米国株年内最終日2025|年末年始スケジュールと税金

公開日: 2025/10/20

米国株の年内最終取引日がいつかわからず、年末の投資計画が立てられない

米国株に投資している日本人投資家にとって、年末年始の取引スケジュールを把握することは重要です。「年内最終取引日はいつなのか」「クリスマスやお正月は休場なのか」「年末に売却したら税金はどうなるのか」といった疑問を持つ方も多いでしょう。

米国市場は日本とは異なる休場日があり、クリスマス(12月25日)は休場、クリスマスイブ(12月24日)は短縮取引になる場合があります。また、年末の配当権利確定日や税金処理のタイミングも、投資家にとって重要なポイントです。

この記事では、2025年の米国株市場の年末年始取引スケジュール、日本の証券会社での取扱い、配当・税金処理のタイミング、年末年始の投資戦略を解説します。

この記事のポイント:

  • 2025年の米国株年内最終取引日は通常12月31日または直前の営業日
  • クリスマス(12月25日)は休場、クリスマスイブ(12月24日)は短縮取引の場合あり
  • 年内に売却すると翌年の確定申告対象、節税売り(含み損銘柄売却)で損益通算も可能
  • 年末年始は薄商い(取引量減少)で価格変動が大きくなる傾向
  • 日本の証券会社の年末年始スケジュールも要確認

1. 米国株の年内最終取引日を確認すべき理由

(1) 年内最終取引日(Last Trading Day)の重要性

年内最終取引日とは、その年の最後に米国市場で取引が行われる日です。この日を過ぎると、翌年まで取引ができません。

年内最終取引日を確認すべき理由:

  • 年内に売却益・損失を確定させたい場合、この日が締切
  • 配当権利付き最終日が年末にある場合、保有タイミングを調整
  • 年末の投資戦略(ポートフォリオ調整、税金対策)を計画

(2) クリスマス休場と短縮取引日の影響

米国市場は、クリスマス(12月25日)に休場します。また、クリスマスイブ(12月24日)は短縮取引(通常16:00閉場が13:00に早期終了)になる場合があります。

クリスマス前後の取引スケジュール(2025年):

  • 12月24日(水): クリスマスイブ(短縮取引の可能性)
  • 12月25日(木): クリスマス(休場)
  • 12月26日(金): 通常取引再開

※短縮取引日は証券取引所の判断により変更される可能性があります。最新情報はNYSE・NASDAQ公式サイトをご確認ください。

(3) 配当・税金処理のタイミング

年末に株式を売却した場合、その年の譲渡益として確定申告の対象になります。また、配当権利付き最終日が年末にある場合、その配当金も同じ年の所得として計上されます。

税金処理のタイミングを把握することで、効率的な節税対策が可能になります。

2. 2025年米国株市場の年末年始取引スケジュール

(1) クリスマス(12月25日)休場

2025年12月25日(木)はクリスマスのため、NYSE(ニューヨーク証券取引所)・NASDAQともに休場です。

(2) クリスマスイブ(12月24日)短縮取引の可能性

2025年12月24日(水)はクリスマスイブです。通常、クリスマスイブは短縮取引日となり、米国東部時間13:00に閉場します(通常は16:00)。

日本時間換算:

  • サマータイム: 日本時間翌2:00に閉場(通常は翌5:00)
  • 標準時(12月は標準時): 日本時間翌3:00に閉場(通常は翌6:00)

(3) 2025年最終取引日(12月31日または直前の営業日)

2025年の年内最終取引日は、通常12月31日(水)または直前の営業日になります。

2025年の年末スケジュール予測:

  • 12月29日(月): 通常取引
  • 12月30日(火): 通常取引
  • 12月31日(水): 年内最終取引日(通常取引)

※最終確定情報はNYSE・NASDAQ公式カレンダーをご確認ください。

(4) 年始営業開始日(1月2日以降)

2026年1月1日(木)は元日(New Year's Day)のため、米国市場は休場です。年始の営業開始は1月2日(金)からになります。

(5) NYSE・NASDAQの公式カレンダー確認方法

米国株式市場の公式スケジュールは、以下のサイトで確認できます。

これらのサイトでは、年間の休場日・短縮取引日がカレンダー形式で確認できます。

3. 日本の証券会社での年末年始取扱い

(1) SBI証券・楽天証券・マネックス証券のスケジュール

日本の主要証券会社でも、米国市場のスケジュールに合わせて年末年始の取扱いがあります。

証券会社 年末年始スケジュール 特徴
SBI証券 米国市場に準拠 年末年始の取引カレンダーを公式サイトで公開
楽天証券 米国市場に準拠 注文受付時間が異なる場合あり
マネックス証券 米国市場に準拠 時差に注意してスケジュール確認

※各証券会社の最新スケジュールは公式サイトをご確認ください。

(2) 日本時間での注文受付締切時間

日本の証券会社では、米国市場の取引時間に合わせて注文を受け付けていますが、受付締切時間は各社異なります。

注文受付締切時間の例(SBI証券):

  • 通常取引日: 日本時間翌朝5:00まで(サマータイム)、翌朝6:00まで(標準時)
  • 短縮取引日: 日本時間翌朝2:00または3:00まで

(3) 時差による約定タイミングの違い

日本時間の深夜に注文を入れても、米国市場の取引時間外であれば、翌営業日の取引開始時に約定します。年末年始は休場日が多いため、約定タイミングに注意が必要です。

(4) 年末年始の注文予約機能

一部の証券会社では、事前に注文を予約しておき、米国市場の取引開始時に自動で発注する機能があります。年末年始の深夜に起きていなくても、注文を入れることができます。

4. 年末の配当権利確定日と税金処理のタイミング

(1) 配当権利付き最終日の確認

配当権利付き最終日とは、その配当を受け取るために株式を保有すべき最終日です。年末に配当権利付き最終日がある場合、その日までに株式を保有していれば、翌年に配当金を受け取れます。

