QQQの構成銘柄とは?NASDAQ100株の特徴と投資の基礎

著者: Single Stock編集部公開日: 2025/11/13

QQQ(Invesco QQQ Trust)とは?NASDAQ-100を追跡するETF

QQQというETFに興味を持っている方の中には、「QQQには具体的にどの銘柄(stocks)が含まれているのか」「構成銘柄の特徴は何か」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。

この記事のポイント:

  • QQQはNASDAQ-100指数を追跡するETFで、102銘柄を保有(2025年11月時点)
  • トップ10銘柄で総資産の53.2%を占め、NVIDIA、Microsoft、Appleが上位
  • ハイテク株中心でセクター配分はテクノロジー約50%
  • 日本の証券会社で購入可能、NISA成長投資枠にも対応

この記事では、QQQの構成銘柄の特徴、主要保有銘柄、セクター配分、投資判断のポイントについて詳しく解説します。

(1) QQQの基本情報(ティッカー、経費率0.20%)

QQQは「Invesco QQQ Trust」の正式名称で、ティッカーシンボルは「QQQ」です。NASDAQ-100指数を追跡するETF(上場投資信託)で、米国第2位の取引量を誇ります。

経費率は0.20%と低コストで、長期投資にも適しています。2025年11月12日時点の株価は$621.07です。

(2) NASDAQ-100指数の構成ルール(非金融100社)

NASDAQ-100指数は、NASDAQ上場の非金融大手100社を対象とした株価指数です。金融セクターは除外されており、テクノロジー、通信サービス、一般消費財などのセクターが中心です。

QQQはこのNASDAQ-100指数を追跡するため、構成銘柄もNASDAQ-100と同じです。

QQQの構成銘柄(stocks)の特徴とNASDAQ-100指数

(1) NASDAQ上場の大手100社(非金融セクター)を対象

QQQの構成銘柄は、NASDAQ上場の時価総額が大きい非金融企業100社です。具体的には、Apple、Microsoft、Amazon、NVIDIA、Googleなどの世界的なハイテク企業が含まれます。

金融セクターが除外されているため、銀行や保険会社は含まれません。

(2) 時価総額加重平均方式とリバランスの仕組み

QQQは時価総額加重平均方式を採用しており、時価総額が大きい企業ほど構成比率が高くなります。例えば、NVIDIAは9.88%、Microsoftは8.39%など、大型株が上位を占めます。

QQQは四半期ごとにリバランス(構成比率の調整)を行い、年1回再構成(銘柄の入れ替え)を実施します。これにより、常にNASDAQ-100指数を正確に追跡します。

(3) 構成銘柄は102銘柄(2025年11月時点)

QQQの構成銘柄数は102銘柄です(2025年11月時点)。NASDAQ-100指数は「100社」という名称ですが、一部の企業が複数クラスの株式を発行しているため、実際の銘柄数は102となっています。

QQQの主要保有銘柄トップ10とセクター配分

(1) トップ10銘柄(NVIDIA 9.88%、Microsoft 8.39%、Apple 8.24%等)

QQQの上位保有銘柄(2025年11月12日時点)は以下の通りです。

  1. NVIDIA - 9.88%
  2. Microsoft - 8.39%
  3. Apple - 8.24%
  4. Broadcom - 5.59%
  5. Amazon - 5.10%
  6. Meta Platforms(Facebook) - 4.85%
  7. Alphabet Class A(Google) - 2.74%
  8. Alphabet Class C(Google) - 2.63%
  9. Tesla - 2.58%
  10. Costco - 2.46%

トップ10銘柄で総資産の53.2%を占めており、これらの大型株の値動きがQQQのパフォーマンスに大きく影響します。

(2) セクター配分(テクノロジー約50%、通信サービス等)

QQQのセクター配分は、テクノロジーが約50%を占めています。その他、通信サービス、一般消費財、ヘルスケアなどが含まれます。

ハイテク株中心の構成のため、テクノロジーセクターの成長に連動しやすい一方、同セクターの下落時には影響を受けやすい特徴があります。

(3) GAFAMとハイテク株の比重

GAFAM(Google、Apple、Facebook、Amazon、Microsoft)はQQQの主要構成銘柄です。これらの5社だけで約30%近くを占めており、GAFAMの株価動向がQQQのリターンに大きく影響します。

