S&P500

キャタピラー (CAT)

Caterpillar Inc

0. この記事でわかること

本記事では、キャタピラー(CAT)について以下の情報を提供します:

  • なぜ注目されているのか: 31年連続増配の「配当貴族」銘柄、サービス売上を2026年までに280億ドルへ倍増目標(2024年は240億ドル達成)、データセンター向けCapEx増加でEnergy & Transportationセグメントが2026年まで利益成長を牽引
  • 事業内容と成長戦略: 世界最大の建設機械メーカー。建設機械、鉱山機械、エネルギー機器の製造・販売に加え、アフターマーケット(部品・サービス)事業で安定収益を確保
  • 競合との差別化: Komatsu(小松製作所)、Volvo、John Deere等との競合に対し、サービス売上倍増戦略、デジタル化による予知保全、Customer Value Agreements(CVA)付帯率向上で差別化
  • 財務・配当の実績: 2024年通期売上高648億ドル(前年比3%減)、調整後EPS 21.90ドル(前年比3%増)、ME&Tフリーキャッシュフロー94億ドル、株主還元103億ドル
  • リスク要因: 関税コストが2025年通年で最大18億ドル、Q1 2025売上高10%減、調整後EPS 24%減、ディーラー在庫積み上がり、受注残高横ばい

※本記事は情報提供を目的としており、個別銘柄の推奨を行うものではありません。投資判断は自己責任でご検討ください。

1. なぜキャタピラー(CAT)が注目されているのか

(1) 成長戦略の3つのポイント

キャタピラーは、世界最大の建設機械メーカーとして以下の3つの成長戦略を推進しています:

① サービス売上倍増戦略
サービス売上を2016年の140億ドルから2026年までに280億ドルへ倍増させる目標を設定し、2024年に240億ドル(前年比4%増)を達成しました。デジタル化による予知保全とCustomer Value Agreements(CVA)の付帯率向上を推進しています。

② Energy & Transportation(E&T)セグメントの強化
E&Tセグメントが2025年度売上の約50%を占める見込みで、データセンター向けCapEx増加により2026年まで利益成長を牽引する見通しです。

③ 財務目標の堅実な実行
2017年に設定した財務目標(営業マージン300~600bp拡大、年間フリーキャッシュフロー40億~80億ドル、ほぼ全ての産業フリーキャッシュを自社株買いと累進配当で株主還元)を堅実に実行中です。

(2) 注目テーマ(サービス事業拡大・デジタル化・データセンター需要)

投資家が注目しているテーマとして以下が挙げられます:

  • サービス事業拡大(Services Expansion): アフターマーケット(部品・サービス)事業の拡大により、景気サイクルに左右されにくい安定収益基盤を強化
  • デジタル化・予知保全(Digitization & Predictive Maintenance): IoT、AIを活用した予知保全サービスにより、設備故障を未然に防ぎ、顧客満足度と収益性を向上
  • データセンター向けCapEx(Datacenter Capital Expenditure): AI需要拡大によりデータセンター向け発電機等のCapExが増加し、E&Tセグメントの成長を加速

(3) 投資家の関心・懸念点

投資家の関心:

  • 31年連続増配の「配当貴族(Dividend Aristocrat)」銘柄として配当成長投資家に人気
  • Q1 2025で記録的な受注残高50億ドルの有機成長を達成し、全セグメントで好調な受注率を示した
  • アナリストの平均目標株価は479.13ドル(レンジ350~650ドル)で「Moderate Buy」評価
  • 長期的には、インフラ需要拡大と機械更新サイクルにより、2030年までにEPSが年平均13.2%、売上が年平均5.4%成長すると予測される

投資家の懸念:

  • 関税コスト負担がQ2 2025で250~350百万ドル、2025年通年で最大18億ドルに達する見込みで利益率を大幅圧迫
  • Q1 2025の売上高が前年比10%減の142億ドル、調整後EPSが4.25ドル(前年5.60ドルから24%減)
  • 2025年売上見通しを「やや低調」と発表し、株価が5.1%下落
  • ディーラー在庫の積み上がりと建設機械在庫水準の高さが懸念材料
  • 受注残高が年初からほぼ横ばいで需要の伸び悩みを示唆

将来性の見通し:
2025年はQ1売上高が前年比10%減、関税コストが最大18億ドルと短期的に逆風が強い状況です。一方、Q1で記録的な受注残高50億ドルの有機成長を達成し、全セグメントで好調な受注率を示しました。長期的には、インフラ需要拡大と機械更新サイクルにより成長が見込まれますが、景気循環型ビジネスのため世界経済減速に脆弱な点は注意が必要です。

2. キャタピラーの事業内容・成長戦略

(1) 主力事業(建設機械・鉱山機械・エネルギー機器)

キャタピラーは以下の主力事業を展開しています:

① 建設機械(Construction Industries)

  • 主要製品: ブルドーザー、油圧ショベル、ローダー、モーターグレーダー、舗装機械等
  • 用途: 住宅・商業施設建設、道路建設、インフラ整備
  • 市場: 世界中の建設現場で使用される

② 鉱山機械(Resource Industries)

  • 主要製品: 大型ダンプトラック、油圧ショベル、ドリル、ローダー等
  • 用途: 鉄鉱石、石炭、銅、金等の鉱山採掘
  • 市場: 商品価格(鉄鉱石、石炭、銅等)の変動が需要に影響

③ エネルギー機器(Energy & Transportation)

  • 主要製品: ディーゼル・天然ガス発電機、ガスタービン、舶用エンジン、鉄道機関車エンジン
  • 用途: データセンター、病院、工場等のバックアップ電源、舶用・鉄道の動力源
  • 成長分野: データセンター向けCapEx増加により2026年まで利益成長を牽引

④ アフターマーケット(部品・サービス)

  • サービス売上を2026年までに280億ドルへ倍増目標(2024年は240億ドル達成)
  • 予知保全、Customer Value Agreements(CVA)により、顧客との長期的な関係を構築

(2) セクター・業種の説明(産業セクター・機械製造)

セクター: Industrials(産業セクター)

  • 建設、製造、インフラ等の産業活動に関連する企業群
  • 景気変動の影響を受けやすい景気循環型セクター
  • インフラ投資拡大が追い風となる

業種: Machinery(機械製造)

  • 建設機械・鉱山機械業界は世界経済の好不況に業績が大きく影響される
  • 商品価格(鉄鉱石、石炭、銅等)の変動が鉱山機械需要に影響
  • 建設・鉱山・エネルギーセクターの設備投資動向が業績を左右

(3) ビジネスモデルの特徴(アフターマーケット・ディーラーネットワーク)

アフターマーケット事業:

  • 製品販売だけでなく、部品供給、メンテナンス、修理サービスを提供
  • サービス売上を2026年までに280億ドルへ倍増目標(2016年の140億ドルから)
  • デジタル化による予知保全により、設備故障を未然に防ぎ、顧客満足度を向上
  • Customer Value Agreements(CVA)により、顧客との長期的な関係を構築し、安定収益を確保

ディーラーネットワーク:

  • 世界190カ国以上で事業を展開し、約150のディーラーネットワークを構築
  • ディーラーが地域密着型のサービスを提供することで、顧客との強固な関係を構築
  • ディーラーネットワークとアフターサービスが競争優位の源泉

3. 競合との差別化

(1) 主要競合企業(Komatsu、Volvo、John Deere等)

キャタピラーの主要競合企業は以下の通りです:

① Komatsu(小松製作所)

  • 日本の建設機械・鉱山機械大手で、世界シェア第2位
  • 油圧ショベル、ダンプトラック等で競合
  • アジア太平洋市場で強み

② Volvo Construction Equipment(ボルボ建機)

