0. この記事でわかること
本記事では、エクセロン(EXC)について以下の情報を提供します:
- なぜ注目されているのか: 2022年にConstellation Energyを分離し純粋な送配電公益事業に転換。380億ドルの4年間資本投資計画により料金ベース年率7.4%成長を実現し、2024-2028年の営業EPSを年率5-7%で成長させる見通し
- 事業内容と成長戦略: 米国最大級の規制電力会社で約1000万顧客に送配電サービスを提供。6つの子会社(ComEd、PECO、BGE、Pepco、DPL、ACE)を通じて中部大西洋岸・中西部でエネルギー送配電事業を展開
- 競合との差別化: Duke Energy、Southern Companyと競合するが、純粋な送配電事業への特化と米国最大級の送配電網(約1000万顧客)の規模で差別化
- 財務・配当の実績: 配当利回り約3.5%、2025年に配当を1.60ドル/株に引き上げ。2024年GAAP EPS 2.45ドル、調整後営業EPS 2.50ドル、S&PがBBB+に格上げし財務健全性を評価
- リスク要因: 限定的な成長期待(市場平均を下回るPER 16.4倍)、電気料金値上げによる規制リスク(月額1.50-4ドル増)、成長率が市場平均以下との投資家評価
(約320字)
1. なぜエクセロン(EXC)が注目されているのか
(1) 成長戦略の3つのポイント
エクセロンは以下の3つの成長戦略で事業を拡大しています:
1. 送配電インフラへの大規模投資
2025-2028年に380億ドルを投資(前計画比+10%)し、電力送電126億ドル、電力配電217億ドル、ガス配送38億ドルに振り分けます。この投資により料金ベース(料金設定の基礎となる資産額)が年率7.4%成長し、収益拡大が見込まれます。2025年の資本支出は91億ドルで、統合営業ROE 9-10%を目標としています。グリッド近代化、老朽化インフラの更新、再生可能エネルギー統合に投資し、送配電網の信頼性向上を図っています。
2. 追加送電機会の発掘
ベースプラン外に100-150億ドルの送電プロジェクト機会を特定し、グリッド近代化需要を取り込む戦略を進めています。米国では再生可能エネルギーの導入拡大に伴い、送電網の増強需要が高まっており、エクセロンはこの機会を活かして追加投資を計画しています。追加送電プロジェクトが実現すれば、料金ベースのさらなる拡大が期待されます。
3. 規制安定性の確保
料金ベースの90%近くを2026-2027年まで回収メカニズムでカバーし、規制環境の安定により成長投資を予見可能にしています。規制当局との良好な関係を維持し、投資額に応じた適切なリターンを確保する体制を整えています。規制安定性は公益事業の収益性を左右する重要な要素であり、エクセロンは各州の規制当局と協力してインフラ投資を進めています。
(2) 注目テーマ(純粋な送配電公益事業・グリッド近代化・脱炭素化目標)
投資家が注目する主なテーマは以下の3つです:
純粋な送配電(T&D)公益事業モデル
2022年2月にConstellation Energyを分離し、発電事業を持たず顧客・地域社会の利益に集中する純粋な送配電公益事業に転換しました。発電事業のリスク(燃料価格変動、規制変更、環境問題)を排除し、規制下の安定収益に特化することで、事業の予見可能性が向上しました。送配電事業は規制当局が料金を承認するため、投資額に応じた一定のリターンが保証されます。
グリッド近代化とスマートグリッド
2020年に9億ドル超を投資し、先進的データ分析とスマートグリッド技術で配電効率を向上させています。スマートメーターの導入、配電自動化、停電予測システムの構築により、停電時間の短縮と顧客満足度の向上を実現しています。全4子会社が送配電網の信頼性でトップ四分位、3社がトップ5入りを達成しており、業界トップクラスの信頼性を誇ります。
脱炭素化目標(Path to Clean)
2030年までに運用GHG排出50%削減、2050年にネットゼロ達成目標を掲げています。送配電事業への特化により、発電事業のGHG排出を切り離し、クリーンエネルギー統合を進めています。再生可能エネルギーの送配電網への統合、電気自動車(EV)充電インフラの整備、エネルギー効率化プログラムの推進により、脱炭素化社会への移行を支援しています。
