NASDAQ GOOGLとは?Googleの株式ティッカーと投資方法

著者: Single Stock編集部公開日: 2025/11/14

1. NASDAQ GOOGLへの投資関心が高まる理由

Google(Alphabet)への投資を検討している日本人投資家の中で、「NASDAQ GOOGLって何?」「GOOGとどう違うの?」という疑問を持つ方が増えています。

Alphabetは、Google検索、YouTube、Google Cloud、Android等を展開する世界的テクノロジー企業で、NASDAQに上場しています。興味深いことに、Alphabetには「GOOGL」と「GOOG」という2つのティッカーシンボルが存在し、それぞれクラスA株とクラスC株を表しています。

この記事では、NASDAQ GOOGLの基本情報、GOOGとの違い、Alphabetの事業内容、リアルタイム株価の確認方法、日本からの投資方法を詳しく解説します。

この記事のポイント:

  • GOOGL(クラスA株)は1株1票の議決権あり、GOOG(クラスC株)は議決権なし
  • 一般投資家には両者の違いは最小限で、価格もほぼ同じ
  • 2025年Q1売上高は前年比12%増の902億ドル、Google Cloud売上が28%増の123億ドルを記録
  • 日本からはSBI証券、楽天証券等の主要ネット証券で1株から購入可能

2. Alphabet(Google親会社)企業概要と事業内容

(1) Alphabet企業概要とGoogle検索・広告事業

Alphabet Inc.は、2015年にGoogleを再編成して設立された持株会社です。カリフォルニア州マウンテンビューに本社を置き、NASDAQ Stock Exchangeに上場しています。

Alphabetの主力事業は以下の通りです。

Google検索・広告:

  • Google Search(世界シェア90%以上の検索エンジン)
  • Google広告(ディスプレイ広告、YouTube広告等)
  • 売上の大部分を占める収益源

その他のGoogleサービス:

  • YouTube(動画プラットフォーム)
  • Android(モバイルOS)
  • Google Maps(地図サービス)
  • Gmail(メールサービス)

(2) Google Cloud成長とAI投資

近年、Google Cloudの成長が著しく、Alphabet全体の売上成長を牽引しています。

Google Cloud:

  • 2025年Q1売上123億ドル(前年比28%増)
  • Google Cloud Platform(GCP)が企業向けクラウドサービスとして成長
  • AI需要に対応するため、2027年までにテキサスに3つの新データセンターへ400億ドルを投資(出典: CNBC, 2025年11月14日)

AI投資:

  • Gemini(生成AI)の開発
  • AI検索体験の強化
  • データセンターへの大規模投資

(3) 2025年Q1の業績ハイライト

Alphabetの2025年Q1決算は好調でした。

2025年Q1決算(SEC公式資料):

  • 売上高902億ドル(前年比12%増、為替調整後14%増)
  • Google Cloud売上123億ドル(前年比28%増)
  • 過去最高の四半期売上高を記録

機関投資家の動向:

  • バークシャー・ハサウェイが43億ドル相当のAlphabet株(1785万株)を保有(2025年9月30日時点) (出典: Yahoo Finance, 2025年11月14日)

これらのデータは、Alphabetが安定成長を続けていることを示しています。

3. GOOGとGOOGLの違い:クラスA株とクラスC株

(1) GOOGL(クラスA株):1株1票の議決権あり

GOOGL(Alphabet Inc. Class A Common Stock)は、1株1票の議決権を持つ普通株式です。株主総会での議決権を重視する投資家向けの株式で、経営方針や取締役選任等の意思決定に参加できます。

特徴:

  • ティッカーシンボル: GOOGL
  • 議決権: 1株1票
  • NASDAQ上場
  • 株価はGOOGより若干高い(議決権のプレミアム)

(2) GOOG(クラスC株):議決権なし

GOOG(Alphabet Inc. Class C Capital Stock)は、議決権を持たない普通株式です。株主総会での議決権を気にしない投資家向けで、価格がGOOGLより若干安い傾向があります。

特徴:

  • ティッカーシンボル: GOOG
  • 議決権: なし
  • NASDAQ上場
  • 株価はGOOGLより若干安い

(3) 株価差と一般投資家への影響

GOOGLとGOOGの株価差は、通常わずかです(数ドル程度)。これは、一般投資家にとって議決権の価値が限定的であるためです。

どちらを選ぶべきか:

  • 議決権を重視する投資家: GOOGL(クラスA株)
  • 価格を重視する投資家: GOOG(クラスC株)
  • 一般投資家: 両者の違いは最小限で、好みで選んで問題なし

(出典: Investing.com「Googleは銘柄が2つ?GOOG Vs. GOOGLどちらを買うべきか」)

4. GOOGLのリアルタイム株価確認方法

(1) NASDAQ.com・Yahoo Finance・CNBCでの確認

無料でGOOGLのリアルタイム株価を確認できる主要サイトは以下の通りです。

NASDAQ.com:

Yahoo Finance:

CNBC:

これらのサイトはすべて無料で利用でき、リアルタイムデータにアクセス可能です。

(2) 日本語プラットフォーム(Bloomberg Japan・Yahoo!ファイナンス・株探)

日本語でGOOGL株価を確認したい場合は、以下のプラットフォームが便利です。

Bloomberg Japan:

Yahoo!ファイナンス(日本版):

株探(米国株):

  • URL: https://us.kabutan.jp/stocks/GOOGL
  • 特徴: 基本情報、チャート、業績データを提供
  • 注意: 株価は15分遅延、リアルタイムは有料プレミアム会員のみ

