AMD (NASDAQ:AMD) とは:企業概要・事業内容・投資時の注意点

著者: Single Stock編集部公開日: 2025/11/12

1. AMD株式への投資関心が高まる背景

半導体セクターに関心がある投資家の中で、AMD(Advanced Micro Devices)の名前を目にする機会が増えています。「AMDはどの取引所に上場しているの?」「ティッカーシンボルは?」「日本から購入できるの?」といった疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。

AMDは、CPU・GPUの分野でIntel・NVIDIAと競合する米国の大手半導体企業で、NASDAQに上場しています。2024年にはデータセンター部門の売上が前年比94%増を記録するなど、急成長を遂げている企業です。

この記事では、AMDのNASDAQ上場、ティッカーシンボル、企業概要、リアルタイム株価の確認方法、日本からの購入方法と注意点を詳しく解説します。

この記事のポイント:

  • AMDのティッカーシンボルは「AMD」で、NASDAQ Stock Exchangeに上場
  • 主力事業はCPU・GPU・データセンター向けチップで、Intelからのシェア奪取が加速
  • NASDAQ.com、Yahoo Finance、Bloomberg Japan等でリアルタイム株価を無料確認可能
  • 日本からはSBI証券、楽天証券等の主要ネット証券で1株から購入可能(約2万円台~)

2. AMD(Advanced Micro Devices)企業概要と主力事業

(1) AMD企業概要とIntel・NVIDIAとの競合関係

Advanced Micro Devices, Inc.(AMD)は、1969年に設立された米国の大手半導体企業です。カリフォルニア州サンタクララに本社を置き、CPU(中央処理装置)・GPU(グラフィック処理装置)・データセンター向けチップを主力製品として展開しています。

競合としては、CPU分野でIntel、GPU分野でNVIDIAが挙げられます。2025年Q3には、AMDのx86 CPU出荷台数がIntelを上回るという歴史的な転換点を迎え、Intelからのシェア奪取が加速しています(出典: The Register, 2025年11月14日)。

(2) 主力事業:CPU・GPU・データセンター向けチップ

AMDの主力事業は以下の3分野です。

CPU(Ryzenシリーズ):

  • 個人向けPC・ゲーミングPC向けプロセッサ
  • Intelとの競争で市場シェアを拡大中

GPU(Radeonシリーズ):

  • ゲーミングPC・クリエイター向けグラフィックカード
  • NVIDIAとの競争が激しい分野

データセンター向けチップ(EPYCシリーズ・MI400シリーズ):

  • サーバー・クラウド向けプロセッサ
  • AIサーバー向けGPU(2026年にMI400シリーズ投入予定)
  • 2024年データセンター部門売上126億ドル(前年比94%増)

特にデータセンター部門の成長が著しく、AMD全体の売上成長を牽引しています。

(3) 2024-2025年の業績と市場シェアの推移

AMDの業績は好調に推移しています。

2024年通期決算:

  • 売上高258億ドル(過去最高)
  • データセンター部門売上126億ドル(前年比94%増) (出典: NASDAQ Press Release, 2025年2月4日)

2025年Q3決算:

  • 売上高92.5億ドル(前年比36%増)
  • Q4予想は96億ドル(前年比25%増)

市場シェアの変化:

  • 2025年Q3にx86 CPU出荷台数でIntelを上回る
  • Intelからのシェア移行が加速

これらのデータは、AMDが半導体市場で存在感を高めていることを示しています。

3. AMDのNASDAQ上場とティッカーシンボル

(1) ティッカーシンボル「AMD」とは

ティッカーシンボルとは、株式を識別するための略称コードです。AMDのティッカーシンボルは「AMD」で、これは社名のAdvanced Micro Devicesの頭文字を取ったものです。

株価を検索する際は、「AMD」と入力すれば、世界中の金融サイトでAdvanced Micro Devicesの株価情報にアクセスできます。

(2) NASDAQとは:米国の電子株式市場

NASDAQ(ナスダック)は、米国の電子株式市場で、テクノロジー企業が多く上場している取引所です。Apple、Microsoft、Google、Teslaなど、世界的なテクノロジー企業の多くがNASDAQに上場しています。

AMDもNASDAQ Stock Exchangeに上場しており、NASDAQ公式サイト(https://www.nasdaq.com/market-activity/stocks/amd)でリアルタイム株価や企業情報を確認できます。

4. AMDのリアルタイム株価確認方法

(1) NASDAQ.com・Yahoo Finance・CNBCでの確認

無料でAMDのリアルタイム株価を確認できる主要サイトは以下の通りです。

NASDAQ.com:

Yahoo Finance:

CNBC:

これらのサイトはすべて無料で利用でき、リアルタイムデータにアクセス可能です。

(2) 日本語プラットフォーム(Bloomberg Japan・株探・Yahoo!ファイナンス)

日本語でAMD株価を確認したい場合は、以下のプラットフォームが便利です。

Bloomberg Japan:

株探(米国株):

  • URL: https://us.kabutan.jp/stocks/AMD
  • 特徴: 基本情報、チャート、業績データを提供
  • 注意: 株価は15分遅延、リアルタイムは有料プレミアム会員のみ

Yahoo!ファイナンス(日本版):

