ナイキ株に興味があるけれど、「NYSE NKE」って何のこと...?
米国株投資を始めた方の中には、「Nike株を買いたいけれど、NYSE NKEって何?」「どうやって買えばいいの?」と疑問に思う方もいるでしょう。NYSE NKEとは、ニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場しているナイキ(Nike, Inc.)のティッカーシンボルで、米国株を購入する際に使う識別記号です。
この記事では、NYSE NKEの基本情報、ナイキの事業概要、株価推移と配当、日本からの投資方法、税金と為替リスクを詳しく解説します。
この記事のポイント:
- NYSE NKEはニューヨーク証券取引所に上場しているナイキ株のティッカーシンボル
- ナイキはスポーツ用品大手で、Direct-to-Consumer戦略を推進
- 配当利回り約2.07%、年4回配当、アナリストは「割安」と評価
- 日本の証券会社で1株から購入可能だが、為替リスクと二重課税に注意
1. NYSE NKEとは:ナイキ株の基本情報
(1) ナイキ(Nike, Inc.)の企業概要
ナイキは、世界最大のスポーツ用品メーカーで、スニーカー、アパレル、スポーツ用品の設計・開発・販売を手がけています。本社はオレゴン州ビーバートンにあり、1980年12月2日にIPO(新規株式公開)を実施しました。
(2) NYSEとティッカーシンボル「NKE」
NYSEはニューヨーク証券取引所(New York Stock Exchange)の略で、米国の主要証券取引所の一つです。ナイキのティッカーシンボルは「NKE」で、これは米国株の4文字識別記号(日本の証券コードに相当)です。
(3) 時価総額と市場での位置づけ
2025年11月時点で、ナイキの時価総額は約949億ドル(約14.2兆円)です。スポーツ用品業界では最大手で、世界中で高いブランド認知度を誇ります。
(出典: Yahoo Finance「NIKE, Inc. (NKE)」https://finance.yahoo.com/quote/NKE/)
2. ナイキの事業概要と特徴
(1) 主要事業(スポーツ用品の設計・開発・販売)
ナイキは、スニーカー(Air Max、Jordanシリーズ等)、スポーツアパレル、フィットネス用品などを製造・販売しています。世界中のアスリートやスポーツ愛好家に支持されています。
(2) Direct-to-Consumer(DTC)戦略
ナイキは小売店を介さず消費者に直接販売するDirect-to-Consumerモデルを推進しており、2024年にはDTC売上が215億ドルに達しました。これにより、利益率の向上とブランド体験の強化を図っています。
(出典: Digital Defynd「Analyzing Nike's Financial Strategy」https://digitaldefynd.com/IQ/nike-financial-strategy/)
(3) グローバル展開と市場シェア
ナイキは北米、欧州、中国、アジア太平洋地域で事業を展開しています。ただし、中国市場では競争激化により収益性が低下しており、長期的な懸念材料となっています。
3. 株価推移と配当情報
(1) 最近の株価動向(2024-2025年)
2024年以降、ナイキの株価は約50%下落しました。競争激化(中国ブランド等)や関税圧力が影響していますが、2024年にCEOがジョン・ドナホーからエリオット・ヒル氏に交代し、経営刷新が進んでいます。2025年には20億ドルのコスト削減計画を発表し、イノベーションと成長に再投資する方針です。
(出典: The Motley Fool「Nike Stock Has Cratered This Year」https://www.fool.com/investing/2025/04/23/nike-stock-has-cratered-this-year-time-to-buy/)
(2) 配当利回りと配当履歴
ナイキの配当利回りは約2.07%で、年4回(四半期ごと)配当が支払われます。1株あたり配当は$0.40で、過去5年間の配当成長率は11.20%です。配当性向は44%と健全な水準です。
(出典: Investlingo「ナイキ(NKE)の将来性は良好?」https://www.investlingo.jp/content/nke-2qf6RUkmrKHUR7pvlzdDgkv5cqm)
(3) アナリスト評価と目標株価
24人のアナリストのうち18人が「強気買い」、平均目標株価は$83.27で、現在価格から約26%の上昇余地があると評価されています。AI株価診断も「割安」と判断しています。
(出典: みんかぶ(米国株)「ナイキ(NKE):株価予想」https://us.minkabu.jp/stocks/NKE/researches)
4. 日本からの投資方法:証券会社の選び方
(1) 米国株取引口座の開設
ナイキ株を購入するには、米国株取引を扱う証券会社で口座を開設します。SBI証券、楽天証券、マネックス証券などが代表的です。
(2) ティッカーシンボル「NKE」で購入
口座開設後、米国株取引画面でティッカーシンボル「NKE」を検索し、通常の米国株と同じように注文します。1株から購入可能で、2025年11月時点で約$74(約1万円強)で購入できます。
(3) 最低投資額と取引手数料
米国株は1株から購入可能ですが、証券会社により最低手数料(例: $5)が設定されている場合があります。取引手数料は約定代金の0.45%程度(上限22ドル)が一般的です。
(出典: JASDAQ「【初心者向け】NIKE株の買い方」https://www.jasdaq.co.jp/gaikoku/nike.html)
5. 税金と為替リスクの注意点
(1) 配当の二重課税と外国税額控除
配当金は米国で10%源泉徴収された後、日本でも約20%課税されます(二重課税)。ただし、外国税額控除を活用することで、米国で課税された税金の一部を日本の所得税から差し引くことができます。詳細は税理士に相談してください。
(2) 為替リスクの影響
米ドル建てのため、円高局面では為替差損が発生します。為替レートは常に変動するため、円建てでの実質リターンが変わる点に注意が必要です。
(3) 円貨決済と外貨決済の違い
円貨決済は日本円で米国株を購入する方法で、証券会社が為替手数料込みで両替します。外貨決済は米ドルを事前に用意して購入する方法で、為替手数料を抑えられることがあります。
6. まとめ:ナイキ株への投資判断のポイント
NYSE NKEは、ニューヨーク証券取引所に上場しているナイキ株のティッカーシンボルです。ナイキは世界最大のスポーツ用品メーカーで、DTC戦略を推進し、配当利回り約2%を維持しています。2024年以降株価は下落していますが、アナリストは「割安」と評価し、経営刷新により回復が期待されています。
次のアクション:
- 米国株取引口座を開設し、ティッカーシンボル「NKE」を検索する
- ナイキの最新IR情報や財務データを確認する
- 為替レートの動向を確認し、円高リスクを考慮する
- 配当の二重課税と外国税額控除について理解する
※投資判断は自己責任で行い、税金の詳細は税理士に相談してください。
