QQQとは:NASDAQ-100連動型ETF
「QQQのチャートを見たいけど、どこで確認すればいいか分からない...」と悩んでいませんか?QQQは、NASDAQ-100指数に連動するETFで、テクノロジー株を中心とした米国の大型成長株に投資できる人気商品です。
QQQのチャートは、Yahoo Finance、TradingView、CNBCなどの主要金融プラットフォームで無料で確認できます。日本語サイトでも、TradingView日本語版、Bloomberg Japan、みんかぶ、株探で閲覧可能です。
この記事では、QQQの基本情報、チャートの確認方法、基本的なテクニカル分析、2024-2025年のパフォーマンス、投資時の注意点を初心者向けに解説します。
この記事のポイント:
- QQQはNASDAQ-100指数に連動するETF(Invesco QQQ Trust, Series 1)
- QQQチャートはYahoo Finance、TradingView、CNBC等で無料閲覧可能
- 日本語ではTradingView日本語版、Bloomberg Japan、みんかぶ、株探で確認できる
- 2025年は年初来+21%、過去12ヶ月で+19.64%上昇、10月に史上最高値$635.77を記録
- テクノロジー株中心でセクター偏重、ボラティリティが高い点に注意
(1) QQQの基本情報(Invesco QQQ Trust, Series 1)
QQQは、正式名称「Invesco QQQ Trust, Series 1」で、NASDAQ-100指数に連動するETFです。1999年3月10日に設定され、NASDAQ市場で取引されています。
主要な特徴は以下の通りです。
- ティッカーシンボル: QQQ
- 運用会社: Invesco(インベスコ)
- 経費率: 0.20%(年率)
- 設定日: 1999年3月10日
- 純資産総額: 約$300B(約30兆円)
QQQは、米国株ETFの中でも最も人気のある商品の一つで、1株から購入できます。
(2) NASDAQ-100指数とは
NASDAQ-100指数は、NASDAQ市場に上場する最大の非金融企業100社で構成される株価指数です。テクノロジー株を中心に、消費財、ヘルスケア、通信サービスなどのセクターが含まれます。
NASDAQ-100の特徴は以下の通りです。
- 非金融株: 金融セクターは含まれません
- 大型成長株: 時価総額の大きい成長企業が中心
- テクノロジー比重: 約50-60%がテクノロジーセクター
NASDAQ-100は、S&P 500と比較してテクノロジー株の比重が高く、成長性を重視した指数です。
(3) 主要構成銘柄(Apple、Microsoft、Amazon、NVIDIA等)
QQQの主要構成銘柄(上位10銘柄)は以下の通りです。
- Apple (AAPL): 約9%
- Microsoft (MSFT): 約8%
- NVIDIA (NVDA): 約7%
- Amazon (AMZN): 約6%
- Meta (META): 約5%
- Broadcom (AVGO): 約4%
- Tesla (TSLA): 約3%
- Alphabet Class A (GOOGL): 約3%
- Alphabet Class C (GOOG): 約3%
- Costco (COST): 約2%
これらの大手テクノロジー企業が上位を占めており、QQQのパフォーマンスに大きな影響を与えます。
QQQチャートを無料で確認する方法
(1) 海外プラットフォーム(Yahoo Finance、TradingView、CNBC)
QQQのリアルタイムチャートは、以下の海外プラットフォームで無料で確認できます。
- Yahoo Finance: https://finance.yahoo.com/quote/QQQ/ - リアルタイム株価、インタラクティブチャート、ニュース、財務指標を提供
- TradingView: https://www.tradingview.com/symbols/NASDAQ-QQQ/ - リアルタイム価格、ライブチャート、テクニカル分析ツール、財務情報を提供
- CNBC: https://www.cnbc.com/quotes/QQQ - リアルタイム株価、ニュース、分析記事を提供
- Investing.com: https://www.investing.com/etfs/powershares-qqqq-chart - インタラクティブチャート、ローソク足・エリア・ラインチャート選択可能
