米国株ファンダメンタルズ分析家まもる|分析手法を解説

公開日: 2025/10/20

ファンダメンタルズ分析を学ぶ理由

「米国株に興味はあるけど、どの銘柄を選べばいいかわからない」と悩んでいませんか?

YouTubeで「米国株ファンダメンタルズ分析家 まもる」氏の動画を見て興味を持った方も多いでしょう。しかし、PER、PBR、ROEといった専門用語が飛び交い、「どこから学べばいいかわからない」と感じている方も少なくありません。

この記事では、ファンダメンタルズ分析の基礎知識と、まもる氏の分析手法の特徴を解説します。自分で財務データを読み解く力を身につけるための第一歩として、ぜひ参考にしてください。

この記事のポイント:

  • ファンダメンタルズ分析は企業の財務状況・業績から株価の適正価値を判断する手法
  • PER・PBR・ROEの3指標が基本(業種平均と比較して割高・割安を判断)
  • まもる氏は財務諸表重視の姿勢でバリュエーション分析を実践
  • Yahoo FinanceやSEC EDGARなど無料ツールで誰でも分析可能
  • 情報を鵜呑みにせず、自分で財務データを確認する習慣が重要

ファンダメンタルズ分析の基礎知識

ファンダメンタルズ分析を実践するには、基本的な知識を押さえておく必要があります。

(1) ファンダメンタルズ分析とは

ファンダメンタルズ分析とは、企業の財務状況や業績から株価の適正価値を分析する手法です。売上高、純利益、資産、負債などの財務データを読み解き、「この株は割安か、割高か」を判断します。

(2) テクニカル分析との違い

ファンダメンタルズ分析が「企業の価値」を重視するのに対し、テクニカル分析は「株価チャートのパターン」を重視します。両者は対立するものではなく、併用するのが一般的です。ファンダメンタルズ分析で銘柄を選定し、テクニカル分析で売買タイミングを判断する流れが基本です。

(3) 財務諸表の3つの柱(損益・貸借・CF)

財務諸表は以下の3つで構成されます:

財務諸表 主な内容
損益計算書 売上高、利益(営業利益、純利益等)
貸借対照表 資産、負債、純資産
キャッシュフロー計算書 現金の出入り(営業CF、投資CF、財務CF)

これらを総合的に読み解くことで、企業の経営状態を把握できます。

(4) 10-K・10-Qの読み方

米国企業は、SECに年次報告書(10-K)と四半期報告書(10-Q)を提出します。これらはSEC EDGARというウェブサイトで無料で閲覧できます。英語ですが、財務諸表の数字は世界共通のため、基本指標を押さえれば読み解けます。

主要指標の見方と活用法

ファンダメンタルズ分析では、いくつかの主要指標を組み合わせて企業を評価します。

(1) PER(株価収益率)の見方

PER(Price Earnings Ratio)は「株価が1株利益の何倍か」を示す指標です。計算式は以下の通りです:

PER = 株価 ÷ EPS(1株利益)

たとえば、株価が100ドル、EPSが10ドルならPERは10倍です。PERが低いほど割安とされますが、業種によって平均値が異なるため、同業他社と比較することが重要です。テクノロジー企業はPER 30倍以上が普通ですが、金融セクターは10倍前後が一般的です。

(2) PBR(株価純資産倍率)の見方

PBR(Price Book-value Ratio)は「株価が1株純資産の何倍か」を示します。

PBR = 株価 ÷ BPS(1株純資産)

PBRが1倍を下回ると、理論上は「株価が会社の資産価値を下回っている=割安」と判断されます。ただし、成長企業はPBRが高くなる傾向があります。

(3) ROE(自己資本利益率)の見方

ROE(Return On Equity)は「株主資本に対してどれだけ利益を生んでいるか」を示します。

ROE = 純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)

米国企業では、ROE 15%以上が優良企業の目安とされています。ROEが高いほど、株主資本を効率的に活用して利益を生んでいると評価されます。

(4) 配当性向とフリーキャッシュフロー

配当性向は「純利益のうち何%を配当に回しているか」を示します。配当性向が高すぎると、事業への再投資が不足している可能性があります。

フリーキャッシュフロー(営業CF - 投資CF)は「自由に使える現金がどれだけあるか」を示し、配当や自社株買いの原資となります。

まもる氏の分析手法の特徴

YouTubeで活動する「米国株ファンダメンタルズ分析家 まもる」氏の手法には、いくつかの特徴があります。

(1) まもる氏のプロフィールと活動

まもる氏は、YouTubeで米国株のファンダメンタルズ分析を発信しているインフルエンサーです。PER、PBR、ROEなどの財務指標を使って企業を評価し、銘柄分析動画を配信しています。初心者にもわかりやすい解説が特徴です。

