米国株取引カレンダー2025|休場日と時間を完全解説

公開日: 2025/10/20

米国株の取引時間が複雑で、注文タイミングを逃してしまう

米国株投資を始めると、「日本時間で何時から取引できるのか」「休場日はいつなのか」「サマータイムはいつからいつまでか」といった疑問が出てきます。

米国市場は日本との時差があり、サマータイムによって取引時間が変わるため、正確なスケジュールを把握していないと、休場日に注文を入れてしまったり、重要な経済指標発表のタイミングを逃したりすることがあります。

この記事では、2025年の米国株取引カレンダー、休場日一覧、取引時間の仕組み、サマータイムの日本時間対応表を解説します。

この記事のポイント:

  • 2025年の米国株式市場休場日は年間10日程度(連邦祝日)
  • 通常取引時間は米国東部時間9:30-16:00、日本時間ではサマータイム22:30-翌5:00、標準時23:30-翌6:00
  • サマータイムは3月第2日曜〜11月第1日曜、標準時は11月第1日曜〜3月第2日曜
  • プレマーケット・アフターマーケットの時間外取引も利用可能(証券会社により対応が異なる)
  • 取引カレンダーと経済指標カレンダーを併用して効率的な投資管理

1. 米国株取引カレンダーを活用すべき理由

(1) 休場日による注文トラブルを防ぐ

米国市場は、連邦祝日(Federal Holiday)に休場します。日本の祝日とは異なるため、日本が営業日でも米国市場は休場という日があります。

休場日に注文を入れても、翌営業日まで約定しないため、株価が変動してしまうリスクがあります。取引カレンダーを事前に確認し、休場日を把握することが重要です。

(2) 経済指標発表や決算タイミングの把握

米国では、雇用統計・GDP・消費者物価指数(CPI)などの重要な経済指標が定期的に発表されます。これらの発表日は市場が大きく変動することがあるため、取引カレンダーと併せて経済指標カレンダーを確認することが推奨されます。

(3) 仕事と両立した効率的な取引計画

日本の会社員にとって、米国市場の取引時間(日本時間22:30-翌5:00または23:30-翌6:00)は深夜になります。仕事と両立するには、取引可能な時間帯を事前に計画し、注文予約機能を活用することが有効です。

2. 2025年の米国株式市場休場日一覧

(1) 主要な連邦祝日(Federal Holiday)

2025年の米国株式市場(NYSE・NASDAQ)の休場日は以下の通りです(米国東部時間基準)。

日付 祝日名 備考
1月1日(水) 元日(New Year's Day) -
1月20日(月) マーティン・ルーサー・キングJr.デー 1月第3月曜
2月17日(月) プレジデンツデー(Presidents' Day) 2月第3月曜
4月18日(金) グッドフライデー(Good Friday) 復活祭前の金曜
5月26日(月) メモリアルデー(Memorial Day) 5月最終月曜
7月4日(金) 独立記念日(Independence Day) -
9月1日(月) レイバーデー(Labor Day) 9月第1月曜
11月27日(木) 感謝祭(Thanksgiving Day) 11月第4木曜
12月25日(木) クリスマス(Christmas Day) -

※2025年の情報は執筆時点のものです。最新情報はNYSE・NASDAQ公式サイトをご確認ください。

(2) NYSE・NASDAQ休場日カレンダー

NYSE(ニューヨーク証券取引所)とNASDAQ(ナスダック)の休場日は基本的に同じです。公式サイトで年間カレンダーが公開されているため、定期的に確認することが推奨されます。

(3) 短縮取引日(Early Close)のスケジュール

一部の祝日前日は、通常16:00(米国東部時間)に閉まる市場が13:00に早期終了することがあります。

2025年の短縮取引日:

  • 7月3日(木):独立記念日前日
  • 11月28日(金):感謝祭翌日(ブラックフライデー)
  • 12月24日(水):クリスマスイブ

※短縮取引日は証券取引所の判断により変更される可能性があります。

(4) 感謝祭翌日・クリスマスイブ等の特殊ケース

感謝祭翌日(ブラックフライデー)は、通常は13:00までの短縮取引です。ただし、年によっては完全休場になることもあるため、事前確認が必要です。

クリスマスイブも同様に、短縮取引または休場になる場合があります。

3. 取引時間の仕組み:通常取引・プレマーケット・アフターマーケット

(1) 通常取引時間(Regular Trading Hours):9:30-16:00 ET

米国株の通常取引時間は、米国東部時間(ET)の9:30-16:00です。

日本時間換算:

  • サマータイム(3月〜11月): 日本時間22:30-翌5:00
  • 標準時(11月〜3月): 日本時間23:30-翌6:00

(2) プレマーケット(Pre-Market):4:00-9:30 ET

プレマーケットは、通常取引開始前の時間外取引です。米国東部時間4:00-9:30に取引できます。

日本時間換算:

  • サマータイム: 日本時間17:00-22:30
  • 標準時: 日本時間18:00-23:30

(3) アフターマーケット(After-Hours):16:00-20:00 ET

アフターマーケットは、通常取引終了後の時間外取引です。米国東部時間16:00-20:00に取引できます。

日本時間換算:

  • サマータイム: 日本時間翌5:00-9:00
  • 標準時: 日本時間翌6:00-10:00

(4) 時間外取引のメリット・デメリット

メリット:

  • 決算発表直後の株価急変に対応できる
  • 通常取引時間外でも売買可能

デメリット:

  • 流動性が低く、スプレッド(売値と買値の差)が広がりやすい
  • 通常取引より不利な価格で約定する可能性が高い
  • 日本の証券会社では時間外取引に対応していない場合がある

初心者には、流動性の高い通常取引時間での取引が推奨されます。

4. 時差とサマータイムの日本時間対応表

(1) サマータイム(Daylight Saving Time):3月第2日曜〜11月第1日曜

米国では、3月第2日曜から11月第1日曜までサマータイム(夏時間)が適用されます。

2025年のサマータイム期間:

  • 開始: 3月9日(日)午前2:00(米国東部時間)
  • 終了: 11月2日(日)午前2:00(米国東部時間)

サマータイム期間中は、日本との時差が13時間になります(標準時は14時間)。

(2) 日本時間換算:夏時間22:30-翌5:00、標準時23:30-翌6:00

期間 米国東部時間 日本時間 時差
サマータイム(3月〜11月) 9:30-16:00 22:30-翌5:00 13時間
標準時(11月〜3月) 9:30-16:00 23:30-翌6:00 14時間

(3) サマータイム切替日の注意点

サマータイム切替日(3月第2日曜と11月第1日曜)は、取引時間が1時間ずれるため注意が必要です。

切替日の例(2025年):

  • 3月9日(日): 標準時 → サマータイムに切替(日本時間の取引開始が23:30 → 22:30に変更)
  • 11月2日(日): サマータイム → 標準時に切替(日本時間の取引開始が22:30 → 23:30に変更)

(4) 仕事と両立しやすい取引時間帯(日本時間22:30-24:00等)

日本の会社員が仕事と両立しやすい時間帯は、日本時間22:30-24:00頃です。この時間帯は米国市場の取引開始直後で、流動性も高く、重要なニュースにも対応できます。

それ以降の深夜・早朝は、注文予約機能を活用することで、睡眠時間を確保しながら投資を続けられます。

5. 取引カレンダーの効果的な活用法

(1) 証券会社の取引カレンダーツール(SBI・楽天・マネックス)

日本の主要証券会社では、米国株取引カレンダーを提供しています。

証券会社 取引カレンダー機能 特徴
SBI証券 米国株取引カレンダー 日本時間表記で見やすい
楽天証券 外国株式カレンダー 休場日・短縮取引日を明記
マネックス証券 米国株取引時間案内 サマータイム切替日も表示