これらのプラットフォームは英語ですが、チャートは視覚的に理解しやすく、初心者でも利用できます。
(2) 日本語サイト(TradingView日本語版、Bloomberg Japan、みんかぶ、株探)
日本語でQQQチャートを確認したい場合は、以下のサイトが便利です。
- TradingView日本語版: https://jp.tradingview.com/symbols/NASDAQ-QQQ/ - 日本語でリアルタイム価格、チャート、テクニカル分析ツール(ボリンジャーバンド、移動平均線等)を提供
- Bloomberg Japan: https://www.bloomberg.co.jp/quote/QQQ:US - 日中・比較チャート、テクニカル分析、トレンド情報を提供
- みんかぶ(米国株): https://us.minkabu.jp/stocks/QQQ/charts - 日中から5年のチャート、ラインチャート・ローソク足選択可能
- 株探: https://us.kabutan.jp/stocks/QQQ/chart - 日足・週足・月足・年足・分足チャート、移動平均線3本、一目均衡表などのテクニカル指標対応
- 日本経済新聞: https://www.nikkei.com/nkd/company/us/QQQ/ - 日経新聞による企業情報、株価、最新ニュース、チャート分析
これらのサイトでは、日本語でチャートを確認でき、テクニカル指標も利用できます。
(3) リアルタイムチャートと遅延チャートの違い
リアルタイムチャートは、遅延なく最新の価格を表示するチャートです。一方、遅延チャートは、15分〜20分程度の遅延がある場合があります。
上記のYahoo Finance、TradingView、CNBCなどの主要プラットフォームは、リアルタイムまたは遅延が非常に短いチャートを提供しています。デイトレードなど短期売買をする場合はリアルタイムチャートが必要ですが、長期投資の場合は遅延チャートでも十分です。
QQQチャートの見方:基本的なテクニカル分析
(1) ローソク足チャートとラインチャート
チャートには、ローソク足チャートとラインチャートの2つの主要な表示形式があります。
- ローソク足チャート: 始値・高値・安値・終値を1本の「ローソク」で表示するチャート形式。価格変動を視覚的に把握しやすく、トレンドの転換点を見つけやすい
- ラインチャート: 終値を線で結んだシンプルなチャート形式。長期的なトレンドを把握しやすい
初心者には、まずラインチャートで全体のトレンドを把握し、次にローソク足チャートで詳細な価格変動を分析する方法がおすすめです。
(2) 移動平均線の活用法
移動平均線は、一定期間の株価平均を線で表示するテクニカル指標です。トレンドの方向性を判断するのに使われます。
一般的な移動平均線は以下の3種類です。
- 短期移動平均線(5日・10日): 短期的なトレンドを示す
- 中期移動平均線(25日・50日): 中期的なトレンドを示す
- 長期移動平均線(100日・200日): 長期的なトレンドを示す
移動平均線の活用法として、「ゴールデンクロス」と「デッドクロス」があります。
- ゴールデンクロス: 短期移動平均線が長期移動平均線を下から上に突破する現象。買いシグナルとされる
- デッドクロス: 短期移動平均線が長期移動平均線を上から下に突破する現象。売りシグナルとされる
(3) ボリンジャーバンドとその他のテクニカル指標
ボリンジャーバンドは、株価のボラティリティ(変動幅)を示すテクニカル指標です。移動平均線を中心に、上下に2本のバンドを表示します。
ボリンジャーバンドの活用法は以下の通りです。
- 上バンド突破: 株価が上バンドを突破すると、買われすぎの可能性があり、調整が入る可能性がある
- 下バンド突破: 株価が下バンドを突破すると、売られすぎの可能性があり、反発する可能性がある
その他のテクニカル指標として、以下があります。
- MACD: トレンドの転換点を示す指標
- RSI: 買われすぎ・売られすぎを判断する指標
- 一目均衡表: トレンドの方向性とサポート・レジスタンスを示す指標(日本発祥)
これらの指標は、TradingView、株探などのツールで無料で表示できます。
(4) 日中・日足・週足・月足・年足の使い分け
チャートの時間軸には、以下のような種類があります。
