米国株の重要イベント、いつ何があるか把握したい
「米国株の決算発表はいつ?」「FOMCの日程を知りたい」「雇用統計っていつ発表されるの?」と、米国株の重要イベントスケジュールを把握したいと思っていませんか。
米国株投資では、決算発表・FOMC・雇用統計など重要イベントが株価に大きく影響します。イベントスケジュールを事前に把握することで、取引タイミングや投資判断の参考にできます。
この記事では、2025年の米国株主要イベントスケジュール、決算発表の確認方法、イベントが株価に与える影響について詳しく解説します。
この記事のポイント:
- 米国株の重要イベントは決算発表・FOMC・雇用統計・CPI等
- FOMCは年8回、雇用統計は毎月第1金曜日に発表
- 決算シーズンは1月・4月・7月・10月に集中する
- イベントスケジュールは証券会社のカレンダーやYahoo Financeで確認できる
- 日本時間換算は夏時間+13時間、冬時間+14時間
1. 米国株投資でイベントスケジュールを把握すべき理由
(1) イベントが株価に与える影響
米国株の株価は、企業の決算発表やFRBの金融政策、経済指標の発表により大きく変動します。
例えば:
- 決算発表:業績が予想を上回れば株価上昇、下回れば下落
- FOMC:利上げなら株価下落、利下げなら株価上昇の傾向
- 雇用統計:雇用が堅調なら景気拡大期待で株価上昇
イベントスケジュールを把握することで、「なぜ株価が変動したのか」を理解しやすくなります。
(2) 日本時間での確認が必要な理由
米国の経済指標や決算発表は、米国時間で公表されます。
日本と米国には時差があるため、日本時間に換算して確認する必要があります:
- 夏時間(3月〜11月):米国東部時間+13時間
- 冬時間(11月〜3月):米国東部時間+14時間
例えば、米国東部時間の午前8時30分に発表される雇用統計は、日本時間では夏時間なら午後9時30分、冬時間なら午後10時30分になります。
2. 米国株の重要イベントとは―基礎知識
(1) 決算発表(Earnings)とは
決算発表とは、企業が四半期ごと(3ヶ月ごと)の業績を公表するイベントです。
米国企業は年4回決算を発表します:
- Q1決算:1月中旬〜2月(前年10-12月の業績)
- Q2決算:4月中旬〜5月(1-3月の業績)
- Q3決算:7月中旬〜8月(4-6月の業績)
- Q4決算:10月中旬〜11月(7-9月の業績)
決算発表では、売上高・純利益・EPS(1株利益)・今後の見通し等が公表され、市場予想との差が株価に大きく影響します。
(2) FOMC(金融政策決定会合)とは
FOMC(Federal Open Market Committee)は、FRB(米国連邦準備制度理事会)が政策金利を決定する会合です。
2025年のFOMC年間スケジュール(年8回):
- 1月28-29日
- 3月18-19日
- 5月6-7日
- 6月17-18日
- 7月29-30日
- 9月16-17日
- 11月4-5日
- 12月16-17日
FOMC発表後、FRB議長の記者会見があり、金利政策や景気見通しが株価に影響します。
(3) 雇用統計・CPI等の経済指標
米国では、毎月以下の重要経済指標が発表されます:
雇用統計(非農業部門雇用者数・失業率):
- 毎月第1金曜日に発表
- 米国東部時間午前8時30分(日本時間:夏時間21:30、冬時間22:30)
CPI(消費者物価指数):
- 毎月中旬に発表
- インフレ率を測る重要指標
小売売上高:
- 毎月中旬に発表
- 消費動向を示す指標
(4) 市場休場日(Market Holiday)
米国株市場(NYSE・NASDAQ)は、以下の祝日に休場します:
2025年の主な市場休場日:
- 1月1日(元日)
- 1月20日(マーティン・ルーサー・キング・ジュニアの日)
- 2月17日(大統領の日)
- 4月18日(グッドフライデー)
- 5月26日(メモリアルデー)
- 7月4日(独立記念日)
- 9月1日(レイバーデー)
- 11月27日(感謝祭)
- 12月25日(クリスマス)
休場日は取引できないため、スケジュールを事前に確認しましょう。
3. 2025年米国株主要イベントスケジュール【年間カレンダー】
(1) FOMC年8回の開催日程(1月、3月、5月等)
前述の通り、2025年のFOMCは年8回開催されます。
FOMC発表は米国東部時間午後2時(日本時間:夏時間翌日午前3時、冬時間翌日午前4時)に行われます。発表後、議長の記者会見があり、市場の注目を集めます。
(2) 雇用統計発表日(毎月第1金曜日)
