0. この記事でわかること
本記事では、EPAMシステムズ(EPAM)について以下の情報を提供します:
- なぜ注目されているのか: グローバルITサービス・ソフトウェア開発企業として、生成AI(GenAI)技術とデジタルトランスフォーメーション需要の追い風を受けています。2025年Q2で売上$1.353B(前年比18%増)、通期売上成長率予想を13~15%に引き上げ。AIネイティブ収益が四半期ごとに2桁成長し、トップ100顧客の75%がGenAIプロジェクトに関与しています。
- 事業内容と成長戦略: 30年以上のエンジニアリング実績を持ち、東欧・中欧を拠点とした高度技術人材を活用。AI/RUN™プラットフォームによる高度なAI技術のビジネス統合、AWS・Google Cloudとの戦略的提携によるGenAIソリューション開発、インド・ラテンアメリカ等の低コスト地域へのデリバリー基盤最適化の3本柱で成長。
- 競合との差別化: Cognizant、Accentureなどと競合する中、エンジニアリングサービスアウトソーシング市場でのニッチ優位性とFortune 500企業との取引実績で差別化。Forresterは「最高水準のプラットフォームエンジニアリング能力」、Gartnerは「GenAIへの強い注力」を評価。
- 財務・配当の実績: 2025年Q2でEPS $2.77(予想$2.23を上回る)を達成。ただし配当は実施しておらず(2025年時点)、成長投資を優先する方針のため、配当よりもキャピタルゲイン重視の投資家向けです。
- リスク要因: 東欧拠点による地政学リスク(2022年ウクライナ危機時に株価が1日で45.6%急落)、GenAI技術の影響による需要変化への懸念、人材確保・賃金上昇リスク、高バリュエーションが主なリスクです。
1. なぜEPAMシステムズ(EPAM)が注目されているのか
(1) 成長戦略の3つのポイント
EPAMシステムズは、生成AI(GenAI)とデジタルトランスフォーメーションの波に乗る企業として、以下の3つの戦略で投資家の関心を集めています。
AI/GenAI技術への戦略的注力
AI/RUN™プラットフォームとDIALX Labを通じて、高度なAI技術をビジネスに統合しています。AIネイティブ収益が四半期ごとに2桁成長しており、トップ100顧客の75%がGenAIプロジェクトに関与。企業のAI基盤構築(AI-Readiness)からワークロード移行、生成AIアプリケーション開発まで、包括的なソリューションを提供しています。
クラウドパートナーシップの拡大
AWS・Google Cloudとの戦略的提携により、GenAIソリューション開発を加速しています。企業のワークロード移行・AI基盤構築を支援し、クラウドネイティブなアプリケーション開発で競争優位性を発揮しています。
地理的デリバリー基盤の最適化
インド・ラテンアメリカ等の低コスト地域へのシフトにより、コスト競争力を強化しています。EPAM NEORISブランドでイベロアメリカ市場を統合し、2021年にはコロンビアのS4N・CORE SEを買収してグローバル展開を加速。地理的分散によりリスクを低減しながら成長機会を拡大しています。
(2) 注目テーマ(生成AI、デジタルトランスフォーメーション、クラウドプラットフォーム、プラットフォームエンジニアリング、AI基盤構築)
投資家が注目する主なテーマは以下の5つです:
生成AI(GenAI)
テキスト・画像・コード等を自動生成する人工知能技術が急速に普及する中、EPAMはAI/RUN™プラットフォームでこの波を捉えています。AIネイティブ収益が四半期ごとに2桁成長しており、GenAI技術の最前線に位置しています。
デジタルトランスフォーメーション(DX)
企業のデジタル化・業務効率化ニーズが世界的に高まる中、EPAMは30年以上のエンジニアリング実績とEPAM Continuumの統合戦略コンサルティングにより、包括的なDX支援を提供しています。
クラウドプラットフォーム(AWS・Google Cloud)
AWS・Google Cloudとの戦略的提携により、企業のクラウド移行とGenAIソリューション開発を支援。クラウドネイティブなアプリケーション開発で競争優位性を発揮しています。
プラットフォームエンジニアリング
企業の基幹システムやデジタルプラットフォームの設計・構築・運用で、Forresterから「最高水準のプラットフォームエンジニアリング能力」と評価されています。
AI基盤構築・AI-Readiness
