米国株市場の取引時間|日本時間とサマータイム完全ガイド

公開日: 2025/10/20

米国株市場の取引時間を知る重要性

「米国株を取引したいけれど、日本時間で何時に市場が開くのかわからない」と困っていませんか?

米国株市場は、日本時間の深夜から早朝にかけて開いています。さらに、サマータイム(夏時間)の導入により、年に2回、取引時間が1時間ずれます。この変化を把握していないと、注文のタイミングを逃したり、予期しない時間に約定したりする可能性があります。

この記事では、米国株市場の取引時間を日本時間で正確に解説し、サマータイムの切替時期や米国の休場日についても紹介します。

この記事のポイント:

  • 米国市場の通常取引は東部時間9:30-16:00(日本時間23:30-翌6:00、サマータイム時は22:30-翌5:00)
  • サマータイムは3月第2日曜開始、11月第1日曜終了(取引時間が1時間ずれる)
  • 時間外取引(プレ・アフター)も存在するが、日本の証券会社での対応は限定的
  • 米国の祝日(独立記念日、感謝祭、クリスマス等)は休場
  • 証券会社の公式カレンダーで休場日・早期終了日を事前確認すべき

米国市場の通常取引時間

米国株市場の通常取引時間を、日本時間に換算して見ていきましょう。

(1) 東部時間9:30-16:00(標準時)

米国株市場(NYSE、NASDAQ)の通常取引時間は、米国東部時間(ET)の9:30 AM - 4:00 PM です。これが米国市場の「コアタイム」です。

(2) 日本時間23:30-翌6:00(標準時)

米国が標準時(11月第1日曜〜3月第2日曜)の場合、日本時間では以下のようになります:

開始: 23:30(日本時間)
終了: 翌朝6:00(日本時間)

たとえば、月曜日の夜23:30に市場が開き、火曜日の朝6:00に閉まります。

(3) 日本時間22:30-翌5:00(サマータイム)

米国がサマータイム(3月第2日曜〜11月第1日曜)の場合、日本との時差が1時間短くなり、以下のようになります:

開始: 22:30(日本時間)
終了: 翌朝5:00(日本時間)

サマータイム期間中は、1時間早く取引が始まり、1時間早く終わります。

(4) NYSE・NASDAQの取引時間

NYSE(ニューヨーク証券取引所)とNASDAQ(ナスダック)は、同じ時間帯で取引されます。どちらも東部時間9:30-16:00です。

サマータイム(夏時間)とは

サマータイムは、米国株投資において重要な概念です。

(1) サマータイム開始(3月第2日曜2:00)

米国のサマータイムは、毎年3月第2日曜日の午前2:00に開始されます。この日、時計が1時間進められます(2:00 AM → 3:00 AM)。

たとえば、2025年は3月9日(日)にサマータイムが開始されます。

(2) サマータイム終了(11月第1日曜2:00)

サマータイムは、毎年11月第1日曜日の午前2:00に終了します。この日、時計が1時間戻されます(2:00 AM → 1:00 AM)。

たとえば、2025年は11月2日(日)にサマータイムが終了します。

(3) 日本時間への影響(1時間のずれ)

サマータイム開始後は、日本との時差が1時間短くなります:

期間 米国東部時間との時差 取引時間(日本時間)
標準時(11月-3月) -14時間 23:30-翌6:00
サマータイム(3月-11月) -13時間 22:30-翌5:00

(4) サマータイム切替時の注意点

サマータイム切替日の前後は、取引時間が変わるため注意が必要です。たとえば、3月第2日曜の週明け(月曜夜)から、取引開始が23:30→22:30に変わります。

証券会社からのメールや公式サイトで、切替日を事前に確認しましょう。

時間外取引(プレ・アフターマーケット)

米国市場には、通常取引時間外にも取引できる「時間外取引」があります。

(1) プレマーケット(4:00-9:30 ET)

プレマーケット取引は、通常取引開始前の4:00 AM - 9:30 AM(東部時間)に行われます。日本時間では、標準時は18:00-23:30、サマータイム時は17:00-22:30です。

(2) アフターマーケット(16:00-20:00 ET)

アフターマーケット取引は、通常取引終了後の4:00 PM - 8:00 PM(東部時間)に行われます。日本時間では、標準時は翌朝6:00-10:00、サマータイム時は翌朝5:00-9:00です。

(3) 日本の証券会社での対応

時間外取引への対応は、証券会社により異なります:

証券会社 プレマーケット アフターマーケット
SBI証券 一部対応 一部対応
マネックス証券 一部対応 一部対応
楽天証券 非対応 非対応

※詳細は各証券会社の公式サイトをご確認ください。

(4) 時間外取引の注意点(流動性低下)

時間外取引は、通常取引に比べて流動性が低く、売買が成立しにくい場合があります。また、スプレッド(買値と売値の差)が広がる傾向があり、不利な価格で約定する可能性があります。

初心者は、通常取引時間内の取引をおすすめします。

米国の休場日と日本との違い

米国市場の休場日は、日本の祝日とは異なります。

(1) 主な米国祝日(独立記念日、感謝祭、クリスマス等)

米国市場の主な休場日は以下の通りです:

祝日 日付
元日(New Year's Day) 1月1日
マーティン・ルーサー・キング・ジュニア・デー 1月第3月曜
プレジデンツ・デー 2月第3月曜
グッドフライデー 復活祭の前の金曜日
メモリアル・デー 5月最終月曜
独立記念日(Independence Day) 7月4日
レイバー・デー 9月第1月曜
感謝祭(Thanksgiving) 11月第4木曜
クリスマス(Christmas) 12月25日

※祝日が土日に重なる場合、前後の平日に振替休場となる場合があります。

(2) 早期終了日(感謝祭翌日等)

以下の日は、通常より早く市場が閉まる「早期終了日」です:

  • 感謝祭の翌日(ブラックフライデー): 東部時間1:00 PMまで(日本時間では標準時3:00 AM、サマータイム時2:00 AM)
  • クリスマスイブ: 東部時間1:00 PMまで(クリスマスが平日の場合)

(3) 日本の祝日は米国市場に影響なし

日本の祝日(成人の日、建国記念日、天皇誕生日等)は、米国市場に影響しません。日本が祝日でも、米国市場は通常通り開いています。

(4) 休場日カレンダーの確認方法

休場日は、以下で確認できます:

年初に年間の休場日カレンダーを確認し、取引計画を立てましょう。

まとめ:日本時間での取引スケジュール

米国株市場の取引時間を正確に把握することは、スムーズな取引に不可欠です。日本時間では深夜から早朝にかけて開いており、サマータイムにより年2回取引時間が変わります。

次のアクション:

  • サマータイム切替日(3月第2日曜、11月第1日曜)をカレンダーに登録する
  • 証券会社の休場日カレンダーを確認する
  • 時間外取引の利用可否を証券会社に確認する
  • 日本時間の深夜取引に備え、指値注文を活用する
  • 米国の主要祝日(独立記念日、感謝祭、クリスマス)を覚えておく

取引時間を理解し、計画的な米国株投資を実践しましょう。

※取引時間・休場日は変更される可能性があります。最新情報は証券会社の公式サイトをご確認ください。 ※2025年10月時点の情報です。

よくある質問

Q1米国株は日本時間の何時から取引できますか?

A1標準時(11月第1日曜〜3月第2日曜)は日本時間23:30-翌6:00、サマータイム(3月第2日曜〜11月第1日曜)は日本時間22:30-翌5:00です。サマータイム期間中は1時間早く取引が始まり、1時間早く終わります。証券会社の公式サイトで最新の取引時間を確認してください。

Q2サマータイムはいつ切り替わりますか?

A2サマータイム開始は毎年3月第2日曜日の午前2:00、終了は11月第1日曜日の午前2:00です。たとえば、2025年は3月9日(日)に開始し、11月2日(日)に終了します。切替日の前後は取引時間が1時間ずれるため、証券会社からのメールや公式サイトで確認しましょう。

Q3米国の祝日はいつですか?

A3主な米国祝日は、元日(1/1)、独立記念日(7/4)、感謝祭(11月第4木曜)、クリスマス(12/25)などです。これらの日は市場が休場します。また、感謝祭の翌日(ブラックフライデー)やクリスマスイブは早期終了日となり、東部時間1:00 PMに閉場します。NYSE公式サイトや証券会社のカレンダーで確認できます。

Q4時間外取引はできますか?

A4証券会社により異なります。SBI証券とマネックス証券は時間外取引(プレマーケット・アフターマーケット)に一部対応していますが、楽天証券は通常取引時間のみです。時間外取引は流動性が低く、スプレッドが広がる傾向があるため、初心者には通常取引時間内の取引をおすすめします。

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