(2) 財務諸表重視の姿勢

まもる氏は、10-Kや10-Qといった開示資料を重視する姿勢を示しています。株価チャートだけでなく、売上高・利益率・負債比率などの財務データから企業の健全性を判断する手法を紹介しています。

(3) バリュエーション分析の実践

まもる氏の動画では、PERやPBRを業種平均と比較して「割安か割高か」を判断するバリュエーション分析が頻繁に登場します。特に、PERが業種平均を大きく下回る銘柄に注目する傾向があります。

(4) 情報を鵜呑みにしない重要性

まもる氏の動画は参考情報として有益ですが、最終的な投資判断は自分で行う必要があります。動画で紹介された銘柄をそのまま買うのではなく、自分でもYahoo FinanceやSEC EDGARで財務データを確認する習慣をつけましょう。

自分で分析する実践ステップ

まもる氏の手法を参考にしつつ、自分でファンダメンタルズ分析を実践するためのステップを紹介します。

(1) Yahoo Financeでの財務データ確認

Yahoo Financeは無料で使える最強ツールです。気になる銘柄のティッカーシンボル(例:AAPL)を検索すると、PER、PBR、ROE、配当利回りなどの主要指標がすぐに表示されます。

「Statistics」タブで詳細な財務データ、「Financials」タブで損益計算書・貸借対照表を確認できます。

(2) 証券会社のスクリーニングツール

SBI証券や楽天証券は、米国株のスクリーニングツールを提供しています。PER 15倍以下、ROE 15%以上、配当利回り3%以上といった条件で絞り込めるため、割安銘柄を探すのに便利です。

(3) SEC EDGARでの開示資料確認

英語に抵抗がなければ、SEC EDGARで10-Kや10-Qを直接読むのがおすすめです。CEOのレター、リスク要因、セグメント別業績など、Yahoo Financeでは得られない詳細情報が記載されています。

(4) 継続的な学習の重要性

ファンダメンタルズ分析は一朝一夕では身につきません。まもる氏の動画を見る際も、「なぜこの指標を重視しているのか」「業種平均と比べてどうなのか」を考える習慣をつけましょう。継続的に学ぶことで、自分なりの分析スタイルが確立されていきます。

まとめ:情報を賢く活用する投資家に

ファンダメンタルズ分析は、企業の財務状況から株価の適正価値を判断する重要な手法です。まもる氏の動画は入門として有益ですが、最終的には自分で財務データを読み解く力を身につけることが大切です。

次のアクション:

  • Yahoo FinanceでPER・PBR・ROEの3指標を確認する習慣をつける
  • 証券会社のスクリーニングツールで割安銘柄を探してみる
  • まもる氏の動画を見るときは、自分でも財務データを確認する
  • テクニカル分析と併用して、銘柄選定と売買タイミングを判断する

ファンダメンタルズ分析の基礎を身につけ、情報を賢く活用する投資家を目指しましょう。

※ファンダメンタルズ分析は過去のデータに基づく分析であり、将来の株価を保証するものではありません。投資判断は自己責任で行ってください。 ※2025年10月時点の情報です。最新の財務データは各企業の開示資料をご確認ください。

よくある質問

Q1初心者がまず見るべき指標は?

A1PER(株価収益率)、PBR(株価純資産倍率)、ROE(自己資本利益率)の3つが基本です。PERとPBRは業種平均と比較して割高・割安を判断し、ROEは15%以上が優良企業の目安とされています。Yahoo Financeで無料で確認できます。

Q2まもる氏の情報はどう活用すべきですか?

A2まもる氏の動画は、ファンダメンタルズ分析の入門として有益ですが、参考情報として活用しましょう。紹介された銘柄をそのまま買うのではなく、自分でもYahoo FinanceやSEC EDGARで財務データを確認し、最終的な投資判断は自分で行うことが重要です。

Q3無料で使える分析ツールは?

A3Yahoo Finance、Morningstar、証券会社のスクリーニングツール(SBI証券・楽天証券等)が無料で使えます。Yahoo Financeは主要指標の確認、Morningstarは詳細な財務分析、証券会社ツールは条件で絞り込んだスクリーニングに便利です。

Q4テクニカル分析と併用すべきですか?

A4併用を推奨します。ファンダメンタルズ分析で「どの銘柄を買うか」を判断し、テクニカル分析で「いつ買うか・売るか」のタイミングを判断するのが基本です。両方の視点を持つことで、より精度の高い投資判断ができます。

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