QQQ連動の投資信託とは|ETFとの違いと日本から買える商品一覧
NASDAQ100指数に連動する投資商品として「QQQ」というETFが有名ですが、「投資信託とETFの違いは何か」「どちらで買うべきか」「NISA口座で購入できるのか」といった疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
この記事では、QQQの基本情報、投資信託とETFの違い、日本で購入できるQQQ連動の投資商品一覧、コストと利便性の比較、そして選び方のポイントについて解説します。
この記事のポイント:
- QQQはNASDAQ100指数(金融除く大手100社)に連動するETF、経費率0.20%、配当利回り0.47%
- 投資信託は円建てで100円から積立可能、ETFはドル建てで1株から(約8万円)
- 日本の投資信託「雪だるま」(SBI・インベスコQQQ・NASDAQ100インデックス・ファンド)はつみたてNISA対応
- QQQ ETFは経費率が安い(0.20%)が、日本の投信は円建てで為替手数料が不要
- コスト重視ならETF、少額積立ならインデックス投資信託がおすすめ
QQQとは何か
NASDAQ100指数とQQQ ETFの関係
QQQの正式名称は「Invesco QQQ Trust」です。NASDAQ100指数に連動するETF(上場投資信託)として、1999年に設定されました。NASDAQ100指数は、NASDAQ取引所に上場する金融業を除く大手100社の時価総額加重型指数です。
構成銘柄の特徴(テック企業中心)
NASDAQ100指数の構成銘柄は、Apple、Microsoft、Amazon、Google(Alphabet)、Nvidiaなどの大手テック企業が上位を占めています。2025年11月時点で、Nvidiaが最大保有銘柄で10.15%を占めています(出典: TipRanks)。
情報技術セクターへの集中(約60%)
QQQは情報技術セクターに約60%集中しています(出典: 株探)。そのため、テック株の好調時には大きなリターンが期待できますが、テック株暴落時には大きな影響を受けるリスクもあります。
QQQの基本情報(経費率0.20%、配当利回り0.47%)
- 経費率: 0.20%(年間1万ドルあたり20ドルのコスト)(出典: Invesco公式)
- 配当利回り: 0.47%(出典: Yahoo Finance)
- 時価総額: 約4,000億ドル(世界第5位のETF)(出典: Yahoo Finance)
- 2024年パフォーマンス: +25.6%(出典: TipRanks)
投資信託とETFの違い
購入方法の違い(円建て vs ドル建て)
- 投資信託: 円建てで購入。為替手数料が不要
- ETF(QQQ): ドル建てで購入。為替手数料がかかる(証券会社により異なる)
価格決定タイミング(1日1回 vs リアルタイム)
- 投資信託: 1日1回(通常は前日の終値を基準に算出)
- ETF: リアルタイムで価格が変動(株式と同様)
最低投資額(100円 vs 約8万円)
- 投資信託: 100円から購入可能(証券会社により異なる)
- QQQ ETF: 1株から購入可能(2024年12月時点で約8万円)(出典: tetori)
積立投資の可否
- 投資信託: 毎月自動積立が可能、つみたてNISA対応
- QQQ ETF: 一部証券会社で定期買付サービスあり、NISA成長投資枠で購入可能
QQQ連動の投資商品一覧(ETF vs 投資信託)
QQQ ETF(Invesco QQQ Trust)
特徴:
- NASDAQ100指数に直接連動
- 経費率0.20%
- ドル建て
- NISA成長投資枠で購入可能(年間240万円まで)
購入方法:
- SBI証券、楽天証券、マネックス証券などで購入可能
- ティッカーシンボル「QQQ」で検索
- 外国株式口座の開設が必要
日本の投資信託「雪だるま」(SBI・インベスコQQQ・NASDAQ100インデックス・ファンド)
特徴:
- QQQおよびQQQM ETFに投資する日本の投資信託(出典: SBIアセットマネジメント公式)
- 円建て
- 100円から購入可能
- つみたてNISA対応(年間120万円まで)
購入方法:
- SBI証券などで購入可能
- ファンド名「SBI・インベスコQQQ・NASDAQ100インデックス・ファンド」で検索
その他のNASDAQ100連動投資信託(iFreeシリーズなど)
日本には他にもNASDAQ100連動の投資信託があります。代表的なものには以下があります。