- 日中(1分足、5分足、15分足): デイトレード向け。短期的な価格変動を追跡
- 日足: スイングトレード向け。数日〜数週間の価格変動を分析
- 週足: 中期投資向け。数週間〜数ヶ月の価格変動を分析
- 月足・年足: 長期投資向け。数ヶ月〜数年の価格変動を分析
長期投資家は週足や月足で全体のトレンドを把握し、日足で詳細なエントリーポイントを探すという使い分けがおすすめです。
2024-2025年のQQQパフォーマンス
(1) 2025年の株価推移(年初来+21%、過去12ヶ月+19.64%)
2025年のQQQは好調なパフォーマンスを記録しています。
- 年初(2025年1月): $511.23
- 2025年11月13日: $608.74
- 年初来リターン: +21%
- 過去12ヶ月リターン: +19.64%
この好調なパフォーマンスは、Apple、Microsoft、NVIDIA、Metaなどの主要構成銘柄の株価上昇が主な要因です。
(2) 史上最高値の更新(2025年10月$635.77)
QQQは、2025年10月29日に史上最高値$635.77を記録しました。これは、1999年の設定以来、26年間の歴史の中で最高値です。
史上最高値を記録した背景には、以下の要因があります。
- AI関連銘柄の好調: NVIDIA、Microsoftなどの生成AI関連銘柄が大幅に上昇
- テクノロジー株の業績好調: GAFAM(Google、Apple、Facebook、Amazon、Microsoft)の業績が好調
- マクロ経済の安定: 米国経済の堅調な成長、インフレの鎮静化
(3) S&P 500とのパフォーマンス比較
QQQは、過去10年中7年でS&P 500を上回るパフォーマンスを達成しています(2025年9月30日時点)。
- 2024年のパフォーマンス: QQQ +33.4%、S&P 500 +26.6%
- 2023年のパフォーマンス: QQQ +55.1%、S&P 500 +26.3%
ただし、QQQはテクノロジー株中心のため、テクノロジー株が不調な年(例: 2022年)はS&P 500を下回ることもあります。
QQQ投資の注意点とリスク
(1) セクター偏重(テクノロジー株中心)
QQQはNASDAQ上場の非金融株のみに投資するため、セクター分散が限定的です。テクノロジー株の比重が約50-60%を占めており、テクノロジー株が不調な時期には大きく下落するリスクがあります。
幅広いセクターに分散投資したい場合は、S&P 500連動型ETF(VOO、SPY等)との組み合わせを検討することをおすすめします。
(2) ボラティリティの高さ
QQQは、テクノロジー・成長株中心のため、S&P 500と比較してボラティリティ(価格変動)が高くなります。市場調整時には大きく下落するリスクがあります。
例えば、2022年にはテクノロジー株が大きく下落し、QQQは年間で約-33%下落しました(S&P 500は約-18%)。
(3) 金融セクター不含の影響
QQQはNASDAQ-100指数に連動するため、金融セクター(銀行、保険、証券等)は含まれません。金融セクターが好調な時期には、QQQのパフォーマンスがS&P 500を下回る可能性があります。
また、NASDAQ-100は100銘柄に集中しており、S&P 500(500銘柄)と比較して銘柄分散が少ない点にも注意が必要です。
まとめ:QQQチャート分析を投資に活かすために
QQQは、NASDAQ-100指数に連動するETFで、テクノロジー株を中心とした米国の大型成長株に投資できます。QQQチャートは、Yahoo Finance、TradingView、CNBC等で無料閲覧可能で、日本語ではTradingView日本語版、Bloomberg Japan、みんかぶ、株探で確認できます。
2025年は年初来+21%、過去12ヶ月で+19.64%上昇し、10月に史上最高値$635.77を記録しました。ただし、テクノロジー株中心でセクター偏重、ボラティリティが高い点に注意が必要です。
次のアクション:
- Yahoo Finance、TradingView等でQQQチャートを確認する
- 移動平均線、ボリンジャーバンド等のテクニカル指標を活用する
- S&P 500連動型ETFとの組み合わせで分散投資を検討する
- 長期的な視点で、積立投資を実践する
QQQチャート分析を活用し、賢明な投資判断を行いましょう。
