米国株式市場の休場日を把握する重要性
米国株投資をしている方にとって、いつ市場が休みになるのかを把握することは重要です。日本の祝日とは異なる米国の休場日を知らないと、想定外に取引できない日があるかもしれません。
この記事では、2024年・2025年の米国市場休場日カレンダー、短縮営業日、日本の証券会社での取引への影響を具体的に解説します。
この記事のポイント:
- 2025年の米国市場休場日は10日間(元日、MLKデー、大統領の日、グッドフライデー、メモリアルデー、ジューンティーンス、独立記念日、労働者の日、感謝祭、クリスマス)
- 短縮営業日(感謝祭翌日、クリスマスイブ等)は午後1時(米国東部時間)に取引終了
- サマータイム期間中(3月第2日曜日~11月第1日曜日)は日本時間22:30~翌朝5:00に取引
- 日本の祝日と米国の祝日は異なるため、日本が祝日でも米国市場が開いている場合が多い
- 休場日でも注文は受け付けられるが、約定は翌営業日以降
(1) 日本の祝日と異なる米国の祝日
米国の祝日は日本と大きく異なります。例えば、日本の年末年始は4日以上休場しますが、米国市場は1月1日のみ休場で、1月2日から取引が始まります。
また、日本のゴールデンウィークや敬老の日などは米国にはありません。逆に、米国の独立記念日(7月4日)やサンクスギビング(11月第4木曜日)は日本にない祝日です。
このため、日本が祝日でも米国市場が開いている場合が多く、逆も同様です。
(2) 休場日前後の値動き傾向(参考情報)
休場日前後の値動きについて、歴史的な傾向として、長期休暇前には利益確定売りが出やすく、休暇明けには新たな資金が入りやすいという意見があります。
ただし、これは必ずしも毎回当てはまるわけではありません。市場全体の環境や個別銘柄の状況によって大きく異なるため、あくまで参考情報として捉えるべきです。
(3) 投資計画と資金繰りへの影響
休場日を事前に把握することで、投資計画を立てやすくなります。例えば、長期休暇前に資金を引き上げたい場合や、特定の銘柄を売却したい場合、休場日を考慮して事前に行動する必要があります。
また、配当金の受取や証券口座からの出金なども、休場日の影響を受ける場合があります。
米国市場の休場日(2024年・2025年のカレンダー)
(1) 2025年の休場日一覧(10日間)
2025年の米国市場(NYSE、NASDAQ)の休場日は以下の通りです。
- 1月1日(水): 元日(New Year's Day)
- 1月20日(月): マーティン・ルーサー・キング・ジュニア・デー(Martin Luther King, Jr. Day)
- 2月17日(月): 大統領の日(Presidents' Day)
- 4月18日(金): グッドフライデー(Good Friday)
- 5月26日(月): メモリアルデー(Memorial Day)
- 6月19日(木): ジューンティーンス(Juneteenth National Independence Day)
- 7月4日(金): 独立記念日(Independence Day)
- 9月1日(月): 労働者の日(Labor Day)
- 11月27日(木): 感謝祭(Thanksgiving Day)
- 12月25日(木): クリスマス(Christmas Day)
参考: NYSE「Holidays and Trading Hours」
https://www.nyse.com/markets/hours-calendars
参考: NASDAQ「U.S. Equity and Options Markets Holiday Schedule 2025」
https://www.nasdaqtrader.com/trader.aspx?id=calendar
(2) 主要な米国祝日(独立記念日・サンクスギビング・クリスマス等)
米国の主要祝日には、以下のような特徴があります。
- 独立記念日(7月4日): 米国の建国記念日。祝日が土曜日の場合は前日金曜日、日曜日の場合は翌日月曜日が休場になる場合があります
- サンクスギビング(感謝祭): 11月第4木曜日。家族で過ごす重要な祝日で、翌日のブラックフライデーは短縮営業日です
- クリスマス(12月25日): 祝日が土曜日または日曜日の場合、前後の平日に振替休場となる場合があります
(3) NYSEとNASDAQの休場日は同じ
NYSE(ニューヨーク証券取引所)とNASDAQ(ナスダック)の休場日スケジュールは同じです。両市場とも、米国の主要祝日に休場し、短縮営業日も同じ日に設定されています。
短縮営業日と取引時間の注意点
(1) 短縮営業日(感謝祭翌日・クリスマスイブ等)
2025年の短縮営業日は以下の通りです。これらの日は午後1時(米国東部時間)に取引が終了します。
- 7月3日(木): 独立記念日前日
- 11月28日(金): 感謝祭翌日(ブラックフライデー)
- 12月24日(水): クリスマスイブ
通常の取引終了時間は午後4時(米国東部時間)ですが、短縮営業日は午後1時に終了するため、注文タイミングに注意が必要です。
参考: NYSE Group「2023, 2024 and 2025 Holiday and Early Closings Calendar」
