QQQの株価(価格)の見方と推移|NASDAQ100 ETF完全ガイド

著者: Single Stock編集部公開日: 2025/11/13

QQQの株価(ETF価格)はどこで確認できるのか

米国株ETFのQQQに投資を検討している、またはすでに保有している投資家にとって、株価(ETF価格)の確認は日常的な作業です。しかし、「どこでリアルタイム株価を確認すればいいのか」「過去の推移はどう見ればいいのか」と迷う投資家も多いでしょう。

QQQの株価情報は、Yahoo Finance、Bloomberg、TradingView、日本の証券会社ツールなど複数のサイトで無料で確認できます。また、過去の推移を確認することで、QQQの長期的な上昇トレンドや下落局面の特徴を理解できます。

この記事では、QQQの株価確認方法、過去の推移、変動要因を初心者向けに解説します。

この記事のポイント:

  • QQQはNASDAQ100指数に連動するETF(1999年設立、経費率0.20%、配当利回り0.45-0.47%)
  • Yahoo Finance、Bloomberg、TradingView、証券会社ツールでリアルタイム株価を確認可能
  • 過去5年間で年率20.0%のリターン、1999年設立以来の年平均リターンは10.6%
  • 2024年は25.6%上昇、2025年は年初から18%上昇(11月時点)
  • テクノロジーセクターに59.78%集中投資、トップ3銘柄(Nvidia・Apple・Microsoft)が25%以上を占める

QQQとは:NASDAQ100指数に連動するETF

(1) QQQの正式名称と設定年(1999年)

QQQの正式名称は「Invesco QQQ Trust, Series 1」です。1999年3月10日に設定され、25年以上の実績を持つ歴史あるETFです。

QQQの基本情報:

  • 運用会社: Invesco(インベスコ)
  • 設定年: 1999年3月10日
  • 経費率: 0.20%(日本のNASDAQ100連動投信の0.40%以上より低コスト)
  • 配当利回り: 約0.45-0.47%(2025年時点)
  • 取引量: 米国で2番目に取引量の多いETF

QQQは四半期ごとに配当を支払いますが、ハイテク成長株中心のため配当利回りは低く、キャピタルゲイン(値上がり益)狙いのETFです。

(2) NASDAQ100指数との連動性

QQQは「NASDAQ100指数(Nasdaq-100 Index)」に連動するETFです。

NASDAQ100指数とは:

  • ナスダック上場の時価総額上位100社(金融セクター除く)
  • テクノロジーセクターに59.78%集中投資
  • トップ3銘柄(Nvidia、Apple、Microsoft)が総資産の25%以上を占める

QQQはこの指数に連動するため、NASDAQ100指数の動きとほぼ同じパフォーマンスを示します。

(3) QQQの資産規模と取引量

QQQは資産総額$400B超、世界で5番目に大きいETFです。米国で2番目に取引量が多く、流動性が極めて高いのが特徴です。

流動性の高さのメリット:

  • 売買時のスプレッド(買値と売値の差)が小さい
  • 大口取引でも市場への影響が限定的
  • いつでも売買しやすい

流動性の高さは、長期投資家にとっても短期トレーダーにとっても重要な要素です。

QQQの株価確認方法:主要サイトとツール

(1) Yahoo Finance・Bloombergでのリアルタイム株価

QQQのリアルタイム株価は、以下のサイトで無料で確認できます。

主要サイト:

これらのサイトでは、現在の株価、前日比、取引高、チャート、ニュースを一覧で確認できます。

(2) 日本の証券会社ツール(SBI証券・楽天証券・マネックス証券)

日本の証券会社に口座を開設している場合、証券会社のツールでもQQQの株価を確認できます。

証券会社ツールのメリット:

  • 日本語で株価情報を確認できる
  • 自分のポートフォリオと連動して損益を確認できる
  • 注文画面にすぐ移行できる

主要証券会社:

  • SBI証券
  • 楽天証券
  • マネックス証券

これらの証券会社では、NISA成長投資枠でQQQを購入できます(つみたて投資枠は不可)。

(3) TradingViewでのチャート分析

TradingViewは、インタラクティブなチャート分析ツールを提供しています。

TradingViewの特徴:

テクニカル分析を重視する投資家にとって、TradingViewは必須ツールです。

QQQの株価推移:過去の上昇トレンドと下落局面

(1) 長期上昇トレンド(1999年設立以来年率10.6%)

QQQは1999年の設立以来、長期的な上昇トレンドを維持しています。

長期パフォーマンス:

  • 設立以来(1999-2025年): 年平均リターン10.6%
  • 過去10年(2015-2025年): 年率20.30%(S&P500の15.27%を上回る)
  • 過去5年(2020-2025年): 年率20.0%