  • スウェーデンの建設機械メーカー
  • 油圧ショベル、ホイールローダー等で競合
  • 欧州市場で強み

③ John Deere(ジョン・ディア)

  • 米国の農業機械・建設機械メーカー
  • 農業機械が主力だが、建設機械でも競合
  • 北米市場で強み

(2) 競合優位性(サービス売上倍増戦略・デジタル化・CVA)

キャタピラーの競合優位性として以下が挙げられます:

① サービス売上倍増戦略

  • サービス売上を2026年までに280億ドルへ倍増目標(2016年の140億ドルから、2024年は240億ドル達成)
  • 競合他社もアフターマーケット事業を強化しているが、Caterpillarはサービス売上倍増という明確な数値目標を設定

② デジタル化による予知保全

  • IoT、AIを活用した予知保全サービスにより、設備故障を未然に防ぎ、顧客満足度を向上
  • 競合他社も同様の取り組みを進めているが、Caterpillarは世界190カ国以上のディーラーネットワークによる実装力が強み

③ Customer Value Agreements(CVA)

  • 顧客との長期契約により、安定収益を確保
  • CVA付帯率向上により、顧客との関係を強化し、競合他社への切り替えを抑制

(3) 市場でのポジショニング(世界最大の建設機械メーカー)

市場ポジション:

  • 世界最大の建設機械メーカーとしてグローバル展開
  • 建設機械、鉱山機械、エネルギー機器の総合メーカー
  • 世界190カ国以上で事業を展開し、約150のディーラーネットワークを構築

ブランド認知度:

  • 「Caterpillar」ブランドは建設現場で圧倒的な認知度
  • 黄色いボディカラーが特徴的で、世界中で認知される
  • 配当貴族銘柄として投資家の間でも高い認知度

4. 財務・配当の実績

(1) 売上高・利益の推移(Q1 2025: 売上高142億ドル、前年比10%減)

Q1 2025決算ハイライト(2025年度第1四半期):

項目 実績 前年比
売上高 $14.2B 10%減
調整後EPS $4.25 24%減(前年$5.60)
受注残高の有機成長 $5B 記録的な水準

(出典: Caterpillar Q1 2025 Earnings Call Highlights, Yahoo Finance)

2024年度通期実績:

  • 売上高: 648億ドル(前年比3%減)
  • 調整後EPS: 21.90ドル(前年比3%増)
  • ME&Tフリーキャッシュフロー: 94億ドル
  • 株主還元: 103億ドル(自社株買い+配当)

2025年度見通し:

  • 2025年売上見通しを「やや低調」と発表
  • 関税コストが2025年通年で最大18億ドルの負担見込み

(2) 配当履歴(31年連続増配・配当貴族銘柄)

配当の実績:

項目 内容
配当利回り 中程度(2025年10月時点、詳細はIR公式サイト参照)
連続増配年数 31年(配当貴族銘柄)
配当性向 中程度(詳細はIR公式サイト参照)

配当の特徴:

  • 31年連続増配の「配当貴族(Dividend Aristocrat)」銘柄
  • 累進配当政策を継続する方針(2017年に設定した財務目標の一環)
  • 2024年には株主還元103億ドルを実施(自社株買い+配当)

配当に関する注意事項:

  • 米国株の配当には米国で10%の源泉徴収があります(日本居住者の場合、さらに日本で20.315%課税されますが、外国税額控除で二重課税の軽減が可能)
  • NISA口座で保有する場合、日本の税金は非課税ですが、米国の10%源泉徴収は控除されません

※配当金額や配当利回りは株価変動により変わります。最新情報はCaterpillar公式IRページをご確認ください。

(3) 財務健全性(ME&Tフリーキャッシュフロー94億ドル・株主還元103億ドル)

財務指標:

  • ME&Tフリーキャッシュフロー: 94億ドル(2024年度)
  • 株主還元: 103億ドル(2024年度、自社株買い+配当)
  • 年間フリーキャッシュフロー目標: 40億~80億ドル(2017年に設定した財務目標)

財務の強み:

  • ME&Tフリーキャッシュフロー94億ドルと潤沢なキャッシュフロー生成能力
  • ほぼ全ての産業フリーキャッシュを自社株買いと配当で株主還元する方針
  • 営業マージン300~600bp拡大目標(2017年に設定した財務目標)を堅実に実行中

財務の課題:

  • 関税コストが2025年通年で最大18億ドルの負担見込み
  • Q1 2025の売上高が前年比10%減、調整後EPSが24%減
  • ディーラー在庫の積み上がりと受注残高の横ばいが懸念材料

※財務データは2025年10月時点のものです。最新情報はCaterpillar公式IRページまたはSEC EDGARをご確認ください。

5. リスク要因

(1) 事業リスク(景気循環型・関税コスト最大18億ドル)

景気循環型ビジネス:

  • 建設機械業界は世界経済の好不況に業績が大きく影響される景気循環型ビジネス
  • 好況期は高成長だが、不況期は大幅減益リスクあり
  • 2025年はQ1売上高が前年比10%減と、短期的に逆風が強い

関税コストの負担:

  • 関税コストがQ2 2025で250~350百万ドル、2025年通年で最大18億ドルに達する見込み
  • 利益率を大幅圧迫する懸念材料

(2) 市場環境リスク(ディーラー在庫積み上がり・受注残高横ばい)

ディーラー在庫の積み上がり:

  • ディーラー在庫の積み上がりが投資家の懸念材料
  • 短期的には在庫調整により売上が減少するリスク

受注残高の横ばい:

  • 受注残高が年初からほぼ横ばいで需要の伸び悩みを示唆
  • 一方、Q1で記録的な受注残高50億ドルの有機成長を達成しており、セグメント別では好調な受注率を示している

為替リスク:

  • 米ドル/円の為替レートの変動により、日本の投資家にとっては配当金や株価の円換算額が大きく変わる可能性があります
  • 円高局面では配当金の円換算額が減少するリスクがあります

(3) 規制・競争リスク(建設機械在庫水準高・商品価格変動)

建設機械在庫水準の高さ:

  • Evercoreが2025年の下方EPSリスクを指摘、建設機械在庫水準の高さが懸念
  • 在庫調整により短期的には売上が減少するリスク

商品価格の変動:

  • 鉄鉱石、石炭、銅等の商品価格の変動が鉱山機械需要に影響
  • 商品価格が下落すると、鉱山会社の設備投資が減少し、鉱山機械需要が減少

競合激化:

  • Komatsu、Volvo、John Deere等の競合他社も製品革新やサービス事業強化を推進
  • 価格競争が激化すると、利益率が圧迫されるリスク

6. まとめ:投資判断のポイント

(1) この銘柄の強み(配当貴族・サービス事業成長・記録的受注残高)

キャタピラーの強みとして以下の3点が挙げられます:

① 31年連続増配の配当貴族銘柄
配当成長投資家にとって魅力的な銘柄です。累進配当政策を継続する方針で、2024年には株主還元103億ドルを実施しました。

② サービス事業の成長
サービス売上を2026年までに280億ドルへ倍増目標(2024年は240億ドル達成)。アフターマーケット事業の拡大により、景気サイクルに左右されにくい安定収益基盤を強化しています。

③ Q1で記録的な受注残高50億ドルの有機成長
全セグメントで好調な受注率を示し、長期的な成長基盤が整いつつあります。

(2) リスク要因(再掲:関税コスト・売上減少・景気循環)

リスク要因として以下の2点に注意が必要です:

