0. この記事でわかること
本記事では、シーゲイト・テクノロジー(STX)について以下の情報を提供します:
- なぜ注目されているのか: HAMR(熱アシスト磁気記録)技術による36TB超の大容量化、AI駆動の大容量ストレージ需要急増、50億ドルの自社株買いプログラム承認
- 事業内容と成長戦略: 世界最大級のHDD(ハードディスクドライブ)メーカーとして、データセンター・クラウドストレージ向け大容量HDDで市場シェアを保有、2028年までに10%台のCAGR収益成長を目標
- 競合との差別化: HAMR技術によるストレージ密度の飛躍的向上、Mozaicポートフォリオによるコスト・規模・持続可能性の課題への対処、垂直統合戦略
- 財務・配当の実績: 2025会計年度通年売上91億ドル、non-GAAP EPS 8.10ドル、フリーキャッシュフロー8.18億ドル、10年ぶりの高粗利率達成、配当利回り約4-6%
- リスク要因: SSDへの市場シェア侵食リスク、PC市場の縮小、景気循環による業績変動、在庫調整サイクルの影響、インサイダー売却と空売り増加
日本人投資家向けに、シーゲイト・テクノロジーの事業内容から投資リスクまでを詳しく解説します。
1. なぜシーゲイト・テクノロジー(STX)が注目されているのか
(1) 成長戦略の3つのポイント
シーゲイト・テクノロジーは2025年以降、以下の3つの成長戦略を推進しています。
①HAMR(熱アシスト磁気記録)技術によるMozaicポートフォリオの展開
HAMR技術は、レーザーで磁性体を加熱して記録密度を大幅に向上させる革新的な技術です。12月四半期に主要クラウド顧客への量産を開始し、すでに最大36TBの容量でサンプリング中です。2028年までに10%台のCAGR(年平均成長率)収益成長を目標としています。
HAMR技術により、データセンターのコスト・規模・持続可能性の課題に対処し、AI駆動の大容量ストレージ需要に応えています。
②50億ドルの自社株買いプログラム承認
同社は50億ドルの自社株買いプログラムを承認しました。これは株主還元への強いコミットメントと将来への自信を示しています。2025会計年度には6億ドルの配当を実施しており、配当と自社株買いを組み合わせた株主還元を積極的に推進しています。
③AI駆動の大容量ストレージ需要への対応
AI・クラウド向け大容量ストレージの需要が指数関数的に成長しています。同社はデータセンター、クラウド、エッジコンピューティング向けに最適化した製品ポートフォリオで、コスト・規模・持続可能性の課題に対処しています。
(2) 注目テーマ(HAMR技術・AI駆動需要・垂直統合戦略)
投資家が注目している主なテーマは以下の通りです。
HAMR技術によるストレージ密度の飛躍的向上
HAMR技術により、36TB超の大容量化を実現しています。従来の記録技術(PMR: Perpendicular Magnetic Recording)では限界に達していた記録密度を、レーザー加熱により大幅に向上させました。
HAMR製品の認証完了と量産拡大により、AI時代のスケーラブル・コスト効率的・持続可能なストレージソリューションへの需要成長を支援しています。
AI・クラウド向け大容量ストレージの需要急増
AI学習・動画コンテンツ・IoTデータの増加により、大容量ストレージの需要が指数関数的に成長しています。特に、データセンター向けのニアライン(大容量・低速)HDD市場では、コスト面でSSDよりも優位性があり、大容量化が進むほど需要が拡大しています。
Lyve Cloudによる垂直統合戦略
同社はLyve Cloudというクラウドストレージサービスを提供しており、ハードウェアからクラウドサービスへの多角化を進めています。垂直統合戦略により、ハードウェア販売だけでなく、クラウドサービスの継続的な収益も獲得しています。
(3) 投資家の関心・懸念点
関心点
- 2024暦年末に各四半期で収益・粗利率・non-GAAP EPSが強力に成長、10年ぶりの高粗利率を達成
- アナリスト評価は「強気買い」で、Barclaysは目標株価を180ドルから200ドルに引き上げ(2026年に3.5%の収益増を予測)、Citiは215ドルに引き上げて買い推奨を維持
