NYSE ORCLとは?オラクル株の特徴と日本からの投資方法

著者: Single Stock編集部公開日: 2025/11/15

NYSE ORCLとは何か

「NYSE ORCL」という言葉を目にして、何のことか分からない方もいるでしょう。これは、Oracle Corporation(オラクル)という企業の株式が、ニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場していることを示しています。

この記事では、NYSE ORCLの基本情報、オラクルの企業概要、日本からの投資方法、メリットとリスクを具体的に解説します。

この記事のポイント:

  • NYSE ORCLはOracle Corporation(オラクル)のNYSE上場株、ティッカーシンボルはORCL
  • オラクルはデータベースとクラウドインフラの大手企業
  • 日本の証券会社(楽天証券、SBI証券等)で購入可能
  • Yahoo Finance、NYSE公式サイト、日経新聞などで株価を確認できる
  • 為替リスク、株価変動リスク、AI投資の懸念などに注意が必要

(1) ティッカーシンボルORCLの意味

ティッカーシンボルとは、株式を識別するための略称です。Oracle Corporationのティッカーシンボルは「ORCL」です。

株価情報サイトや証券会社のアプリで「ORCL」と検索すると、Oracle Corporationの株価や企業情報が表示されます。

(2) ニューヨーク証券取引所(NYSE)について

NYSE(ニューヨーク証券取引所)は、米国最大の証券取引所で、時価総額が大きい企業が多く上場しています。

NYSEに上場している企業には、Apple、Microsoft、JPMorgan Chaseなど、世界的に有名な企業が含まれます。Oracle Corporationも、その一つです。

(3) 2013年のNASDAQからNYSEへの移籍

Oracle Corporationは、もともとNASDAQ市場に上場していましたが、2013年7月15日にNYSEに移籍しました。

移籍時の時価総額は1,564億ドルでした。企業が取引所を変更する理由には、取引手数料の違い、ブランドイメージ、流動性の向上などがあります。

参考: Euronext「Oracle Corporation to Transfer Stock Listing to NYSE」
https://www.euronext.com/en/about/media/euronext-press-releases/oracle-corporation-transfer-stock-listing-nyse

Oracle Corporation(オラクル)の企業概要

(1) 事業内容(データベース、クラウドインフラ)

Oracle Corporationは、1977年に設立された米国の大手ソフトウェア企業です。主な事業内容は以下の通りです。

  • データベース: Oracle Databaseは世界中の企業で使用されている主要なデータベース管理システムです
  • クラウドインフラ: Oracle Cloud Infrastructure(OCI)は、企業向けのクラウドコンピューティングサービスです
  • エンタープライズソフトウェア: ERP(企業資源計画)、CRM(顧客関係管理)などのビジネスアプリケーションを提供

(2) 主要製品とサービス

  • Oracle Database: 企業向けデータベース管理システム
  • Oracle Cloud Infrastructure(OCI): クラウドコンピューティングプラットフォーム
  • Oracle Fusion Applications: クラウドベースのビジネスアプリケーション

(3) 競合企業(Microsoft、Amazon、Google等)

クラウドインフラ市場では、以下の企業が主要な競合となっています。

  • Amazon Web Services(AWS): 市場シェア最大のクラウドサービス
  • Microsoft Azure: 第2位のクラウドサービス
  • Google Cloud Platform(GCP): 第3位のクラウドサービス

Oracleはこれらの企業と競争しながら、エンタープライズ向けに特化したサービスを提供しています。

NYSE上場のORCL株の基本情報

(1) 株価の確認方法(Yahoo Finance、NYSE公式サイト等)

ORCL株の株価は、以下のサイトで確認できます。

Yahoo Finance

最もポピュラーな株価情報サイトの一つです。リアルタイム株価、財務指標、チャート、ニュースなどを無料で閲覧できます。

参考: Yahoo Finance「Oracle Corporation (ORCL) Stock Price」
https://finance.yahoo.com/quote/ORCL/

NYSE公式サイト

ニューヨーク証券取引所の公式サイトでは、リアルタイムクオートを確認できます。

参考: NYSE「Official Quote - ORCL」
https://www.nyse.com/quote/xnys:orcl

Oracle公式IRサイト

Oracle Corporationの投資家向け情報サイトでは、株価情報、配当履歴、財務諸表などを確認できます。

参考: Oracle「Stock information」
https://investor.oracle.com/stock-information/default.aspx

日本語サイト

日本の投資家向けには、以下のサイトが便利です。

(2) 時価総額とPER

株価情報サイトでは、以下のような財務指標を確認できます。

  • 時価総額(Market Cap): 企業の市場価値(株価×発行済株式数)
  • PER(株価収益率): 株価÷1株当たり利益。企業の割安・割高を判断する指標

これらの指標は、投資判断の参考になります。

(3) 配当利回りと配当履歴

Oracle Corporationは四半期配当を実施しています。配当利回りや配当履歴は、Oracle公式IRサイトやYahoo Financeで確認できます。

配当利回りは、年間配当金÷株価で計算されます。配当収入を期待する投資家にとって、重要な指標です。

日本からORCL株を購入する方法

(1) 日本の証券会社(楽天証券、SBI証券等)