雇用統計は、毎月第1金曜日に発表されます。
2025年の雇用統計発表日(米国時間):
- 1月3日、2月7日、3月7日、4月4日、5月2日、6月6日、7月3日、8月1日、9月5日、10月3日、11月7日、12月5日
日本時間では、発表当日の夜(夏時間21:30、冬時間22:30)となります。
(3) CPI・小売売上高等の主要経済指標
CPI・小売売上高は、毎月中旬に発表されます。
具体的な発表日は、米国商務省・労働省の公式サイトやNASDAQの経済カレンダー(https://www.nasdaq.com/market-activity/economic-calendar)で確認できます。
(4) 市場休場日(元日、独立記念日、感謝祭等)
前述の通り、2025年は9日間の市場休場日があります。
休場日前後は取引量が減少し、株価変動が大きくなることがあるため、注意が必要です。
4. 決算発表シーズンと個別企業のスケジュール確認方法
(1) 決算シーズン(1月・4月・7月・10月)の特徴
決算シーズンとは、多くの米国企業が決算を発表する期間です。
決算シーズンの特徴:
- 株価変動が大きくなる
- 市場全体のボラティリティが上昇する
- 良い決算が続くと市場全体が上昇、悪い決算が続くと下落する傾向
決算シーズンは、投資家にとって重要な情報収集期間です。
(2) 主要企業(Apple、Microsoft等)の決算スケジュール
GAFAM(Google・Apple・Facebook・Amazon・Microsoft)など主要企業の決算スケジュールは、Yahoo Finance(https://finance.yahoo.com/calendar/earnings)で確認できます。
例えば、Appleは通常1月下旬(Q1決算)、4月下旬(Q2決算)、7月下旬(Q3決算)、10月下旬(Q4決算)に発表します。
(3) Yahoo Finance、証券会社カレンダーでの確認方法
決算スケジュールは、以下のサイトで確認できます:
Yahoo Finance:
- https://finance.yahoo.com/calendar/earnings
- 米国時間での決算予定日が一覧表示される
SBI証券:
- https://www.sbisec.co.jp/(米国株イベントカレンダー)
- 日本時間換算で表示される
楽天証券:
- https://www.rakuten-sec.co.jp/web/market/data/us_calendar.html
- 日本時間での経済指標・決算カレンダー
5. 経済指標・FOMC発表の影響と投資家の対応
(1) FOMCの政策金利決定が株価に与える影響
FOMCの金利決定は、株価に最も大きな影響を与えるイベントの一つです。
利上げの場合:
- 企業の資金調達コストが上昇 → 株価下落の傾向
- ただし、市場がすでに織り込んでいる場合は反応薄
利下げの場合:
- 企業の資金調達コストが低下 → 株価上昇の傾向
- ただし、景気後退を懸念しての利下げなら株価下落も
(2) 雇用統計・CPIが市場に与える影響
雇用統計:
- 雇用が堅調 → 景気拡大期待で株価上昇
- 失業率上昇 → 景気後退懸念で株価下落
CPI:
- 高インフレ → FRBの利上げ観測で株価下落
- インフレ鈍化 → 利上げ終了期待で株価上昇
(3) イベント前後の投資判断のポイント
イベント前後の投資判断のポイント:
- 短期売買は避ける:イベント前後は株価変動が大きく、予測困難
- 長期投資なら保有継続:一時的な変動に惑わされない
- イベント後に冷静に評価:決算内容やFOMC声明を確認してから判断
イベントを利用した短期売買は、初心者にはリスクが高いため推奨しません。
6. まとめ:イベントカレンダーを活用した投資管理
米国株の重要イベントスケジュールを把握することで、株価変動の理由を理解し、投資判断の参考にできます。
イベントカレンダー活用のポイント:
- FOMCは年8回、雇用統計は毎月第1金曜日に注目
- 決算シーズン(1月・4月・7月・10月)は株価変動が大きくなる
- イベントスケジュールは証券会社カレンダーやYahoo Financeで確認する
- 日本時間換算に注意(夏時間+13時間、冬時間+14時間)
- イベント前後の短期売買は避け、長期投資を継続する
次のアクション:
- SBI証券・楽天証券の米国株カレンダーをブックマークする
- FOMCや雇用統計の発表日をカレンダーに登録する
- 保有銘柄の決算発表日をYahoo Financeで確認する
投資判断は自己責任で行い、イベントスケジュールを参考に長期投資を継続しましょう。