SBI証券で米国株を買う前に知っておきたいこと
「SBI証券で米国株を買いたいけれど、手順が分からない...」「手数料やアプリの使い方を知りたい」と悩んでいませんか?
SBI証券は国内最大級のネット証券で、5,400銘柄を超える米国株を取り扱っています。初心者でも安心して取引できる日本語対応のプラットフォームと、NISA口座なら売買手数料無料という魅力があります。
この記事では、SBI証券で米国株を購入する3ステップの手順、手数料と為替コストの詳細、米国株アプリの活用方法、そして取引時の注意点を解説します。
この記事のポイント:
- SBI証券の米国株取扱数は5,400銘柄超、ネット証券トップクラス
- 外国株式取引口座の開設が必須(既存の総合口座から1-2営業日で開設可能)
- 取引手数料は約定代金の0.495%(上限22米ドル)、NISA口座なら無料
- 円貨決済と外貨決済の2種類があり、FX現引を使えば為替コストを削減できる
- 米国株アプリで銘柄検索・注文・口座管理が全て完結
SBI証券で米国株を買う前に知っておきたいこと
SBI証券で米国株を買う前に、以下の基本情報を押さえておきましょう。
(1) SBI証券の米国株取扱数は5,400銘柄超
SBI証券は、2025年時点で5,400銘柄を超える米国株を取り扱っています。これは国内ネット証券の中でもトップクラスの銘柄数です。
Apple(AAPL)、Microsoft(MSFT)、Amazon(AMZN)といった主要銘柄はもちろん、中小型株やETFも幅広く取り扱っています。
(2) 外国株式取引口座の開設が必須(1-2営業日で完了)
SBI証券で米国株を購入するには、通常の「証券総合口座」とは別に「外国株式取引口座」を開設する必要があります。
すでにSBI証券の総合口座をお持ちの場合、外国株式取引口座の開設は1-2営業日で完了します。開設手続きは無料で、オンラインで完結します。
(3) 米国株は1株単位で購入可能
日本株は100株単位での購入が基本ですが、米国株は1株単位で購入できます。
例えば、株価が100ドルの銘柄であれば、1万円程度(為替レートや手数料を含む)から購入可能です。少額から分散投資できるのが米国株の魅力です。
SBI証券での米国株購入手順(3ステップ)
SBI証券で米国株を購入する手順は、以下の3ステップです。
(1) ステップ1:外国株式取引口座を開設する
まず、外国株式取引口座を開設します。
手順:
- SBI証券の総合口座にログイン
- 「外国株式」メニューから「外国株式取引口座開設」を選択
- 必要事項を入力して申し込み
- 1-2営業日で開設完了のメールが届く
開設完了後、すぐに米国株の取引が可能になります。
(2) ステップ2:購入する銘柄を検索する(ティッカーシンボル)
次に、購入したい銘柄を検索します。
米国株は「ティッカーシンボル」と呼ばれる銘柄コードで管理されています。例えば、Appleは「AAPL」、Microsoftは「MSFT」です。
検索方法:
- SBI証券のウェブサイトまたは米国株アプリで銘柄検索窓にティッカーシンボルを入力
- 会社名(日本語または英語)で検索することも可能
- 検索結果から銘柄詳細ページを開き、株価や企業情報を確認
(3) ステップ3:注文方法を選んで購入する(成行・指値)
銘柄を決めたら、注文を出します。
注文方法は2種類:
- 成行注文: 現在の市場価格で即座に購入する方法。素早く取引できるが、株価が急変するリスクがある
- 指値注文: 希望する価格を指定して購入する方法。指定価格に達するまで約定しないが、予算管理がしやすい
初心者には指値注文がおすすめです。自分で価格をコントロールできるため、予想外の高値で買ってしまうリスクを避けられます。
(4) 円貨決済と外貨決済の違い
SBI証券では、決済方法として「円貨決済」と「外貨決済」の2種類があります。
円貨決済:
- 日本円で米国株を購入する方法
- 自動的に米ドルに両替される
- 初心者にはこちらが簡単
- 為替手数料は1米ドルあたり25銭
外貨決済:
- 事前に米ドルを用意して米国株を購入する方法
- FX現引(SBI証券のFXサービス)を使えば為替手数料を6銭/ドルに抑えられる
- 慣れてきたらこちらでコスト削減
初めての方は円貨決済で始め、慣れてきたら外貨決済に切り替えるのがおすすめです。
SBI証券の米国株取引手数料と為替コスト
SBI証券で米国株を取引する際にかかるコストは、「取引手数料」と「為替手数料」の2つです。
(1) 取引手数料:約定代金の0.495%(上限22米ドル)
SBI証券の米国株取引手数料は、約定代金の0.495%(税込)です。ただし、上限は22米ドル(税込)に設定されています。
計算例:
- 1,000ドルの株を購入 → 手数料4.95ドル
- 5,000ドルの株を購入 → 手数料22ドル(上限適用)
(2) NISA口座なら売買手数料が無料
NISA口座(成長投資枠)を利用すれば、米国株の売買手数料が無料になります。
NISA口座は年間360万円まで非課税で投資できる制度で、長期投資を考えている方には非常にお得です。
(3) 為替手数料:円貨決済は25銭/米ドル(外貨決済でコスト削減可能)
円貨決済を利用する場合、1米ドルあたり25銭の為替手数料がかかります。
計算例:
- 1,000ドル分の株を購入 → 為替手数料250円
一方、FX現引を使った外貨決済なら、為替手数料を1米ドルあたり6銭に抑えられます(SBI証券のFXサービスを利用)。
(4) 手数料の計算例
例: 株価100ドルの銘柄を10株購入する場合(円貨決済)
- 約定代金: 1,000ドル
- 取引手数料: 4.95ドル(約定代金の0.495%)
- 為替手数料: 250円(25銭×1,000ドル)
- 合計コスト: 約5.7ドル相当(為替レート1ドル=150円の場合)
NISA口座を利用すれば取引手数料の4.95ドルが無料になり、さらにコストを抑えられます。
※手数料は2025年時点の情報です。最新情報はSBI証券の公式サイトでご確認ください。
SBI証券米国株アプリの活用方法
SBI証券は、米国株取引専用のスマートフォンアプリ「SBI証券 米国株アプリ」を提供しています。
(1) アプリで銘柄検索・チャート分析が可能
アプリでは、ティッカーシンボルや会社名で銘柄を検索できます。また、リアルタイムチャートやテクニカル指標(移動平均線、RSI等)も表示されるため、分析ツールとしても活用できます。
(2) アプリから直接注文できる
アプリ上で成行注文・指値注文の両方に対応しています。外出先でも、スマートフォンだけで米国株の売買が完結します。
(3) 決算速報やテクニカル指標も充実
アプリでは、企業の決算速報や財務データも確認できます。また、テクニカル指標が充実しているため、チャート分析をしながら投資判断を行えます。
2024年8月のアップデート: SBI証券は、従来の「SBI証券 株アプリ」に米国株取引機能を統合しました。これにより、国内株と米国株をワンタップで切り替えて取引できるようになりました。
SBI証券で米国株を買う際の注意点
SBI証券で米国株を買う際には、以下の注意点を押さえておきましょう。
(1) 取引時間は日本時間の深夜から早朝(米国市場開場時間)
米国株の取引時間は、米国東部時間の9:30-16:00です。日本時間では、サマータイム期間は22:30-翌5:00、標準時間は23:30-翌6:00となります。
リアルタイムで取引したい場合は、日本時間の深夜から早朝にかけて取引する必要があります。
(2) サマータイムの影響で取引時間が変わる
米国ではサマータイム(Daylight Saving Time, DST)が導入されており、3月第2日曜から11月第1日曜までの期間は取引時間が1時間早まります。
サマータイムの切り替え時期(3月・11月)には注意が必要です。
(3) 為替リスク(ドル建て資産のため円高で損失の可能性)
米国株はドル建てで取引されるため、為替レートの変動によって円換算での資産価値が増減します。
例えば、株価が100ドルのまま変わらなくても、1ドル=150円から1ドル=100円に円高が進めば、円換算では15,000円から10,000円に減少します。
長期投資を前提とし、為替リスクを分散するためにドルコスト平均法(定期的に一定額を投資する方法)を活用することが推奨されます。
(4) 税金(配当・売却益に課税、NISAなら非課税)
米国株の配当金や売却益には税金がかかります。配当金は二重課税(米国と日本での課税)となり、外国税額控除で軽減できる場合があります。売却益には国内での課税が発生します。
NISA口座を利用すれば、日本での課税が非課税になります(ただし米国での源泉徴収は引かれます)。
税金の詳細については、税理士や国税庁にご確認ください。
※2025年時点の税制です。最新情報は国税庁のウェブサイトをご確認ください。
まとめ:SBI証券なら初心者でも米国株投資を始めやすい
SBI証券は、5,400銘柄を超える米国株を取り扱い、日本語対応のプラットフォームと充実したアプリで初心者でも安心して投資を始められます。
次のアクション:
- SBI証券で外国株式取引口座を開設する(1-2営業日で完了)
- 米国株アプリをダウンロードし、銘柄検索機能を試す
- NISA口座の開設を検討する(売買手数料無料のメリット)
- 少額(1株単位)から実際に取引してみる
手数料やアプリの使い方を理解し、計画的に米国株投資を始めましょう。
