S&P500

アッヴィ (ABBV)

AbbVie Inc

0. この記事でわかること

本記事では、アッヴィ(ABBV)について以下の情報を提供します:

  • なぜ注目されているのか: 免疫疾患ポートフォリオの大幅拡大(Skyrizi & Rinvoqの2027年合算売上目標310億ドル超)、ImmunoGen買収(101億ドル)による腫瘍学パイプライン強化、2029年までに高い1桁台のCAGR達成を目指す中長期戦略
  • 事業内容と成長戦略: 高配当バイオ医薬品企業として、配当利回り4%超で50年超の連続増配実績を持つ「配当王」候補。免疫疾患・がん治療に強み。主力製品ヒュミラの特許切れ後も、次世代製品で成長を継続
  • 競合との差別化: Amgen、Eli Lilly、Bristol Myers Squibbなどの大手製薬企業と競合しながらも、免疫疾患領域でSkyrizi & Rinvoqという強力な製品ラインを構築
  • 財務・配当の実績: 2025年第2四半期に売上高154.2億ドル(前年同期比6.6%増)、調整後EPS 2.97ドルを達成。免疫疾患ポートフォリオは76.3億ドル(9.5%増)で成長を牽引
  • リスク要因: emraclidine臨床試験失敗(2024年11月、株価12.6%急落)、710億ドル超の長期債務(負債EBITDA比率3.7倍)、医薬品関税リスク、バイオシミラー競争

アッヴィはヒュミラの特許切れという大きな課題を乗り越え、Skyrizi & Rinvoqで新たな成長フェーズに入っています。ディフェンシブなヘルスケアセクターで高配当を得たい投資家に注目されています。

1. なぜアッヴィ(ABBV)が注目されているのか

(1) 成長戦略の3つのポイント

アッヴィは2013年にAbbott Laboratories (ABT) から分社化した製薬企業で、主力製品ヒュミラの特許切れ後も成長を続けるための戦略を明確に示しています。投資家から注目されている3つの戦略は以下の通りです。

1. 免疫疾患ポートフォリオの大幅拡大
アッヴィはヒュミラの後継製品として、Skyrizi(スカイリジ)とRinvoq(リンヴォック)の2つの免疫疾患治療薬を展開しています。2027年の合算売上目標を310億ドル以上に上方修正し、従来予想から40億ドル増額しました。2024年実績では177億ドル(前年比51%増)を達成しており、順調に成長しています。Skyriziは乾癬・クローン病などの治療に、Rinvoqは関節リウマチ・アトピー性皮膚炎などの治療に使用されています。

2. ImmunoGen買収(101億ドル)による腫瘍学パイプライン強化
2024年2月、アッヴィはImmunoGen社を101億ドルで買収しました。これにより、抗体薬物複合体Elahere(卵巣がん治療薬)を獲得し、腫瘍学事業を拡大しています。また、Xilio Therapeuticsとの提携により、腫瘍学パイプラインをさらに強化しています。

3. 2029年までに高い1桁台のCAGR(年平均成長率)を達成
アッヴィはヒュミラ米国特許切れ後の2年目(2025年)に過去ピークを超える売上回復を見込んでおり、2029年までに高い1桁台のex-Humira売上CAGR(ヒュミラを除く売上成長率)を達成する目標を掲げています。

(2) 注目テーマ(Skyrizi & Rinvoq・腫瘍学パイプライン強化・ヒュミラからの事業転換)

投資家が注目するキーワードは以下の通りです。

  • Skyrizi & Rinvoq: 合算310億ドル超を2027年目標とする免疫疾患の主力製品。2024年実績177億ドル(前年比51%増)で急成長しています。
  • 腫瘍学パイプライン強化: ImmunoGen買収(101億ドル)とXilio Therapeuticsとの提携により、がん治療領域での競争力を高めています。
  • ヒュミラからの事業転換: ヒュミラは米国で2023年に特許切れとなり、バイオシミラーとの競合が激化していますが、Skyrizi & Rinvoqで穴埋めを実現し、ex-Humira売上で高い1桁台CAGR達成を目指しています。

