米国株の休場日2025年|NYSE・NASDAQ休みカレンダー

公開日: 2025/10/20

米国株を取引しているけれど、いつが休場日なのか...?

米国株に投資している日本人投資家が最初に戸惑うのが、米国市場の休場日です。「日本の祝日は取引できるのか」「米国の祝日はいつなのか」「休場日に注文は可能か」といった疑問は、初心者だけでなく経験者も持つものです。

この記事では、2025年の米国株休場日(NYSE・NASDAQ)を一覧化し、日本の祝日との違い、休場日前後の注意点、証券会社での対応を詳しく解説します。

この記事のポイント:

  • 2025年の米国株休場日は9日間(元日、独立記念日、感謝祭、クリスマス等)
  • 日本の祝日でも米国市場が開いていればネット証券で取引可能
  • 休場日でも注文予約は可能(市場再開後に約定)
  • 休場日前後は取引量減少・ボラティリティ上昇の傾向
  • サマータイム(3-11月)と冬時間で日本時間との時差が変わる

1. 米国株取引で知っておくべき休場日の重要性

米国株式市場(NYSE・NASDAQ)は、米国の連邦祝日に休場します。日本の証券会社を通じて米国株を取引する場合、米国市場の休場日を把握しておくことが重要です。

休場日を知る重要性:

  • 取引可能日と不可能日を事前に確認できる
  • 休場日前後の取引戦略を立てられる
  • 注文予約のタイミングを最適化できる
  • 年末年始やサマータイム切替時期の混乱を避けられる

米国市場の休場日は、日本の祝日とは異なります。日本の祝日でも米国市場が開いていれば取引できる一方、米国の祝日は取引できません。この違いを理解することが、スムーズな取引の第一歩です。

2. 2025年の米国株休場日一覧(NYSE・NASDAQ)

2025年の米国株式市場(NYSE・NASDAQ)の休場日を一覧で紹介します。

(1) 元日・マーティン・ルーサー・キングの日・プレジデンツデー

日付 祝日名 日本語名
1月1日(水) New Year's Day 元日
1月20日(月) Martin Luther King Jr. Day マーティン・ルーサー・キングの日
2月17日(月) Presidents' Day プレジデンツデー(大統領の日)

元日(1月1日): 米国も日本と同じく元日は休場です。年始の取引再開は1月2日からとなります。

マーティン・ルーサー・キングの日(1月第3月曜): 公民権運動の指導者を記念する祝日。市場は休場します。

プレジデンツデー(2月第3月曜): ジョージ・ワシントンとエイブラハム・リンカーンの誕生日を記念する祝日。

(2) グッドフライデー・メモリアルデー・独立記念日

日付 祝日名 日本語名
4月18日(金) Good Friday グッドフライデー
5月26日(月) Memorial Day メモリアルデー(戦没将兵追悼記念日)
7月4日(金) Independence Day 独立記念日

グッドフライデー(復活祭前の金曜): キリスト教の聖金曜日。米国連邦祝日ではありませんが、NYSE・NASDAQは休場します。

メモリアルデー(5月最終月曜): 戦没将兵を追悼する祝日。この日から夏のシーズンが始まると言われています。

独立記念日(7月4日): 米国最大の祝日の一つ。1776年の独立宣言を記念します。

(3) レイバーデー・感謝祭・クリスマス

日付 祝日名 日本語名
9月1日(月) Labor Day レイバーデー(労働者の日)
11月27日(木) Thanksgiving Day 感謝祭
12月25日(木) Christmas Day クリスマス

レイバーデー(9月第1月曜): 労働者を祝う祝日。この日から秋のシーズンが始まります。

感謝祭(11月第4木曜): 米国で最も重要な祝日の一つ。家族が集まる日として親しまれています。感謝祭翌日(11月28日)は通常取引日ですが、早期終了(13:00 ET終了)となります。

