NYSE MAとは?マスターカード株の投資方法を解説

著者: Single Stock編集部公開日: 2025/11/15

マスターカード株に興味があるけれど、「NYSE MA」って何...?

米国株投資を検討している方の中には、「Mastercardに投資したいけれど、NYSE MAって何?」「どうやって買えばいいの?」と疑問に思う方もいるでしょう。NYSE MAとは、ニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場しているマスターカード(Mastercard Incorporated)のティッカーシンボルです。

この記事では、NYSE MAの基本情報、マスターカードの事業内容、株価推移と配当、日本からの投資方法、税金と為替リスクを詳しく解説します。

この記事のポイント:

  • NYSE MAはニューヨーク証券取引所に上場しているマスターカード株のティッカーシンボル
  • 決済ネットワークを提供する企業で、トランザクション手数料が主な収益源
  • 過去10年で株価が10倍に成長、7年連続増配を記録
  • 日本の証券会社で購入可能だが、為替リスクと二重課税に注意

1. NYSE MAとは:マスターカード株の基本情報

(1) マスターカード(Mastercard Incorporated)の企業概要

マスターカードは、世界最大級のクレジットカード決済ネットワークを提供する企業です。クレジットカード、デビットカード、プリペイドカードの決済処理を手がけ、グローバルに事業を展開しています。

(2) NYSEとティッカーシンボル「MA」

NYSEはニューヨーク証券取引所(New York Stock Exchange)の略で、米国の主要証券取引所の一つです。マスターカードのティッカーシンボルは「MA」で、これは米国株の2文字識別記号です。

(3) 時価総額と市場での位置づけ

2025年11月時点で、マスターカードの時価総額は約4,989億ドル(約498.90B)です。決済ネットワーク業界ではVisaと並ぶ大手企業で、世界中で高いブランド認知度を誇ります。

(出典: Yahoo Finance「Mastercard Incorporated (MA)」https://finance.yahoo.com/quote/MA/)

2. マスターカードの事業内容と特徴

(1) 決済ネットワークビジネスモデル

マスターカードは、クレジットカード決済を処理するネットワークを提供する企業です。カードを発行するのは銀行で、マスターカードはその決済を仲介し、安全かつ迅速に処理する役割を担います。

(2) トランザクション手数料収益の仕組み

マスターカードの主な収益源は、決済取引ごとに発生するトランザクション手数料です。決済取引量が増えるほど収益が増加するため、キャッシュレス決済の拡大が追い風となっています。

(3) VisaとMastercardの違い

VisaとMastercardは両社とも決済ネットワークを提供する企業ですが、Mastercardは決済処理技術に強みを持つとされています。ビジネスモデルは類似しており、どちらも決済取引量が収益に直結します。

3. 株価推移と配当情報

(1) 過去10年の株価成長(10倍に成長)

マスターカードの株価は、過去10年で約10倍に成長しました。キャッシュレス決済の拡大とグローバル展開により、長期的な成長を続けています。

(2) 配当利回りと連続増配実績

配当利回りは2024-2025年時点で約0.55-0.57%と低めですが、7年連続増配を記録しています。配当利回りよりも株価成長を重視する成長株としての特性が強いです。

(出典: みんかぶ(米国株)「マスターカード (MA)」https://us.minkabu.jp/stocks/MA)

(3) 2024-2025年の最新動向

2025年8月22日に過去最高値601.77ドルを記録しましたが、その後は調整局面に入っています。2025年11月にはVisaとMastercardがスワイプフィー(決済手数料)の引き下げで和解に合意し、収益への影響が懸念されています。

(出典: The Motley Fool「Huge News for Visa Stock and Mastercard Stock Investors」https://www.fool.com/investing/2025/11/13/huge-news-for-visa-stock-and-mastercard-stock-inve/)

4. 日本からの投資方法:証券会社の選び方

(1) 米国株取引口座の開設

マスターカード株を購入するには、米国株取引を扱う証券会社で口座を開設します。楽天証券、SBI証券、マネックス証券などが代表的です。

(2) ティッカーシンボル「MA」で購入

口座開設後、米国株取引画面でティッカーシンボル「MA」を検索し、通常の米国株と同じように注文します。1株から購入可能で、2025年11月時点で約545ドル(約8万円強)で購入できます。

(3) 最低投資額と取引手数料

米国株は1株から購入可能ですが、証券会社により最低手数料(例: $5)が設定されている場合があります。取引手数料は約定代金の0.45%程度(上限22ドル)が一般的です。

5. 税金と為替リスクの注意点

(1) 配当の二重課税と外国税額控除

配当金は米国で10%源泉徴収された後、日本でも約20%課税されます(二重課税)。ただし、外国税額控除を活用することで、米国で課税された税金の一部を日本の所得税から差し引くことができます。詳細は税理士に相談してください。

(2) 為替リスクの影響

米ドル建てのため、円高局面では為替差損が発生します。為替レートは常に変動するため、円建てでの実質リターンが変わる点に注意が必要です。

(3) 円貨決済と外貨決済の違い

円貨決済は日本円で米国株を購入する方法で、証券会社が為替手数料込みで両替します。外貨決済は米ドルを事前に用意して購入する方法で、為替手数料を抑えられることがあります。

6. まとめ:マスターカード株への投資判断のポイント

NYSE MAは、ニューヨーク証券取引所に上場しているマスターカード株のティッカーシンボルです。マスターカードは決済ネットワークを提供する企業で、トランザクション手数料が主な収益源です。過去10年で株価が10倍に成長し、7年連続増配を記録していますが、配当利回りは低めです。

2025年11月に手数料引き下げ和解に合意したことが収益に影響する可能性がありますが、アナリストコンセンサスは「Strong Buy」で、EPS成長率12.6%が見込まれています。為替リスクと二重課税に注意しながら、自分の投資スタイルに合った判断をしましょう。

次のアクション:

  • 米国株取引口座を開設し、ティッカーシンボル「MA」を検索する
  • マスターカードの最新IR情報や決算発表を確認する
  • 為替レートの動向を確認し、円高リスクを考慮する
  • 配当の二重課税と外国税額控除について理解する

※投資判断は自己責任で行い、税金の詳細は税理士に相談してください。

よくある質問

Q1Mastercardのティッカーシンボルは何ですか?

A1NYSEでのティッカーシンボルは「MA」です。ニューヨーク証券取引所に上場しており、日本の証券会社でも購入可能です。

Q2VisaとMastercardの違いは何ですか?

A2両社とも決済ネットワークを提供する企業ですが、Mastercardは決済処理技術に強みを持つとされています。ビジネスモデルは類似しており、どちらも決済取引量が収益に直結します。

Q3配当利回りはどのくらいですか?

A32024-2025年時点で約0.55-0.57%と低めですが、7年連続増配を記録しています。配当利回りよりも株価成長を重視する成長株としての特性が強いです。

Q42024-2025年の見通しはどうですか?

A4EPS成長率12.6%が見込まれ、アナリストコンセンサスは「Strong Buy」です。ただし、2025年11月に手数料引き下げ和解に合意したことが収益に影響する可能性があります。

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Single Stock編集部

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