米国株投資をしているけれど、年末年始の市場スケジュールがよくわからず困っていませんか?
米国市場の年末年始休場日は、日本とは大きく異なります。日本市場は12月29日から1月3日まで6日間休場しますが、米国市場は1月1日(元日)のみ休場で、12月31日や1月2〜3日は通常通り取引が可能です。
この記事では、2025〜2026年の米国市場休場日カレンダー、早期終了日の注意点、日米の違い、年末年始の投資戦略を解説します。
この記事のポイント:
- 米国市場の年末年始休場日は12月25日(クリスマス)と1月1日(元日)の2日間のみ
- クリスマスイブ(12/24)は午後1時(東部時間)で早期終了
- 日本市場が休場中でも米国市場は取引可能(12/31、1/2〜3)
- 年末年始は流動性が低下し、価格変動が大きくなる傾向
- 年末ラリー(Santa Claus Rally)は必ず起こるわけではない
1. 米国株式市場の年末年始を知る重要性
(1) 日本と異なる米国の年末年始休場スケジュール
米国株式市場(NYSE・NASDAQ)の年末年始休場日は、日本とは大きく異なります。
| 市場 | 年末年始の休場日 |
|---|---|
| 日本株式市場 | 12月29日〜1月3日(6日間) |
| 米国株式市場 | 12月25日、1月1日(2日間のみ) |
米国では、クリスマス(12/25)と元日(1/1)のみが休場日で、12月31日(大晦日)や1月2〜3日は通常通り取引が行われます。
このため、日本の投資家が正月休みの間も、米国市場は稼働しており、株価が変動している可能性があります。
(2) 年末年始の市場特性とリスク
年末年始の米国市場には以下のような特性があります:
- 流動性の低下: 機関投資家やトレーダーが休暇を取るため、取引量が減少
- 価格変動の拡大: 取引量が少ないと、少額の売買でも株価が大きく動く傾向
- 経済指標発表の減少: 年末年始は主要な経済指標の発表が少なく、市場予測が困難
- 年末ラリーの可能性: 過去のデータでは、年末に株価が上昇する傾向(ただし必ず起こるわけではない)
これらの特性を理解した上で、年末年始の投資戦略を立てることが重要です。
2. 2025-2026年の米国市場休場日カレンダー
(1) 2025年の年末年始休場日(12/25、1/1)
2025年の米国市場年末年始休場日は以下の通りです:
| 日付 | 曜日 | 休場/早期終了 | 理由 |
|---|---|---|---|
| 12月24日(水) | 水曜 | 早期終了(1:00pm ET) | クリスマスイブ |
| 12月25日(木) | 木曜 | 休場 | クリスマス |
| 12月26日(金) | 金曜 | 通常通り | - |
| 12月31日(水) | 水曜 | 通常通り | 大晦日 |
| 1月1日(木) | 木曜 | 休場 | 元日 |
| 1月2日(金) | 金曜 | 通常通り | - |
※東部時間(ET)基準。日本時間は冬時間(11月〜3月)の場合、+14時間です。
重要ポイント:
- 12月31日(大晦日)は通常通り取引可能
- 1月2〜3日も通常通り取引可能
- クリスマスイブ(12/24)は早期終了で注意が必要
(2) 2026年の年末年始予定
2026年の年末年始休場日も同様です:
| 日付 | 曜日 | 休場/早期終了 | 理由 |
|---|---|---|---|
| 12月24日(木) | 木曜 | 早期終了(1:00pm ET) | クリスマスイブ |
| 12月25日(金) | 金曜 | 休場 | クリスマス |
| 12月31日(木) | 木曜 | 通常通り | 大晦日 |
| 1月1日(金) | 金曜 | 休場 | 元日 |
米国市場の休場日は基本的に毎年同じパターンで、クリスマスと元日のみが休場となります。
3. 早期終了日と取引時間の注意点
(1) クリスマスイブ(12/24)の早期終了
クリスマスイブ(12月24日)は、米国市場が**午後1時(東部時間)**で早期終了します。
通常の取引時間:
- 開始: 午前9時30分(東部時間)
- 終了: 午後4時(東部時間)
早期終了日の取引時間:
- 開始: 午前9時30分(東部時間)
- 終了: 午後1時(東部時間)
日本時間では、冬時間(11月〜3月)の場合、翌日午前3時に終了します(通常は翌日午前6時終了)。
(2) 感謝祭翌日(ブラックフライデー)の早期終了
年末年始ではありませんが、感謝祭翌日(11月第4金曜、ブラックフライデー)も午後1時で早期終了します。
2025年の感謝祭関連スケジュール:
- 11月27日(木): 感謝祭(休場)
- 11月28日(金): ブラックフライデー(早期終了、1:00pm ET)
ブラックフライデーは米国最大のセール日で、小売業界の株価が動く可能性があります。
(3) 日本時間での取引終了時刻