(3) 投資家の関心・懸念点

投資家からは以下の関心と懸念が寄せられています。

関心点:

  • 2025年第2四半期の売上高154.2億ドル(前年同期比6.6%増)、調整後EPS 2.97ドル(ガイダンス中央値を0.11ドル上回る)の好調な業績
  • 免疫疾患ポートフォリオ76.3億ドル(9.5%増)、Skyrizi 26.8億ドル(24.2%増)の急成長
  • アナリスト平均目標株価242.67ドル(「Moderate Buy」コンセンサス)
  • 利益成長率27.2%/年、売上成長率7%/年を予測
  • 配当利回り約4%前後、50年超の連続増配実績(「配当王」候補)

懸念点:

  • emraclidine臨床試験失敗(2024年11月、株価12.6%急落)。Cerevel Therapeutics買収(87億ドル)の主要目的が挫折
  • 710億ドル超の長期債務(Allergan 630億ドル、ImmunoGen 101億ドル、Cerevel 87億ドルの買収)と負債EBITDA比率3.7倍
  • 2018年以降の債務超過状態(負債が資産を上回る)
  • 医薬品関税リスク(2025年ガイダンスには織り込まれていない)
  • ヒュミラのバイオシミラー競争による売上減少

2. アッヴィの事業内容・成長戦略

(1) 主力事業

アッヴィの主力事業は以下の治療領域に分かれています。

1. 免疫疾患(Immunology)
アッヴィの最大の強みは免疫疾患領域です。主力製品はSkyrizi(乾癬、クローン病など)、Rinvoq(関節リウマチ、アトピー性皮膚炎など)、Humira(関節リウマチ、クローン病など)です。2025年第2四半期の免疫疾患ポートフォリオ売上は76.3億ドル(前年同期比9.5%増)で、全体の約50%を占めています。

2. 腫瘍学(Oncology)
ImmunoGen買収により、抗体薬物複合体Elahere(卵巣がん治療薬)を獲得しました。また、Imbruvica(血液がん治療薬)、Venclexta(白血病治療薬)などの製品も展開しています。腫瘍学パイプラインを強化し、がん治療領域での競争力を高めています。

3. 神経科学(Neuroscience)
Cerevel Therapeutics買収(87億ドル、2024年8月完了)により、神経科学パイプラインを強化しました。ただし、主要目的だったemraclidine(統合失調症治療薬)の臨床試験が失敗し、課題が残っています。

4. 眼科(Eye Care)・美容医療(Aesthetics)
Allergan買収(630億ドル、2020年)により、ボトックス(美容医療・眼科治療)、Restasis(ドライアイ治療薬)などの製品を獲得しました。美容医療は高利益率ビジネスであり、安定した収益源となっています。

5. ウイルス学・その他
Mavyret(C型肝炎治療薬)などのウイルス学製品も展開していますが、比重は小さくなっています。

(2) セクター・業種の説明

アッヴィはヘルスケアセクター(Health Care)のバイオテクノロジー(Biotechnology)に分類されます。バイオテクノロジー企業は、遺伝子工学や細胞工学を活用した医薬品開発を行う企業で、従来の化学合成医薬品と比較して高い専門性を持ちます。ヘルスケアセクターは景気変動の影響を受けにくいディフェンシブセクターとされており、長期投資に適しています。

(3) ビジネスモデルの特徴

アッヴィのビジネスモデルには以下の特徴があります。

  • R&D(研究開発)中心のモデル: 最先端技術と疾病生物学の深い理解を活用し、新薬開発に注力しています。100を超える臨床試験を実施中(2024年8月時点)で、パイプラインが豊富です。
  • 戦略的買収による事業拡大: Allergan(630億ドル)、ImmunoGen(101億ドル)、Cerevel Therapeutics(87億ドル)など、大型買収を通じて事業領域を拡大しています。
  • 高い配当性向(60-70%): 利益の大部分を配当に回し、株主還元を重視する経営方針を取っています。50年超の連続増配実績を持ち、「配当王」候補として認識されています。
  • 免疫疾患領域での高い創薬力: 自己免疫疾患の領域に強く、Skyrizi & Rinvoqという強力な製品ラインを構築しています。

