Yahoo Finance使い方|米国株の株価・決算を確認

公開日: 2025/10/20

米国株の情報、どこで調べればいい?

米国株投資を始めたものの、「どのサイトで情報を調べればいいのか分からない」「Yahoo Financeという名前は聞いたことがあるけど、英語サイトで使い方が分からない」と悩む投資家は多いでしょう。株価、決算情報、チャート分析など、投資判断に必要な情報をどこで、どうやって集めるかは、米国株投資の基本スキルです。

この記事では、米国で最も利用されている株式情報サイト「Yahoo Finance」の使い方を、日本語で詳しく解説します。英語サイトですが、基本的な機能は誰でも使えるよう、画面の見方から具体的な活用方法まで説明します。

この記事のポイント:

  • Yahoo Financeは無料で使える米国株情報サイト(遅延株価・決算・チャート等)
  • ティッカーシンボル(例:AAPL = Apple)で銘柄検索できる
  • 財務諸表、アナリスト予想、チャート分析機能が充実
  • モバイルアプリ(iOS/Android)も無料で利用可能
  • 英語が苦手なら、日本の証券会社の情報ツールも活用できる

1. Yahoo Financeとは

(1) Yahoo Financeの概要

Yahoo Financeは、Yahoo(米国)が提供する金融情報サービスです。米国株、債券、商品、為替、暗号資産など、幅広い金融商品の情報を無料で提供しています。

主な特徴:

  • 米国で最も人気のある株式情報サイトの一つ
  • 月間数億人のユーザーが利用
  • 無料で豊富な情報を提供(遅延株価、決算、チャート等)
  • 英語表記だが、数値データは世界共通で理解しやすい

公式サイト: https://finance.yahoo.com/

(2) 無料で使える機能

Yahoo Financeの基本機能は無料です:

  • 株価情報: 遅延株価(15-20分遅れ)
  • 決算情報: 財務諸表(損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書)
  • チャート: 1日から5年までの株価チャート
  • アナリスト予想: 目標株価、売上・利益予想
  • ニュース: 企業ニュース、市場ニュース
  • 銘柄検索: 条件を指定して銘柄をスクリーニング
  • ポートフォリオ管理: 保有銘柄の損益管理

有料機能(Yahoo Finance Premium):

  • リアルタイム株価(遅延なし)
  • より詳細なチャート分析ツール
  • プレミアムレポート

基本的には無料機能で十分な情報が得られます。

(3) 日本版との違い

日本の「Yahoo!ファイナンス」(https://finance.yahoo.co.jp/)とは別のサービスです。

日本版と米国版の違い:

項目 Yahoo Finance(米国版) Yahoo!ファイナンス(日本版)
主な対象 米国株・世界の金融商品 日本株・為替
言語 英語 日本語
米国株情報 詳細な情報あり 限定的

米国株投資をする場合、Yahoo Finance(米国版)の方が情報が豊富です。

2. 株価の見方(リアルタイム・遅延株価)

(1) ティッカーシンボルで検索

米国株は「ティッカーシンボル」と呼ばれる略称で検索します。

主なティッカーシンボルの例:

  • AAPL: Apple(アップル)
  • MSFT: Microsoft(マイクロソフト)
  • GOOGL: Alphabet(Google)
  • AMZN: Amazon(アマゾン)
  • TSLA: Tesla(テスラ)

検索方法:

  1. Yahoo Financeのトップページにアクセス
  2. 画面上部の検索ボックスにティッカーシンボルまたは企業名を入力
  3. 候補が表示されるので、該当する銘柄をクリック

(2) 株価と時価総額の確認

銘柄ページに移動すると、以下の情報が表示されます:

主な表示項目:

  • Stock Price: 現在の株価(ドル)
  • Change: 前日比の変動額・変動率
  • Market Cap: 時価総額(企業価値)
  • P/E Ratio: 株価収益率(株価÷1株あたり利益)
  • Dividend Yield: 配当利回り
  • 52 Week Range: 過去52週間の高値・安値

数値データは世界共通なので、英語が苦手でも理解できます。

(3) 遅延株価(15-20分遅れ)とリアルタイム株価

無料版の株価:

  • 15-20分遅延(Delayed Quote)
  • 長期投資家には十分(デイトレードには不向き)

リアルタイム株価が必要な場合:

  • Yahoo Finance Premium(有料)に登録
  • または証券会社の取引ツールを利用(SBI証券、楽天証券等)

3. 決算情報の見方(財務諸表・アナリスト予想)

(1) Financials(財務諸表)の見方

銘柄ページの上部にある「Financials」タブをクリックすると、財務諸表が表示されます。

主な財務諸表:

  • Income Statement: 損益計算書(売上、利益)
  • Balance Sheet: 貸借対照表(資産、負債、純資産)
  • Cash Flow: キャッシュフロー計算書(現金の流れ)

(2) Income Statement(損益計算書)

主な項目:

  • Total Revenue: 売上高(全体の収益)
  • Net Income: 純利益(税引後の最終利益)
  • Earnings Per Share (EPS): 1株あたり利益

過去数年分のデータが表示されるので、売上や利益の成長率を確認できます。

(3) Analysis(アナリスト予想)

銘柄ページの「Analysis」タブで、アナリストの予想が確認できます:

  • Earnings Estimate: 利益予想(今期・来期)
  • Revenue Estimate: 売上予想
  • Earnings History: 過去の決算結果と予想の比較
  • Recommendation: アナリストの投資判断(Buy/Hold/Sell)

アナリスト予想はあくまで参考情報であり、投資判断は自己責任で行ってください。

4. チャート分析機能

(1) チャート表示(1日〜5年)