この長期的な上昇は、ハイテク株の成長が主要因です。特にApple、Microsoft、Nvidia、Amazonなどの企業が時価総額を大きく拡大しました。

(2) コロナショック時の下落と回復

2020年3月、新型コロナウイルスの感染拡大により、QQQは急落しました。

コロナショック時の動き(市場データ参照):

  • 2020年2月: 高値$237
  • 2020年3月: 安値$164(約30%下落)
  • 2020年12月: $312(急速に回復し、コロナ前の高値を大きく上回る)

この急回復は、テクノロジー企業がリモートワーク・EC・クラウドサービスの需要拡大により業績を伸ばしたためです。

(3) 2024-2025年のパフォーマンス(25.6%上昇、18%上昇)

2024年から2025年にかけて、QQQは好調なパフォーマンスを記録しています。

直近のパフォーマンス:

  • 2024年: 総リターン25.6%(2023年の54.9%に続く好調)
  • 2025年(11月時点): 年初$511.23から$619.29に上昇(18%上昇)

2025年末予想:

  • アナリストコンセンサス: $673-$730(約19%の上昇余地)

AI・テクノロジー株ブームが追い風となり、特にNvidiaの急成長がQQQのパフォーマンスを押し上げました。

QQQの株価変動要因:構成銘柄・金利政策・セクター動向

(1) 構成銘柄の業績(Nvidia・Apple・Microsoftの影響)

QQQの株価は、構成銘柄の業績に大きく左右されます。

トップ3銘柄の影響:

  • Nvidia(9.81%): AI半導体の需要拡大により業績急成長
  • Apple(8.55%): iPhone、Mac、サービス事業の安定した収益
  • Microsoft(7.92%): Azureクラウド、Office、AI事業の成長

これら3銘柄で総資産の25%以上を占めるため、少数の企業の業績に左右される「銘柄集中リスク」があります。

(2) FRBの金利政策(利上げ・利下げの影響)

FRB(米国連邦準備制度理事会)の金利政策は、QQQに大きく影響します。

金利と株価の関係:

  • 利上げ時: 借入コストが上昇し、成長株の株価が下落しやすい → QQQ下落
  • 利下げ時: 借入コストが低下し、成長株の株価が上昇しやすい → QQQ上昇

ハイテク成長株は、利上げ局面で割高感が強まり売られやすい傾向があります。

(3) テクノロジーセクター全体の動向

QQQはテクノロジーセクターに59.78%集中投資しているため、セクター全体の動向に左右されます。

テクノロジーセクターの動向:

  • AI・クラウドサービスの需要拡大 → QQQ上昇
  • サイバーセキュリティ問題・規制強化 → QQQ下落
  • 半導体不足・サプライチェーン問題 → QQQ下落

セクター偏重によるボラティリティ(価格変動)が高く、テック株暴落時には大きな下落リスクがあります。

まとめ:QQQの株価をチェックして投資判断に活かす

QQQの株価は、Yahoo Finance、Bloomberg、TradingView、日本の証券会社ツールで簡単に確認できます。過去の推移を見ると、1999年の設立以来、長期的な上昇トレンドを維持していることが分かります。

次のアクション:

  • Yahoo FinanceやTradingViewでQQQのリアルタイム株価とチャートを確認する
  • 過去の推移を確認し、長期的な上昇トレンドと下落局面のパターンを理解する
  • 構成銘柄の業績、FRBの金利政策、テクノロジーセクターの動向をニュースで追う
  • 日本の証券会社(SBI証券、楽天証券、マネックス証券)でNISA成長投資枠を活用して投資する

QQQは過去10年間で年率20.30%という高いリターンを記録していますが、テクノロジーセクター集中リスク、銘柄集中リスク、高ボラティリティのリスクがあります。投資判断は自己責任で行い、リスクを十分に理解した上で取り組んでください。

よくある質問

Q1QQQのリアルタイム株価はどこで見られますか?

A1Yahoo Finance、Bloomberg、TradingView、日本の証券会社(SBI証券、楽天証券、マネックス証券)のツールで確認できます。いずれも無料で利用可能です。

Q2QQQとNASDAQ100指数の違いは何ですか?

A2NASDAQ100は指数(直接購入不可)、QQQはその指数に連動するETF(購入可能)です。QQQは経費率0.20%で運用されており、指数のパフォーマンスにほぼ連動します。

Q3QQQの配当利回りはどれくらいですか?

A3約0.45-0.47%です。ハイテク成長株中心のため配当は低く、キャピタルゲイン(値上がり益)狙いのETFです。インカムゲイン重視の投資家には不向きです。

Q4日本からQQQを買えますか?

A4SBI証券、楽天証券、マネックス証券で購入可能です。NISA成長投資枠で非課税投資もできます。ただし、つみたて投資枠は対象外です。

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Single Stock編集部

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