QQQ(Invesco QQQ Trust)とは?NASDAQ-100を追跡するETF
QQQというETFに興味を持っている方の中には、「QQQには具体的にどの銘柄(stocks)が含まれているのか」「構成銘柄の特徴は何か」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。
この記事のポイント:
- QQQはNASDAQ-100指数を追跡するETFで、102銘柄を保有(2025年11月時点)
- トップ10銘柄で総資産の53.2%を占め、NVIDIA、Microsoft、Appleが上位
- ハイテク株中心でセクター配分はテクノロジー約50%
- 日本の証券会社で購入可能、NISA成長投資枠にも対応
この記事では、QQQの構成銘柄の特徴、主要保有銘柄、セクター配分、投資判断のポイントについて詳しく解説します。
(1) QQQの基本情報(ティッカー、経費率0.20%)
QQQは「Invesco QQQ Trust」の正式名称で、ティッカーシンボルは「QQQ」です。NASDAQ-100指数を追跡するETF(上場投資信託)で、米国第2位の取引量を誇ります。
経費率は0.20%と低コストで、長期投資にも適しています。2025年11月12日時点の株価は$621.07です。
(2) NASDAQ-100指数の構成ルール(非金融100社)
NASDAQ-100指数は、NASDAQ上場の非金融大手100社を対象とした株価指数です。金融セクターは除外されており、テクノロジー、通信サービス、一般消費財などのセクターが中心です。
QQQはこのNASDAQ-100指数を追跡するため、構成銘柄もNASDAQ-100と同じです。
QQQの構成銘柄(stocks)の特徴とNASDAQ-100指数
(1) NASDAQ上場の大手100社(非金融セクター)を対象
QQQの構成銘柄は、NASDAQ上場の時価総額が大きい非金融企業100社です。具体的には、Apple、Microsoft、Amazon、NVIDIA、Googleなどの世界的なハイテク企業が含まれます。
金融セクターが除外されているため、銀行や保険会社は含まれません。
(2) 時価総額加重平均方式とリバランスの仕組み
QQQは時価総額加重平均方式を採用しており、時価総額が大きい企業ほど構成比率が高くなります。例えば、NVIDIAは9.88%、Microsoftは8.39%など、大型株が上位を占めます。
QQQは四半期ごとにリバランス(構成比率の調整)を行い、年1回再構成(銘柄の入れ替え)を実施します。これにより、常にNASDAQ-100指数を正確に追跡します。
(3) 構成銘柄は102銘柄(2025年11月時点)
QQQの構成銘柄数は102銘柄です(2025年11月時点)。NASDAQ-100指数は「100社」という名称ですが、一部の企業が複数クラスの株式を発行しているため、実際の銘柄数は102となっています。
QQQの主要保有銘柄トップ10とセクター配分
(1) トップ10銘柄(NVIDIA 9.88%、Microsoft 8.39%、Apple 8.24%等)
QQQの上位保有銘柄(2025年11月12日時点)は以下の通りです。
- NVIDIA - 9.88%
- Microsoft - 8.39%
- Apple - 8.24%
- Broadcom - 5.59%
- Amazon - 5.10%
- Meta Platforms(Facebook) - 4.85%
- Alphabet Class A(Google) - 2.74%
- Alphabet Class C(Google) - 2.63%
- Tesla - 2.58%
- Costco - 2.46%
トップ10銘柄で総資産の53.2%を占めており、これらの大型株の値動きがQQQのパフォーマンスに大きく影響します。
(2) セクター配分(テクノロジー約50%、通信サービス等)
QQQのセクター配分は、テクノロジーが約50%を占めています。その他、通信サービス、一般消費財、ヘルスケアなどが含まれます。
ハイテク株中心の構成のため、テクノロジーセクターの成長に連動しやすい一方、同セクターの下落時には影響を受けやすい特徴があります。
(3) GAFAMとハイテク株の比重
GAFAM(Google、Apple、Facebook、Amazon、Microsoft)はQQQの主要構成銘柄です。これらの5社だけで約30%近くを占めており、GAFAMの株価動向がQQQのリターンに大きく影響します。
近年はNVIDIAやBroadcomなどの半導体関連株の比重も高まっています。
日本からQQQを購入する方法とNISA活用
(1) 日本のネット証券での購入方法(SBI、楽天、マネックス)
QQQは、日本の主要ネット証券で購入可能です。SBI証券、楽天証券、マネックス証券などで取り扱っています。
購入手順:
- 証券会社で外国株口座を開設
- 円を米ドルに両替(為替手数料が発生)
- ティッカーシンボル「QQQ」で検索
- 購入数量・価格を指定して注文
(2) 最小取引単位は1株から、手数料の確認
QQQの最小取引単位は1株からです。2025年11月時点で1株約$621.07(約9万円程度、為替レートにより変動)なので、少額から投資を始められます。
取引手数料や為替手数料は証券会社ごとに異なるため、事前に比較することをおすすめします。
(3) NISA成長投資枠での購入と税制優遇
QQQはNISA(少額投資非課税制度)の成長投資枠で購入可能です。NISA口座で購入すれば、年間360万円までの投資利益と配当が非課税となります。
税制優遇を活用することで、長期的な資産形成に有利です。
QQQ投資のリスクと注意点
(1) ハイテク株中心で高ボラティリティ(S&P 500比)
QQQはハイテク株中心の構成のため、市場変動が大きく、S&P 500よりボラティリティ(価格変動の大きさ)が高い傾向があります。
高リターンを狙える一方、下落時の影響も大きいため、リスク許容度に応じて投資比率を調整する必要があります。
(2) 配当利回り0.457%と低い点(インカム重視には不向き)
QQQの配当利回りは約0.457%(TTM)と低めです。成長性重視のハイテク株中心のため、配当よりもキャピタルゲイン(値上がり益)を狙う投資スタイルに適しています。
インカム(配当収入)重視の投資家には不向きです。
(3) 為替リスク(円高時の評価額下落)
QQQは米ドル建て資産です。円高・円安により、日本円換算の評価額が変動します。円高時には、ドルベースで値上がりしても円ベースでは評価額が下落する可能性があります。
為替リスクを理解した上で投資判断を行いましょう。
まとめ:QQQの構成銘柄を理解した投資判断のポイント
QQQ(Invesco QQQ Trust)は、NASDAQ-100指数を追跡するETFで、102銘柄を保有しています(2025年11月時点)。トップ10銘柄で総資産の53.2%を占め、NVIDIA、Microsoft、Appleなどのハイテク株が中心です。
投資判断のポイント:
- ハイテク株中心で高リターンを狙えるが、ボラティリティも高い
- NISA成長投資枠で購入可能、税制優遇を活用できる
- 配当利回りは低く、成長性重視の投資スタイルに適している
- 為替リスクを考慮し、リスク許容度に応じて投資比率を調整する
投資判断は自己責任で行い、QQQの構成銘柄やリスクを理解した上で慎重に検討しましょう。