- 2025会計年度通年の売上91億ドル、non-GAAP EPS 8.10ドル、フリーキャッシュフロー8.18億ドルを達成
- HAMR製品の認証完了と量産拡大により、AI駆動のストレージ需要とマージン改善が成長を牽引
懸念点
- 空売り比率8.17%、インサイダー売却が過去6ヶ月で12.35%増加、短期的パフォーマンスへの懸念
- 2025会計年度Q3は前年比31%増も前四半期比7%減、大容量出荷も5%減少
- Q4は関税とFed金利引き下げによる顧客購買決定の影響でネガティブな見通し
2. シーゲイト・テクノロジーの事業内容・成長戦略
(1) 主力事業
シーゲイト・テクノロジーは、HDD(ハードディスクドライブ)の設計・製造・販売を主力事業としています。
データセンター・クラウドストレージ向け大容量HDD
同社の主力製品は、データセンター・クラウドストレージ向けの大容量HDD(ニアラインHDD)です。これは、大容量で低価格・低速のストレージで、コールドデータ(アクセス頻度の低いデータ)の保管に適しています。
AI学習・動画コンテンツ・IoTデータの増加により、大容量ストレージの需要が急増しており、同社の主要な成長ドライバーとなっています。
企業向けHDD
エンタープライズ向けに、高速・高信頼性のHDDを提供しています。ミッションクリティカルなアプリケーション向けに、24時間365日稼働に対応した製品ラインを展開しています。
PC・ノートパソコン向けHDD
PC・ノートパソコン向けのHDDも提供していますが、この市場はSSD(ソリッドステートドライブ)への置き換えが進んでおり、縮小傾向にあります。同社は、データセンター向け大容量HDDへのシフトを進めています。
(2) セクター・業種の説明
シーゲイト・テクノロジーは、情報技術セクター(Information Technology)のテクノロジーハードウェア、ストレージ&周辺機器(Technology Hardware, Storage & Peripherals)業種に分類されます。
ストレージ業界は、データの保管・管理を行うハードウェア・ソフトウェアを提供する業界です。HDD、SSD、クラウドストレージ、テープストレージなど、様々な技術が競合しています。
HDD市場は成熟市場ですが、大容量化・低価格化により、データセンター向けのニアラインHDD市場では引き続き需要が拡大しています。一方、PC・ノートパソコン向けHDD市場はSSDへの置き換えが進み、縮小しています。
(3) ビジネスモデルの特徴
シーゲイト・テクノロジーのビジネスモデルの特徴は以下の通りです。
寡占市場での競争
HDD市場は、シーゲイトとWestern Digitalの2社でほぼ寡占状態です。同社は、1996年にConner Peripherals、2006年にMaxtor、2011年にSamsung HDD事業を買収し、市場シェアを拡大してきました。
寡占市場のため、価格競争が緩やかで、粗利率が比較的高い傾向にあります。
景気循環株としての特性
ストレージ業界は景気循環の影響を受けやすく、PC需要・データセンター投資・クラウド支出により業績が大きく変動します。在庫調整サイクルにより、四半期業績が上下することがあります。
HAMR技術による差別化
同社はHAMR技術のリーダーシップにより、ストレージ密度の飛躍的向上を実現しています。Western Digitalも類似技術(MAMR: Microwave-Assisted Magnetic Recording)を開発していますが、シーゲイトがHAMR技術で先行しています。
HAMR技術の成功が、長期的な競争力の鍵となっています。
3. 競合との差別化
(1) 主要競合企業
HDD市場における主要競合企業は以下の通りです。
Western Digital(WDC)
HDD市場でシーゲイトと並ぶもう一方の巨頭です。同社もデータセンター向け大容量HDDに注力しており、MAMR(マイクロ波アシスト磁気記録)技術を開発しています。
Western DigitalはNAND型フラッシュメモリ(SSD)事業も保有しており、HDD・SSDの両方を提供できる強みがあります。