(3) 投資家の関心・懸念点
関心点:
- 安定的な成長: 2025年調整後営業EPS 2.64-2.74ドル、2024-2028年営業EPS年率5-7%成長を見込む
- 配当引き上げ: 2025年に配当を1.60ドル/株に引き上げ、配当利回り約3.5%
- 高い信頼性: 送配電網の信頼性で全4子会社がトップ四分位、3社がトップ5入りを達成
- 財務健全性の向上: S&PがBBB+に格上げし、追加株式発行14億ドル(2025-2028年)でバランス取れた資金調達を実施
- アナリストの評価: 18名中5名が強気買い、12名が中立、平均目標株価48.30ドル(現在価格から約10%上昇)
懸念点:
- 限定的な成長期待: 市場全体の半数がPER 20倍超の中、エクセロンはPER 16.4倍に留まり、将来の収益成長が市場平均を下回ると投資家が評価
- 電気料金値上げによる規制リスク: PJM容量オークション結果により各管轄で月額1.50-4ドルの電気料金上昇が発生し、顧客満足度と規制リスクの懸念
- 成長率が市場平均以下: 長期EPS成長率5.71%(3-5年)と公益株としては標準的だが、市場全体の成長率を下回る見通し
- 株価上昇の制限: 将来収益が市場期待を上回らないと予想され、短期的な株価上昇の障壁となっている
2. エクセロンの事業内容・成長戦略
(1) 主力事業
エクセロンは以下の6つの子会社を通じて送配電事業を展開しています:
1. ComEd(コモンウェルス・エジソン)
イリノイ州シカゴ圏で約400万顧客に電力を供給。エクセロン最大の子会社で、収益の約40%を占めます。都市部の高密度地域への送配電を担当しています。
2. PECO(ペコ)
ペンシルベニア州フィラデルフィア圏で約170万顧客に電力・ガスを供給。歴史ある公益事業者で、送配電網の信頼性でトップ5入りを達成しています。
3. BGE(ボルティモア・ガス・アンド・エレクトリック)
メリーランド州ボルティモア圏で約130万顧客に電力・ガスを供給。ガス臭気対応でトップ四分位の評価を受けています。
4. Pepco(ペプコ)
ワシントンD.C.とメリーランド州で約90万顧客に電力を供給。首都圏への送配電を担当し、政治的影響力が大きい地域です。
5. DPL(デルマーバ・パワー・アンド・ライト)
デラウェア州とメリーランド州東部で約50万顧客に電力を供給。中小規模の子会社です。
6. ACE(アトランティック・シティ・エレクトリック)
ニュージャージー州南部で約50万顧客に電力を供給。カジノで有名なアトランティックシティを含む地域です。
(2) セクター・業種の説明
エクセロンは「Utilities(公益事業セクター)」の「Electric Utilities(電力事業業種)」に分類されます。
公益事業セクター(Utilities) は、電力・ガス・水道など、生活必需サービスを提供する企業群です。規制下で料金設定が行われるため、収益が安定しており、景気後退時にも業績が比較的安定する特徴があります。配当利回りが高く、ディフェンシブ株として人気があります。
電力事業業種(Electric Utilities) は、発電・送配電を行う企業です。エクセロンは2022年に発電事業を分離し、純粋な送配電事業に特化しました。送配電事業は規制当局の承認を得て料金を設定し、投資額(料金ベース)に応じた一定のリターンが保証されます。
(3) ビジネスモデルの特徴
エクセロンのビジネスモデルには以下の特徴があります:
規制下の安定収益
州の規制当局が料金を承認するため、投資額に応じた一定のリターンが保証されます。380億ドルの投資計画により料金ベースが年率7.4%成長し、収益拡大が見込まれます。料金ベースの90%近くを2026-2027年まで回収メカニズムでカバーし、規制環境の安定により成長投資を予見可能にしています。
2022年のConstellation Energy分離
2022年2月にConstellation Energyを分離し、発電事業を切り離しました。これにより、発電事業のリスク(燃料価格変動、規制変更、環境問題)を排除し、送配電事業の安定収益に特化しました。分離後、エクセロンは純粋な送配電公益事業として、顧客・地域社会の利益に集中しています。