3. 競合との差別化

(1) 主要競合企業

アッヴィの主要競合企業は以下の通りです。

  • Amgen (AMGN): バイオ医薬品最大手。関節リウマチ治療薬Enbrel、骨粗鬆症治療薬Proliaなどを展開しています。
  • Eli Lilly (LLY): 糖尿病治療薬(Trulicity、Mounjaro)、がん治療薬などを展開。近年は肥満治療薬で急成長しています。
  • Bristol Myers Squibb (BMY): がん治療薬Opdivo、Revlimidなどを展開。腫瘍学と免疫疾患に強みを持ちます。
  • Johnson & Johnson (JNJ): 医薬品・医療機器・コンシューマーヘルスケアの複合企業。免疫疾患治療薬Stelara、Tremfyaなどを展開しています。

(2) 競合優位性

アッヴィは競合と比較して以下の差別化ポイントを持っています。

1. 免疫疾患領域での高い創薬力
アッヴィは自己免疫疾患の領域に強く、Skyrizi & Rinvoqという強力な製品ラインを構築しています。2024年実績177億ドル(前年比51%増)の急成長を実現しており、2027年には310億ドル超を目指しています。

2. 高配当と連続増配実績
配当利回り約4%前後、50年超の連続増配実績を持ち、「配当王」候補として認識されています。配当性向60-70%と高水準で、株主還元を重視する経営方針を取っています。

3. 美容医療(ボトックス)の安定収益
Allergan買収により獲得したボトックスは、美容医療市場で圧倒的なシェアを持ち、高利益率で安定した収益源となっています。

(3) 市場でのポジショニング

アッヴィは「高配当バイオ医薬品企業」として位置づけられています。Amgen、Eli Lilly、Bristol Myers Squibbなどの大手と比較すると、免疫疾患領域に特化している点が特徴です。また、配当利回りが高く、連続増配実績があるため、インカムゲイン(配当収入)を重視する投資家に人気があります。

4. 財務・配当の実績

(1) 売上高・利益の推移

アッヴィの財務実績は以下の通りです(2025年10月時点)。

2025会計年度第2四半期(2025年7月公表):

  • 売上高: 154.2億ドル(報告ベース6.6%増、実質6.5%増)
  • 調整後EPS: 2.97ドル(ガイダンス中央値を0.11ドル上回る)
  • 免疫疾患ポートフォリオ: 76.3億ドル(9.5%増)
    • Skyrizi: 26.8億ドル(24.2%増)
    • Rinvoq: 16.5億ドル(推定、高成長)
    • Humira: 33億ドル(推定、バイオシミラー競争により減少)

2025会計年度通期ガイダンス:

  • 調整後EPS: 12.12~12.32ドル

中長期目標:

  • 2027年Skyrizi & Rinvoq合算売上: 310億ドル超
  • 2029年までに高い1桁台のex-Humira売上CAGR達成
  • アナリスト予測: 利益成長率27.2%/年、売上成長率7%/年
  • アナリスト平均目標株価: 242.67ドル(最高284ドル、最低204ドル)

免疫疾患ポートフォリオが成長を牽引しており、ヒュミラからSkyrizi & Rinvoqへの事業転換が順調に進んでいます。

(出典: AbbVie Inc Q2 FY2025 Earnings, AbbVie Investor Relations, SimplyWall.st)

(2) 配当履歴

アッヴィは50年超の連続増配実績を持つ「配当王」候補であり、配当利回りは約4%前後と高水準です。配当性向は60-70%程度で、利益の大部分を配当に回しています。2013年にAbbott Laboratories (ABT) から分社化した際、Abbottの配当実績を引き継いでおり、長期的な増配コミットメントを示しています。

配当を受け取る際には、米国で10%の源泉徴収が行われますが、確定申告により外国税額控除を受けることができます。また、新NISA制度の成長投資枠を利用すれば、配当・譲渡益が非課税になります。

