次回のFOMCはいつ?すぐに確認する方法
「FOMCの日程はいつだろう?」と気になっている投資家の方は多いのではないでしょうか。米国株投資において、FOMCは政策金利の決定を行う重要なイベントであり、株価や為替に大きな影響を与えることから、開催日程を事前に把握しておくことが重要です。
この記事では、次回のFOMCの開催日程や年間スケジュール、最新情報の確認方法について詳しく解説します。日本時間での発表時間や注目すべきポイントも紹介するので、投資計画を立てる際の参考にしてください。
この記事のポイント:
- 次回のFOMCは2025年12月9-10日(2025年11月時点)
- 年8回の定例会合が約6週間おきに開催される
- FRB公式サイトや日本の証券会社サイトで最新の日程を確認できる
- 政策発表は米国東部時間14時(日本時間:夏時間3時、冬時間4時)
- 3月・6月・9月・12月の会合では経済見通しが公表されるため特に注目度が高い
FOMCとは何か(基礎知識)
(1) 連邦公開市場委員会の役割
FOMC(Federal Open Market Committee:連邦公開市場委員会)は、米国の中央銀行であるFRB(連邦準備制度理事会)が開催する金融政策決定会合です。政策金利の変更や量的緩和・引き締めの方針など、米国の金融政策全般を決定します。
FOMCの決定は米国だけでなく世界経済に影響を与えるため、日本を含む多くの国の投資家が注目しています。
(2) 政策金利の決定プロセス
FOMCでは、FRB議長(2025年11月時点ではジェローム・パウエル氏)をはじめとする委員が、経済指標やインフレ率、雇用統計などを基に政策金利を決定します。利上げはインフレ抑制、利下げは景気刺激を目的として行われます。
政策発表後には議長の記者会見が開かれ、この発言内容も市場に大きな影響を与えることが一般的です。
(3) 年8回開催のスケジュール(約6週間おき)
FOMCの定例会合は年8回開催されます。会合は2日間の日程で行われ、政策発表は2日目に行われます。必要に応じて臨時会合が開催される場合もあります。
2025年のFOMC年間スケジュール
(1) 定例会合の8回の開催日(1月、3月、5月、6月、7月、9月、10月、12月)
2025年のFOMC定例会合は以下の日程で開催される予定です(出典:Federal Reserve公式サイト)。
- 1月28-29日
- 3月18-19日
- 5月6-7日
- 6月17-18日
- 7月29-30日
- 9月16-17日
- 10月28-29日
- 12月9-10日
最新の日程は必ずFRB公式サイト(federalreserve.gov/monetarypolicy/fomccalendars.htm)でご確認ください。
(2) 経済見通し(SEP)発表の重要性(3月・6月・9月・12月)
年8回の会合のうち、3月・6月・9月・12月の年4回は、四半期経済見通し(SEP:Summary of Economic Projections)とFF金利予測(ドットプロット)が公表されます。これらの会合は市場への影響が大きく、特に注目度が高いと言われています。
(3) 臨時会合の可能性
FOMCのスケジュールは事前に公表されますが、経済危機や市場の急変時には臨時会合が開催される可能性もあります。例えば、2020年3月には新型コロナウイルスの影響で複数回の臨時会合が開かれました。
FOMCスケジュールの確認方法と最新情報の入手先
(1) FRB公式カレンダー(federalreserve.gov)
最も信頼性の高い情報源は、FRB(米国連邦準備制度理事会)の公式サイトです。以下のページで2025年、2026年、2027年の会合日程が掲載されています。
- URL: https://www.federalreserve.gov/monetarypolicy/fomccalendars.htm
- 英語表記ですが、日程の確認は容易です
- 議事録公開日も含めた詳細スケジュールが掲載されています
(2) 日本の証券会社の情報(マネックス証券、OANDA等)
日本の証券会社も、日本語でFOMCのスケジュールを提供しています。
- マネックス証券:2025年のFOMC全8回の詳細日程と日本時間での発表時間を掲載
- OANDA:次回のFOMC会合日程と経済見通しの解説
これらのサイトでは日本時間への換算も行われているため、日本人投資家にとって便利です。
(3) 経済メディアの活用(Business Insider、株初心者等)
経済メディアでもFOMCのスケジュールや見通しが定期的に更新されています。Business InsiderやYahoo!ファイナンス、株初心者向けの情報サイトなどで、次回会合の注目ポイントや市場予想を確認できます。
FOMC発表時間と日本時間への換算
(1) 政策発表時間(米国東部時間14時→日本時間)
FOMCの政策金利発表は、米国東部時間の14時(午後2時)に行われます。日本時間では、以下のように換算されます。
- サマータイム期間(3月第2日曜~11月第1日曜): 日本時間午前3時
- 冬時間期間(11月第1日曜~3月第2日曜): 日本時間午前4時
日本の投資家にとっては深夜~早朝の発表となるため、リアルタイムで確認する場合は睡眠時間の調整が必要です。
(2) サマータイムの影響(夏時間は日本時間3時、冬時間は4時)
米国ではサマータイム(夏時間)が採用されているため、発表時間が1時間ずれます。例えば、3月の会合はサマータイム期間のため日本時間午前3時、12月の会合は冬時間のため午前4時となります。
(3) パウエル議長の記者会見時間(発表の30分後)
FOMCの政策発表から約30分後に、パウエル議長による記者会見が開催されます。発表内容だけでなく、この記者会見での発言も株式市場や為替市場に大きな影響を与えることがあります。
まとめ:FOMCスケジュールを把握して投資計画を立てる
FOMCは年8回開催され、政策金利の決定を通じて米国株や為替に大きな影響を与える重要なイベントです。次回の開催日程は、FRB公式サイトや日本の証券会社サイトで確認できます。
次のアクション:
- FRB公式サイト(federalreserve.gov)でFOMCカレンダーを確認する
- 3月・6月・9月・12月の経済見通し発表会合を特にマークする
- 発表時間(日本時間)を把握し、必要に応じてポジション管理を行う
- 記者会見の内容も含めて、市場の反応を観察する
FOMCの日程を事前に把握し、落ち着いて投資判断を行うことで、市場の変動に適切に対応できる可能性が高まります。最新情報は必ず公式サイトで確認してください。