クリスマス(12月25日): キリスト教の祝日。市場は休場します。

2025年の休場日合計: 9日間

3. 米国の祝日と日本の祝日の違い

米国と日本では祝日の日程が大きく異なります。

(1) 米国連邦祝日が休場日の基準

米国株式市場の休場日は、米国の連邦祝日が基準です。日本の祝日は関係ありません。

米国と日本の祝日の違い:

  • 米国にはゴールデンウィーク、お盆、天皇誕生日等の祝日はない
  • 日本にはマーティン・ルーサー・キングの日、独立記念日、感謝祭等の祝日はない
  • 年末年始も、米国は1月1日のみ休場、日本は12月31日-1月3日が休み

(2) 日本の祝日でも米国市場が開いていれば取引可能

日本の証券会社は、日本の祝日に休業しますが、ネット証券では米国市場が開いている日はオンラインで取引できます。

取引可能なケース:

  • 日本の祝日(例: 成人の日、建国記念の日、天皇誕生日等)でも、米国市場が開いていればネット証券で取引可能
  • SBI証券、楽天証券、マネックス証券等のネット証券は24時間注文受付

取引不可能なケース:

  • 米国の祝日は、日本の証券会社からも取引不可
  • 米国市場が休場の日は、注文予約のみ可能(約定は市場再開後)

(3) サマータイムによる取引時間の違い

米国はサマータイム(夏時間)を採用しているため、取引時間が日本時間で変わります。

取引時間(日本時間):

期間 日本時間 米国時間
サマータイム(3月第2日曜-11月第1日曜) 22:30-翌5:00 9:30-16:00 ET
冬時間(11月第1日曜-3月第2日曜) 23:30-翌6:00 9:30-16:00 ET

サマータイム切替日(2025年):

  • 開始: 3月9日(日)午前2時
  • 終了: 11月2日(日)午前2時

サマータイム切替時期は、取引時間が1時間ずれるため注意が必要です。

4. 休場日前後の取引で注意すべきポイント

休場日前後は、通常の取引日と異なる特徴があります。

(1) 取引量減少とボラティリティの高まり

休場日前後は、取引量が減少し、ボラティリティ(価格変動)が高まる傾向があります。

理由:

  • 投資家が休暇に入り、取引が減少
  • 流動性が低下し、少しの売買で価格が大きく動く
  • 機関投資家がポジション調整を行う

対策:

  • 休場日前後は、成行注文ではなく指値注文を使う
  • 大きな売買は避け、通常の取引日に行う
  • 急激な価格変動に備えて、損切りラインを設定する

(2) 早期終了日(感謝祭翌日等)

感謝祭翌日(11月28日)は、通常取引日ですが早期終了(13:00 ET終了)となります。

早期終了日の取引時間(日本時間):

  • サマータイム中: 22:30-翌3:00(通常より2時間短い)

早期終了日は、取引時間が短いため、注文のタイミングに注意が必要です。

(3) 年末年始の流動性低下

年末年始(12月下旬-1月初旬)は、多くの投資家が休暇に入るため、流動性が低下します。

年末年始の注意点:

  • 12月25日(クリスマス)は休場
  • 1月1日(元日)も休場
  • 12月26日-31日、1月2日-3日は取引可能だが、流動性が低い
  • 価格変動が大きくなる可能性

年末年始に大きなポジションを取るのはリスクが高いため、慎重に判断しましょう。

5. 日本の証券会社での休場日対応

日本の主要証券会社での休場日対応を見てみましょう。

(1) SBI証券・楽天証券・マネックス証券の取引カレンダー

SBI証券:

  • 米国株取引カレンダーを公式サイトで公開
  • 日本の祝日でも米国市場が開いていればオンライン取引可能
  • 米国の休場日は取引不可(注文予約は可能)

楽天証券:

  • 米国株取引ルールページで休場日を確認可能
  • 日本の祝日でも米国市場が開いていればオンライン取引可能
  • サマータイム切替時期の取引時間変更を事前通知

マネックス証券:

  • 米国株取引カレンダーを公式サイトで提供
  • 日本の祝日でも米国市場が開いていればオンライン取引可能
  • 早期終了日の取引時間変更を事前通知

(2) 休場日でも注文予約は可能(市場開始後に約定)

米国市場が休場でも、日本の証券会社で注文予約は可能です。

注文予約の仕組み:

  • 休場日前日の市場終了後から休場日中に注文を出しておく
  • 市場再開後、注文が執行される
  • 休場中に株価が変動した場合、指値注文は約定しない可能性

注文予約の注意点:

  • 休場中の企業ニュースで株価が大きく変動することがある
  • 指値注文は、再開後の価格が指値に達しないと約定しない
  • 成行注文は、再開後の初値で約定する(予想外の価格になる可能性)

(3) 日本の祝日対応(ネット証券は取引可能)

日本の証券会社は、日本の祝日に休業しますが、ネット証券ではオンライン取引が可能です。

日本の祝日での取引:

  • 米国市場が開いている日(例: 成人の日、建国記念の日、天皇誕生日等)
  • SBI証券、楽天証券、マネックス証券等のネット証券で取引可能
  • 電話注文や窓口対応は不可(オンラインのみ)

日本の祝日でも米国市場が開いている日は、オンライン証券を活用することで取引機会を逃しません。

6. まとめ: 米国株休場日カレンダーの活用法

2025年の米国株式市場(NYSE・NASDAQ)の休場日は9日間です。元日、マーティン・ルーサー・キングの日、独立記念日、感謝祭、クリスマス等の米国連邦祝日が休場日となります。

日本の祝日と米国の祝日は異なるため、日本の祝日でも米国市場が開いていればネット証券で取引可能です。一方、米国の休場日は取引不可ですが、注文予約は可能(市場再開後に約定)です。

休場日前後は取引量が減少し、ボラティリティが高まる傾向があるため、指値注文の活用や大きな売買を避けるなどの対策が推奨されます。サマータイム切替時期(3月・11月)は、日本時間との時差が変わるため、取引時間の確認も忘れずに行いましょう。

次のアクション:

  • 証券会社の公式サイトで2025年の米国株取引カレンダーを確認する
  • サマータイム切替日(3月9日、11月2日)をカレンダーに登録する
  • 休場日前後の取引は指値注文を活用し、大きな売買を避ける
  • 日本の祝日でも米国市場が開いている日はオンライン取引を活用する
  • 年末年始の流動性低下に注意し、無理なポジションは避ける

米国株休場日カレンダーを活用し、計画的な取引を心がけましょう。

よくある質問

Q1日本の祝日は米国株を取引できますか?

A1日本の祝日でも米国市場が開いていれば、ネット証券(SBI証券、楽天証券、マネックス証券等)でオンライン取引が可能です。日本の証券会社は休業しますが、米国市場が開いている日は取引できます。

Q2米国株の休場日に注文は可能ですか?

A2休場日でも注文予約は可能です。休場日前日の市場終了後から休場日中に注文を出しておくと、市場再開後に執行されます。ただし、休場中の株価変動により、指値注文は約定しない可能性があります。

Q3サマータイムの影響はありますか?

A3サマータイム(3月第2日曜-11月第1日曜)は日本時間22:30-翌5:00、冬時間(11月-3月)は23:30-翌6:00です。2025年のサマータイム切替日は3月9日と11月2日で、この時期は日本時間との時差が1時間変わります。

Q4年末年始の米国株取引はどうなりますか?

A4米国市場は12月25日(クリスマス)と1月1日(元日)が休場です。年末年始は流動性が低く価格変動が大きくなる可能性があるため、休場日前後の取引には注意が必要です。大きなポジションを取るのは避けるのが賢明です。

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