SSDメーカー(Samsung、Micron、SK Hynix等)
広義の競合として、SSDメーカーが挙げられます。SSDは高速・低消費電力ですが、大容量化のコストが高く、データセンター向けのニアラインストレージではHDDが優位です。
(2) 競合優位性
シーゲイト・テクノロジーは、以下の点で競合との差別化を図っています。
HAMR技術によるストレージ密度の飛躍的向上
HAMR技術により、36TB超の大容量化を実現しています。Western DigitalのMAMR技術よりも記録密度が高く、技術的に先行しています。
HAMR製品の認証完了と量産拡大により、データセンター顧客への供給を拡大しています。
Mozaicポートフォリオによるコスト・規模・持続可能性の課題への対処
Mozaicポートフォリオは、HAMR技術をベースとした製品群で、データセンターのコスト・規模・持続可能性の課題に対処しています。
コスト面では、大容量化により1TB当たりのコストを低減しています。規模面では、36TB超の大容量化により、データセンターの物理スペースを削減しています。持続可能性面では、消費電力を削減し、環境負荷を低減しています。
垂直統合戦略
同社は、1996年にConner Peripherals、2006年にMaxtor、2011年にSamsung HDD事業を買収し、垂直統合を進めてきました。部品製造から完成品までを一貫して管理することで、コスト削減と品質管理を実現しています。
Lyve Cloudというクラウドストレージサービスも提供しており、ハードウェアからクラウドサービスへの多角化を進めています。
(3) 市場でのポジショニング
シーゲイト・テクノロジーは、HDD市場で約40%のシェアを持つ世界最大級のHDDメーカーです(Western Digitalも同程度のシェア)。
データセンター向けニアラインHDD市場
データセンター向けのニアライン(大容量・低速)HDD市場では、シーゲイトとWestern Digitalの2社でほぼ寡占状態です。大容量化・低価格化により、SSDとの棲み分けができており、この市場は引き続き成長が見込まれています。
PC・ノートパソコン向けHDD市場
PC・ノートパソコン向けHDD市場は縮小傾向にあり、同社はデータセンター向けへのシフトを進めています。
4. 財務・配当の実績
(1) 売上高・利益の推移
2025会計年度通年(2024年7月-2025年6月期)の業績
- 売上: 91億ドル
- GAAP EPS: 6.77ドル
- non-GAAP EPS: 8.10ドル
- 営業キャッシュフロー: 11億ドル
- フリーキャッシュフロー: 8.18億ドル
2025会計年度は、HAMR製品の量産開始とデータセンター向け需要の回復により、収益が大幅に改善しました。
2025会計年度Q4(2025年4月-6月期)の業績
- 売上: 24.4億ドル(前年比30%増)
- GAAP EPS: 2.24ドル
- non-GAAP EPS: 2.59ドル
Q4は前年比30%増収と好調でした。
2025会計年度Q2(2024年10月-12月期)の業績
- 売上: 23.3億ドル
- non-GAAP粗利率: 200bps超拡大(前年同期比)
- non-GAAP EPS: 12四半期ぶりに2ドル超
Q2は、10年ぶりの高粗利率を達成し、収益性が大幅に改善しました。
将来見通し
- 2028年会計年度までの目標: 10%台のCAGR収益成長
- アナリスト評価: 「強気買い」で、Barclaysは目標株価を180ドルから200ドルに引き上げ(2026年に3.5%の収益増を予測)、Citiは215ドルに引き上げて買い推奨を維持
※2025年10月時点のデータです。最新情報はSeagate Technology Holdings plc公式IRページをご確認ください。 (出典: Seagate Technology Reports Fiscal Fourth Quarter and Fiscal Year 2025 Financial Results, SEC EDGAR)
(2) 配当履歴
シーゲイト・テクノロジーは、配当を継続的に支払っています。
配当実績