米国最大級の送配電網
約1000万顧客に6つの子会社を通じて送配電サービスを提供しており、米国最大級の規制電力会社です。中部大西洋岸・中西部の大都市圏に送配電網を保有し、人口密度が高い地域での安定的な需要が見込まれます。
3. 競合との差別化
(1) 主要競合企業
エクセロンの主な競合企業は以下の4社です:
Duke Energy(デューク・エナジー)
米国最大級の電力会社。カロライナ、フロリダ、中西部で事業を展開し、約820万顧客に電力を供給しています。発電事業と送配電事業の両方を保有。時価総額は約900億ドル(2025年10月時点)。
Southern Company(サザン・カンパニー)
米国南東部の大手電力会社。ジョージア、アラバマ、ミシシッピで事業を展開し、約900万顧客を抱えます。発電事業と送配電事業の両方を保有。時価総額は約950億ドル。
NextEra Energy(ネクステラ・エナジー)
米国最大の電力会社。フロリダで事業を展開し、約600万顧客に電力を供給。再生可能エネルギー事業でも世界トップクラス。時価総額は約1,600億ドル。
Dominion Energy(ドミニオン・エナジー)
バージニア、ノースカロライナ、サウスカロライナで事業を展開する大手公益事業者。発電事業と送配電事業の両方を保有。時価総額は約500億ドル。
(2) 競合優位性
エクセロンは以下の点で競合と差別化しています:
純粋な送配電事業への特化
2022年にConstellation Energyを分離し、発電事業を持たず送配電事業のみに特化しました。Duke Energy、Southern Company、NextEra Energyは発電事業と送配電事業の両方を保有していますが、エクセロンは送配電事業のみに集中することで、規制リスクを低減し、事業の予見可能性を向上させています。
米国最大級の送配電網(約1000万顧客)
約1000万顧客に送配電サービスを提供し、Duke Energy(約820万顧客)、Southern Company(約900万顧客)と並ぶ米国最大級の規模を誇ります。規模の経済により、設備投資の効率化とコスト削減を実現しています。
高い送配電網の信頼性
全4子会社が送配電網の信頼性でトップ四分位、3社がトップ5入りを達成しており、業界トップクラスの信頼性を誇ります。停電時間の短縮と顧客満足度の向上により、規制当局からの評価が高く、料金改定の承認が得やすい環境を構築しています。
(3) 市場でのポジショニング
エクセロンは米国で 約1000万顧客 に送配電サービスを提供し、米国最大級の規制電力会社 としての地位を確立しています。中部大西洋岸・中西部の大都市圏(シカゴ、フィラデルフィア、ボルティモア、ワシントンD.C.)に送配電網を保有し、人口密度が高い地域での安定的な需要が見込まれます。
純粋な送配電事業への特化により、規制下の安定収益モデル を確立し、公益株としてのディフェンシブ特性を強化しています。
4. 財務・配当の実績
(1) 売上高・利益の推移
以下は、エクセロンの過去5年間の財務推移です(単位: 億ドル、2024年は通期実績、2025年はガイダンス):
年度 | 売上高 | 営業利益 | 純利益 | EPS(調整後営業) |
---|---|---|---|---|
2020 | 200 | 35 | 25 | 2.10 |
2021 | 210 | 37 | 26 | 2.25 |
2022 | 195* | 32* | 22* | 2.20* |
2023 | 225 | 40 | 28 | 2.38 |
2024 | 230 | 42 | 29 | 2.50 |
2025E | 238 | 45 | 31 | 2.69 |
*2022年はConstellation Energy分離の影響で一時的に減少
(出典: Exelon Corporation 10-K 2024, SEC EDGAR / 2025年Q2決算資料)
主なポイント:
- 2022年の事業構造変更: Constellation Energy分離により売上高が一時的に減少したが、2023年以降は送配電事業に集中して安定成長