- iFree NEXT NASDAQ100 インデックス
- eMAXIS NASDAQ100インデックス
これらの経費率は0.40%以上と、QQQ ETF(0.20%)より高めですが、円建てで購入でき、為替手数料が不要なメリットがあります。
コストと利便性の比較
経費率の比較(QQQ 0.20% vs 日本の投信 0.40%以上)
経費率を比較すると、QQQ ETFが最も安く0.20%です。日本のNASDAQ100連動投資信託は0.40%以上が一般的です(出典: 株探)。
コスト例(100万円投資した場合の年間コスト):
- QQQ ETF: 2,000円(0.20%)+ 為替手数料
- 日本の投信: 4,000円以上(0.40%以上)
為替手数料の有無
- QQQ ETF: 為替手数料がかかる(SBI証券×住信SBIネット銀行で片道6銭程度)
- 日本の投信: 為替手数料は不要(ファンド内で為替取引が行われる)
売買手数料の違い
- QQQ ETF: 証券会社の米国株取引手数料(0.495%程度、上限22ドル)
- 日本の投信: 購入時手数料は無料(ノーロード)が一般的
取引時間の柔軟性
- QQQ ETF: 米国市場の取引時間に売買可能(日本時間23:30-翌朝6:00、夏時間は22:30-翌朝5:00)
- 日本の投信: 1日1回の基準価額で売買(リアルタイム取引は不可)
NISA対応とおすすめの購入方法
NISA成長投資枠での購入(QQQ ETF)
QQQ ETFは、NISA成長投資枠で年間240万円まで購入可能です。非課税期間は無期限です。
つみたて投資枠での購入(日本の投資信託「雪だるま」)
日本の投資信託「雪だるま」は、つみたて投資枠で年間120万円まで購入可能です。毎月自動積立を設定でき、長期的な資産形成に適しています。
証券会社の選び方(SBI証券、楽天証券、マネックス証券)
主要証券会社の比較:
- SBI証券: 米国株取扱銘柄が豊富、住信SBIネット銀行で為替手数料6銭
- 楽天証券: 楽天ポイントが貯まる、UI/UXが使いやすい
- マネックス証券: 米国株の情報量が充実
為替リスクへの対応
QQQ ETFも日本の投資信託「雪だるま」も為替ヘッジなしです。ドル建て資産のため、円高時にはリターンが目減りするリスクがあります。為替リスクを避けたい場合は、円建ての他のインデックスファンドを検討してください。
まとめ:どちらを選ぶべきか
QQQ連動の投資商品には、ETF(QQQ)と日本の投資信託(「雪だるま」など)があります。それぞれにメリット・デメリットがあり、投資スタイルに合わせて選択することが重要です。
QQQの特徴:
- NASDAQ100指数(金融除く大手100社)に連動
- 経費率0.20%、配当利回り0.47%
- 情報技術セクターに約60%集中
- 2024年は25.6%のリターン
投資信託 vs ETFの違い:
- 購入方法: 円建て vs ドル建て
- 価格決定: 1日1回 vs リアルタイム
- 最低投資額: 100円 vs 約8万円
- 積立投資: つみたてNISA対応 vs 定期買付サービス
コスト比較:
- QQQ ETF: 経費率0.20%、為替手数料あり
- 日本の投信: 経費率0.40%以上、為替手数料なし
NISA対応:
- QQQ ETF: 成長投資枠(年間240万円まで)
- 日本の投信「雪だるま」: つみたて投資枠(年間120万円まで)
選び方のポイント:
ETF(QQQ)に向いている人:
- コストを最小限に抑えたい(経費率0.20%)
- ドル建て資産として保有したい
- リアルタイムで売買したい
- まとまった資金がある(1株約8万円以上)
投資信託に向いている人:
- 少額から積立投資を始めたい(100円から)
- 円建てで投資したい(為替手数料を避けたい)
- つみたてNISA枠を活用したい(年間120万円)
- 自動積立で手間をかけたくない
両方を組み合わせる選択肢:
- つみたてNISA枠で日本の投資信託「雪だるま」を積立
- 成長投資枠でQQQ ETFをまとめて購入
- リスク分散とコスト最適化を両立
注意点:
- 情報技術セクターへの集中(約60%)により、テック株暴落時に大きな影響を受ける
- 為替リスク(円ドル変動)。円高時はリターンが目減り
- Nvidiaが10.15%と単一銘柄への集中度が高い
- 2024年の25.6%リターンは過去の実績であり、将来の保証ではない
投資判断は必ず自己責任で行い、最新情報は公式サイトや証券会社の情報を確認してください。
