しんきんS&P500インデックスファンドのチャートを確認したいけれど、どう見ればいいかわからない
S&P500インデックスファンドは米国株投資の王道ですが、「しんきんS&P500インデックスファンド」を検討している投資家の多くが、チャート(過去の運用成績)や口コミ・評判の確認方法に悩んでいます。
この記事では、しんきんS&P500インデックスファンドの基本情報、チャートの見方、他のS&P500インデックスファンド(eMAXIS Slim、SBI・V・S&P500等)との比較、信用金庫で購入するメリット・デメリットを解説します。
この記事のポイント:
- しんきんS&P500インデックスファンドはマザーファンド経由で米国ETFに投資し、S&P500指数(配当込み、円換算ベース)への連動を目指す
- チャートはYahoo!ファイナンス、日本経済新聞、みんかぶ等で無料確認可能
- SBI・V・S&P500やeMAXIS Slimなど低コスト競争が激化(信託報酬0.1%以下)
- 信用金庫は対面サポートがあるが、購入手数料や信託報酬がネット証券より高めの傾向
- 実質コスト(隠れコスト含む)を比較することが重要
しんきんS&P500インデックスファンドとは(基本情報)
(1) ファンドコード59311214、しんきんアセットマネジメント投信が運用
しんきんS&P500インデックスファンドは、ファンドコード59311214で、しんきんアセットマネジメント投信が運用する投資信託です。
信用金庫で購入できるS&P500連動型ファンドとして、地域密着の金融機関を利用したい投資家に選ばれています。
(2) 投資対象:マザーファンド経由で米国ETFに投資
しんきんS&P500インデックスファンドは、マザーファンドを経由して米国ETF(上場投資信託)に投資します(出典: しんきんアセットマネジメント投信公式サイト)。
投資の流れ:
- 投資家がしんきんS&P500インデックスファンドを購入
- ファンドがマザーファンドに投資
- マザーファンドが米国ETF(S&P500連動)を購入
この仕組みにより、運用効率を高めています。
(3) ベンチマーク:S&P500指数(配当込み、円換算ベース)
ベンチマーク(目標とする指数)は、**S&P500指数(配当込み、円換算ベース)**です。
S&P500指数は、米国を代表する500社で構成される時価総額加重平均の株価指数です。アップル、マイクロソフト、アマゾンなど、世界的な大企業が含まれます。
(4) 為替ヘッジなし、NISA成長投資枠対象
為替ヘッジ: なし(円高リスクあり) NISA対象: 成長投資枠で購入可能
為替ヘッジがないため、円高が進むと為替差損が発生し、基準価額が下落するリスクがあります。逆に円安が進むと為替差益が発生します。
チャートの見方と確認方法
(1) Yahoo!ファイナンスでのチャート確認(日足・週足・月足・年足)
Yahoo!ファイナンスで、しんきんS&P500インデックスファンドのチャートを無料で確認できます。
確認方法:
- Yahoo!ファイナンスにアクセス
- 検索窓に「59311214」または「しんきんS&P500」と入力
- チャートタブをクリック
- 日足・週足・月足・年足で表示を切り替え
(出典: Yahoo!ファイナンス https://finance.yahoo.co.jp/quote/59311214/chart)
(2) 日本経済新聞でのチャート確認
日本経済新聞のウェブサイトでも、基準価額の推移を確認できます。日経のチャートは長期的なトレンドを把握しやすい特徴があります。
(3) みんかぶ等の金融情報サイトでの確認
みんかぶ、モーニングスター等の金融情報サイトでも、ファンドのチャートや分析レポートを閲覧できます。
(4) 基準価額の推移と市場動向の関連性
しんきんS&P500インデックスファンドの基準価額は、米国株式市場(S&P500指数)の動向と為替レートに連動します。
基準価額に影響する要因:
- 米国株式市場の動向: S&P500が上昇すれば基準価額も上昇
- 為替レート: 円安進行で基準価額上昇、円高進行で基準価額下落
チャートを確認する際は、米国株式市場のニュースと為替レートの動きも併せて確認しましょう。
他のS&P500インデックスファンドとの比較
(1) 主要低コストファンドの紹介(SBI・V・S&P500、eMAXIS Slim)
S&P500インデックスファンドには、低コスト競争が激化しており、以下の主要ファンドが人気です:
主要ファンド:
- SBI・V・S&P500インデックスファンド: 最低コストとされる(SBI証券等で取扱)
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500): 信託報酬0.0968%(主要ネット証券で取扱)
- しんきんS&P500インデックスファンド: 信用金庫で取扱、対面サポートあり