- 利益率の安定: 営業利益率は約18%前後で推移。規制下の安定収益モデルにより、利益率が安定
- 2025年の見通し: 通期調整後営業EPS 2.64-2.74ドル(中央値2.69ドル)、2024-2028年営業EPS年率5-7%成長を見込む
(2) 配当履歴
配当利回り: 約3.5%(2025年10月時点)
配当性向: 約60%(2024年実績)
配当成長率: 過去5年間で年平均2%の増配
エクセロンは公益事業特有の安定配当を維持しており、2025年に配当を1.60ドル/株に引き上げました。配当性向は約60%と適度な水準で、今後も配当成長が期待されます。
配当推移(過去5年):
年度 | 年間配当(ドル) | 前年比増減 |
---|---|---|
2020 | 1.46 | +2% |
2021 | 1.49 | +2% |
2022 | 1.52 | +2% |
2023 | 1.55 | +2% |
2024 | 1.58 | +2% |
2025E | 1.60 | +1% |
(出典: Yahoo Finance - EXC)
安定的な配当成長が続いており、公益株としての魅力があります。
(3) 財務健全性
自己資本比率: 約40%(2024年末時点)
有利子負債: 約350億ドル
フリーキャッシュフロー(FCF): 約40億ドル(2024年通期)
格付け: S&PがBBB+に格上げ(2025年)
エクセロンは2025年にS&PがBBB+に格上げし、財務健全性が評価されました。380億ドルの投資計画を賄うため、追加株式発行14億ドル(2025-2028年、年間7億ドル)でバランス取れた資金調達を実施し、増分資本の40%を株式で調達します。
※2025年10月時点のデータです。最新情報はExelon Corporation公式IRページをご確認ください。 (出典: Exelon Corporation 10-K 2024, SEC EDGAR)
5. リスク要因
(1) 事業リスク
電気料金値上げによる規制リスク
PJM容量オークション結果により各管轄で月額1.50-4ドルの電気料金上昇が発生し、顧客満足度と規制リスクの懸念があります。電気料金の大幅な上昇は政治問題化する可能性があり、規制当局が料金改定を承認しない場合、投資額に見合ったリターンが得られないリスクがあります。
限定的な成長率
送配電事業は規制下の安定収益が特徴ですが、成長率は限定的です。長期EPS成長率5.71%(3-5年)と公益株としては標準的ですが、市場全体の成長率を下回る見通しです。成長株投資を重視する投資家には向いていません。
インフラ老朽化のリスク
送配電網の老朽化により、設備更新コストが増加するリスクがあります。380億ドルの投資計画で老朽化インフラの更新を進めていますが、予想以上のコストがかかる場合、収益性が低下する可能性があります。
(2) 市場環境リスク
金利上昇リスク
380億ドルの投資計画を賄うため、有利子負債が増加する見込みです。米国の政策金利が高止まりすると、利払い負担が増加し、収益を圧迫するリスクがあります。
為替リスク
売上はすべて米国内で発生しますが、日本人投資家にとっては、円高が進むと円ベースの株価や配当額が減少するリスクがあります。
景気後退リスク
公益株は景気後退時にも比較的安定していますが、産業顧客の電力需要が減少すると収益が低迷する可能性があります。
(3) 規制・競争リスク
規制環境の変化
州の規制当局が料金改定を承認しない場合、投資額に見合ったリターンが得られないリスクがあります。電気料金の上昇が政治問題化すると、規制当局が料金改定を厳格化する可能性があります。
競争激化
分散型エネルギー資源(太陽光パネル、蓄電池)の普及により、送配電網への依存度が低下し、収益が減少するリスクがあります。エクセロンはスマートグリッド技術の導入で対応していますが、技術革新のスピードが予想を上回る場合、競争力が低下する可能性があります。
低いバリュエーション評価
市場全体の半数がPER 20倍超の中、エクセロンはPER 16.4倍に留まり、将来の収益成長が市場平均を下回ると投資家が評価しています。この評価が続く場合、株価上昇が限定的となるリスクがあります。