配当権利付き最終日は企業ごとに異なるため、投資している企業のIR情報や証券会社のツールで確認してください。

(2) 年内の売却益・損失の確定

米国株を年内に売却すると、その年の譲渡益または譲渡損として確定します。

年内売却の税金処理:

  • 特定口座(源泉徴収あり): 証券会社が自動的に税金を計算・納付
  • 特定口座(源泉徴収なし)・一般口座: 翌年の確定申告が必要

(3) 節税売り(含み損銘柄の年内売却)

年内に含み損を抱えている銘柄を売却すると、その年の譲渡益と相殺できます(損益通算)。これを「節税売り」と呼びます。

節税売りの例:

  • A銘柄で100万円の売却益
  • B銘柄で50万円の含み損
  • 年内にB銘柄を売却 → 損益通算で課税対象額を50万円に減らせる

(4) 確定申告での外国税額控除準備

米国株の配当金には、米国で10%源泉徴収されます。確定申告で外国税額控除を申請すれば、一部が還付される可能性があります。

年末に証券会社から発行される「外国所得税証明書」を保管し、翌年の確定申告に備えてください。

5. 年末年始の投資戦略と注意点

(1) 薄商い(Thin Trading)による価格変動リスク

年末年始は、多くの投資家が休暇を取るため、取引量が減少します(薄商い)。取引量が少ないと、少額の売買でも株価が大きく変動しやすくなります。

薄商いのリスク:

  • スプレッド(売値と買値の差)が広がりやすい
  • 通常より不利な価格で約定する可能性
  • 急激な価格変動が起こりやすい

(2) 年末ラリーと窓埋めの可能性

過去には、年末に株価が上昇する「年末ラリー」が見られることがありました(ただし毎年起こるわけではありません)。また、年末年始の休場後に価格ギャップ(窓)が発生し、後日その価格帯に戻る「窓埋め」という現象もあります。

※これらは過去の傾向であり、将来を保証するものではありません。

(3) 年始の市場動向と投資タイミング

年始は、新しい投資資金が市場に流入する「年始効果(January Effect)」が言われることがあります。ただし、これも確実な現象ではなく、過去のデータに基づく傾向です。

年始の投資タイミングは、経済指標や企業の決算発表を確認しながら判断することが推奨されます。

(4) 長期投資家は短期変動に一喜一憂しない

長期投資家にとって、年末年始の短期的な価格変動は気にする必要はありません。10年以上の長期保有を前提にしていれば、年末年始の変動は誤差の範囲です。

年末年始は、ポートフォリオの見直しや翌年の投資計画を立てる良い機会として活用しましょう。

6. まとめ:年末年始のスケジュール管理

米国株投資では、年末年始の取引スケジュールを把握し、配当・税金処理のタイミングを確認することが重要です。

年末年始のスケジュール管理のポイント:

  • 2025年の米国株年内最終取引日は通常12月31日または直前の営業日
  • クリスマス(12月25日)は休場、クリスマスイブ(12月24日)は短縮取引の可能性
  • 年内に売却すると翌年の確定申告対象、節税売り(含み損銘柄売却)で損益通算も可能
  • 年末年始は薄商いで価格変動が大きくなる傾向、長期投資家は短期変動を気にしすぎない
  • 日本の証券会社の年末年始スケジュールも要確認

次のアクション:

  • NYSE・NASDAQ公式サイトで最新の年末年始スケジュールを確認
  • 証券会社の年末年始営業カレンダーをチェック
  • 節税売りを検討する(含み損銘柄の年内売却)
  • 配当権利付き最終日を確認して保有タイミングを調整
  • 翌年の確定申告に向けて外国所得税証明書を保管

年末年始のスケジュールを把握し、計画的な投資管理を実践しましょう。

よくある質問

Q12025年の米国株年内最終取引日は?

A1通常12月31日(水)または直前の営業日です。クリスマス(12月25日・木)は休場、クリスマスイブ(12月24日・水)は短縮取引(米国東部時間13:00閉場)の可能性があります。最終確定情報はNYSE・NASDAQ公式カレンダーをご確認ください。年内に売却益・損失を確定させたい場合、この最終取引日が締切になります。

Q2年末に米国株を売却すると税金はどうなる?

A2年内に売却すると、その年の譲渡益として翌年の確定申告対象になります。特定口座(源泉徴収あり)なら証券会社が自動的に税金を計算・納付します。節税売り(含み損銘柄の年内売却)で損益通算も可能です。例えば、A銘柄で100万円の利益、B銘柄で50万円の損失がある場合、年内にB銘柄を売却すれば課税対象額を50万円に減らせます。

Q3日本の証券会社は年末年始も取引できる?

A3米国市場が開いていれば取引可能です。ただし、日本の証券会社の注文受付時間は各社異なります。SBI証券・楽天証券・マネックス証券等では、年末年始の取引スケジュールを公式サイトで公開しています。短縮取引日は注文受付締切時間が早まるため、事前確認が必要です。注文予約機能を活用すれば、深夜に起きていなくても注文を入れられます。

Q4年末年始の株価変動は大きい?

A4薄商い(取引量減少)により、価格変動が大きくなる傾向があります。少額の売買でも株価が動きやすく、スプレッド(売値と買値の差)も広がりやすいです。年末ラリーや窓埋めの可能性もありますが、これらは過去の傾向であり将来を保証しません。長期投資家は短期変動を気にしすぎず、年末年始をポートフォリオ見直しや翌年の投資計画を立てる機会として活用しましょう。

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