人気の米国株、どうやって選べばいい?
「みんなが買っている米国株を知りたい」「人気ランキング上位の銘柄を買えば安心?」と考えていませんか。
人気の米国株を知ることは、投資の参考になりますが、「人気=良い投資先」とは限りません。人気銘柄は株価が割高になっていたり、高値掴みのリスクもあります。
この記事では、日本人投資家に人気の米国株ランキング、人気の理由、注意点、そして自分に合った銘柄選びの基準について詳しく解説します。
この記事のポイント:
- 人気米国株はSBI証券・楽天証券の買付ランキングで確認できる
- GAFAM・高配当株・半導体セクターが日本人投資家に人気
- 人気銘柄は割高リスクや高値掴みリスクがある
- 投資目的に合った銘柄を選び、分散投資でリスク軽減する
- 人気だけで選ばず、財務指標(PER・PBR・配当利回り等)も確認する
1. 人気の米国株を知りたいあなたへ
人気の米国株とは、多くの投資家が購入している銘柄のことです。
証券会社の買付ランキングや、取引量ランキングで確認できます。人気銘柄は、知名度が高く、情報も豊富なため、初心者にとっては選びやすい側面があります。
しかし、「みんなが買っているから安心」と考えて人気銘柄に飛びつくのは危険です。人気銘柄が高値圏にある場合、購入後に株価が下落するリスクもあります。
この記事では、人気銘柄の傾向を客観的に分析し、自分に合った銘柄選びの基準を解説します。
2. 2025年の人気米国株ランキング(証券会社別)
(1) SBI証券の買付ランキングTOP10
SBI証券は、日本最大級のネット証券で、多くの投資家が米国株を取引しています。
2025年1月時点の傾向として、以下のような銘柄が上位にランクインしています(具体的な銘柄名は証券会社サイトで確認してください):
- GAFAM(Apple・Microsoft・Amazon・Alphabet・Meta)
- 高配当ETF(SPYD・VYM等)
- S&P 500連動ETF(VOO・IVV等)
- 半導体セクター(NVIDIA・AMD等)
(2) 楽天証券の買付ランキングTOP10
楽天証券も、米国株取引の人気が高い証券会社です。
楽天証券の買付ランキング(https://www.rakuten-sec.co.jp/web/foreign/us/ranking/)では、楽天ポイントを活用した投資家の動向も反映されています。
SBI証券と同様、GAFAM・高配当ETF・S&P 500連動ETFが上位を占めますが、楽天証券特有の傾向として、成長株やテーマ株(AI・EV・再生エネルギー等)も人気があります。
(3) 取引量ランキング(Yahoo Finance)
Yahoo Finance(https://finance.yahoo.com/most-active/)では、米国市場全体の取引量ランキングが公開されています。
取引量が多い銘柄は、機関投資家や米国の個人投資家の動向を反映しています。日本の証券会社ランキングとは異なる傾向があるため、両方をチェックすることで、グローバルな人気動向が把握できます。
3. 日本人投資家に人気の理由
(1) GAFAM(大型テック株)が人気の理由
GAFAM(Google(Alphabet)、Apple、Facebook(Meta)、Amazon、Microsoft)は、世界的に知名度が高く、業績も安定しています。
日本人投資家に人気の理由:
- 知名度が高い(誰もが知っているブランド)
- 成長性が期待できる(AI・クラウド等の成長分野)
- 財務基盤が強固(巨額の現金保有)
- 情報が豊富(日本語での解説記事が多い)
ただし、GAFAMはすでに時価総額が巨大で、今後の成長率は過去より鈍化する可能性もあります。
(2) 高配当株・連続増配株の安定性
配当利回りが高い銘柄や、25年以上連続増配している「配当貴族」銘柄も人気があります。
例:
- Coca-Cola:60年以上連続増配
- Johnson & Johnson:生活必需品セクターで安定配当
- P&G:日用品大手で配当利回り約3%
高配当株は、株価が下落しても配当収入が得られるため、安定志向の投資家に選ばれます。
(3) 半導体セクター(NVIDIA・AMD)の成長期待
AI(人工知能)ブームにより、半導体セクターが注目されています。
NVIDIA・AMDなどの銘柄は、AI用GPUの需要増加により、業績が急成長しています。ただし、株価もすでに高水準にあり、調整リスクもあることに注意が必要です。
4. 人気銘柄投資の注意点
(1) 人気=割高リスク(PER・PBRを確認)
人気銘柄は、多くの投資家が買い集めるため、株価が割高になっている可能性があります。
**PER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)**を確認し、割高でないかチェックしましょう。
例:
- PERが30倍以上 → 割高の可能性(セクター平均と比較)
- PERが10倍以下 → 割安の可能性(ただし業績不振の可能性も)
(2) 高値掴みのリスク
人気銘柄は、ニュースやSNSで話題になった後に買われることが多く、すでに株価が急騰している場合があります。
高値で買ってしまうと、その後調整局面で含み損を抱えるリスクがあります。「みんなが買っているから」という理由だけで飛びつかず、冷静に判断しましょう。
(3) 集中投資のリスク
人気銘柄だけに集中投資すると、1銘柄の業績悪化が全体に大きく影響します。
分散投資(最低5〜10銘柄、またはETFで自動分散)により、リスクを軽減することが重要です。
5. 自分に合った銘柄選びの基準
(1) 投資目的の明確化(成長株 or 配当株)
まず、自分の投資目的を明確にしましょう。
- 成長重視:GAFAM・半導体セクター等の成長株
- 配当重視:高配当株・配当貴族銘柄
- バランス型:S&P 500連動ETFで分散投資
投資目的に合った銘柄を選ぶことで、長期投資を継続しやすくなります。
(2) 財務指標の確認(PER・PBR・ROE・配当利回り)
人気銘柄であっても、財務指標を確認することが重要です。
確認すべき指標:
- PER:15〜25倍程度が目安(セクターにより異なる)
- PBR:1倍以下なら割安の可能性
- ROE:10%以上なら効率的な経営
- 配当利回り:3%以上なら高配当
これらの指標は、Yahoo Finance(https://finance.yahoo.com/)や証券会社のサイトで確認できます。
(3) 分散投資の実践
個別株に集中投資せず、分散投資を実践しましょう。
分散投資の方法:
- セクター分散:テック・金融・ヘルスケア等、異なるセクターに投資
- 銘柄数分散:最低5〜10銘柄に分散
- ETF活用:S&P 500連動ETF(VOO・IVV)で500銘柄に自動分散
分散投資により、1銘柄の下落リスクを軽減できます。
6. まとめ:人気だけで選ばず、目的に合った投資を
人気の米国株を知ることは、投資の参考になりますが、人気だけで選ぶのは危険です。
銘柄選びのポイント:
- 人気ランキングは証券会社サイトで確認できる
- 人気銘柄は割高リスク・高値掴みリスクがあることを理解する
- 投資目的に合った銘柄を選ぶ(成長株 or 配当株)
- 財務指標(PER・PBR・配当利回り)を確認する
- 分散投資でリスクを軽減する
次のアクション:
- SBI証券・楽天証券の買付ランキングで人気銘柄を確認する
- 投資目的を明確にし、自分に合った銘柄を選ぶ
- 財務指標をチェックし、割高でないか確認する
- 分散投資を実践し、リスクを軽減する
投資判断は自己責任で行い、人気だけでなく自分の投資方針を優先しましょう。