https://ir.theice.com/press/news-details/2022/NYSE-Group-Announces-2023-2024-and-2025-Holiday-and-Early-Closings-Calendar/default.aspx
(2) サマータイムと取引時間の変更
米国ではサマータイム(夏時間)が実施されます。
- サマータイム期間: 3月第2日曜日~11月第1日曜日
- サマータイム中の取引時間(日本時間): 22:30~翌朝5:00
- 通常期の取引時間(日本時間): 23:30~翌朝6:00
サマータイムの切り替え時期(3月・11月)には、取引時間が1時間変わるため、注文タイミングに注意してください。
参考: moomoo「【2025最新】米国市場休場日カレンダーと米国株の取引時間をご紹介」
https://www.moomoo.com/jp/learn/detail-us-stock-trading-hours-116970-231275061
(3) プレマーケット・アフターマーケットの扱い
米国市場には、通常の取引時間外にもプレマーケット(Pre-market)とアフターマーケット(After hours)があります。
- プレマーケット(米国東部時間): 4:00am - 9:30am
- 通常取引時間(米国東部時間): 9:30am - 4:00pm
- アフターマーケット(米国東部時間): 4:00pm - 8:00pm
日本の証券会社によっては、時間外取引に対応していない場合もあります。各証券会社のWebサイトで確認することが推奨されています。
日本の証券会社での取引への影響
(1) 楽天証券・SBI証券・マネックス証券の対応
日本の主要証券会社では、米国市場の休場日カレンダーを公開しています。
- 楽天証券: 米国市場休場日ページで最新情報を確認できます
- SBI証券: 外国株式の休場日情報を掲載
- マネックス証券: 米国株の取引カレンダーを提供
各証券会社のWebサイトで最新の休場日スケジュールを確認することが推奨されています。
参考: 楽天証券「米国市場休場日」
https://www.rakuten-sec.co.jp/web/us/holiday_us.html
参考: 松井証券「米国市場休場日」
https://www.matsui.co.jp/us-stock/holiday_us/
(2) 休場日でも注文は出せるか
米国市場の休場日でも、日本の証券会社では注文を受け付けています。ただし、約定は翌営業日以降となります。
例えば、7月4日(独立記念日)に注文を出した場合、実際の約定は7月5日以降になります。
(3) 注文受付時間と約定タイミング
証券会社によって注文受付時間が異なります。一般的には、24時間いつでも注文を出すことができますが、市場が開いている時間帯に約定します。
短縮営業日の場合、通常より早く午後1時(米国東部時間)に取引が終了するため、注文タイミングに注意が必要です。
日本市場との違いと休場日の活用法
(1) 年末年始の休場日比較(日本4日以上、米国1日のみ)
日本市場と米国市場の大きな違いの一つが、年末年始の休場日です。
- 日本市場: 12月31日~1月3日(4日間以上)休場
- 米国市場: 1月1日のみ休場(1月2日から取引開始)
このため、日本が年末年始休暇中でも、米国市場は1月2日から取引が始まります。
(2) 日本が祝日でも米国市場は開いている場合
日本と米国の祝日は異なるため、以下のような状況があります。
- 日本の祝日(米国市場は開いている): ゴールデンウィーク、敬老の日、文化の日など
- 米国の祝日(日本市場は開いている): 独立記念日、サンクスギビング、MLKデーなど
日本が祝日でも、米国市場が開いている場合は取引可能です。逆に、日本が平日でも米国が祝日の場合は取引できません。
(3) 休場日を利用した情報収集と投資計画の見直し
休場日は、投資計画を見直す良い機会です。
- ポートフォリオの見直し: 保有銘柄のパフォーマンスを確認し、リバランスの必要性を検討
- 情報収集: 企業の決算資料、業界レポート、経済ニュースなどを読む時間を確保
- 次の投資計画: 次の四半期や年間の投資目標を再確認
休場日は市場の動きに左右されず、冷静に投資を見直せる貴重な時間です。
まとめ:休場日カレンダーで計画的な投資を
米国株式市場の休場日を把握することで、計画的な投資が可能になります。2025年の休場日は10日間で、短縮営業日は3日間です。
サマータイム期間中は取引時間が1時間早まるため、注文タイミングに注意が必要です。日本の証券会社では、楽天証券、SBI証券、マネックス証券などで最新の休場日カレンダーを確認できます。
次のアクション:
- 利用している証券会社のWebサイトで最新の米国市場休場日カレンダーを確認する
- サマータイムの切り替え時期(3月・11月)をカレンダーに記録し、取引時間の変更に備える
- 休場日を利用して、ポートフォリオの見直しや情報収集の時間を確保する
- 短縮営業日(感謝祭翌日、クリスマスイブ等)の取引終了時間(午後1時)を把握する
休場日スケジュールは年によって変わる可能性があるため、最新情報を各証券会社または取引所公式サイトで確認することが推奨されています。
※投資判断は自己責任で行ってください。休場日前後の値動き傾向は参考情報であり、必ずしも毎回当てはまるわけではありません。
