ジョンソン・エンド・ジョンソン(NYSE: JNJ)の株価情報と投資方法

著者: Single Stock編集部公開日: 2025/11/14

「nyse jnj」とは何を意味するのか

米国株の情報を探している時に、「NYSE: JNJ」という表記を見かけたことはありませんか。この表記が何を意味するのか、どの企業を指すのか、分からない方も多いでしょう。

この記事のポイント:

  • 「NYSE: JNJ」はニューヨーク証券取引所に上場するティッカーシンボル「JNJ」の企業、Johnson & Johnsonを指す
  • Johnson & Johnsonは1886年創業のヘルスケア大手で、62年連続増配の配当王銘柄
  • 配当利回り2.68%、配当性向48.7%で安定した配当収入が期待できる
  • 日本の証券会社(SBI、楽天、マネックス等)から1株約$194で購入可能

NYSE(ニューヨーク証券取引所)とティッカーシンボルの基礎知識

(1) NYSEとは:世界最大の証券取引所

NYSE(New York Stock Exchange)は、ニューヨークに拠点を置く世界最大の証券取引所です。1792年に設立され、230年以上の歴史を持ち、世界中の大企業が上場しています。

(2) ティッカーシンボルとは:企業を識別するコード

ティッカーシンボルは、株式市場で企業を識別するための略称です。例えば、Appleは「AAPL」、Microsoftは「MSFT」といった具合に、各企業に固有のコードが割り当てられています。

(3) 「JNJ」というシンボルの由来

ティッカーシンボル「JNJ」は、Johnson & Johnsonに割り当てられています。社名の「Johnson & Johnson」から「J」を2つ、そして再度「J」を取って「JNJ」となったと考えられます。

Johnson & Johnson(NYSE: JNJ)の企業概要と事業内容

(1) Johnson & Johnsonとは:1886年創業のヘルスケア大手

Johnson & Johnson(以下、J&J)は、1886年に創業された米国ヘルスケア業界の老舗企業です。1944年に株式公開し、現在は時価総額で世界トップクラスのヘルスケア企業として知られています。

(2) 主要事業:革新的医薬品(抗がん剤Darzalex等)と医療機器

J&Jの主要事業は以下の2つです:

  • 革新的医薬品:抗がん剤Darzalex(2025年第2四半期に35.4億ドル、+22%の売上)など
  • 医療機器:手術用機器、整形外科製品など

これらの事業により、2025年第2四半期の売上は237.4億ドル(前年比+5.8%)を記録しました。

(3) 2023年のKenvueスピンオフ:消費者向け事業(バンドエイド、リステリン等)を分離

2023年、J&Jは消費者向け事業(バンドエイド、リステリン、ジョンソン・ベビー等)をKenvueとして独立させました。この事業再編により、医薬品と医療機器に集中する戦略を取っています。

JNJの配当王としての特徴:62年連続増配の実績

(1) 配当王とは:50年以上連続増配を続ける銘柄

米国株では、25年以上連続増配を「配当貴族」、50年以上連続増配を「配当王」と呼びます。J&Jは62年連続増配の実績があり、配当王銘柄の中でも特に長い歴史を持ちます。

(2) JNJの配当実績:62年連続増配、配当利回り2.68%

2025年11月時点で、J&Jの配当利回りは2.68%です。四半期ごとに配当を支払っており、2024年には4.2%の増配を実施しました。年間配当は$5.20で、次回配当落ち日は2025年11月25日と発表されています。

(3) 配当性向48.7%:財務的な余裕

配当性向は約48.7%で、利益の約半分を配当に回している計算です。これは財務的に余裕があることを示しており、今後も安定した配当継続が期待できます。

(4) ディフェンシブ銘柄としての特性:ベータ値0.36

J&Jのベータ値は0.36と市場平均より低く、株価変動が小さいディフェンシブ銘柄です。景気後退期にも強く、長期保有に適した特性を持っています。

日本からJNJ株を購入する方法

(1) 米国株取引対応の証券会社(SBI、楽天、マネックス等)

日本の主要証券会社(SBI証券、楽天証券、マネックス証券等)を通じて、J&J株を購入できます。これらの証券会社では、米国株取引に対応しており、オンラインで簡単に注文できます。

(2) 最低投資額:1株から購入可能(約$194)

2025年11月時点のJ&J株価は約$194.39で、1株から購入可能です。約2万円程度から投資できるため、初心者でも始めやすい金額と言えます。

(3) 為替リスクと配当課税(米国10%+日本20.315%)

米国株投資では、為替リスクに注意が必要です。ドル高円安なら為替差益が得られますが、円高になると損失が出る可能性があります。また、配当には米国と日本の両方で税金が課されますが、外国税額控除で一部調整できる場合があります。詳しくは税理士や国税庁のウェブサイトをご確認ください。

(4) NISA対応状況

新NISAの成長投資枠では、米国株を購入できます。非課税枠を活用することで、配当や売却益にかかる税金を節約できるため、長期保有を前提にした投資に適しています。

まとめ:JNJ投資のポイントと注意点

「nyse jnj」で検索した際に出てくるのは、米国ヘルスケア大手Johnson & Johnson(ティッカーシンボル: JNJ)です。62年連続増配の配当王銘柄として魅力的ですが、タルク関連訴訟の係争中や2023年のKenvueスピンオフによる収益構造の変化など、リスクも認識しておく必要があります。

次のアクション:

  • J&Jの企業情報や最新決算を確認する
  • 自分のリスク許容度と投資目的を明確にする
  • 証券会社で口座を開設し、少額から投資を始める

2025年11月12日に株価は史上最高値$194.5を記録し、年初来で34.6%上昇していますが、過去のパフォーマンスは将来を保証するものではありません。投資判断は必ず自己責任で行ってください。

よくある質問

Q1「NYSE: JNJ」とは何を意味しますか?

A1ニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場している、ティッカーシンボルが「JNJ」の企業、つまりJohnson & Johnsonを指します。J&Jは1886年創業のヘルスケア大手で、医薬品と医療機器を主要事業としています。

Q2JNJの配当王とはどういう意味ですか?

A250年以上連続増配を続ける米国株銘柄を「配当王」と呼び、JNJは62年連続増配の実績があります。配当利回り2.68%、配当性向48.7%で、安定した配当収入が期待できます。

Q3日本からJNJ株を購入できる証券会社は?

A3SBI証券、楽天証券、マネックス証券等の米国株取引対応証券会社で購入可能です。1株約$194から投資でき、新NISAの成長投資枠も利用できます。

Q4JNJ投資のリスクは何ですか?

A4タルク関連訴訟が数万件係争中で法的リスクがあること、2023年のKenvueスピンオフによる収益構造の変化、医薬品・医療機器事業への依存度の高まり、為替リスクに注意が必要です。投資判断は自己責任で行ってください。

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Single Stock編集部

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