(3) 財務健全性

アッヴィの財務健全性については、以下の点に注意が必要です。

  • 高い負債比率: 710億ドル超の長期債務を抱えており、負債EBITDA比率は3.7倍と高水準です。Allergan(630億ドル)、ImmunoGen(101億ドル)、Cerevel Therapeutics(87億ドル)の大型買収により、負債が大幅に増加しています。
  • 債務超過状態: 2018年以降、負債が資産を上回る債務超過状態が続いています。ただし、営業キャッシュフローは潤沢であり、債務返済能力には問題がないとされています。
  • 営業キャッシュフロー: 安定した営業キャッシュフローを創出しており、配当支払いと債務返済を十分に賄っています。

負債比率は高いですが、医薬品事業は安定したキャッシュフローを生み出すため、財務的な懸念は限定的とされています。ただし、パイプライン開発の失敗や特許切れにより収益が減少すると、債務返済に影響が出る可能性があります。

最新の財務データは、AbbVie Investor Relations(https://investors.abbvie.com/)やSEC EDGAR(https://www.sec.gov/edgar/search/)で確認してください。

※2025年10月時点のデータです。最新情報はAbbVie Inc公式IRページをご確認ください。

5. リスク要因

(1) 事業リスク

アッヴィの事業リスクは以下の通りです。

1. パイプライン開発リスク
2024年11月、アッヴィは統合失調症治療薬emraclidineの臨床試験が失敗したと発表し、株価が12.6%急落しました(2020年3月以来最大の下落)。この失敗により、Cerevel Therapeutics買収(87億ドル)の主要目的が挫折し、投資家の懸念が高まっています。医薬品開発は高リスクであり、臨床試験の失敗は株価に大きな影響を与えます。

2. 特許切れとバイオシミラー競争
主力製品ヒュミラは米国で2023年に特許切れとなり、バイオシミラー(バイオ後続品)との競合が激化しています。ヒュミラ売上は減少傾向にあり、Skyrizi & Rinvoqで穴埋めを実現していますが、これらの製品も将来的には特許切れのリスクがあります。

3. 大型買収による統合リスク
Allergan(630億ドル)、ImmunoGen(101億ドル)、Cerevel Therapeutics(87億ドル)の大型買収により、統合リスクと負債増加リスクが高まっています。買収した事業が期待通りの成果を上げない場合、財務に悪影響を与える可能性があります。

(2) 市場環境リスク

1. 医薬品関税リスク
2025年ガイダンスには医薬品関税の影響が織り込まれていません。関税政策が変更されると、コスト増加や価格転嫁の必要性が生じる可能性があります。

2. 景気後退リスク
ヘルスケアセクターは景気変動の影響を受けにくいとされていますが、美容医療(ボトックス)などの選択的医療は景気後退により需要が減少する可能性があります。

3. 為替リスク
アッヴィはグローバルに事業を展開しているため、為替変動が業績に影響を与えます。日本の投資家にとっては、円高になると円ベースでの投資リターンが減少するリスクがあります。

(3) 規制・競争リスク

1. 薬価規制リスク
米国や欧州では薬価引き下げ圧力が高まっており、医薬品企業の収益性が低下する可能性があります。特に高額な免疫疾患治療薬は規制当局の注目を集めており、価格交渉や薬価引き下げのリスクがあります。

2. 競争激化リスク
免疫疾患領域では、Johnson & JohnsonのStelara、TremfyaなどがSkyrizi & Rinvoqと競合しています。また、新規参入企業が新技術を開発すると、アッヴィの市場ポジションが脅かされる可能性があります。

6. まとめ:投資判断のポイント

(1) この銘柄の強み

アッヴィの強みは以下の3点です。

1. 免疫疾患領域での高い創薬力と強力な製品ライン
Skyrizi & Rinvoqの2027年合算売上目標310億ドル超を掲げ、2024年実績177億ドル(前年比51%増)の急成長を実現しています。免疫疾患領域での競争力は非常に高く、ヒュミラからの事業転換が順調に進んでいます。