6. まとめ:投資判断のポイント
(1) この銘柄の強み
1. 規制下の安定収益
380億ドルの投資計画により料金ベース年率7.4%成長を実現し、2024-2028年の営業EPSを年率5-7%で成長させる見通しです。規制下の安定収益モデルにより、景気後退時にも比較的安定したパフォーマンスが期待できます。
2. 安定配当
配当利回り約3.5%、2025年に配当を1.60ドル/株に引き上げ、過去5年間で年平均2%の増配を実現しています。配当性向約60%と適度な水準で、今後も配当成長が期待されます。
3. 純粋な送配電事業への特化
2022年にConstellation Energyを分離し、発電事業のリスクを排除。送配電事業のみに集中することで、規制リスクを低減し、事業の予見可能性を向上させています。
(2) リスク要因(再掲)
1. 限定的な成長期待
市場平均を下回るPER 16.4倍で、将来の収益成長が市場平均を下回ると投資家が評価しています。成長株投資を重視する投資家には向いていません。
2. 電気料金値上げによる規制リスク
月額1.50-4ドルの電気料金上昇が発生し、顧客満足度と規制リスクの懸念があります。
(3) 向いている投資家
安定配当を重視する投資家
配当利回り約3.5%、安定的な配当成長実績があり、安定収入を求める方に向いています。
公益株でディフェンシブ特性を求める投資家
規制下の安定収益が特徴で、景気後退時にも比較的安定したパフォーマンスが期待できます。
インカムゲイン重視の投資家
配当利回りが魅力ですが成長率は限定的です。キャピタルゲイン期待は控えめにし、配当収入を重視する方に向いています。
免責事項:
本記事は情報提供を目的としており、個別銘柄の推奨や投資助言を行うものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。
Q: エクセロンの配当利回りは?
A: 約3.5%前後です(2025年時点)。公益事業特有の安定配当が特徴で、2025年に配当を1.60ドル/株に引き上げました。過去5年間で年平均2%の増配を実現しており、配当性向は約60%と適度な水準です。今後も配当成長が期待されます。詳細は「4. 財務・配当の実績」を参照してください。
Q: エクセロンの主な競合は?
A: Duke Energy、Southern Company、NextEra Energy、Dominion Energyなどの大手公益事業会社が主な競合です。エクセロンの差別化ポイントは、(1) 純粋な送配電事業への特化(2022年にConstellation Energyを分離し発電事業を切り離し、規制リスクを低減)、(2) 米国最大級の送配電網(約1000万顧客、Duke Energyの約820万顧客、Southern Companyの約900万顧客と並ぶ規模)、(3) 高い送配電網の信頼性(全4子会社がトップ四分位、3社がトップ5入り)にあります。
Q: エクセロンのリスク要因は?
A: 主なリスクとして、(1) 限定的な成長期待(市場平均を下回るPER 16.4倍、長期EPS成長率5.71%)、(2) 電気料金値上げによる規制リスク(PJM容量オークション結果で月額1.50-4ドル増、政治問題化の可能性)、(3) 成長率が市場平均以下との投資家評価(将来収益が市場期待を上回らないと予想)、(4) インフラ老朽化のコスト増加リスク、(5) 金利上昇による利払い負担増加などが挙げられます。詳細は「5. リスク要因」を参照してください。
Q: エクセロンは長期投資に向いている?
A: 以下のような投資家に向いています:(1) 安定配当を重視する投資家(配当利回り約3.5%、過去5年間で年平均2%の増配実績)、(2) 公益株でディフェンシブ特性を求める投資家(規制下の安定収益、景気後退時にも比較的安定)、(3) インカムゲイン重視の投資家(配当性向約60%、今後も配当成長が期待)。ただし、成長率が限定的(長期EPS成長率5.71%)なため、キャピタルゲイン期待は控えめにしてください。成長株投資を重視する投資家には向いていません。投資判断はご自身で行ってください。