近年はNVIDIAやBroadcomなどの半導体関連株の比重も高まっています。

日本からQQQを購入する方法とNISA活用

(1) 日本のネット証券での購入方法(SBI、楽天、マネックス)

QQQは、日本の主要ネット証券で購入可能です。SBI証券、楽天証券、マネックス証券などで取り扱っています。

購入手順:

  1. 証券会社で外国株口座を開設
  2. 円を米ドルに両替(為替手数料が発生)
  3. ティッカーシンボル「QQQ」で検索
  4. 購入数量・価格を指定して注文

(2) 最小取引単位は1株から、手数料の確認

QQQの最小取引単位は1株からです。2025年11月時点で1株約$621.07(約9万円程度、為替レートにより変動)なので、少額から投資を始められます。

取引手数料や為替手数料は証券会社ごとに異なるため、事前に比較することをおすすめします。

(3) NISA成長投資枠での購入と税制優遇

QQQはNISA(少額投資非課税制度)の成長投資枠で購入可能です。NISA口座で購入すれば、年間360万円までの投資利益と配当が非課税となります。

税制優遇を活用することで、長期的な資産形成に有利です。

QQQ投資のリスクと注意点

(1) ハイテク株中心で高ボラティリティ(S&P 500比)

QQQはハイテク株中心の構成のため、市場変動が大きく、S&P 500よりボラティリティ(価格変動の大きさ)が高い傾向があります。

高リターンを狙える一方、下落時の影響も大きいため、リスク許容度に応じて投資比率を調整する必要があります。

(2) 配当利回り0.457%と低い点(インカム重視には不向き)

QQQの配当利回りは約0.457%(TTM)と低めです。成長性重視のハイテク株中心のため、配当よりもキャピタルゲイン(値上がり益)を狙う投資スタイルに適しています。

インカム(配当収入)重視の投資家には不向きです。

(3) 為替リスク(円高時の評価額下落)

QQQは米ドル建て資産です。円高・円安により、日本円換算の評価額が変動します。円高時には、ドルベースで値上がりしても円ベースでは評価額が下落する可能性があります。

為替リスクを理解した上で投資判断を行いましょう。

まとめ:QQQの構成銘柄を理解した投資判断のポイント

QQQ(Invesco QQQ Trust)は、NASDAQ-100指数を追跡するETFで、102銘柄を保有しています(2025年11月時点)。トップ10銘柄で総資産の53.2%を占め、NVIDIA、Microsoft、Appleなどのハイテク株が中心です。

投資判断のポイント:

  • ハイテク株中心で高リターンを狙えるが、ボラティリティも高い
  • NISA成長投資枠で購入可能、税制優遇を活用できる
  • 配当利回りは低く、成長性重視の投資スタイルに適している
  • 為替リスクを考慮し、リスク許容度に応じて投資比率を調整する

投資判断は自己責任で行い、QQQの構成銘柄やリスクを理解した上で慎重に検討しましょう。

よくある質問

Q1QQQには何銘柄含まれていますか?

A1QQQには102銘柄が含まれています(2025年11月時点)。NASDAQ上場の非金融大手100社を対象とし、四半期ごとにリバランス、年1回再構成されます。一部の企業が複数クラスの株式を発行しているため、実際の銘柄数は102となっています。

Q2QQQの上位保有銘柄は?

A2QQQの上位保有銘柄(2025年11月時点)は、NVIDIA 9.88%、Microsoft 8.39%、Apple 8.24%、Broadcom 5.59%、Amazon 5.10%などです。トップ10銘柄で総資産の53.2%を占めており、これらの大型株の値動きがQQQのパフォーマンスに大きく影響します。

Q3QQQとVOO(S&P 500 ETF)の違いは?

A3QQQはハイテク株特化でボラティリティが高く高リターンを狙う投資スタイルに適しています。一方、VOOは500社で分散され安定性重視です。リスク許容度や投資目的に応じて選択しましょう。

Q4QQQはNISAで買えますか?

A4はい、QQQはNISAの成長投資枠で購入可能です。配当も非課税で、税制優遇を活用できます。SBI証券、楽天証券、マネックス証券などの日本の主要証券会社で取引できます。

Q5QQQの配当利回りは?

A5QQQの配当利回りは約0.457%(TTM)と低めです。成長性重視のハイテク株中心のため、配当よりもキャピタルゲイン(値上がり益)を狙う投資スタイルに適しています。インカム(配当収入)重視の投資家には不向きです。

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Single Stock編集部

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