- 配当利回り: 約4-6%程度(2025年時点、株価により変動)
- 配当性向: 50-70%と高め
- 2025会計年度の配当: 6億ドル
配当利回り4-6%は魅力的な水準ですが、配当性向が50-70%と高めのため、業績変動により減配リスクがある点に注意が必要です。
株主還元策
配当に加えて、50億ドルの自社株買いプログラムを承認しました。これは株主還元への強いコミットメントと将来への自信を示しています。
(3) 財務健全性
フリーキャッシュフロー
2025会計年度のフリーキャッシュフロー8.18億ドルは、配当6億ドルを十分にカバーしています。フリーキャッシュフロー創出力は安定しており、株主還元の原資となっています。
粗利率の改善
2024暦年末に10年ぶりの高粗利率を達成しました。HAMR製品の量産開始と製品ミックスの最適化により、収益性が大幅に改善しています。
景気循環株としてのボラティリティ
ストレージ業界は景気循環の影響を受けやすく、PC需要・データセンター投資・クラウド支出により業績が大きく変動します。在庫調整サイクルにより、四半期業績が上下することがあります。
※財務データは執筆時点(2025年10月)のものです。最新情報は公式IRページをご確認ください。
5. リスク要因
(1) 事業リスク
SSDへの市場シェア侵食リスク
SSD(ソリッドステートドライブ)は高速・低消費電力で、PC・ノートパソコン向けストレージではHDDを置き換えつつあります。データセンター向けでも、高速アクセスが必要なアプリケーション(ホットデータ)ではSSDが使われています。
SSDの価格低下が進めば、ニアラインストレージ市場でもHDDのシェアが侵食される可能性があります。
PC市場の縮小
PC・ノートパソコン向けHDD市場は縮小傾向にあり、同社の売上の一部を占めています。PC市場の縮小が続けば、この部門の売上が減少します。
Western Digitalとの価格競争
HDD市場はシーゲイトとWestern Digitalの2社でほぼ寡占状態ですが、両社の競争により価格が下落する可能性があります。
(2) 市場環境リスク
景気循環による業績変動
ストレージ業界は景気循環の影響を受けやすく、PC需要・データセンター投資・クラウド支出により業績が大きく変動します。景気後退局面では、ストレージ投資が削減され、売上が減少する可能性があります。
在庫調整サイクルの影響
ストレージ業界は在庫調整サイクルの影響を受けやすく、顧客の在庫調整により四半期業績が上下することがあります。
2025会計年度Q3は前年比31%増も前四半期比7%減、大容量出荷も5%減少しました。Q4は関税とFed金利引き下げによる顧客購買決定の影響でネガティブな見通しとなっています。
インサイダー売却と空売り増加
空売り比率8.17%、インサイダー売却が過去6ヶ月で12.35%増加しており、短期的パフォーマンスへの懸念があります。インサイダー売却は、株価の短期的な調整圧力となる可能性があります。
(3) 規制・競争リスク
HAMR技術の成功リスク
HAMR技術は同社の長期的な競争力の鍵となっていますが、技術的な課題や量産コストの問題により、期待通りの成果が得られない可能性があります。
Western DigitalのMAMR技術が優位に立てば、市場シェアを失う可能性があります。
為替リスク
日本人投資家にとって、為替レート(USD/JPY)の変動は投資収益に大きく影響します。円高局面では円建てでの投資収益が目減りするため、為替リスクヘッジを検討する必要があります。
6. まとめ:投資判断のポイント
(1) この銘柄の強み
シーゲイト・テクノロジーの主な強みは以下の3点です。
①HAMR技術によるストレージ密度の飛躍的向上
HAMR技術により、36TB超の大容量化を実現しています。Western DigitalのMAMR技術よりも記録密度が高く、技術的に先行しています。HAMR製品の認証完了と量産拡大により、AI駆動のストレージ需要とマージン改善が成長を牽引すると期待されます。
②寡占市場での高粗利率
HDD市場はシーゲイトとWestern Digitalの2社でほぼ寡占状態で、価格競争が緩やかです。2024暦年末に10年ぶりの高粗利率を達成し、収益性が大幅に改善しています。
