米国株購入完全ガイド|証券会社選びと税金・手順解説

公開日: 2025/10/20

米国株購入の基本

「米国株を買いたいけれど、どこから始めればいい?」「証券会社はどう選べばいい?」──こうした疑問を抱える投資初心者は少なくありません。

米国株購入は、日本のネット証券(SBI証券・楽天証券・マネックス証券等)で簡単に始められます。口座開設から購入まで、すべてオンラインで完結します。

この記事では、証券会社の選び方・口座開設手順・購入方法・税金/為替リスクを詳しく解説します。

この記事のポイント:

  • 日本のネット証券で米国株を1株から購入可能
  • SBI・楽天・マネックスが主要3社で、手数料・取扱銘柄・ツールで比較
  • 外国株式取引口座の開設が必要(オンライン完結)
  • 成行注文・指値注文を使い分ける
  • 税金は配当が米国10%+日本20.315%、NISA活用で日本分は非課税

証券会社の選び方

証券会社選びは、手数料・取扱銘柄・ツールの3点で比較します。

(1) 手数料の比較(売買手数料・為替手数料)

主要3社の手数料体系は以下の通りです:

証券会社 売買手数料 為替手数料
SBI証券 約定代金の0.495%(最低0ドル) 25銭
楽天証券 約定代金の0.495%(最低0ドル) 25銭
マネックス証券 約定代金の0.495%(最低0ドル) 0銭(買付時無料)

※2025年10月時点。最新情報は各証券会社公式サイトで確認してください。

(2) 取扱銘柄数とツールの使いやすさ

  • SBI証券: 取扱銘柄数約5,000、銘柄数最多
  • 楽天証券: 取扱銘柄数約4,000、楽天ポイント活用可能
  • マネックス証券: 取扱銘柄数約4,500、ツールが充実

(3) 主要3社の特徴(SBI・楽天・マネックス)

  • SBI証券: 銘柄数最多で、米国株初心者からプロまで対応
  • 楽天証券: 楽天ポイントで米国株購入可能
  • マネックス証券: 為替手数料無料(買付時)で、コスト重視の投資家向け

口座開設から購入までの流れ

米国株購入の流れは以下の通りです。

(1) 必要書類と開設手順

証券口座開設には、本人確認書類(運転免許証・マイナンバーカード等)が必要です。オンラインで申し込み、最短翌営業日に開設完了します。

(2) 外国株式取引口座の申し込み

証券口座開設後、外国株式取引口座を追加で申し込みます。SBI証券・楽天証券・マネックス証券とも、オンラインで即時開設可能です。

(3) 円からドルへの為替取引

米国株購入には、事前に円をドルに換える必要があります。証券会社の為替取引機能を使い、ドルを購入します。為替手数料は片道25銭程度です。

※出典: SBI証券・楽天証券・マネックス証券公式サイト

実際の購入方法(注文の種類)

米国株の注文方法は、成行注文と指値注文の2種類です。

(1) 成行注文と指値注文の違い

  • 成行注文: 現在の市場価格で即座に購入。価格は指定できないが、確実に約定
  • 指値注文: 希望価格を指定して注文。指定価格以下になったときに約定

初心者は、価格を確認してから指値注文するのが安全です。

※出典: NYSE「How to Buy Stocks」

(2) 取引時間と注文タイミング

米国市場の取引時間は、米国東部時間9:30-16:00です。日本時間では、夏時間22:30-5:00、冬時間23:30-6:00となります。

注文は24時間受け付けていますが、約定は取引時間内のみです。

(3) 注文画面の見方

証券会社の注文画面では、銘柄コード(ティッカーシンボル)を入力し、注文数量・注文方法(成行/指値)を選択します。SBI証券・楽天証券・マネックス証券とも、画面は直感的で操作しやすいです。

税金・為替リスクの基礎知識

米国株には、税金と為替リスクがあります。

(1) 配当金・売却益にかかる税金

  • 配当金: 米国で10%源泉徴収、日本で20.315%課税
  • 売却益: 日本で20.315%課税

外国税額控除を利用すれば、米国で徴収された10%を日本の所得税から差し引けます。

※出典: 国税庁

(2) 特定口座とNISA口座の違い

  • 特定口座: 証券会社が税金を計算・源泉徴収。確定申告不要
  • NISA口座: 年間240万円まで非課税(成長投資枠)。ただし米国源泉税10%は徴収される

NISA口座を活用すれば、日本での課税20.315%を回避できます。

※出典: 金融庁

(3) 為替リスクとその対策

米国株はドル建てのため、円高が進むと円換算のリターンが減少します。長期投資なら、ドルコスト平均法で分散購入し、為替リスクを平準化するのが現実的です。

※出典: 日本証券業協会「外国株式投資の基礎」

まとめ:初心者が押さえるべきポイント

米国株購入は、日本のネット証券で簡単に始められます。証券会社は手数料・取扱銘柄・ツールで比較し、SBI証券・楽天証券・マネックス証券から選びましょう。

次のアクション:

  • 証券会社を選び、外国株式取引口座を開設する
  • NISA口座を活用して税制メリットを享受する
  • ドルコスト平均法で分散購入し、為替リスクを平準化する

長期的な視点で、米国株投資を始めましょう。

よくある質問

Q1最低いくらから米国株を買えますか?

A11株から購入可能です。例えばApple株なら2-3万円程度から始められます。証券会社による最低購入金額の制限はほとんどありません。

Q2おすすめの証券会社はどこですか?

A2SBI証券(銘柄数最多)、楽天証券(楽天ポイント活用可)、マネックス証券(ツール充実)が主要3社です。手数料体系と取扱銘柄を比較して選びましょう。

Q3米国株の税金はどうなりますか?

A3配当金は米国で10%、日本で20.315%課税されます。売却益は日本で20.315%です。NISA口座なら日本分は非課税となりますが、米国10%は徴収されます。

Q4円高・円安どちらで買うべきですか?

A4為替タイミングの予測は困難です。長期投資なら、ドルコスト平均法で毎月分散購入し、為替リスクを平準化する方が現実的です。

Q5NISAで米国株は買えますか?

A5新NISA制度の成長投資枠で購入可能です。年間240万円まで非課税で投資できます。ただし、米国での源泉徴収10%は避けられません。

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