日本の主要証券会社では、米国株取引が可能です。

  • 楽天証券: 米国株の取扱銘柄が豊富で、取引手数料は約定代金の0.495%(最低0ドル、上限22ドル)
  • SBI証券: 米国株取引に強く、取引手数料は約定代金の0.495%(最低0ドル、上限22ドル)
  • マネックス証券: 米国株の情報が充実しており、取引手数料は約定代金の0.495%(最低0ドル、上限22ドル)

米国株取引を始めるには、まず証券会社で米国株取引の口座を開設する必要があります。

(2) 取引時間とサマータイムの影響

米国株式市場の取引時間は、米国東部時間で9:30am - 4:00pmです。日本時間では以下の通りです。

  • サマータイム期間中(3月第2日曜日~11月第1日曜日): 日本時間22:30~翌朝5:00
  • 冬時間(11月第1日曜日~3月第2日曜日): 日本時間23:30~翌朝6:00

サマータイムの切り替え時期には、取引時間が1時間変わるため注意が必要です。

(3) 購入手数料と為替手数料

米国株を購入する際には、以下の手数料がかかります。

  • 取引手数料: 約定代金の0.495%程度(証券会社により異なる)
  • 為替手数料: 円をドルに換える際の手数料(片道25銭程度)

為替手数料は、ドル建てで米国株を購入する場合に発生します。証券会社によって為替手数料が異なるため、事前に確認することが推奨されています。

ORCL株のメリットとリスク

(1) メリット(クラウド市場の成長、配当収入)

ORCL株に投資するメリットとして、以下が挙げられます。

クラウド市場の成長

クラウドインフラ市場は今後も成長が期待されています。Oracle Cloud Infrastructureは、エンタープライズ向けに特化しており、大企業の需要を取り込む可能性があります。

配当収入

Oracle Corporationは四半期配当を実施しており、配当収入を期待する投資家にとって魅力的です。

(2) リスク(株価変動、為替リスク、AI投資の懸念)

ORCL株に投資するリスクとして、以下が挙げられます。

株価変動リスク

52週レンジが118.86~345.72ドルと非常に広く、価格変動が大きい銘柄です。2025年11月時点では下落傾向にあり、AI関連投資への懸念が影響していると言われています。

アナリストの一部は、財務健全性やAI投資の支出能力に懸念を示しています。

為替リスク

米国株はドル建てで取引されるため、為替レートの変動により、日本円換算での投資額が変動します。円高ドル安になると、円換算での評価額が下がる可能性があります。

AI投資の懸念

AI関連のクラウドインフラ投資が注目されていますが、同時に過剰投資の懸念もあります。市場の期待に応えられない場合、株価が大きく調整する可能性があります。

(3) 税金(配当課税、売却益課税)

米国株投資では、以下の税金がかかります。

  • 配当課税: 米国で10%、日本で約20%(NISA口座でも米国分は課税)
  • 売却益課税: 日本で約20%(NISA口座では非課税)

税金の詳細は、税理士や証券会社に確認することが推奨されています。

まとめ:ORCL株への投資判断

NYSE ORCLは、Oracle CorporationのNYSE上場株です。オラクルはデータベースとクラウドインフラの大手企業で、日本の証券会社(楽天証券、SBI証券等)で購入可能です。

Yahoo Finance、NYSE公式サイト、日経新聞、みんかぶ(米国株)などで株価を確認できます。

次のアクション:

  • Yahoo FinanceやNYSE公式サイトでORCL株の株価と財務指標を確認する
  • Oracle公式IRサイトで配当履歴と企業情報を確認する
  • 日本の証券会社で米国株取引の口座を開設する(まだの場合)
  • 為替リスク、株価変動リスク、AI投資の懸念などを考慮して投資判断を行う

ORCL株は価格変動が大きい銘柄であり、AI投資の懸念などもあります。投資判断は自己責任で行い、リスク許容度を考慮することが推奨されています。

※この記事は情報提供を目的としており、特定の銘柄を推奨するものではありません。投資判断は自己責任で行ってください。

よくある質問

Q1NYSE ORCLとは何?

A1Oracle Corporation(オラクル)のニューヨーク証券取引所(NYSE)上場株のことです。ティッカーシンボルはORCLです。

Q2ORCLはどこで買える?

A2楽天証券、SBI証券、マネックス証券などの日本の証券会社で購入可能です。米国株取引の口座開設が必要です。

Q3ORCLの配当利回りは?

A3最新の配当利回りはYahoo Finance、Oracle公式IRサイトで確認できます。Oracle Corporationは四半期配当を実施しています。

Q4ORCLの株価はどこで確認できる?

A4Yahoo Finance、NYSE公式サイト、日経新聞、みんかぶ(米国株)などで日本語またはリアルタイムで確認可能です。

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