米国株デイトレ手数料負け対策|外貨決済・低コスト証券

公開日: 2025/10/20

米国株デイトレで手数料負けする理由

「米国株デイトレで利益が出ているはずなのに、なぜか資産が増えない」「手数料負けしているかもしれない」──こうした悩みを抱えるデイトレーダーは少なくありません。

米国株デイトレでは、売買手数料(0.088-0.495%)と為替手数料(片道25銭前後)が往復で発生します。1日に複数回取引すると、手数料が利益を上回る「手数料負け」に陥りやすくなります。

この記事では、米国株デイトレの手数料体系・証券会社別比較・コスト削減方法を詳しく解説します。

この記事のポイント:

  • デイトレでは往復手数料(0.176-0.99%)と為替手数料(往復50銭/ドル)が発生
  • 1日10回取引すると手数料が1.76-9.9%に達し、手数料負けしやすい
  • 外貨決済で為替手数料を削減(住信SBI利用で片道4銭)
  • moomoo証券が0.088%で最安、SBI・楽天は0.495%
  • 取引回数削減(スイングトレードへ移行)も有効

米国株デイトレの手数料体系

米国株デイトレでかかる手数料は、大きく3種類です。

(1) 売買手数料(0.088〜0.495%)

証券会社により売買手数料は異なります。主要証券会社の手数料は以下の通りです:

証券会社 売買手数料
moomoo証券 0.088%(上限22ドル)
SBI証券 0.495%(最低0ドル)
楽天証券 0.495%(最低0ドル)
マネックス証券 0.495%(最低0ドル)

※2025年10月時点。最新情報は各証券会社サイトで確認してください。

(2) 為替手数料(片道25銭前後)

円貨決済の場合、円をドルに換える際に為替手数料が片道25銭/ドル程度かかります。往復で約50銭/ドルのコストが発生します。

(3) スプレッド(隠れたコスト)

スプレッド(売値と買値の差)も実質的なコストです。流動性が低い銘柄では、スプレッドが大きくなる傾向があります。

証券会社別の手数料比較

主要証券会社の実質コストを試算します。

(1) SBI証券・楽天証券・マネックス証券

SBI証券・楽天証券・マネックス証券の売買手数料は0.495%です。往復で約0.99%、為替手数料(往復50銭/ドル)を含めると、1回の取引で約1.5%程度のコストがかかります。

(2) moomoo証券(低手数料特化)

moomoo証券は売買手数料0.088%(上限22ドル)で、主要3社より大幅に安いです。往復で約0.176%、為替手数料を含めても約0.7%程度です。

(3) 実質コストの試算

1日10回取引する場合、実質コストは以下のようになります:

  • SBI・楽天・マネックス: 往復0.99% × 10回 = 約9.9%
  • moomoo証券: 往復0.176% × 10回 = 約1.76%

※為替手数料は含めず。外貨決済を利用すれば為替手数料を削減可能。

手数料負けを防ぐコスト削減方法

手数料負けを防ぐには、以下の方法が有効です。

(1) 外貨決済で為替手数料を削減

外貨決済に切り替えることで、為替手数料を大幅に削減できます。円貨決済(片道25銭)から外貨決済に変更すれば、取引のたびに為替手数料がかかりません。

(2) 住信SBIネット銀行の外貨積立活用

住信SBIネット銀行の外貨積立を利用すれば、為替手数料を片道4銭/ドルまで抑えられます。事前にドルを購入しておき、外貨決済で取引すれば、為替コストを最小化できます。

(3) 取引回数を減らす(スイングトレードへ移行)

デイトレードから数日〜数週間保有するスイングトレードに移行すれば、取引回数が減り、手数料負担を軽減できます。

Investopediaは「頻繁な取引は手数料で利益が相殺されやすい」と指摘しており、取引回数削減が重要です。

※出典: Investopedia「How to Avoid Pattern Day Trader Status」

デイトレに適した証券会社の選び方

デイトレに適した証券会社の選び方を解説します。

(1) 手数料の安さ

デイトレでは取引回数が多いため、手数料の安さが最重要です。moomoo証券(0.088%)が最安で、コスト重視ならmoomoo証券が第一選択肢です。

(2) 取引ツールの充実度

リアルタイムチャート・板情報・発注機能が充実している証券会社を選びましょう。マネックス証券・SBI証券はツールが充実しています。

(3) リアルタイム株価情報

デイトレではリアルタイム株価情報が必須です。多くの証券会社で無料提供されていますが、遅延情報しか見られない証券会社もあるため、事前確認が重要です。

まとめ:手数料を抑えて米国株デイトレを続けるコツ

米国株デイトレで手数料負けを防ぐには、外貨決済・低手数料証券会社(moomoo証券等)・取引回数削減が有効です。

次のアクション:

  • 外貨決済に切り替え、為替手数料を削減する
  • moomoo証券など低手数料証券会社を検討する
  • 取引回数を減らし、スイングトレードへ移行する

手数料を抑えて、米国株デイトレを効率的に続けましょう。

よくある質問

Q1手数料負けする基準はどのくらいですか?

A11日10回取引すると往復手数料が1.76〜9.9%に達します。利益率がこれを上回らないと手数料負けします。証券会社選びと取引回数管理が重要です。

Q2外貨決済にするとどのくらい手数料を削減できますか?

A2円貨決済(片道25銭)から外貨決済(片道4銭、住信SBI利用時)に変えると、往復で約42銭/ドル節約できます。デイトレでは大きなコスト削減になります。

Q3最も手数料が安い証券会社はどこですか?

A3moomoo証券が0.088%(上限22ドル)で最安です。SBI・楽天・マネックス証券は0.495%なので、デイトレならmoomoo証券が有利です。

Q4デイトレは手数料負けするからやめるべきですか?

A4必ずしもそうではありません。外貨決済・低手数料証券会社・取引回数削減で手数料を抑えれば、デイトレを継続できます。ただし、リスク管理も重要です。

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