NYSE: LMTってどの銘柄?配当はもらえるの?
「NYSE: LMT」というティッカーシンボルを見て、「これは何の銘柄なのか」「配当はもらえるのか」と疑問を抱く日本人投資家も多いでしょう。LMTはロッキード・マーティン(Lockheed Martin Corporation)という米国最大の防衛請負業者のティッカーシンボルです。
この記事では、NYSE: LMTの基本情報から、ロッキード・マーティンの企業概要、配当実績、日本からの投資方法、防衛株特有のリスクまで網羅的に解説します。
この記事のポイント:
- NYSE: LMTはロッキード・マーティン(米国最大の防衛請負業者)のティッカーシンボル
- 22-23年連続増配、配当利回り約2.8%、四半期ごとに配当支払い
- 日本の証券会社(SBI証券、楽天証券など)で購入可能
- 配当は米国10%、日本20.315%の二重課税(外国税額控除で一部軽減可能)
- 政治・予算リスク、IRS税務紛争(46億ドル)などのリスクあり
1. NYSE: LMTとは何か
「NYSE: LMT」は、ロッキード・マーティン・コーポレーション(Lockheed Martin Corporation)のティッカーシンボルで、NYSE(ニューヨーク証券取引所)に上場しています。
ロッキード・マーティンは米国最大の防衛請負業者で、F-35戦闘機、ミサイル防衛システム、宇宙システム等を製造しています。米国防総省との契約額が最も大きい企業の一つです。
2. ロッキード・マーティンの基本情報
(1) ロッキード・マーティンとは(米国最大の防衛請負業者)
ロッキード・マーティンは1995年にロッキード社とマーティン・マリエッタ社が合併して誕生した企業です。Yahoo Financeのデータによれば、時価総額は$105.76Bに達します。
(2) 主要事業内容(F-35戦闘機、ミサイル防衛システム等)
ロッキード・マーティンの主要事業は以下の通りです:
- F-35ライトニングII戦闘機: 米国および同盟国の主力戦闘機プログラム
- ミサイル防衛システム: THAAD、PAC-3等の防衛システム
- 宇宙システム: 衛星、宇宙船、ロケット等
- ロータリー&ミッション・システムズ: ヘリコプター、シミュレーター等
(3) 米国防総省との契約関係と受注残高
ロッキード・マーティンは米国防総省の最大の契約企業の一つです。2025年Q3時点で受注残高は過去最高の1790億ドルに達しており(検索結果より)、中長期的な収益の安定性を示しています。
3. ロッキード・マーティン株(LMT)の基本情報
(1) ティッカーシンボル(LMT)と上場市場(NYSE)
ティッカーシンボル: LMT
上場市場: NYSE(ニューヨーク証券取引所)
時価総額: $105.76B(Yahoo Financeのデータ)
(2) 株価推移と配当実績(22-23年連続増配、配当利回り2.8%)
Yahoo Financeのデータによれば、株価は$458.17(2025年11月時点)で、直近3ヶ月で4.6%上昇していますが、過去1年では20.42%下落しています。
配当実績:
Stock Analysisのデータによれば、ロッキード・マーティンは22-23年連続増配の実績があり、配当投資家に人気があります。
- 2024年Q4配当: $3.30/株(前期比+$0.15)
- 2025年配当: $13.80/年($3.45/株×4回)
- 配当利回り: 2.81%
- 配当性向: 約40%(増配余地あり)
- 5年平均配当成長率: 8.2%
- 3年平均配当成長率: 7.4%
配当は四半期ごとに支払われ、次回配当落ち日は2025年12月1日となっています。
(3) バリュエーション(PER 25.46、時価総額$105.76B)
Seeking Alphaのデータによれば、PER(株価収益率)は実績25.46、予想15.53となっています。アナリスト14名の平均評価は「買い」で、目標株価は$518.79(+14.74%)です。
4. ロッキード・マーティン株の買い方と購入手順
(1) 日本の証券会社での購入手順(SBI証券、楽天証券、マネックス証券等)
ロッキード・マーティン株は、日本の証券会社で米国株取引口座を開設すれば、通常の米国株と同じ手順で購入できます。
購入手順:
- 米国株取引口座を開設する(未開設の場合)
- 証券会社の取引画面で「LMT」を検索
- 買い注文を発注(指値・成行から選択)
- 米ドル建てで決済
主要証券会社:
- SBI証券: 取引手数料約定代金の0.495%(上限22ドル)、為替手数料片道25銭
- 楽天証券: 取引手数料約定代金の0.495%(上限22ドル)、為替手数料片道25銭
- マネックス証券: 取引手数料約定代金の0.495%(上限22ドル)、為替手数料片道25銭
(2) 取引時間(日本時間の夜間:米国市場時間)と為替コスト
NYSE市場の取引時間は日本時間で以下の通りです:
- 夏時間(3月第2日曜〜11月第1日曜): 22:30-05:00
- 冬時間(11月第1日曜〜3月第2日曜): 23:30-06:00
為替コストは証券会社により異なりますが、SBI証券では片道25銭(0.25円/ドル)となっています。
(3) 配当にかかる税金(米国10%、日本20.315%、外国税額控除制度)
米国株の配当金は、米国で10%源泉徴収された後、日本でさらに20.315%課税されます(二重課税)。
ただし、国税庁の外国税額控除制度を利用することで、米国で課税された税金の一部を日本の所得税から差し引くことができます。詳細な計算方法は税理士または国税庁のウェブサイトをご確認ください。
NISA口座での投資
NISA口座で米国株に投資する場合、日本の税金は非課税になりますが、米国での10%源泉徴収は免除されません。
5. 防衛株特有のリスクと注意点
(1) 政治・予算リスク(防衛予算は政権・議会の政策変更に影響)
防衛株の最大のリスクは、政権・議会の政策変更により防衛予算が大きく変動することです。楽天証券のトウシルでは、政権交代や政策転換により防衛関連銘柄が大きく影響を受ける可能性を指摘しています。
(2) 税務紛争リスク(IRS 46億ドル追徴課税リスク)
検索結果によれば、ロッキード・マーティンはIRS(米国税務当局)との税務紛争が継続中で、46億ドルの追徴課税リスクが存在します。この問題が解決されるまで、財務に不確実性が残ります。
(3) プログラムチャージリスク(2025年Q3に18億ドル計上)
2025年Q3に複数プログラムで18億ドルのチャージ(予想より大きい)を計上しており、収益性への懸念があります。プログラムの予算超過や遅延は今後も発生する可能性があります。
6. まとめ:ロッキード・マーティン株投資のポイント
NYSE: LMTはロッキード・マーティン(米国最大の防衛請負業者)のティッカーシンボルで、22-23年連続増配、配当利回り約2.8%の配当株として人気があります。
次のアクション:
- Yahoo Finance、みんかぶ(米国株)で株価と配当履歴を確認する
- 米国株取引口座を開設する(未開設の場合)
- 配当落ち日を確認し、配当受取のタイミングを計画する
- 防衛予算の動向、IRS税務紛争の進展を定期的に確認する
- 外国税額控除制度の利用を検討する(税理士に相談)
ロッキード・マーティンは安定的な配当を提供する一方、政治・予算リスク、税務紛争リスク、プログラムチャージリスクなど防衛株特有のリスクがあります。投資判断は自己責任で行ってください。
※投資にはリスクが伴います。最新情報は証券会社の公式サイトや企業IRサイトでご確認ください。