(2) 経済指標カレンダーとの併用

取引カレンダーと併せて、経済指標カレンダーも確認することが推奨されます。

主要な経済指標発表日:

  • 雇用統計: 毎月第1金曜(米国時間)
  • 消費者物価指数(CPI): 毎月中旬
  • FOMC(連邦公開市場委員会): 年8回

これらの発表日は市場が大きく変動するため、事前に把握しておくことが重要です。

(3) 決算発表日と休場日の確認

企業の決算発表日が休場日と重ならないか、事前に確認することが推奨されます。決算発表直後は株価が大きく動くため、取引可能なタイミングを把握しておくことが重要です。

(4) 注文予約機能の活用

日本の証券会社では、事前に注文を予約しておき、米国市場の取引開始時に自動で発注する機能があります。深夜・早朝に起きていなくても、注文を入れることができます。

注文予約機能の利点:

  • 深夜・早朝に起きる必要がない
  • 指値注文で希望価格を指定できる
  • 約定タイミングを証券会社が自動判断

6. まとめ:カレンダーを使った効率的な投資管理

米国株投資では、取引カレンダーを活用して休場日・取引時間・サマータイム切替日を把握することが重要です。

取引カレンダー活用のポイント:

  • 2025年の米国株式市場休場日は年間10日程度(連邦祝日)
  • 通常取引時間は米国東部時間9:30-16:00、日本時間ではサマータイム22:30-翌5:00、標準時23:30-翌6:00
  • サマータイムは3月第2日曜〜11月第1日曜、切替日に注意
  • プレマーケット・アフターマーケットは流動性が低く、初心者には通常取引がおすすめ
  • 証券会社の取引カレンダーと経済指標カレンダーを併用して効率的な投資管理

次のアクション:

  • 証券会社の取引カレンダーツールをブックマークする
  • 経済指標カレンダーで主要発表日を確認する
  • 注文予約機能を使って、深夜・早朝の取引を効率化する
  • サマータイム切替日(3月第2日曜・11月第1日曜)をカレンダーに登録する

取引カレンダーを活用し、仕事と両立しながら効率的な米国株投資を実践しましょう。

よくある質問

Q1サマータイムと標準時で取引時間はどう変わる?

A1サマータイム(3月第2日曜〜11月第1日曜)は日本時間22:30-翌5:00、標準時(11月第1日曜〜3月第2日曜)は日本時間23:30-翌6:00です。サマータイム期間は日本との時差が13時間、標準時は14時間になります。切替日は3月第2日曜と11月第1日曜で、この日は取引時間が1時間ずれるため注意が必要です。

Q2米国祝日でも取引できる時間外取引は?

A2米国市場の休場日は、時間外取引(プレマーケット・アフターマーケット)も不可です。休場日には通常取引も時間外取引もできません。プレマーケット・アフターマーケットは通常取引日のみ利用可能で、証券会社により対応が異なります。休場日は年間10日程度の連邦祝日です。

Q3プレマーケット・アフターマーケットは利用すべき?

A3初心者には通常取引時間(米国東部時間9:30-16:00)がおすすめです。時間外取引は流動性が低く、スプレッド(売値と買値の差)が広がりやすく、通常取引より不利な価格で約定する可能性があります。ただし、決算発表直後の株価急変に対応したい場合は有用です。日本の証券会社では時間外取引に対応していない場合もあります。

Q4取引カレンダーはどこで確認できる?

A4NYSE・NASDAQ公式サイト、またはSBI証券・楽天証券・マネックス証券等の日本の証券会社サイトで確認できます。日本の証券会社のカレンダーは日本時間表記で見やすく、サマータイム切替日も表示されています。経済指標カレンダーと併用することで、雇用統計やFOMC等の重要イベントも把握できます。

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