企業がAI技術を活用するための基盤構築を支援。データ整備、インフラ構築、ガバナンス策定など、AI導入の初期段階から包括的にサポートしています。
(3) 投資家の関心・懸念点
関心点
アナリストコンセンサスは「強い買い」(買い10、保有2、売り0)で、平均目標株価$208.45は35.83%の上昇余地を示しています。2025年Q2では売上$1.353B(前年比18%増)、EPS $2.77(予想$2.61を上回る)と好調な業績を示し、株価は9.05%上昇し$165に達しました。Financial Services(前年比34.4%増)、Emerging Verticals(同28.7%増)が成長を牽引しており、今後数年で42%の利益成長が見込まれています。
懸念点
GenAI技術の影響・成長鈍化への懸念で株価が24.8%下落したことがあり、過去3年で株価64%下落、2024年高値から39.2%下落しています。投資家は短期的なコスト最適化志向や経済不確実性による顧客需要の減速を懸念しています。また、買収によるのれん110.1%増加(総資産の24.9%)がバランスシート懸念材料となっています。東欧に大規模な拠点を持つことによる地政学リスクへの脆弱性も懸念されており、2022年のウクライナ危機時には1日で株価が45.6%急落しました。
2. EPAMシステムズの事業内容・成長戦略
(1) 主力事業
EPAMシステムズは、以下の主要分野でITサービス・ソフトウェア開発を展開しています:
ソフトウェアエンジニアリングサービス
カスタムソフトウェア開発、アプリケーション保守、テスト自動化など、包括的なエンジニアリングサービスを提供。30年以上の実績により、Fortune 500企業を含む多数の顧客と長期的な関係を構築しています。
デジタルトランスフォーメーション(DX)コンサルティング
EPAM Continuumの統合戦略コンサルティングにより、企業のデジタル化・業務効率化を包括的に支援。戦略立案から実装・運用まで一貫してサポートします。
AI/GenAIソリューション開発
AI/RUN™プラットフォームとDIALX Labを通じて、企業のAI基盤構築からGenAIアプリケーション開発まで提供。AIネイティブ収益が四半期ごとに2桁成長しており、EPAMの成長エンジンとなっています。
クラウドソリューション(AWS・Google Cloud)
AWS・Google Cloudとの戦略的提携により、企業のクラウド移行・AI基盤構築・GenAIソリューション開発を支援。クラウドネイティブなアプリケーション開発で競争優位性を発揮しています。
(2) セクター・業種の説明
EPAMシステムズはInformation Technology(情報技術)セクター、IT Services(ITサービス)業種に分類されます。
ITサービス業界は、企業のデジタル化・業務効率化ニーズにより長期的な成長が見込まれます。特に生成AI(GenAI)技術の普及により、AI基盤構築・アプリケーション開発の需要が急速に拡大しています。ただし、景気後退期には企業のIT投資が抑制されるため、景気変動の影響を受けやすい特性があります。
(3) ビジネスモデルの特徴
東欧・中欧を拠点とした高度技術人材の活用
EPAMは東欧・中欧(ウクライナ、ベラルーシ、ポーランド等)を主要拠点とし、高度な技術力を持つエンジニアを比較的低コストで確保しています。これにより、西欧・北米の競合と比べてコスト競争力を発揮しています。
Fortune 500企業との長期的な関係構築
30年以上のエンジニアリング実績により、Fortune 500企業を含む多数の顧客と長期的な信頼関係を構築。リピート率が高く、安定した収益基盤を確保しています。
地理的分散によるリスク低減
インド・ラテンアメリカ等の低コスト地域へのシフトにより、東欧拠点への依存度を低減。EPAM NEORISブランドでイベロアメリカ市場を統合し、地理的分散によりリスクを低減しながら成長機会を拡大しています。
オーガニック成長と戦略的M&A
既存事業によるオーガニック成長(2025年通期予想3~5%)に加え、戦略的M&A(2021年にコロンビアのS4N・CORE SE買収、DACH地域・ラテンアメリカへの買収)により地理的拡大を加速しています。
3. 競合との差別化
(1) 主要競合企業
EPAMシステムズの主要競合は以下の通りです:
Cognizant Technology Solutions
インド系ITサービス大手で、アプリケーション開発・保守、デジタルトランスフォーメーション、AI/自動化ソリューションを提供。グローバル展開と規模の経済が強みです。
Accenture plc
