理できるため、ポートフォリオ全体を把握しやすいです。

(4) PC版とアプリ版の違い

PC版(ウェブサイト)の利点:

  • 情報量が多い(企業情報、アナリストレポート等)
  • 複数銘柄を同時に比較しやすい
  • 詳細な注文条件を設定可能

アプリ版の利点:

  • 外出先からでも注文できる
  • 操作が直感的で初心者にも使いやすい
  • 通知機能で約定や株価変動をすぐに確認

重要な取引や詳細な分析を行う場合はPC版、手軽に注文を出す場合はアプリ版と使い分けるのがおすすめです。

外国株取引口座の開設手順

SBI証券で米国株を買うには、外国株取引口座の開設が必要です。

(1) 証券総合口座の開設

まだSBI証券の証券総合口座を開設していない場合は、以下の手順で開設します:

  1. SBI証券の公式サイトにアクセス
  2. 「口座開設」ボタンをクリック
  3. メールアドレスを登録
  4. 本人確認書類をアップロード(運転免許証、マイナンバーカード等)
  5. 審査完了後、ログイン情報が郵送される

開設にかかる期間: 通常1週間程度

(2) 外国株取引口座の申込

証券総合口座を開設済みの方は、外国株取引口座を追加で申し込みます:

  1. SBI証券にログイン
  2. 「外国株式」→「外国株取引口座開設」をクリック
  3. 必要事項を入力(住所、投資経験等)
  4. 外国証券取引口座約款を確認・同意
  5. 申込完了

開設にかかる期間: 通常1~2営業日で完了

(3) 口座開設にかかる期間

証券総合口座: 約1週間(本人確認書類の審査含む)

外国株取引口座: 約1~2営業日(証券総合口座を既に開設している場合)

(4) 本人確認とマイナンバー登録

米国株取引には、マイナンバーの登録が必須です。証券総合口座の開設時にマイナンバーを登録していれば、外国株取引口座の開設時に改めて登録する必要はありません。

未登録の場合は、以下の方法で登録できます:

  • マイナンバーカード
  • 通知カード + 本人確認書類
  • マイナンバー記載の住民票 + 本人確認書類

SBI証券アプリでの米国株購入手順

外国株取引口座を開設したら、アプリで米国株を購入できます。

(1) アプリへのログイン

  1. SBI証券米国株アプリ(またはSBI証券株アプリ)を起動
  2. ユーザーネームとパスワードを入力してログイン
  3. 初回ログイン時は、生体認証(指紋認証・顔認証)を設定すると便利

(2) 銘柄検索(ティッカーシンボル入力)

米国株は、ティッカーシンボル(銘柄コード)で検索します。

ティッカーシンボルの例:

  • Apple:AAPL
  • Microsoft:MSFT
  • Amazon:AMZN
  • Tesla:TSLA

検索手順:

  1. アプリのトップ画面で「銘柄検索」をタップ
  2. ティッカーシンボルまたは企業名(英語)を入力
  3. 候補リストから目的の銘柄をタップ
  4. 銘柄詳細画面が表示される(株価、チャート、企業情報等)

(3) 注文画面の操作(成行・指値)

銘柄詳細画面から注文画面に進みます。

注文手順:

  1. 銘柄詳細画面で「買付」ボタンをタップ
  2. 注文方法を選択(成行 or 指値)
  3. 株数を入力(米国株は1株から購入可能)
  4. 決済方法を選択(円貨決済 or 外貨決済)
  5. 注文内容を確認
  6. 取引パスワードを入力して「注文」をタップ

成行注文(Market Order): 現在の市場価格で即座に売買する注文方法。確実に約定しますが、価格が想定より高く(または低く)なる可能性があります。

指値注文(Limit Order): 指定した価格以下(買いの場合)または以上(売りの場合)で売買する注文方法。価格をコントロールできますが、約定しない可能性があります。

初心者へのおすすめ: 指値注文を使い、購入したい価格を指定することで、高値掴みを避けられます。

(4) 注文確認と約定照会

注文が完了すると、注文受付画面が表示されます。

約定確認:

  1. アプリのメニューから「注文照会」をタップ
  2. 注文状況(未約定・約定済み)を確認
  3. 約定済みの場合、約定価格・株数・手数料が表示される

ポートフォリオ確認:

  1. アプリのトップ画面で「保有株式」をタップ
  2. 保有銘柄一覧と評価損益を確認

ドル転と為替コストの最適化

米国株を購入する際、円をドルに交換する「ドル転」が必要です。為替手数料を節約する方法を紹介します。

(1) SBI証券内での為替取引(片道25銭)

SBI証券内で円→ドル交換を行う場合、為替手数料は片道25銭/ドルです。

手順:

  1. SBI証券にログイン
  2. 「為替取引」→「外貨買付」をクリック
  3. 買付金額(円)を入力
  4. 為替レートを確認して「注文」

為替手数料の例:

  • 10万円をドルに交換(1ドル150円換算):
    • 10万円 ÷ 150円 = 約667ドル
    • 為替手数料 = 667ドル × 0.25円 = 約167円

(2) 住信SBIネット銀行経由(片道6銭)

住信SBIネット銀行を利用すれば、為替手数料を片道6銭/ドルに大幅削減できます。

手順:

  1. 住信SBIネット銀行の口座を開設
  2. 外貨普通預金で円→ドル交換(為替手数料:片道6銭)
  3. SBI証券の外貨建口座にドルを振替(振替手数料:無料)
  4. ドルで米国株を購入

為替手数料の比較:

方法 為替手数料(片道) 10万円交換時の手数料
SBI証券内 25銭/ドル 約167円
住信SBI経由 6銭/ドル 約40円
差額 - 約127円

100万円を交換する場合は、約1,270円の差額になります。大口取引ほど節約効果が大きくなります。

(3) 外貨決済vs円貨決済

外貨決済:

  • 事前にドルを用意しておき、ドルで株式を購入・売却
  • 為替手数料を事前に支払うため、コストが明確
  • 住信SBIネット銀行経由で為替コストを削減可能

円貨決済:

  • 証券会社が自動で円→ドル交換を行い、株式を購入
  • 手間が少ないが、為替手数料はSBI証券の標準レート(片道25銭)

おすすめ: 大口取引や頻繁に米国株を売買する場合は、外貨決済+住信SBI経由がお得です。少額取引なら、手間を考えると円貨決済でも良いでしょう。

(4) 為替コストの節約方法

方法1:住信SBIネット銀行経由でドル転 為替手数料を25銭から6銭に削減(約76%オフ)

方法2:外貨建MMFを活用 外貨建MMF(マネーマーケットファンド)を利用すれば、ドルを保有しながら利息を得られます。為替手数料も低めに設定されています。

方法3:まとめて両替 少額ずつドル転するより、まとめて両替する方が手数料の割合が低くなります。

まとめ:SBI証券アプリでの米国株投資

SBI証券アプリで米国株を買う手順を、口座開設から注文方法、為替コスト削減まで解説しました。

SBI証券アプリでの米国株購入のポイント:

  • 外国株取引口座を開設:証券総合口座に加えて必要
  • アプリは2種類:米国株専用アプリ or 株アプリ(好みに合わせて選択)
  • 取引手数料:約定代金の0.495%(上限22ドル)
  • 為替手数料:SBI証券内で片道25銭、住信SBI経由で片道6銭に削減可能
  • 注文方法:成行 or 指値(初心者は指値がおすすめ)

次のアクション:

  • SBI証券の証券総合口座・外国株取引口座を開設する
  • SBI証券米国株アプリをダウンロードして操作に慣れる
  • 住信SBIネット銀行口座を開設して為替コストを削減する
  • 少額(1-3銘柄、投資額の10-20%程度)から始める

SBI証券アプリを使えば、外出先からでも手軽に米国株投資を行えます。まずは少額から始めて、操作に慣れていきましょう。投資判断は自己責任で行ってください。

よくある質問

Q1SBI証券アプリで米国株は買えますか?

A1はい、SBI証券米国株アプリまたはSBI証券株アプリで米国株を購入できます。銘柄検索、注文、約定照会まで、すべてアプリで完結します。外国株取引口座を開設していれば、すぐに取引を開始できます。

Q2SBI証券で米国株を買う際の手数料はいくらですか?

A2取引手数料は約定代金の0.495%(税込)で、上限は22ドル(約3,300円)です。為替手数料は、SBI証券内で円→ドル交換する場合は片道25銭/ドル、住信SBIネット銀行経由なら片道6銭/ドルに削減できます。

Q3住信SBIネット銀行経由の為替取引はどうやりますか?

A3住信SBIネット銀行の口座を開設し、外貨普通預金で円→ドル交換を行います(為替手数料:片道6銭/ドル)。その後、SBI証券の外貨建口座にドル資金を振替(手数料無料)し、ドルで米国株を購入します。この方法で為替コストを大幅に削減できます。

Q4SBI証券アプリは使いやすいですか?

A4SBI証券米国株アプリは、銘柄検索、リアルタイムチャート、注文機能が使いやすく設計されており、初心者でも直感的に操作できます。ただし、詳細な企業情報や複数銘柄の比較はPC版の方が充実しています。重要な取引や詳細分析はPC版、手軽な注文はアプリ版と使い分けるのがおすすめです。

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