③高配当利回りと積極的な株主還元
配当利回り4-6%は魅力的な水準です。50億ドルの自社株買いプログラムを承認し、配当と自社株買いを組み合わせた株主還元を積極的に推進しています。
(2) リスク要因(再掲)
一方、以下のリスク要因には注意が必要です。
①SSDへの市場シェア侵食リスク
SSDの価格低下が進めば、ニアラインストレージ市場でもHDDのシェアが侵食される可能性があります。PC・ノートパソコン向けHDD市場は既に縮小傾向にあります。
②景気循環による業績変動
ストレージ業界は景気循環の影響を受けやすく、在庫調整サイクルにより四半期業績が上下することがあります。2025会計年度Q4は関税とFed金利引き下げによる顧客購買決定の影響でネガティブな見通しとなっています。
③配当性向が高めで減配リスク
配当性向が50-70%と高めのため、業績が悪化すれば減配リスクがあります。フリーキャッシュフロー創出力の変動に注意が必要です。
(3) 向いている投資家
シーゲイト・テクノロジーは、以下のような投資家に向いています。
①データセンター向け大容量ストレージ需要の成長を信じる投資家
AI学習・動画コンテンツ・IoTデータの増加により、大容量ストレージの需要が指数関数的に成長しています。HAMR技術による36TB超の大容量化により、この需要を取り込むことが期待されます。
②景気循環による業績変動を許容できる投資家
ストレージ業界は景気循環の影響を受けやすく、四半期業績が上下することがあります。長期的な成長トレンドを信じて、短期的な業績変動を許容できる投資家に適しています。
③高配当利回りを重視する投資家
配当利回り4-6%は魅力的な水準です。ただし、配当性向が50-70%と高めのため、減配リスクを理解した上での判断が必要です。
免責事項
本記事は情報提供を目的としており、個別銘柄の推奨を行うものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。米国株投資には為替リスク、市場変動リスク、技術革新リスクなどが伴います。最新の財務データや市場環境を確認し、ご自身の投資目的・リスク許容度に応じた判断を行ってください。
Q: シーゲイト・テクノロジーの配当利回りは?
A: 約4-6%程度です(2025年10月時点、株価により変動)。配当性向が50-70%と高めのため、業績変動により減配リスクがある点に注意が必要です。2025会計年度には6億ドルの配当を実施しており、フリーキャッシュフロー8.18億ドルで十分にカバーしています。詳細は「4. 財務・配当の実績」セクションを参照してください。
Q: シーゲイト・テクノロジーの主な競合は?
A: Western Digital(WDC)が主要競合です。HDD市場はこの2社でほぼ寡占状態で、それぞれ約40%のシェアを持っています。HAMR(熱アシスト磁気記録)技術によるストレージ密度の向上が差別化の鍵となっています。Western DigitalはMAMR(マイクロ波アシスト磁気記録)技術を開発していますが、シーゲイトがHAMR技術で先行しています。
Q: シーゲイト・テクノロジーのリスク要因は?
A: 主なリスクは以下の通りです。①SSDへの市場シェア侵食リスク(PC・ノートパソコン向けHDD市場は既に縮小傾向)、②景気循環による業績変動(在庫調整サイクルの影響)、③配当性向が50-70%と高めで減配リスク、④インサイダー売却と空売り増加(空売り比率8.17%)。詳しくは「5. リスク要因」セクションを参照してください。
Q: シーゲイト・テクノロジーは長期投資に向いている?
A: 以下のような投資家に向いています。①データセンター向け大容量ストレージ需要の成長を信じる投資家(AI学習・動画コンテンツ・IoTデータの増加により需要が指数関数的に成長)、②景気循環による業績変動を許容できる投資家(四半期業績が上下するため長期視点が必要)、③高配当利回りを重視する投資家(配当利回り4-6%は魅力的、ただし減配リスクを理解)。2028年までに10%台のCAGR収益成長を目標としており、HAMR技術の成功が長期的な競争力の鍵となっています。