米国市場の取引時間を日本時間に換算すると以下のようになります:
通常の取引時間(日本時間):
- 冬時間(11月〜3月): 23:30〜翌6:00
- 夏時間(3月〜11月): 22:30〜翌5:00
早期終了日の取引時間(日本時間):
- 冬時間: 23:30〜翌3:00
- 夏時間: 22:30〜翌2:00
早期終了日は、日本時間の深夜帯で取引が終了するため、注文タイミングに注意が必要です。
4. 日米の年末年始休場日の違い
(1) 日本市場の年末年始休場(12/29-1/3)
日本株式市場(東京証券取引所)の年末年始休場期間は以下の通りです:
| 日付 | 曜日 | 日本市場 | 米国市場 |
|---|---|---|---|
| 12月29日(月) | 月曜 | 休場 | 通常通り |
| 12月30日(火) | 火曜 | 休場 | 通常通り |
| 12月31日(水) | 水曜 | 休場 | 通常通り |
| 1月1日(木) | 木曜 | 休場 | 休場 |
| 1月2日(金) | 金曜 | 休場 | 通常通り |
| 1月3日(土) | 土曜 | 休場(土曜) | 休場(土曜) |
(2) 米国市場は12/31、1/2-3も取引可能
日本市場が休場している12月29日〜1月3日のうち、米国市場が稼働しているのは以下の日です:
- 12月29日(月): 米国市場は通常通り
- 12月30日(火): 米国市場は通常通り
- 12月31日(水): 米国市場は通常通り
- 1月2日(金): 米国市場は通常通り
このため、日本の正月休み期間中も、米国株の株価は変動しています。正月明けに日本市場が開いた時、米国株の保有ポジションが大きく変動している可能性があります。
(3) 日本の証券会社のサポート休業期間
米国市場が稼働していても、日本の証券会社のカスタマーサポートは年末年始休業の場合があります。
主要証券会社の年末年始サポート対応(2025年の例):
- SBI証券: 12月31日〜1月3日はカスタマーサポート休業
- 楽天証券: 12月31日〜1月3日はカスタマーサポート休業
- マネックス証券: 12月31日〜1月3日はカスタマーサポート休業
※取引自体は可能ですが、問い合わせやトラブル対応ができない可能性があります。
5. 年末年始の米国株取引戦略
(1) 年末ラリー(Santa Claus Rally)の実態
「年末ラリー(Santa Claus Rally)」とは、年末から年始にかけて米国株が上昇する傾向のことです。
年末ラリーの統計データ:
- S&P 500指数は、過去50年間で年末年始(12月後半〜1月初旬)に上昇する確率が約70%と言われています
- ただし、必ず起こるわけではなく、2018年や2022年のように年末に急落した年もあります
年末ラリーが起こる理由(仮説):
- 機関投資家が年末にポートフォリオを調整(リバランス買い)
- 個人投資家が年末ボーナスで投資を増やす
- 年末の楽観ムードが市場に反映される
ただし、これらは仮説であり、年末ラリーを確実視して投資判断を行うのはリスクが高いと言えます。
(2) 流動性低下による価格変動リスク
年末年始は機関投資家やトレーダーが休暇を取るため、取引量が減少し、流動性が低下します。
流動性低下のリスク:
- 少額の売買でも株価が大きく動く
- スプレッド(売値と買値の差)が拡大し、取引コストが増加
- 突発的なニュースに対する市場の反応が過剰になる可能性
このため、年末年始に大きなポジションを取るのはリスクが高いと言われています。
(3) 年末年始の投資判断のポイント
年末年始に米国株投資を行う際のポイント:
長期保有の場合:
- 年末年始の短期的な値動きは気にしない
- 定期的な積立投資(ドルコスト平均法)を継続
- 年末ラリーを期待して無理に買い増しする必要はない
短期売買の場合:
- 流動性低下によるリスクを理解する
- 大きなポジションを取らない
- 損切りラインを明確に設定しておく
年末年始休暇中の対応:
- 日本の証券会社サポートが休業中の可能性を考慮
- 緊急時に対応できる体制を整えておく(スマホアプリでの取引確認等)
6. まとめ:年末年始の米国株投資で押さえるべきポイント
米国市場の年末年始休場日は、クリスマス(12/25)と元日(1/1)の2日間のみです。日本市場が休場している12月31日や1月2〜3日も、米国市場は通常通り取引が行われます。
次のアクション:
- 2025年の米国市場休場日カレンダーを確認し、スケジュールを把握
- クリスマスイブ(12/24)の早期終了時刻を日本時間で確認
- 年末年始は流動性低下により価格変動が大きくなる可能性を理解
- 年末ラリーを過度に期待せず、長期的な投資戦略を維持
- 日本の証券会社サポートが休業中でも取引できる体制を整える
年末年始の米国市場スケジュールを理解し、リスクを管理しながら、計画的な投資を行いましょう。