2. 高配当と連続増配実績
配当利回り約4%前後、50年超の連続増配実績を持ち、「配当王」候補として認識されています。配当性向60-70%と高水準で、株主還元を重視する経営方針を取っています。

3. 美容医療(ボトックス)の安定収益
Allergan買収により獲得したボトックスは、美容医療市場で圧倒的なシェアを持ち、高利益率で安定した収益源となっています。

(2) リスク要因(再掲)

一方で、以下のリスク要因にも注意が必要です。

1. パイプライン開発リスク
emraclidine臨床試験失敗(2024年11月、株価12.6%急落)のように、臨床試験の失敗は株価に大きな影響を与えます。

2. 高い負債比率
710億ドル超の長期債務(負債EBITDA比率3.7倍)と債務超過状態(2018年以降)が懸念されています。

(3) 向いている投資家

アッヴィは以下のような投資家に向いています。

  • 高配当を重視する投資家: 配当利回り約4%前後、50年超の連続増配実績があり、インカムゲイン(配当収入)を重視する投資家に適しています。
  • ディフェンシブセクターで安定収益を求める投資家: ヘルスケアセクターは景気変動の影響を受けにくく、長期投資に適しています。
  • 免疫疾患領域の成長を期待する投資家: Skyrizi & Rinvoqの急成長により、2029年までに高い1桁台のCAGR達成が期待されています。

免責事項: 本記事は情報提供を目的としており、個別銘柄の推奨を行うものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。最新の財務データや株価情報は、公式IRページやSEC EDGARで確認してください。

※2025年10月時点の情報です。税率や制度は改正の可能性があります。

よくある質問

Q1アッヴィの配当利回りは?

A1配当利回りは約4%前後で、50年超の連続増配実績を持つ「配当王」候補です。配当性向は60-70%程度で、利益の大部分を配当に回しています。2013年にAbbott Laboratories (ABT) から分社化した際、Abbottの配当実績を引き継いでおり、長期的な増配コミットメントを示しています。配当を受け取る際には、米国で10%の源泉徴収が行われますが、確定申告により外国税額控除を受けることができます。新NISA制度の成長投資枠を利用すれば、配当・譲渡益が非課税になります。

Q2アッヴィの主な競合は?

A2主要競合はAmgen (AMGN)、Eli Lilly (LLY)、Bristol Myers Squibb (BMY)、Johnson & Johnson (JNJ) などの大手製薬企業です。アッヴィは免疫疾患領域に強く、Skyrizi & Rinvoqで差別化しています。2024年実績177億ドル(前年比51%増)の急成長を実現しており、2027年には310億ドル超を目指しています。

Q3ヒュミラの特許切れ後は大丈夫?

A32025年にはヒュミラ米国特許切れ後2年目で過去ピークを超える売上回復を見込んでいます。Skyrizi & Rinvoqの2027年合算売上目標は310億ドル超(従来予想から40億ドル増額)で、ヒュミラからの事業転換が順調に進んでいます。2029年までに高い1桁台のex-Humira売上CAGR(ヒュミラを除く売上成長率)を達成する目標を掲げています。

Q4アッヴィのリスク要因は?

A4emraclidine臨床試験失敗(2024年11月、株価12.6%急落)、710億ドル超の長期債務(負債EBITDA比率3.7倍)、医薬品関税リスク(2025年ガイダンスには織り込まれていない)、バイオシミラー競争などがあります。また、2018年以降の債務超過状態(負債が資産を上回る)にも注意が必要です。詳細はリスク要因セクションを参照してください。

Q5アッヴィは長期投資に向いている?

A5高配当(約4%前後)で連続増配実績(50年超)があり、ヘルスケアセクターのディフェンシブ性が魅力です。Skyrizi & Rinvoqの急成長により、2029年までに高い1桁台のCAGR達成が期待されています。ただし、負債比率が高く(710億ドル超)、パイプライン開発リスク(emraclidine失敗)もあるため、投資判断はご自身で行ってください。