銘柄ページには株価チャートが表示されます。

期間の選択:

  • 1D: 1日(当日の値動き)
  • 5D: 5日間
  • 1M: 1ヶ月
  • 6M: 6ヶ月
  • 1Y: 1年
  • 5Y: 5年
  • MAX: 上場来

ボタンをクリックするだけで、期間を切り替えられます。

(2) テクニカル指標の追加

チャート上部の設定から、テクニカル指標を追加できます:

  • 移動平均線: 50日移動平均、200日移動平均
  • ボリンジャーバンド: 株価の変動幅を示す
  • RSI: 買われすぎ・売られすぎを判断

テクニカル分析に慣れている人には便利な機能です。

(3) 比較チャート機能

複数の銘柄を同時に比較できます。

使い方:

  1. チャート上部の「Compare」ボタンをクリック
  2. 比較したい銘柄のティッカーシンボルを入力
  3. 複数銘柄のチャートが重ねて表示される

例えば、AppleとMicrosoftの株価推移を比較したい場合に便利です。

5. その他の便利機能(銘柄検索・ポートフォリオ管理)

(1) Stock Screener(銘柄スクリーナー)

条件を指定して銘柄を検索できる機能です。

検索できる条件の例:

  • 時価総額(大型株、中型株、小型株)
  • 配当利回り(3%以上、5%以上等)
  • PER(株価収益率)
  • セクター(テクノロジー、ヘルスケア等)

スクリーナーページ: https://finance.yahoo.com/screener/

(2) Watchlist(ウォッチリスト)

気になる銘柄をリストに登録して、まとめて確認できる機能です。

使い方:

  1. Yahoo Financeにログイン(無料アカウント作成)
  2. 気になる銘柄ページで「+ Add to Watchlist」をクリック
  3. Watchlistページで一覧表示

(3) Portfolio(ポートフォリオ管理)

保有している株式を登録し、損益を管理できる機能です。

使い方:

  1. Portfolioページにアクセス
  2. 保有銘柄のティッカー、購入株数、購入価格を入力
  3. 自動的に現在の評価額と損益が計算される

ポートフォリオページ: https://finance.yahoo.com/portfolio/

(4) モバイルアプリ

Yahoo FinanceはiOSとAndroidのアプリも提供しています(無料)。

アプリの主な機能:

  • 株価確認(遅延株価)
  • ポートフォリオ管理
  • ニュース通知
  • チャート表示

スマホで手軽に米国株の情報をチェックできます。

アプリダウンロード: https://finance.yahoo.com/mobile/

6. まとめ:Yahoo Financeの活用法と日本語情報源

Yahoo Financeは、米国株投資に必要な情報を無料で提供する強力なツールです。英語サイトですが、数値データは世界共通で理解しやすく、基本的な機能は誰でも使えます。

Yahoo Finance活用のポイント:

  • 株価確認: ティッカーシンボルで検索、遅延株価で十分
  • 決算情報: Financialsタブで財務諸表を確認
  • アナリスト予想: Analysisタブで市場の予想を把握
  • チャート分析: 期間を切り替えてトレンドを確認
  • 銘柄検索: Stock Screenerで条件に合う銘柄を探す
  • モバイルアプリ: スマホで手軽に情報チェック

英語が苦手な場合の代替手段:

日本の証券会社も米国株情報を日本語で提供しています:

  • SBI証券: 米国株情報ツール、企業分析レポート
  • 楽天証券: 米国株情報サービス、スクリーナー
  • マネックス証券: 銘柄スカウター、米国株レポート
  • 日本経済新聞: 米国株ニュース(日本語)

Yahoo Financeと日本の証券会社の情報ツールを組み合わせることで、より深く米国株を分析できます。

次のアクション:

  • Yahoo Financeにアクセスして、気になる銘柄を検索してみる
  • Watchlistに銘柄を登録して、定期的にチェックする習慣をつける
  • モバイルアプリをダウンロードして、外出先でも情報収集
  • 証券会社の日本語情報ツールも併用する

投資判断は自己責任で行い、複数の情報源を参照して総合的に判断しましょう。Yahoo Financeは強力なツールですが、公式な開示情報(10-Kレポート等)の確認も重要です。

よくある質問

Q1Yahoo Financeは無料で使える?

A1基本機能は無料です。遅延株価(15-20分遅れ)、決算情報、チャート、銘柄検索、ポートフォリオ管理などが無料で利用できます。リアルタイム株価(遅延なし)やプレミアムレポートは、有料のYahoo Finance Premiumで提供されますが、長期投資家には無料版で十分です。

Q2Yahoo Financeは日本語対応している?

A2米国版Yahoo Financeは英語のみで、日本語対応していません。ただし、株価、財務データ、チャートなどの数値情報は世界共通で理解しやすいです。英語が苦手な場合、SBI証券や楽天証券など日本の証券会社が提供する米国株情報ツールも活用できます。

Q3リアルタイムで株価を見られる?

A3無料版は15-20分遅延の株価です。リアルタイム株価(遅延なし)を見るには、Yahoo Finance Premium(有料)への登録が必要です。または、SBI証券や楽天証券などの証券会社の取引ツールでリアルタイム株価を確認できます。長期投資家には遅延株価で十分です。

Q4Yahoo Financeのアプリはある?

A4iOS(iPhone/iPad)とAndroid向けのモバイルアプリがあり、無料でダウンロードできます。株価確認、ポートフォリオ管理、ニュース通知、チャート表示などの機能が利用でき、外出先でも手軽に米国株の情報をチェックできます。

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