楽天証券で米国株を始めたけれど、取引時間がわからない方へ
楽天証券で米国株投資を始めたばかりの方にとって、「米国株はいつ取引できるの?」「日本時間で何時から何時まで?」という疑問は、最初に直面する壁の一つです。米国と日本の時差は約13-14時間あり、さらにサマータイム(夏時間)の影響で取引時間が変動するため、混乱しがちです。
この記事では、楽天証券での米国株取引時間を日本時間で明確に示し、サマータイムと標準時間の違い、注文受付時間、他の証券会社との比較まで、初心者がスムーズに取引を始めるための情報を網羅的に解説します。
この記事のポイント:
- 楽天証券の米国株取引時間は、標準時間(冬時間)23:30~翌6:00、サマータイム(夏時間)22:30~翌5:00
- サマータイムは3月第2日曜開始、11月第1日曜終了(2024-2025年は3月10日開始、11月3日終了)
- 注文受付は日本時間8時から可能で、日中でも注文を出しておける
- 楽天証券は時間外取引(プレマーケット・アフターマーケット)に非対応
- マネックス証券・moomoo証券など、時間外取引に対応している証券会社もある
1. なぜ米国株取引時間を理解することが重要なのか
米国株取引を成功させるには、取引時間を正確に把握することが欠かせません。
(1) 日本と米国の時差(約13-14時間)
米国東部時間(ET: Eastern Time)と日本標準時(JST: Japan Standard Time)の時差は、標準時間で14時間、サマータイム期間で13時間です。この時差により、米国市場が開いている時間は日本時間の深夜~早朝となります。
(2) 取引時間の誤認による機会損失
取引時間を誤認すると、「注文を出したつもりが翌日の取引になってしまった」「急な株価変動に対応できなかった」といった機会損失につながります。特に決算発表や重要なニュースがある日は、正確な取引時間を把握しておくことが重要です。
(3) サマータイム切り替えによる変動
米国ではサマータイム(Daylight Saving Time: DST)が実施されており、3月第2日曜に開始、11月第1日曜に終了します。この切り替え時に取引時間が1時間前倒しになるため、事前に確認しておきましょう。
2. 楽天証券での米国株取引時間(日本時間)
楽天証券での米国株取引時間を、日本時間で具体的に示します。
(1) 標準時間(冬時間):23:30~翌6:00
サマータイムが終了した後の標準時間(11月第1日曜~翌年3月第2日曜)は、日本時間で23:30~翌6:00が取引可能時間です。
具体例:
- 11月4日(月)23:30 ~ 11月5日(火)6:00
- 12月15日(月)23:30 ~ 12月16日(火)6:00
(2) サマータイム(夏時間):22:30~翌5:00
サマータイム期間(3月第2日曜~11月第1日曜)は、日本時間で22:30~翌5:00が取引可能時間です。
具体例:
- 3月10日(月)22:30 ~ 3月11日(火)5:00
- 7月15日(火)22:30 ~ 7月16日(水)5:00
(3) 米国市場の立会時間(9:30 AM - 4:00 PM ET)
楽天証券の取引時間は、米国市場(NYSE、NASDAQ)の通常取引時間(Regular Trading Hours)と連動しています。米国現地時間では、9:30 AM~4:00 PM(東部時間: ET)が取引可能時間です。
3. サマータイムと標準時間の違いと切り替え時期
サマータイムの仕組みと切り替え時期を理解しましょう。
(1) サマータイム開始(3月第2日曜)・終了(11月第1日曜)
米国では、エネルギー節約を目的にサマータイムが実施されています。開始日には時計を1時間進め、終了日には1時間戻します。
ルール:
- 開始: 3月第2日曜の午前2時に時計を1時間進める(2:00 AM → 3:00 AM)
- 終了: 11月第1日曜の午前2時に時計を1時間戻す(2:00 AM → 1:00 AM)
(2) 2024-2025年の切り替え日(3月10日開始、11月3日終了)
2024年:
- サマータイム開始: 2024年3月10日(日)
- サマータイム終了: 2024年11月3日(日)
2025年:
- サマータイム開始: 2025年3月9日(日)
- サマータイム終了: 2025年11月2日(日)