世界最大級のコンサルティング・ITサービス企業で、戦略コンサルティングから実装・運用まで包括的に提供。ブランド力と顧客基盤の広さが武器です。
Infosys Limited
インド系ITサービス大手で、アプリケーション開発・保守、クラウドサービス、AI/自動化ソリューションを提供。低コスト生産と技術力が強みです。
(2) 競合優位性
エンジニアリングサービスアウトソーシング市場でのニッチ優位性
EPAMはカスタムソフトウェア開発・エンジニアリングサービスに特化しており、単なる労働力提供ではなく高度技術ソリューションを提供。Forresterから「最高水準のプラットフォームエンジニアリング能力」と評価され、Gartnerから「GenAIへの強い注力」を評価されています。
東欧・中欧の高度技術人材とコスト競争力
東欧・中欧を主要拠点とし、高度な技術力を持つエンジニアを比較的低コストで確保。インド系企業(Cognizant、Infosys)ほど低コストではありませんが、技術力と品質で差別化しています。
AI/RUN™プラットフォームによるAI技術統合
DIALX Labとの連携により、企業のAI基盤構築からGenAIアプリケーション開発まで包括的に支援。AIネイティブ収益が四半期ごとに2桁成長しており、AI技術の最前線に位置しています。
AWS・Google Cloudとの戦略的提携
クラウドパートナーシップにより、企業のクラウド移行・AI基盤構築・GenAIソリューション開発を支援。クラウドネイティブなアプリケーション開発で競争優位性を発揮しています。
(3) 市場でのポジショニング
EPAMシステムズは、グローバルITサービス市場の中で「エンジニアリングサービス特化型・AI/GenAI最前線企業」として確固たる地位を築いています。特にプラットフォームエンジニアリング能力とGenAIへの戦略的注力により、Forrester・Gartnerから高く評価されています。
市場でのポジショニングは「AI/GenAI技術と東欧・中欧の高度技術人材を武器とする成長企業」として確立されており、デジタルトランスフォーメーション需要の恩恵を受けています。
4. 財務・配当の実績
(1) 売上高・利益の推移
以下は過去5年の主要財務指標です(2025年は見込み):
年度 | 売上高(億ドル) | EPS(ドル) | 成長率(%) |
---|---|---|---|
2020 | 30 | 5.50 | - |
2021 | 38 | 7.20 | 27 |
2022 | 45 | 8.90 | 18 |
2023 | 47 | 7.60 | 4 |
2024 | 47 | 8.20 | 0 |
2025(見込み) | 53-54 | 10.50-11.00 | 13-15 |
※2025年10月時点のデータです。最新情報はEPAM Systems Inc公式IRページをご確認ください。
(出典: EPAM Systems Inc Investor Relations, SEC EDGAR)
2025年Q2では売上$1.353B(前年比18%増)、EPS $2.77(予想$2.61を上回る)と好調な業績を示しています。2025年通期の売上成長率予想を13~15%に引き上げており、AI/GenAI技術への注力が成長を加速させています。
(2) 配当履歴
EPAMシステムズは配当を実施していません(2025年時点)。成長投資を優先する方針のため、配当よりもキャピタルゲイン重視の投資家向けです。
配当利回り: 0%(配当なし)
配当性向: 該当なし
株主還元方針: 配当ではなく、M&A・R&D投資による成長を優先
配当を求める投資家には向きませんが、成長投資により株価上昇(キャピタルゲイン)を狙う投資家に適しています。
(3) 財務健全性
売上成長率
2025年Q2で前年比18%増、通期予想13~15%と高成長を維持。Financial Services(前年比34.4%増)、Emerging Verticals(同28.7%増)が成長を牽引しています。
利益率
Non-GAAP営業利益率は約15-18%を維持しており、ITサービス業界の平均的な水準です。
バランスシート
買収によるのれん110.1%増加(総資産の24.9%)がバランスシート懸念材料となっています。ただし、無形資産の価値が適切に評価されていれば問題ありません。
格付け
投資適格級の格付けを維持しており、財務健全性は高く評価されています。
5. リスク要因
(1) 事業リスク
東欧拠点による地政学リスク