① 関税コストと売上減少
関税コストが2025年通年で最大18億ドル、Q1 2025売上高10%減、調整後EPS 24%減と、短期的に逆風が強い状況です。

② 景気循環型ビジネスの脆弱性
建設機械業界は世界経済の好不況に業績が大きく影響される景気循環型ビジネスのため、世界経済減速に脆弱な点は注意が必要です。

(3) 向いている投資家(配当成長投資家・インフラ投資関心層・長期投資家)

キャタピラーは以下のような投資家に向いていると考えられます:

① 配当成長投資家
31年連続増配の「配当貴族」銘柄として、配当成長投資家に適しています。

② インフラ投資に関心のある投資家
世界各国でインフラ投資が拡大する中、建設機械需要の増加が見込まれます。長期的なインフラ投資トレンドに関心のある投資家に向いています。

③ 長期投資家
アナリスト評価「Moderate Buy」(平均目標株価479.13ドル)で、2030年までにEPS年平均13.2%、売上年平均5.4%成長予測。長期的な成長を期待する投資家に魅力的です。

免責事項:
本記事は情報提供を目的としており、個別銘柄の推奨を行うものではありません。投資判断は自己責任でご検討ください。最新の財務データや株価情報は、Caterpillar公式IRページまたはSEC EDGARをご確認ください。為替レートの変動により、日本円換算での配当金額や投資額が大きく変わる可能性がありますのでご注意ください。

よくある質問

Q1キャタピラーの配当利回りは?

A1配当利回りは中程度です(2025年10月時点、詳細はIR公式サイト参照)。31年連続増配の「配当貴族(Dividend Aristocrat)」銘柄で、2024年には株主還元103億ドル(自社株買い+配当)を実施しました。累進配当政策を継続する方針です。米国株の配当には米国で10%の源泉徴収があり、日本居住者の場合はさらに日本で20.315%課税されますが、外国税額控除で二重課税の軽減が可能です。

Q2キャタピラーの主な競合は?

A2主要競合はKomatsu(小松製作所、世界シェア第2位)、Volvo Construction Equipment(ボルボ建機)、John Deere(ジョン・ディア)等です。Caterpillarはサービス売上を2026年までに280億ドルへ倍増させる目標(2016年の140億ドルから、2024年は240億ドル達成)、デジタル化による予知保全、Customer Value Agreements(CVA)付帯率向上で差別化しています。世界190カ国以上のディーラーネットワークが競争優位の源泉です。

Q3キャタピラーのリスク要因は?

A3関税コストが2025年通年で最大18億ドルの負担、Q1 2025売上高10%減、調整後EPS 24%減(4.25ドル、前年5.60ドル)、ディーラー在庫積み上がり、建設機械在庫水準の高さ、受注残高横ばいが主なリスクです。また、景気循環型ビジネスのため世界経済減速に脆弱、商品価格変動(鉄鉱石、石炭、銅等)による鉱山機械需要減少リスクもあります。詳細はリスク要因セクションを参照してください。

Q4キャタピラーは長期投資に向いている?

A4配当成長投資家やインフラ投資に関心のある長期投資家に向いています。アナリスト評価「Moderate Buy」(平均目標株価479.13ドル、レンジ350~650ドル)で、2030年までにEPS年平均13.2%、売上年平均5.4%成長予測。31年連続増配の実績と、年間94億ドルのME&Tフリーキャッシュフローにより株主還元も堅調。ただし短期的には関税コストと売上減少が懸念材料です。投資判断はご自身でご検討ください。

Q5キャタピラーの成長戦略は?

A53つの成長戦略を推進しています。① サービス売上を2026年までに280億ドルへ倍増(2024年は240億ドル達成、2016年の140億ドルから)、デジタル化による予知保全とCVA付帯率向上。② Energy & Transportationセグメント強化、データセンター向けCapEx増加で2026年まで利益成長牽引(2025年度売上の約50%を占める見込み)。③ 年間フリーキャッシュフロー40~80億ドルの大半を自社株買いと配当で株主還元する財務戦略です。