(2) 信託報酬の比較(SBI・Vが最低コスト、eMAXIS Slim 0.0968%)
信託報酬の比較:
- SBI・V・S&P500: 業界最低水準(約0.09%前後)
- eMAXIS Slim: 0.0968%
- しんきんS&P500: 信託報酬は公式サイトで確認(一般的に信用金庫ファンドは高めの傾向)
※信託報酬は変更される可能性があるため、最新情報は各ファンドの公式サイトでご確認ください。
(出典: 株探「S&P500とは?S&P500に連動する投資信託・ETFのおすすめファンドを厳選して5本紹介!」)
(3) 実質コスト(隠れコスト含む)の比較の重要性
信託報酬だけでなく、実質コストを比較することが重要です。
実質コストに含まれるもの:
- 信託報酬(公表されている年間コスト)
- 売買手数料(ファンドが株式を売買する際のコスト)
- 監査費用、保管費用等
実質コストは、運用報告書で確認できます。低コストファンドを選ぶ際は、実質コストも含めて比較しましょう。
(出典: ダイヤモンドZAi「インデックスファンド『信託報酬』比較ランキング!」)
(4) 取扱金融機関の違い(ネット証券 vs 信用金庫)
ネット証券:
- SBI証券、楽天証券、マネックス証券等
- 低コストファンド(eMAXIS Slim、SBI・V等)の取扱が豊富
- 購入手数料無料(ノーロード)が一般的
信用金庫:
- 地域密着の金融機関
- 対面での相談・サポートあり
- 購入手数料や信託報酬が高めの傾向
自分の投資スタイル(対面サポートの必要性、コスト重視等)に合わせて選びましょう。
口コミ・評判の確認方法と注意点
(1) 金融情報サイト(Yahoo!ファイナンス、みんかぶ等)での口コミ確認
Yahoo!ファイナンスやみんかぶ等の金融情報サイトでは、ユーザーの口コミやレビューを閲覧できます。
確認できる情報:
- 他の投資家の評価(星評価、コメント)
- ファンドの運用実績に対する感想
- コストやサービスに対する意見
(2) 客観的データ(運用実績、コスト)と主観的意見の区別
口コミを確認する際は、客観的データと主観的意見を区別しましょう。
客観的データ:
- 基準価額の推移
- 信託報酬、実質コスト
- 純資産総額
主観的意見:
- 「このファンドは良い/悪い」
- 「儲かった/損した」
客観的データは誰にでも確認できる事実ですが、主観的意見は個人の投資環境や目的によって異なります。
(3) 口コミ情報の鵜呑みは禁物(個人の投資環境や目的による)
口コミ情報を鵜呑みにせず、自分の投資目的・リスク許容度・投資期間に合っているかを検討しましょう。
例えば、「短期で損した」という口コミがあっても、長期投資前提ならあまり参考にならない可能性があります。
信用金庫で購入するメリット・デメリット
(1) メリット:地域密着の相談窓口、対面サポート
メリット:
- 地域密着の相談窓口: 信用金庫の店舗で対面相談ができる
- 投資初心者向けサポート: 投資信託の仕組みや選び方を丁寧に説明してもらえる
- 信頼感: 長年利用している地域金融機関で安心感がある
(2) デメリット:購入手数料最大3.3%、信託報酬最大2.42%と高めの傾向
デメリット:
- 購入手数料が高め: 一般的に最大3.3%程度(ネット証券はノーロードが多い)
- 信託報酬が高め: 一般的に最大2.42%程度(ネット証券の低コストファンドは0.1%以下)
- 取扱ファンドが限定的: ネット証券に比べてファンドの選択肢が少ない
(出典: 京都信用金庫「投資信託:はじめてのお客様」)
(3) ネット証券の低コストファンドとの比較検討の必要性
コスト重視の投資家は、ネット証券で低コストファンド(eMAXIS Slim、SBI・V等)を購入する方が長期的にはリターンが大きくなる可能性があります。
例(購入手数料の違い):
- 信用金庫: 100万円購入時、購入手数料3.3% = 33,000円
- ネット証券: 100万円購入時、購入手数料0円(ノーロード)
コストとサービスを比較検討し、自分に合った金融機関を選びましょう。
まとめ:しんきんS&P500インデックスファンドを選ぶ際のチェックリスト
しんきんS&P500インデックスファンドは、S&P500指数(配当込み、円換算ベース)への連動を目指すファンドです。信用金庫で対面サポートを受けながら購入できます。
選ぶ際のチェックリスト:
- チャートを確認(Yahoo!ファイナンス、日経、みんかぶ等)
- 信託報酬と実質コストを確認
- 他のS&P500インデックスファンド(eMAXIS Slim、SBI・V等)と比較
- 対面サポートの必要性を検討(必要ならば信用金庫、コスト重視ならネット証券)
- 為替ヘッジなしのリスクを理解(円高時に為替差損)
- NISA成長投資枠の活用を検討
- 長期投資前提で、短期的な価格変動に一喜一憂しない
投資判断は自己責任で行い、必要に応じて専門家に相談することをおすすめします。