楽天証券の公式サイトでは、サマータイム切り替え日の前後に「取引時間の変更について」の通知が掲載されます。
(3) 取引時間への影響(1時間前倒し)
サマータイム開始により、日本時間での取引時間が1時間早くなります。
例(3月10日開始の場合):
- 3月9日(日)まで: 23:30~翌6:00
- 3月10日(月)から: 22:30~翌5:00
切り替え日を忘れていると、「いつもの時間に取引画面を開いたら既に終わっていた」という事態になるため、カレンダーに登録しておくことをおすすめします。
4. 注文受付時間と発注タイミング
楽天証券では、取引時間外でも注文を出すことができます。
(1) 楽天証券の注文受付は日本時間8時から可能
楽天証券では、日本時間の8:00から翌朝6:00まで注文を受け付けています(サマータイム期間は8:00~翌朝5:00まで)。つまり、実際の取引時間より前に注文を出しておくことが可能です。
(2) 日中でも注文を出しておける(出勤前・昼休み活用)
日中(日本時間の日中)に注文を出しておけば、米国市場が開いたタイミングで自動的に注文が執行されます。これにより、夜中に起きて注文を出す必要がありません。
活用例:
- 出勤前(朝7:30): 前日の米国市場の終値を確認し、「今日の夜の取引で買いたい銘柄」を指値注文で出しておく
- 昼休み(12:00): 米国の決算発表ニュースを確認し、成行注文を出しておく
(3) 注文の有効期限と取り消し
楽天証券では、注文の有効期限を「当日のみ」または「期間指定」で設定できます。また、取引時間中でも注文の取り消しが可能です(ただし、既に約定した注文は取り消せません)。
5. 時間外取引と他証券会社との比較
楽天証券は時間外取引に対応していませんが、他の証券会社では対応しているところもあります。
(1) 時間外取引(プレマーケット・アフターマーケット)とは
時間外取引とは、米国市場の通常取引時間(9:30 AM~4:00 PM ET)の前後に行われる取引です。
- プレマーケット(Pre-Market): 米国現地時間4:00 AM~9:30 AM(日本時間では標準時間18:00~23:30、サマータイム17:00~22:30)
- アフターマーケット(After-Hours): 米国現地時間4:00 PM~8:00 PM(日本時間では標準時間6:00~10:00、サマータイム5:00~9:00)
時間外取引では、決算発表直後の急激な株価変動に対応できるメリットがありますが、流動性が低くスプレッド(売買価格の差)が広がるリスクもあります。
(2) マネックス証券・moomoo証券の時間外取引対応
マネックス証券:
- プレマーケット・アフターマーケット対応
- 最大14時間の取引が可能
moomoo証券:
- プレマーケット・アフターマーケット対応
- 一部の銘柄で24時間取引サービスも提供
(3) 楽天証券は時間外取引非対応
楽天証券では、現時点で時間外取引(プレマーケット・アフターマーケット)に対応していません。通常取引時間のみの対応となります。時間外取引を活用したい場合は、マネックス証券やmoomoo証券など、対応している証券会社を検討しましょう。
6. まとめ:楽天証券で米国株を取引する際の時間管理
楽天証券での米国株取引時間は、サマータイム期間は22:30~翌5:00、標準時間は23:30~翌6:00です。サマータイムの切り替え日を把握し、日中に注文を出しておくことで、夜中に起きる必要がなく、スムーズに取引できます。
時間管理のポイント:
- サマータイム切り替え日(3月第2日曜、11月第1日曜)をカレンダーに登録
- 日中(出勤前・昼休み)に注文を出しておく活用法を身につける
- 米国市場の休場日カレンダーを確認(独立記念日、サンクスギビング等)
- 時間外取引を活用したい場合は、マネックス証券やmoomoo証券を検討
次のアクション:
- 楽天証券の公式サイトで最新の取引時間・サマータイム切り替え通知を確認
- NYSEやNASDAQの公式休場日カレンダーをブックマーク
- 自分の生活リズムに合わせて、日中の注文活用法を試す
- NISA口座の活用を検討(日本の税金20.315%を非課税化)
楽天証券での米国株取引は、取引時間を正しく理解することで、スムーズに始められます。この記事が、あなたの米国株投資の第一歩をサポートできれば幸いです。