EPAMの最大のリスクは、東欧に大規模な拠点を持つことによる地政学リスクです。2022年のウクライナ危機時には1日で株価が45.6%急落しました。今後も東欧・中欧地域での地政学的緊張が高まれば、業務継続や人材確保に影響を受ける可能性があります。
GenAI技術の影響による需要変化
GenAI技術の普及により、一部の定型的なソフトウェア開発業務が自動化される可能性があります。投資家は短期的なコスト最適化志向や経済不確実性による顧客需要の減速を懸念しています。
人材確保・賃金上昇リスク
IT人材の需給逼迫により、優秀なエンジニアの確保競争が激化しています。賃金上昇により利益率が圧迫される可能性があります。
(2) 市場環境リスク
景気後退による企業のIT投資抑制
景気後退期には企業のIT投資が抑制されるため、EPAMの売上・利益が減少します。過去3年で株価64%下落した背景には、経済不確実性による顧客需要の減速懸念があります。
為替リスク
日本人投資家にとって、円高・ドル安が進行すると円ベースのリターンが目減りします。また、EPAMのグローバル展開により、複数通貨の為替変動が業績に影響します。
(3) 規制・競争リスク
競合との技術競争
Cognizant、Accenture、Infosysなどの大手企業との技術競争が激化しています。特にAI/GenAI分野では新興企業の参入も増えており、技術優位性を維持するためのR&D投資が不可欠です。
高バリュエーション
過去3年で株価64%下落したものの、今後数年で42%の利益成長が見込まれるため、PERは依然として高水準です。成長期待が株価に織り込まれており、期待に応えられない場合は株価が大きく下落するリスクがあります。
買収によるのれん増加
買収によるのれん110.1%増加(総資産の24.9%)がバランスシート懸念材料となっています。買収先の統合が想定通り進まない場合、のれん減損リスクがあります。
6. まとめ:投資判断のポイント
(1) この銘柄の強み
AI/GenAI技術の最前線に位置
AI/RUN™プラットフォームとDIALX Labにより、AIネイティブ収益が四半期ごとに2桁成長。トップ100顧客の75%がGenAIプロジェクトに関与しており、生成AI技術の波を捉えています。
高成長・高利益率
2025年通期の売上成長率予想13~15%、今後数年で42%の利益成長が見込まれます。Financial Services(前年比34.4%増)、Emerging Verticals(同28.7%増)が成長を牽引しています。
Forrester・Gartnerから高評価
Forresterから「最高水準のプラットフォームエンジニアリング能力」、Gartnerから「GenAIへの強い注力」と評価され、技術力が市場で認められています。
(2) リスク要因(再掲)
東欧拠点による地政学リスク
2022年のウクライナ危機時に株価が1日で45.6%急落したように、東欧・中欧地域での地政学的緊張が高まれば大きな影響を受けます。
高バリュエーションとGenAI技術の影響
過去3年で株価64%下落したものの、PERは依然として高水準。GenAI技術の普及により一部業務が自動化される可能性があり、成長期待に応えられない場合は株価が大きく下落するリスクがあります。
(3) 向いている投資家
AI/GenAI技術の成長を期待する投資家
AIネイティブ収益が四半期ごとに2桁成長しており、生成AI技術の最前線に位置。AI/GenAI技術の長期的な成長を期待する投資家に向いています。
成長株・キャピタルゲイン重視の投資家
配当は実施していませんが、2025年通期の売上成長率予想13~15%、今後数年で42%の利益成長が見込まれます。成長投資による株価上昇(キャピタルゲイン)を狙う投資家に適しています。
地政学リスクを許容できる投資家
東欧拠点による地政学リスクがありますが、インド・ラテンアメリカ等への地理的分散によりリスクを低減中。地政学リスクを理解し許容できる投資家に向いています。
※本記事は情報提供を目的としており、個別銘柄の推奨ではありません。投資判断は必ずご自身の責任で行ってください。財務データや株価指標は2025年10月時点の情報であり、最新情報はEPAM Systems Inc公式IRページおよびSEC EDGARでご確認ください。米国株投資には為替リスクがあり、EPAMは配当を実施していないため配当収入は得られません。東欧拠点による地政学リスクがあり、2022年のウクライナ危機時には株価が1日で45.6%急落しました。税制やNISA制度の詳細は、国税庁・金融庁の公式情報をご確認ください。
Q: EPAMシステムズの配当利回りは?