日本語プラットフォームは使いやすい一方、無料版では15分遅延のデータが多い点に注意が必要です。

(3) リアルタイムと15分遅延データの違い

リアルタイム株価と15分遅延データの違いを理解しておくことが重要です。

リアルタイム株価:

  • 取引所からのデータを即座に反映
  • デイトレード・スイングトレードに必須
  • NASDAQ.com、Yahoo Finance(英語版)、Bloomberg等で無料提供

15分遅延データ:

  • 株価が15分遅れで更新される
  • 長期投資家には十分実用的
  • 日本語プラットフォームの無料版で多く採用

短期売買を行う場合はリアルタイムデータが必須ですが、長期投資であれば15分遅延でも問題ありません。

5. 日本からのAMD株購入方法と注意点

(1) 主要ネット証券での購入(SBI証券・楽天証券・マネックス証券等)

日本からAMD株を購入する場合、主要ネット証券で米国株取引が可能です。

主要ネット証券:

  • SBI証券
  • 楽天証券
  • マネックス証券
  • DMM株

購入の特徴:

  • 1株から購入可能(約2万円台~で投資可能)
  • 口座開設は無料、維持費もかからない場合が多い
  • 全て日本語で取引できる

AMD株は2025年11月14日時点で約246ドル(出典: Bloomberg Japan)で、為替レートを1ドル=150円と仮定すると、1株あたり約3.7万円で購入できます。

(2) CFD取引でのレバレッジ活用

CFD(差金決済取引)を利用すれば、現物株を保有せずに価格変動で利益を狙うことができます。

CFD取引の特徴:

  • レバレッジ最大5倍まで利用可能
  • 売りポジション(ショート)も可能
  • 取扱業者: IG証券、GMOクリック証券、楽天CFD等

注意点:

  • レバレッジを利用すると損失も拡大する可能性がある
  • 長期保有には向かない(オーバーナイト金利が発生)

CFD取引は中上級者向けの商品で、リスク管理が重要です。

(3) 為替リスクと税金の注意点

AMD株はドル建て投資のため、為替リスクと税金に注意が必要です。

為替リスク:

  • 円安ドル高: 購入価格が上昇、売却時の円換算評価額も増加
  • 円高ドル安: 購入価格が下落、売却時の円換算評価額も減少

例: 1株246ドルを1ドル=150円で購入(3.7万円) → 1ドル=140円になると、円換算で約3.4万円(-3,000円)

税金:

  • 配当金: 米国で10%源泉徴収 + 日本で約20%課税(外国税額控除で一部還付可能)
  • 売却益: 日本で約20%課税(譲渡所得税)

※詳細は国税庁のウェブサイトや税理士にご確認ください。

6. まとめ:AMD投資判断のポイント

AMDは、NASDAQ上場の大手半導体企業で、ティッカーシンボルは「AMD」です。CPU・GPU・データセンター向けチップを主力事業とし、Intelからのシェア奪取が加速しています。

投資判断のポイント:

  • 業績好調: 2024年売上258億ドル、データセンター部門は前年比94%増
  • 市場シェア拡大: 2025年Q3にIntelを上回るx86 CPU出荷台数を記録
  • 成長分野への投資: 2026年にMI400シリーズ投入予定、AIサーバー市場でシェア拡大を狙う

注意点:

  • 為替リスク: ドル建て投資のため、為替変動により円換算評価額が変動
  • 競争激化: NVIDIAとのAIチップ競争が激しく、市場シェアの変動リスクあり

次のアクション:

  • NASDAQ.com、Yahoo Finance、Bloomberg Japan等でリアルタイム株価を確認
  • 主要ネット証券(SBI証券、楽天証券等)で口座開設を検討
  • 為替リスク・税金を理解した上で、少額(1株~)から投資を開始

AMD株への投資は、半導体セクターの成長を取り込む手段の一つです。情報収集を続け、自己責任で投資判断を行いましょう。

よくある質問

Q1AMDのティッカーシンボルは?

A1「AMD」で、NASDAQ Stock Exchangeに上場しています。NASDAQ.com、Yahoo Finance等のサイトで「AMD」と検索すれば、リアルタイム株価や企業情報を確認できます。

Q2日本からAMD株を購入できますか?

A2可能です。SBI証券、楽天証券、マネックス証券、DMM株等の主要ネット証券で米国株取引に対応しており、1株から購入できます。2025年11月14日時点で約246ドル(約3.7万円、1ドル=150円換算)で投資可能です。

Q3リアルタイム株価は無料で確認できますか?

A3NASDAQ.com、Yahoo Finance、CNBCで無料アクセス可能です。日本語プラットフォーム(株探等)は15分遅延が多く、リアルタイムアクセスには有料プレミアム会員登録が必要な場合があります。Bloomberg Japanは日本語でリアルタイム株価を提供しています。

Q4AMD株投資の主なリスクは?

A4為替リスク(ドル建て投資のため、円高ドル安で円換算評価額が減少)、AIチップ市場でのNVIDIAとの競争激化、市場シェアの変動リスクがあります。また、配当金は米国で10%源泉徴収され、日本でも約20%課税されます(外国税額控除で一部還付可能)。

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Single Stock編集部

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