みんかぶ(米国株):

日本語プラットフォームは使いやすい一方、無料版では15分遅延のデータが多い点に注意が必要です。

(3) リアルタイムと15分遅延データの違い

リアルタイム株価と15分遅延データの違いを理解しておくことが重要です。

リアルタイム株価:

  • 取引所からのデータを即座に反映
  • デイトレード・スイングトレードに必須
  • NASDAQ.com、Yahoo Finance(英語版)、Bloomberg等で無料提供

15分遅延データ:

  • 株価が15分遅れで更新される
  • 長期投資家には十分実用的
  • 日本語プラットフォームの無料版で多く採用

短期売買を行う場合はリアルタイムデータが必須ですが、長期投資であれば15分遅延でも問題ありません。

5. 日本からのAlphabet株購入方法と注意点

(1) 主要ネット証券での購入(SBI証券・楽天証券・マネックス証券等)

日本からAlphabet株(GOOGLまたはGOOG)を購入する場合、主要ネット証券で米国株取引が可能です。

主要ネット証券:

  • SBI証券
  • 楽天証券
  • マネックス証券
  • DMM株

購入の特徴:

  • 1株から購入可能
  • 口座開設は無料、維持費もかからない場合が多い
  • 全て日本語で取引できる

Alphabet株(GOOGL)は2025年11月14日時点で約277ドル(出典: みんかぶ、15分遅延)で、為替レートを1ドル=150円と仮定すると、1株あたり約4.2万円で購入できます。

(2) 為替リスクと税金の注意点

Alphabet株はドル建て投資のため、為替リスクと税金に注意が必要です。

為替リスク:

  • 円安ドル高: 購入価格が上昇、売却時の円換算評価額も増加
  • 円高ドル安: 購入価格が下落、売却時の円換算評価額も減少

例: 1株277ドルを1ドル=150円で購入(4.2万円) → 1ドル=140円になると、円換算で約3.9万円(-3,000円)

税金:

  • 配当金: Alphabetは現在配当を支払っていないため、配当課税なし
  • 売却益: 日本で約20%課税(譲渡所得税)

※詳細は国税庁のウェブサイトや税理士にご確認ください。

(3) 規制リスク(反トラスト法・プライバシー規制)

Alphabetへの投資には、規制リスクも考慮する必要があります。

規制リスク:

  • 反トラスト法(独占禁止法)による訴訟リスク
  • 各国政府によるプライバシー規制強化
  • デジタル広告規制の強化

例えば、米国司法省がGoogleの検索独占に関する訴訟を提起しており、判決によっては事業分割等のリスクがあります。

6. まとめ:GOOGとGOOGLどちらを買うべきか

NASDAQ GOOGLは、Alphabet Inc.のクラスA株(議決権付き)を表すティッカーシンボルです。一方、GOOGはクラスC株(議決権なし)を表します。

投資判断のポイント:

  • 業績好調: 2025年Q1売上902億ドル(前年比12%増)、Google Cloud売上123億ドル(前年比28%増)
  • AI投資加速: 2027年までにテキサスに400億ドル投資
  • 機関投資家の信頼: バークシャー・ハサウェイが43億ドル相当を保有

GOOGとGOOGLの選び方:

  • 議決権を重視: GOOGL(クラスA株)
  • 価格を重視: GOOG(クラスC株)
  • 一般投資家: 両者の違いは最小限で、好みで選んで問題なし

注意点:

  • 為替リスク: ドル建て投資のため、為替変動により円換算評価額が変動
  • 規制リスク: 反トラスト法による訴訟、プライバシー規制強化

次のアクション:

  • NASDAQ.com、Yahoo Finance、Bloomberg Japan等でリアルタイム株価を確認
  • 主要ネット証券(SBI証券、楽天証券等)で口座開設を検討
  • 為替リスク・規制リスクを理解した上で、少額(1株~)から投資を開始

Alphabet株への投資は、テクノロジーセクターの成長を取り込む手段の一つです。情報収集を続け、自己責任で投資判断を行いましょう。

よくある質問

Q1GOOGとGOOGLの違いは何ですか?

A1GOOGL(クラスA株)は1株1票の議決権あり、GOOG(クラスC株)は議決権なしです。一般投資家には両者の違いは最小限で、価格もほぼ同じです。株価差は通常数ドル程度で、議決権を重視するならGOOGL、価格重視ならGOOGを選びます。

Q2GOOGとGOOGLどちらを買うべきですか?

A2議決権を重視するならGOOGL(クラスA株)、価格重視ならGOOG(クラスC株)を選びます。一般投資家には違いは少なく、好みで選んで問題ありません。株主総会での議決権を行使したい場合のみGOOGLを選ぶと良いでしょう。

Q3日本からAlphabet株を購入できますか?

A3可能です。SBI証券、楽天証券、マネックス証券、DMM株等の主要ネット証券で米国株取引に対応しており、1株から購入できます。2025年11月14日時点で約277ドル(約4.2万円、1ドル=150円換算)で投資可能です。

Q4リアルタイム株価はどこで確認できますか?

A4NASDAQ.com、CNBC、Yahoo Finance、Google Financeで無料アクセス可能です。日本語プラットフォーム(株探、みんかぶ等)は15分遅延が多く、リアルタイムアクセスには有料プレミアム会員登録が必要な場合があります。Bloomberg Japanは日本語でリアルタイム株価を提供しています。

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