米国株は土日も取引できる?
米国株投資を始めたばかりの日本人投資家の多くが、「米国株は土日にも取引できるの?」「日本時間で何時に取引すればいい?」と疑問を抱いています。日本株とは異なり、米国株は時差や夏時間の影響で取引時間が複雑に感じられます。
この記事では、米国株の取引時間と土日の取り扱い、日本時間での取引可能時間について、2025年最新の情報をもとに詳しく解説します。
この記事のポイント:
- 米国市場は土日休場で、取引は平日のみ
- 通常取引時間は日本時間23:30-翌6:00(冬時間)、22:30-翌5:00(夏時間)
- プレマーケット・アフターマーケットの時間外取引も可能(証券会社による)
- 米国の祝日は日本と異なるため、休場日カレンダーを確認する必要がある
1. 米国株の取引時間で土日が気になる理由
米国株投資を始める際、取引時間の仕組みを理解することは非常に重要です。
(1) 日本の株式市場との違い
日本の株式市場は平日9:00-15:00(昼休みあり)で取引されますが、米国市場は時差があるため、日本時間では深夜から早朝にかけて取引が行われます。さらに、米国市場は土日も休場するため、土日に取引することはできません。
(2) 時差による取引時間の複雑さ
米国東部時間(ニューヨーク)と日本時間の時差は、夏時間と冬時間で異なります。
- 冬時間: 14時間差
- 夏時間: 13時間差
この時差により、日本時間での取引時間が1時間ずれます。
2. 米国市場の通常取引時間(日本時間での換算)
米国市場の通常取引時間を、日本時間で確認しましょう。
(1) NYSE・NASDAQの通常取引時間(9:30-16:00 ET)
米国の主要な証券取引所(ニューヨーク証券取引所、NASDAQ)の通常取引時間は、米国東部時間(ET)で以下の通りです。
通常取引時間:
- 米国東部時間: 9:30-16:00
(2) 日本時間での取引時間(冬時間23:30-6:00)
冬時間(11月第1日曜-3月第2日曜)の日本時間での取引時間は以下の通りです。
冬時間:
- 日本時間: 23:30-翌6:00
日本では深夜から早朝にかけての取引となります。
(3) サマータイム期間の取引時間(22:30-5:00)
夏時間(3月第2日曜-11月第1日曜)の日本時間での取引時間は以下の通りです。
夏時間:
- 日本時間: 22:30-翌5:00
冬時間より1時間早く始まり、1時間早く終わります。
3. プレマーケット・アフターマーケット取引
米国株には、通常取引時間外にも取引できるプレマーケットとアフターマーケットがあります。
(1) プレマーケット(4:00-9:30 ET)
プレマーケットとは、通常取引開始前の時間外取引です。
冬時間:
- 米国東部時間: 4:00-9:30
- 日本時間: 18:00-23:30
夏時間:
- 米国東部時間: 4:00-9:30
- 日本時間: 17:00-22:30
プレマーケットは日本時間の夕方から深夜にかけての取引となります。
(2) アフターマーケット(16:00-20:00 ET)
アフターマーケットとは、通常取引終了後の時間外取引です。
冬時間:
- 米国東部時間: 16:00-20:00
- 日本時間: 6:00-10:00
夏時間:
- 米国東部時間: 16:00-20:00
- 日本時間: 5:00-9:00
アフターマーケットは日本時間の早朝から午前中にかけての取引となります。
(3) 時間外取引のリスクと証券会社の対応
時間外取引は通常取引時間に比べて流動性が低く、売買価格差(スプレッド)が広がるリスクがあります。
また、日本の主要証券会社では、時間外取引の対応状況が異なります。
証券会社 | プレマーケット | アフターマーケット |
---|---|---|
SBI証券 | 非対応 | 非対応 |
楽天証券 | 非対応 | 非対応 |
マネックス証券 | 対応(一部銘柄) | 対応(一部銘柄) |
※2025年10月時点。最新情報は各証券会社の公式サイトをご確認ください。
長期投資家は通常取引時間で十分ですが、短期売買では時間外取引を活用する余地があります。
4. 土日の取引は可能か(営業カレンダー)
米国市場では土日に取引することはできません。
(1) 米国市場は土日休場
米国の証券取引所(NYSE、NASDAQ)は土日休場です。土曜日・日曜日には取引が一切行われません。
(2) 土日に注文を出した場合の扱い
多くの証券会社では、土日でも注文を受け付けています。ただし、注文は週明け月曜日の取引開始時に執行されます。
例:
- 土曜日午前10時に成行注文を出した場合 → 週明け月曜日23:30(冬時間)または22:30(夏時間)に執行
(3) 週末の注文は週明けに執行
週末に指値注文を出した場合、注文は週明け月曜日の取引時間内に、指定した価格に達したときに執行されます。
週末の間に重大なニュースが発生すると、月曜日の寄り付き価格が大きく変動する可能性があるため、注意が必要です。
5. 米国の祝日・休場日一覧(2025年版)
米国の祝日は日本と異なるため、休場日カレンダーを確認する必要があります。
(1) 主要な休場日(クリスマス・感謝祭・独立記念日等)
2025年の米国市場の主要な休場日は以下の通りです。
日付 | 祝日名 |
---|---|
1月1日(水) | 元日(New Year's Day) |
1月20日(月) | マーティン・ルーサー・キング・ジュニア・デー |
2月17日(月) | プレジデンツ・デー |
4月18日(金) | グッドフライデー |
5月26日(月) | メモリアルデー |
7月4日(金) | 独立記念日 |
9月1日(月) | レイバーデー |
11月27日(木) | 感謝祭(Thanksgiving) |
12月25日(木) | クリスマス |
※2025年10月時点の予定。最新情報はNYSE・NASDAQの公式カレンダーをご確認ください。
(2) 日本の祝日との違い
日本の祝日(例: ゴールデンウィーク、お盆、年末年始)でも、米国市場は通常通り取引されます。逆に、米国の祝日(感謝祭、独立記念日など)は日本では平日のため、混乱しやすいので注意が必要です。
(3) 休場日の確認方法(NYSE・NASDAQ公式カレンダー)
米国市場の休場日は、NYSE・NASDAQの公式サイトで確認できます。
- NYSE公式カレンダー: https://www.nyse.com/markets/hours-calendars
- NASDAQ公式カレンダー: https://www.nasdaq.com/market-activity/trading-hours
また、証券会社のウェブサイトでも休場日の案内が掲載されています。
6. まとめ:取引時間を踏まえた注文戦略
米国株の取引時間を正しく理解し、計画的に注文を出すことが重要です。
押さえるべきポイント:
- 米国市場は土日休場で、取引は平日のみ
- 通常取引時間は日本時間23:30-翌6:00(冬時間)、22:30-翌5:00(夏時間)
- 土日に出した注文は週明け月曜日に執行される
- 米国の祝日は日本と異なるため、休場日カレンダーを確認する
次のアクション:
- 証券会社の取引時間案内を確認する
- NYSE・NASDAQの公式カレンダーで休場日を確認する
- 指値注文を活用し、深夜・早朝の取引時間に縛られない投資を実現する
取引時間を理解した上で、無理のない米国株投資を進めていきましょう。