A: EPAMは配当を実施していません(2025年時点)。成長投資を優先する方針のため、配当ではなくM&A・R&D投資による成長を優先しています。配当を求める投資家には向きませんが、成長投資により株価上昇(キャピタルゲイン)を狙う投資家に適しています。2025年通期の売上成長率予想13~15%、今後数年で42%の利益成長が見込まれており、配当よりもキャピタルゲイン重視の投資家向けです。最新の株主還元方針は、EPAM Systems Investor Relationsのページでご確認ください。
Q: EPAMシステムズの主な競合は?
A: Cognizant Technology Solutions、Accenture plc、Infosys Limitedなどが主要競合です。EPAMは東欧・中欧の高度技術人材とAI/GenAI技術への戦略的注力で差別化を図っています。AI/RUN™プラットフォームとDIALX Labにより、企業のAI基盤構築からGenAIアプリケーション開発まで包括的に支援。AIネイティブ収益が四半期ごとに2桁成長しており、AI技術の最前線に位置しています。Forresterから「最高水準のプラットフォームエンジニアリング能力」、Gartnerから「GenAIへの強い注力」と評価されています。競合との詳細な比較は本文の「競合との差別化」セクションを参照してください。
Q: EPAMシステムズのリスク要因は?
A: 主なリスクは、①東欧拠点による地政学リスク、②GenAI技術の影響による需要変化、③人材確保・賃金上昇リスク、④高バリュエーションです。2022年のウクライナ危機時には1日で株価が45.6%急落し、過去3年で株価64%下落しました。東欧に大規模な拠点を持つことによる地政学リスクへの脆弱性が最大の懸念です。また、買収によるのれん110.1%増加(総資産の24.9%)がバランスシート懸念材料となっています。日本人投資家にとっては、為替リスク(円高・ドル安による円ベースリターンの目減り)も重要です。詳細は本文の「リスク要因」セクションで解説しています。
Q: EPAMシステムズは長期投資に向いている?
A: 生成AI・デジタルトランスフォーメーションの長期トレンドを捉えており、成長志向の長期投資家に向いています。2025年通期の売上成長率予想13~15%、今後数年で42%の利益成長が見込まれ、AIネイティブ収益が四半期ごとに2桁成長しています。ただし東欧拠点による地政学リスク(2022年ウクライナ危機時に株価が1日で45.6%急落)と高バリュエーションに注意が必要です。配当は実施していないため、配当収入ではなく株価上昇(キャピタルゲイン)を狙う投資家に適しています。投資判断は必ずご自身の責任で行ってください。
Q: EPAMシステムズの成長戦略は?
A: 主な成長戦略は3つです。①AI/GenAI技術への戦略的注力:AI/RUN™プラットフォームとDIALX Labを通じた高度なAI技術のビジネス統合、AIネイティブ収益が四半期ごとに2桁成長、トップ100顧客の75%がGenAIプロジェクトに関与。②クラウドパートナーシップの拡大:AWS・Google Cloudとの戦略的提携によるGenAIソリューション開発、企業のワークロード移行・AI基盤構築を支援。③地理的デリバリー基盤の最適化:インド・ラテンアメリカ等の低コスト地域へのシフト、EPAM NEORISブランドでイベロアメリカ市場を統合。詳細は本文の「事業内容・成長戦略」セクションで解説しています。